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2006年6月23日 アーカイブ

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今週のみどころ(6/24〜6/26)

2006年6月23日(金)

 今年4月から地方競馬5場の馬券発売を行っているオッズパークが、7月からあらたにばんえい競馬を含む7競馬場の馬券発売、そして情報提供を開始することとなりました。きめ細かな情報に定評があるオッズパークですが、ばんえい競馬としてはこれまで多くの情報ソースがあり、ユーザーとしてはさらに選択肢が増える格好になります。当サイトもその渦中にあるわけですが、読者の方々に忘れ去られることがないよう頑張っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 24日(土)に行われるのは鳩が丘特別(3歳以上800万円未満)。ここには前走オープンとの混合戦を制したフクイズミがエントリーしてきました。障害を越えてからの爆発的な末脚はご存じのとおり。今回の相手も強いですが、勝ち負けを演じるのは必至でしょう。もちろん旭川記念を制したカネサブラックも注目ですが、800万クラスでは苦戦しているのも事実。ならばホクショウファイトやツルマキシンザンに振ってみるのも、ひとつの手でしょう。ほか、スミヨシセンショーやキタノスサノオなども出走予定で、楽しみな一戦となりそうです。
 25日(日)はメインレースに北海道競馬記者クラブ特別(3歳以上オープン)が行われます。今季初出走となるアンローズをはじめ、ヨコハマボーイ、ホクトキングなどの重賞勝馬が出走を予定しています。なかなか難解なメンバーですが、ここはヒカルセンプーに注目したいと思います。近走は着順を上げているのもそうですが、レースで見せ場をつくるようにもなっており、メンバー的にもチャンス。昨秋の北見開催以来の勝利を期待しましょう。もちろんアンローズの仕上がり具合、ヨコハマボーイの底力にも注目です。
 この日の第10レースは北海学園大学VIP!協賛競走(3歳以上勝入390万円未満)。17日の第9レース、18日の第10レース出走馬による2度使い戦です。17日の第9レースを勝ったハイタワーは、そのレースで8連勝を決めました。今回も出走してくるようなら中心となるでしょう。
 またその前の第9レース、北海道大学楡馬協賛競走(3歳以上勝入320万円未満)には、前走で連勝が止まったホクショウダイヤが出走する可能性があり、出てくれば巻き返しに期待できるでしょう。もちろんこれに土をつけたエビスソルジャーも、それまで戦ってきた相手が前述のハイタワーだけに期待が持てそうです。
 第6レースに行われるのは2歳A-1戦シベチャタイガーをはじめ、2歳のトップクラスが出走する予定で、こちらも目が離せません。
 26日(月)に行われるのは桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)。なかなか骨太のメンバーとなりましたが、ここはキタノカイザーに注目してみたいと思います。近走は重賞や、強い相手との対戦で成績に冴えがありませんが、実力としては上位。今季最初のころの勢いはないように思えますが、ここは勝ち負けが期待できそうです。同じく強い相手と戦ってきたタカラテンクウも争覇圏。コトブキライアン、コブライチ、ヒカリニセイあたりまでが好勝負圏内といえそうです。

やっぱり馬が好き(第20回)  旋丸 巴

谷厩舎の期待馬たち

 谷さんが調教師デビューしたら、すぐにも一筆、と思っていたのに、他にも色々書きたいことがあって、寄り道するうちに、あらら、気がつけば6月も下旬。開催も帯広から旭川へ、そして、岩見沢に行ってしまったのだから、正に光陰矢の如し、ですねぇ。

 ……なんて感慨にふけっている場合じゃなかった。谷厩舎発進、というお話である。

060623photo1  ご案内の通り、ばんえい競馬の場合、新調教師は10馬房をもらって開業するのだけれど、開業前、谷さんは「10頭も揃えられるかなぁ」と、ちょっぴり心配気だった。(写真:谷さん自らの手になる谷厩舎の看板)

 「地震・雷・谷あゆみ」と称され、度胸の座っていることでは、そんじょそこらの男性なんて比べものにならない彼女が、「ちょっぴり」とは言え心配そうな顔をするなんて、こりゃ相当に大変なことらしい、と、脇で見ているだけの私なんぞは大いに気を揉んだのだけど……。

 案ずるより何とやら。谷さんの人徳のなせる技なのだろう、ほどなく馬房は埋まって、4月23日にはデビューから僅か5戦目で初勝利を挙げたのだから、いやはや、凄いね、谷さんは。

 さて、そんな谷厩舎で、私が注目する馬はマクベツテンリュウ(牡2歳)とホシマツリ(牡7歳)。

 マクベツテンリュウは能力試験時から谷さんが期待していた馬。その期待に応えて、谷厩舎の初白星を挙げたのも、先日19日には岩見沢で白星を重ねて谷厩舎に4勝目をプレゼントしたのも、この馬なのである。

 かくして谷厩舎の看板馬となったマクベツテンリュウだけれど、私が、この馬に興味を持ったのは、その血統。何と、この馬、父の父も、母の父もヒカルテンリュウ。つまり、2×2の近親交配で生まれた馬なのである。
 これだけ強い近親交配だと、遺伝的不具合が危惧されるけれど、谷さんによれば、マクベツテンリュウは立派な体躯とゆったりした精神構造を持った優良馬であるとのこと。名馬ヒカルテンリュウの良い資質をうまく受け継いだマクベツテンリュウが、どこまで成長してくれるか、楽しみは尽きない。

 もう1頭、谷厩舎の注目馬はホシマツリ。当欄の読者なら良くご存知のオープン常連馬である。デビューから15戦連続1番人気(うち9勝)という記録を持つ実力馬。縁あって今春から谷厩舎所属馬となった。さすがに上位のクラスだけに簡単に勝ち星はあげられないけれど、それでも常に上位に食い込んでいるから、この馬も厩舎の看板馬である。

 ただし、オープン馬だからと言って行動も優等生かと言えば、そんなことはない。かえって、こういうクラスの馬には一癖あることの方が多いようで、ホシマツリも、その華麗な名前とは裏腹に、なかなかのヤンチャ坊主らしい。

 先日も、厩舎に入った谷さんの頭をガブリ。

 「本気じゃなかったと思うんだ。私が頭をあげたのと、ホシマツリが、ちょっかいをかけに来たのが同時だっただけで……」と谷さんは言うけれど、頭に歯型がガッチリついたというから……キャー!  すぐに病院で何針だか縫う治療を受けたそうな(何針縫ったか、聞いたけど怖いから故意に忘れた)。

 けれど、まあ、そんなヤンチャ振りにメゲる谷さんであるはずもなし。この原稿を書くために、先程電話して、「大丈夫? ちゃんと髪の毛生えた?」と尋ねたら、「髪の毛? 生えたんじゃないかなぁ。」と、すっかり傷のことなんか忘れたみたいに呑気な声を出していたから、さすがは谷さんである。

 と、今回は谷厩舎主力2頭をご紹介したけれど、谷さんに言わせれば、「ハルツヨシは、第2障害を降りてからが速いから、レースが面白いよ」とか「牝馬3頭もめんこいよ」と、どの所属馬も個性豊かだから、いずれ、また本欄で、ご紹介したいものである。

060623photo2  ところで……。今回は特別付録として「若かりし頃の谷さんの写真」を添付しちゃうのである。谷川牧場勤務時代と言うから、?年前の貴重な写真。本稿の内容には特に関係ないけど、いつも本欄を読んで下さっている皆さんへの感謝の印として特別公開。

 どうです、一緒に写ってる当歳馬も可愛いけど、ふっくらとした面差しの谷さんも可愛いー!! でしょ?

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