山陽オートでプレミアムなバトルが始まる!
山陽オートで17日から特別GIプレミアムカップが始まる。出場するのは全国ランク上位から順に96名。全てのレースで0か10Mのオープン戦で行われ、まさにガチンコ勝負の様相。その頂点に立つのは誰か。有力選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である山陽から。ランクトップは丹村飛竜。前走は飯塚GIIだったが、ここでは予選準決をうまくこなし優勝戦までこぎつけた。優勝戦は重走路で6着の結果だったが、準決などでは好走を見せていた。エンジン自体は悪くないので、地元勢を鼓舞しつつ自身も優出を目指す。松尾啓史も前走の飯塚GIIでは優出し4着。その前のSGでも良い走りを見せており、エンジンは高いレベルで維持できている。佐々木啓、丸山智史といったあたりはエンジン状態がイマイチ。少しでも上積みさせたいところ。A級ではあるが岩崎亮一が上昇中。元々はS級で長らく活躍していたので、今回のメンバーの中でも見劣りはしない。
全国ランク1位の鈴木圭一郎を擁する浜松勢は層が厚い。その鈴木圭の前走は飯塚GII。初日から4連勝で迎えた優勝戦は2着の結果だった。その前のSGでは完全優勝を決めていたように、エンジン自体は仕上がっている。年に2回開催されるプレミアムカップはこれまで1回しか制していない。近年の活躍を見ると意外とも言える実績だが、そろそろ2度目の優勝となるか。
金子大輔は好調モード。前走も山陽で走っていて準優勝。その前のSGでも準優勝だったし、エンジンはかなりの状態にある。ここ一番ではスタートも切れるので、今回のハンデ構成でも活躍が見込まれる。佐藤貴也は前走の飯塚GIIで優出。今年はほとんどのレースで車券絡みできており、エンジンをしっかりと保てている。伊藤信夫は前走のSGで優出し3着。持ち味のスピードは出ている。木村武之は今年18走して1着がまだ3本。調子が上がっていないが、エンジンがもう少し上向けば確かな捌きで上位進出できる。A級では岩科鮮太が前走の山陽でオール1着の完全優勝を決めていた。スタートで枠ナリに発進できれば、競り負けない強さを発揮できる。
伊勢崎地区は、青山周平が前走の川口で優勝しての参戦。4日間の開催だったが、オール連対だったし試走タイムも上がりタイムもよく出ていた。その前のSGでは優出を逃していたので、その時の分を今回で取り戻したい。高橋貢も前走は川口だったが、準決4着で優勝戦には進めなかった。エンジン的には多少不安残りではあるが、大舞台であるほど高橋貢は迫力ある走りを披露してくる。エンジンを仕上げて優勝戦へ突き進むか。早川清太郎は前走が飯塚GIIだった。ここでは準決3着で惜しくも優出はならなかった。しかし、エンジン自体は決して悪い部類ではない。切れ味鋭い差しで番手を上げていくだろう。
川口地区のランクトップは若井友和。4節前にGIIレジェンドカップを制してからは優出を逃しているが、大敗は少なく連絡みは多い。堅実な捌きで車群を縫っていく。中村雅人は前走の飯塚GIIでは準決4着。それでもシリーズ中は上位着でまとめていたので、エンジン面は不安ない。前を走る車を抜く態勢を作れば、必ず仕掛けていく。永井大介は前走の飯塚GIIで優出3着。近況は好成績を残せていない重走路で追い込んでいけたのは明るい材料。その前のSGでも優出できていたので、エンジン面は問題ない。加賀谷建明は前走のSGでは準決8着。スタートが決まらなかったが、それ以外のレースでは好走を見せていたし、昨年11月に復帰してからは快進撃を見せている。佐藤摩弥は前々走のSGでは優出4着。その後の地元でも悪くはなかった。
飯塚地区は荒尾聡が長らくトップ。前々走のSGではエンジンが悪いながらも優出していた。その後の地元GIIではエンジン乗り換わり、試走タイムが出るようになった。準決は3着で優出できなかったが、ここから上積みできれば今回こそ優勝争いに参加してくるだろう。篠原睦は前走の地元GIIでは優出し5着。優勝戦は序盤の展開作りがうまくいかなかったが、準決まではオール連対と、安定した走りを見せていた。久門徹も同じレースで優出し7着。シリーズ中も元気一杯の走りを見せていた。その優勝戦を制したのは中村杏亮。10Mオープンの最内から先行すると、そのまま先頭を譲らずゴールを駆け抜けた。その前のSGでも優出していたし今、最も急成長を見せている一人だ。
※3月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
中村杏亮が雨中の決戦を制した!
飯塚オートで行われていたGIIオーバルチャンピオンカップは、地元の33期・中村杏亮の優勝で幕を閉じた。これで中村杏は記念レース2度目の優勝。2018年の若獅子杯争奪戦以来の記念タイトル獲得となった。
重走路で行われた優勝戦は、中村杏亮が試走一番時計で54。次いで、鈴木圭一郎が55、永井大介が56、佐藤貴也と松尾啓史が57、丹村飛竜が59、篠原睦が60、久門徹が62だった。
10Mオープンのスタート争いだが最内の中村杏が飛び出す。そこから外もほぼ枠ナリ。佐藤貴と鈴木圭が好スタートを切ったが、そこまで好位置を奪うまではいかなかった。
まずは逃げに入った中村杏。自分のペースでコースをなぞっていく。後ろでは篠原が久門を早めにパス。2番手を奪取していく。その篠原を松尾啓がまくるところで鈴木圭が間を割って入る。2番手に立った鈴木圭は中村杏を追い込む態勢を作ったが、中村杏は遥か前方。そこから追ってはいったが、劇的に差を詰めることはできなかった。結果的に中村杏が逃げ切り、鈴木圭が準優勝。3着には追い込んでいた永井入った。
中村杏は近況、メキメキと力を付けている若手の一人。今回の優勝もそうだが、直前ではSGで優出5着の成績も残している。スタートには不安がないし、スピード面はS級上位並み。今回の優勝で重走路への対応力も改めて証明してみせた。後はさばきと安定感。この2つが身に付いた時は、GII以上の舞台でも結果を出すことができる。オートレースに真剣に向き合っている中村杏。新時代を切り開くのはそう遠くない。
ナイトレースで走路に火花が散る!
今回の川口ナイトレースは、直後にプレミアムカップが控えている関係でS級やA級上位の選手は不在。参加するのは川口と伊勢崎のみとなるが、地元川口勢の中には好調な選手がちらほら。気になる選手を挙げていく。
出場する中でランクトップは斎藤撤二。前走は山陽ナイターで、ここでは優勝戦まで進出していた。そこでは6着の結果だった。5人並んだ20線の最内からしっかりとスタートを決めていた。そこからの進み方はイマイチだったが、優勝戦まで進めていたのでリズムとしては悪くない。その優勝戦で3着だったのは押田幸夫。押田はここ数節、好調が続いており、ほとんどのレースで車券に貢献できている。今は最重ハンの30Mに置かれているが、今後はハンデが重化することも考えられるので、ハンデが有利な今のうちに車券で狙っておきたい。
調子が上がっているのは小原望と平川博康。小原は前々走の山陽で優勝を決めてきた。優勝戦では外枠の選手にスタートで行かれたが、道中で逆転して車を押し進めていた。その後の節でも上々の成績を残していたので、今回も楽しみな一人。平川は前走の飯塚で優出し5着。シリーズ中は5走して1着2本、2着1本。車券によく絡めていた。一時期の不調からは脱出した模様。
戦える足があるのは影山伸と山田真弘。影山は前走の2日目こそ6着だったが、それ以外の3走はオール連対。競り合いに強い方だし、今回のメンバーなら車速も上位。優勝戦まで進出してくるか。山田真は前走の山陽で準決2着だったが、ここでは1着のみが優出の条件だった。優勝戦には進めなかったが、エンジンはある程度の位置にある。
エンジンが安定しているのは山田徹や石井大志。山田徹は前々走で優出。その後の節は準決6着だったが、それ以外はオール連対。エンジンはかなりの位置にあり、課題のスタートさえこなせれば上位着が狙える状態。石井も山田徹と同様に、スタートを含めて序盤の位置取りに失敗しなければ、エンジンパワーを発揮できる。
伊勢崎勢では佐久間健光が上々。近況の良走路ではほとんど車券に絡めている。試走タイムがよく出ているし、道中の進み方も軽快そのもの。走路が濡れていなければ注目の一車となる。新井日和もエンジン良好。前走の山陽では、重走路の初日こそ5着だったが、そこから2走は良走路で連勝。その前の節の川口GIでも見せ場を作れていたので、今回も注目の存在になる。
※3月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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斎藤 撤二〔川口 A-53(25期)〕
山田 真弘〔川口 A-60(24期)〕
影山 伸〔川口 A-62(22期)〕
小原 望〔川口 A-139(31期)〕
山田 徹〔川口 A-172(24期)〕
平川 博康〔川口 A-185(28期)〕
押田 幸夫〔川口 A-191(32期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-145(35期)〕
主役は不在、誰にでもチャンスが巡ってくる!
今回の浜松オートは、直後にプレミアムカップが控えている関係で、S級やA級上位の選手は不在。A級中堅以下とB級による戦いになるが、軸となる選手がいないレースが多くなりやすく、予想は難解なものとなる。
今回出場する地元選手の中でランクトップは笠木美孝。実力を考えればプレミアムカップに出場していてもおかしくないが、今はA級の56位にランクされているので出場は叶わなかった。近況のエンジン状態は決して良いとは言えないが、今回はメンバーが手薄になるので、調子を取り戻す絶好のチャンス。スタートと差しの鋭さは上位なので、猛烈な追い上げを見せてくれるか。
仲口武志は、前走の山陽で後半2走はともに1着。近況は試走タイムがよく出ており、強気な仕掛けができる状態。以前ほどの果敢さはないが、前を走る車を抜く態勢を作ったら必ずインに突っ込んでいく。中村晋典は約1ヶ月ぶりのレースになるが、前走では優勝戦まで進出していた。エンジンは高い位置で安定している。
外来A級は伊勢崎と山陽から登場。野本佳章は前走の山陽で準優勝だった。優勝戦では好スタートを決めたが、道中で小原望に逆転されてしまった。それでもエンジンは上々だし、スタートの切れも良い。外枠に置かれることが多いが、カマシ気味のスタートを決めて好位置に付けられる。その優勝戦で3着だったのが岩沼靖郎。だいぶ本来の車速が戻ってきているし、今はハンデ的にもかなり有利。独走に入れば強豪を振り切れるスピードがある。岩田行雄は攻めが果敢。エンジンが足りない部分は気合でカバーしてくる。
着実に成長しているのは山本将之。近況は30近辺の試走タイムが出ており、エンジン面は問題ないしスタートも良い。後は捌きが更に磨かれてくれば上位着でまとめられる。田方秀和は前走の地元3走は全て車券絡み。今は最重ハンの20M前に置かれており、レース序盤の展開作りがだいぶ楽。後続に抜かせない技術もあるので、試走タイムがそれほど出なくても粘り込めるケースが多い。
B級では斎藤隆充が好調。前走の川口でも優勝戦まで進み4着だった。試走タイムに関わらず狙える数少ない選手の一人。山陽勢では小栗勝太、満村陽司、畦坪孝雄あたりも最近では車券絡みが多い。
浜松の新人36期はレベルが高い。前走がデビュー節だったが、栗原佳祐は4走してオール1着。最終日は試走30の上がり41をマークしていた。当分は連勝が続きそう。その栗原の衝撃に隠れがちだが、牧野竜人と吉林直都も素晴らしい。牧野は初日7着の後は3連勝。吉林は3日目に7着があるが、それ以外の3走は2勝を含むオール連対。36期は今節まで勝ち上がり権利はないが、軽快な逃げでレースを盛り上げそう。
※3月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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笠木 美孝〔浜松 A-56(22期)〕
仲口 武志〔浜松 A-79(24期)〕
中村 晋典〔浜松 A-197(24期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-66(15期)〕
野本 佳章〔伊勢崎 A-86(34期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-94(25期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
田方 秀和〔山陽 A-218(22期)〕
鈴木圭一郎が完全優勝へ王手!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは優勝戦のメンバーが出揃った。優勝戦のハンデ構成は10Mオープンで最内から中村杏亮、久門徹、篠原睦、丹村飛竜、佐藤貴也、松尾啓史、永井大介、鈴木圭一郎。
スタート争いは、ほぼ枠ナリ発進か。紛れがあれば篠原や佐藤貴の飛び出し、もしくは鈴木圭の大カマシ。
いきなり逃げに入りそうなのは中村杏。準決では上がりタイム2番時計が出ていたように、エンジン面は問題ない。記念レースは1回制しており、8周戦でのスタミナも不安はない。トップスタートからの押し切りも十分あるが、気迫の追い込みを見せてくる選手がいる。鈴木圭だ。
10Mオープンの大外ではいかにも厳しいが、8番手発進はなさそうだ。内枠勢を何車か包んで出ていく。エンジンは完全に仕上がっており、準決では上がり一番時計をマーク。試走も一番時計だった。5~6番手発進を決めて、そこから徐々に番手を上げていく。8周回をフルに生かして先頭まで躍り出るとみた。今大会は2020年に制しているが、2度目の優勝が見えてきた。更にいえば、前節のSG全日本選抜に続いて、記念レースで連続完全優勝も十分だ。そこで、当ブログでの本命に推す。
相手は中村杏。トップスタートを決めそうだし、エンジンもある程度仕上がっている。鈴木圭が追い込みに苦しむようだと、序盤のリードを保って逃げ切りも十分。記念レースで2度目の優勝を目指す。次に篠原。今節はここまでオール連対。良い時の安定感が戻っている。スタートの切れも良く、トップスタートや2番手発進を決めるようだと優勝争いに参加できる。そして松尾啓。スタート争いは微妙な面あるが、道中の動きはかなり良い。8周戦になるのも松尾啓にとっては好材料。スタートで踏ん張れれば、自分の展開に持ち込める。最後に永井。鈴木圭を張って出て、内枠勢を何車か包んで出れば、レース序盤で先頭に立つ可能性もある。そうなればハイペースの逃げに入れる。
◎鈴木圭一郎
○中村杏亮
△篠原睦
△松尾啓史
▲永井大介