絶好調の鈴木圭一郎を止められる選手は!?
飯塚オートでGIIオーバルチャンピオンカップが始まる。S級陣のほとんどは前走がSGで、更にそこで活躍していた選手が多数参戦する。注目の選手を挙げていく。
そのSGで見事に優勝を決めたのは鈴木圭一郎。それも初日からオール1着の完全優勝だった。優勝戦は0オープンの最内からトップスタートを決めると、そのまま先頭を譲らない圧巻の走りだった。エンジンも乗り手もリズムは最高潮。今回の大会は2020年に制したことがある。このままの勢いで突き抜けそうだ。
他にSGで優出していたのは中村杏亮、中村雅人、荒尾聡、永井大介。この4人の中で最上位着は中村杏の5着。近況はメキメキと力を付けている中村杏。特にスピード面での成長が著しく、SGなどの大舞台でも通用する車速が身に付いている。捌きの方も着実に良くなっており、追い込むレースでも信頼度が高まっている。
中村雅は優勝戦で6着。レース序盤で好位置を奪えず、そのまま動きなく終わってしまったが、エンジン自体は悪くない。試走タイムはそこまで出なくても、準決などではしっかりと動いていた。荒尾は7着。優勝戦では試走タイムから劣勢だったし、準決でも動きは苦しそうだった。そんな中でも優勝戦まで進出していたので、やはりスタートとレース運びはトップクラス。永井は8着だった。優勝戦はスタートで両隣に挟まれ、いきなり最後方になり、そこから追い上げは効かなかった。ただし、準決では8枠から良いレースを見せていたので、総合的な状態としては良い部類。
他では29期勢の動きも悪くない。早川清太郎は、SG3日目の不成立が響き、準決に駒を進めなかったが、試走タイムは出ていたしエンジン自体は良さそうだった。丹村飛竜はSGの準決で6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券絡み。エンジンは高い位置にある。佐藤貴也はSGの準決で3着。惜しくも優出はならなかったが、シリーズ中は佐藤貴らしい走りが見られた。岩見貴史も準決4着だったが、それ以外は1着3本を挙げるなど動きは軽快だった。吉田祐也は前走が地元の一般開催だったが、そこでは優勝を決めていた。今回はハンデの変動があるか気になる所だが、勢いはある。そこで準優勝だったのは高橋義弘。準決までの3走はオール1着と、気配は良さそうだった。
26期勢も状態はそこそこ。松尾啓史はSGで準決7着。そこでは3枠だったがスタートが決まらず苦戦。しかし、序盤で好位置を取れた時は上位着だったようにエンジンは悪くなさそうだった。篠原睦はSGの準決4着。初日や最終日は試走29が出ていたのでエンジン面は問題ない。久門徹もシリーズ中盤までは車券によく貢献していた。
※3月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-13(29期)〕
金子大輔がシリーズの核になりそう!
今回の山陽ナイターは3日間開催。短期シリーズながらS級が多く参戦する。その中には先のSGで準優勝した選手もおり、ハイレベルな戦いが繰り広げられそう。
そのSG準優勝者は浜松の金子大輔。優勝戦では2番手発進を決め、先頭を走る鈴木圭一郎を追うことはできなかったが、後続に抜かれることはなく2着入線を果たした。スタートの切れは良かったし、エンジンもかなりの状態にある。今回出場する中では仕上がり断然。優出はノルマ、優勝も十分ありそうだ。
出場する地元S級では佐々木啓がランク最上位。SGでは初日2着だったが、そこからエンジン下降気味。以前はエンジンを良い状態で保つのがうまかった佐々木だが、近況は調整に苦しんでいる様子。それでも今回は地元なのでしっかりと立て直してくるか。丸山智史もエンジン状態はイマイチ。道中の捌きはしっかりしているので、エンジンさえ並の状態にすれば今回のメンバーなら十分戦える。岡部聡と浜野淳はSGで随所に見せ場を作れていた。今回は大幅にメンバーが軽化するので、準決までは進んでくるか。
外来S級は金子の他に伊勢崎から4人来場。吉原恭佑は前走のSGでスタートがよく切れていた。レース序盤で有利な展開を作れ、5走中4回は車券に貢献できていた。エンジン的にもそこそこ良い。今回も力強い攻めで上位争いに加わってくる。新井恵匠はSGの3日目から折り合いがついてきた。後半の3走は全て車券絡み。吉原に負けないぐらいの果敢な攻めを披露してくるか。内山高秀はSGの成績は散発傾向だった。ただ、エンジン自体はある程度戦える状態にありそう。松本やすしはSGで全く良いところがなかった。早々の立て直しが必要。
A級では小原望が絶好調。前走も今回と同じ山陽だったが、そこでは見事に優勝を決めていた。スタートは外枠の野本佳章に行かれたが、道中で逆転しての優勝だった。試走29の上がり365は十分な数字。良いリズムで今回を迎えられる。その優勝戦で3着だったのは岩沼靖郎。シリーズ中はオール車券絡み。本来のスピードが出ている。そこで5着だったのは古城龍之介。優勝戦では道中でひと滑りあって後退したが、近況はエンジン状態まずまず。
平塚雅樹はSGに補充参戦していたが、全4走中1着が3本、2着が1本。高いスタート力を生かし好展開を作ると、スピードある走りを見せていた。辰巳裕樹もSG補充参戦。3走して全て車券絡みだった。
B級では鈴木啓示が前走の川口でオール2着の準優勝。その優勝戦には林稔哲と小栗勝太も乗っていた。
※3月3日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-28(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-30(31期)〕
岡部 聡〔山陽 S-39(19期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-36(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-48(26期)〕
小原 望〔川口 A-139(31期)〕
今回の川口オートはS級選手が多く参戦!
川口オートは3月2日に開催を終えたばかりだが、4日から再び始まる。前回はSG開催との兼ね合いでS級は不在だったが、今回はそのSGからの転戦となる選手が多く参戦。選手層は厚みを増す。
SGで優出していたのは佐藤摩弥。0オープンの5枠から好スタートを見せ、2番手発進になるかと思われたが金子大輔の踏ん張りで3番手発進になった。そこからは一つ番手を下げ4着での入線になった。車券には絡めなかったが、SG優勝戦で4着なら悪くない結果。早くも年末のスーパースタートライアルの出場権利をほぼ手に入れたと言ってもいい。良い流れのまま今回に臨めるので、連続優出も十分あるだろう。
そのSGの準決で惜しくも3着だったのは青山周平、高橋貢、若井友和。青山は準決でトップスタートを決めたが、そこからペースが上がらなかった。最終日も3着。エンジン面にやや不安を残しているが、今回は通常開催。今の状態でも十分通用するだろう。若井は準決でいいレースをしていた。中盤までは激しい競り合いになっていたが、インから浮上して3番手まで上がっていた。高橋貢は準決で3番手発進。そのまま前2車を抜けずゴール。ただ、シリーズ中は大きな着を取ることなく、エンジンは安定していた。
木村武之はSGの準決では4着だった。ただ、シリーズを通して見れば、久々の実戦だった割りには悪くなかった。鈴木宏和は2日目こそ未完走だったが、それ以外は良い走りを見せていた。武器であるスタートの切れも良かった。
山田達也はSGの準決で5着。エンジン自体は悪くなさそうだったが、レース序盤の展開作りがうまくいかなかった。しかし、それ以外の4走は全て車券絡み。戦える機力は十分にある。黒川京介と小林瑞季はあまり見せ場を作れなかった。その時の分まで今回にぶつけたい。平田雅崇は準決に乗れなかったが、エンジン自体はまずまずか。
直前の川口開催で優出していたのは大月渉、鈴木聡太、山田徹。大月はハンデ的に厳しい位置からの競走だったが、見事に克服して優勝戦まで駒を進めていた。捌くレースでもだいぶ良くなってきた。鈴木聡はオール連対で優出。レース道中は冷静な判断ができている。エンジン的にもそれを後押しできる状態にある。山田徹も本来のスピードが出ていた。走りは淡白な面あるが、車速が生きる展開になれば上位に浮上できる。
35期も動きは活発。菅野仁翔は一人で走れる展開ならタイムが出るようになってきた。すぐ後ろの選手と20M以上のハンデがあれば、格上相手でも振り切れる。小椋華恋は、同ハンクラスの相手なら捲っていけるようになっている。特にその相手がイン走法をする選手なら、まくりが決まりやすい。
※3月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-12(33期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 A-2(31期)〕
飯塚A級陣がシリーズを盛り上げる!
今回の飯塚ミッドナイトは5日間のロングシリーズ。直前までSGが行われていた関係で、主力勢はごっそり不在だが、地元A級の中には好調な選手が多数いる。
唯一のS級は鐘ヶ江将平。今年は最初のレースで白星を挙げたが、そこからは17走して1着がない。しかし、2着、3着は多くあるのでエンジン自体は悪くない。もうチョイ上積みができれば、1着を量産できるだろう。今回出場する中では底力上位なので、現状でも良い走りを見せてくれそう。
A級で好調なのは牧瀬嘉葵と松尾隆広。どちらも連続優出中だ。牧瀬はスタート後の位置取りに課題を残しているが、今はスピードが出ているので道中で巻き返していける動きがある。変わらぬ爆発力は大きな魅力。松尾隆もスタートは不安定な面あるが、エンジン力でカバーできる現況。また、重走路での連対率が高いので、走路状況に関わらず狙えるのは大きな強み。
阿部仁志と井村淳一はエンジン堅調。冷静なレース運びができる阿部は未だに優勝の経験がないが、いつでもそのチャンスはあるぐらいのエンジン状態。序盤の仕掛けが決まれば、その可能性はグッと高まる。井村は今年、上位着が多い。特にツボにはまった時は強豪相手でも競り勝つシーンが見られる。今回はメンバー的にそこまで濃くないので、優勝争いに加わってくるか。
他で有力なのは田中進、川口裕司、田中正樹あたり。田中進は成績的に散発傾向だが、グリップ開け開け走法は健在で、前団が競り合っていても豪快に捲っていける。川口はスタート巧者。今年は1回フライングしたが、それでも好スタートを連発させている。道中の捌きもだいぶ身に付いてきた。田中正は2月8日の地元ミッドナイトで優勝。その後は川口で5走したが、後半3走は全て1着。エンジンは高いレベルにあるし、本人もよく乗れている。
外来A級では佐久間健光と仲田恵一朗に注目。佐久間は今年に入りエンジンがおおむね良好。不安視されていたスタートにも一定の改良が見られ、以前ほど展開を悪くすることは少なくなった。エンジンが良い時の捌きは数倍にも冴えわたる。仲田は近況1着が多い。この勢いのまま今回も力走しそうだ。
B級では西村昭紀が前走の川口で優出してきた。オールB級戦ではあったが、優出後なので乗り手のリズムは良くなる。そこでは水崎正二、竹中修二も車券によく貢献していた。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
田中 進〔飯塚 A-28(27期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-31(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-58(28期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
川口 裕司〔飯塚 A-65(34期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-69(29期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-105(28期)〕
高橋義弘のスピードが断トツ!
今回の川口オートは直前に浜松でSGが行われている関係でS級選手は不在。直近の川口はオールB級戦が行われており、そこからの連続参戦となる選手もいる。そこで好調だった選手や、前々回の川口で調子が良かった選手などが混ざり合い、シリーズは形成されていく。
今回出場する中で最も有力なのは高橋義弘。本来ならSGに出場していてもおかしくない実力を持っている。前走は準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズ中は上位着でまとめられていた。今回もメンバー的に主力級なので、今回こそは優出を果たすか。早船歩も前走は成績が良かった。準決こそ6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券絡み。今回の中ではスピードがある方なので、優出も十分視野に入っている。谷島俊行も近況は上々。前走は5走中、4回車券に絡めている。
外来A級で強力なのは鈴木聡太。鈴木聡は今年に入ってから落車はあったものの、多くのレースで車券に貢献できている。今回出場する中では捌きがしっかりしている。後方から追うレースになっても着実に番手を上げていくだろう。
藤川竜と矢野正剛、山本智大は前走の山陽で優出しての参戦。藤川竜は4着だった。まだ優勝の経験はないが、最近では急激な成長を見せており、初優勝を決める日もそう遠くない。今はエンジン状態が良いし、スタートも枠ナリにはしっかりと切れる技量を持っている。矢野は優勝戦で5着。それが今年の初優出だったが、エンジンが良くなった時の矢野は1着を固め撃ちする傾向がある。初日からその走りには注目したい。山本智は初日から連勝で優出し3着。重走路での活躍が目立つ山本智だが、今は良走路でもタイムが出ており好走できる。
前回の川口ナイトレースで優出していたのは塚本浩司、猪熊龍太、秋吉忠幸。そこでは塚本が約26年ぶりに優勝を果たした。近況は好成績が続いている。直線での車の伸びが良く、後続に抜かれづらいし、更に前を追って行ける状態。スタートも安定している方なので積極的に車券で狙ってみたい。猪熊は初日から連勝しての優出。不安定要素であるスタートさえしっかりこなせば、道中の回り足が良いので好結果を残せる。秋吉はエンジン的にもうチョイだったが、それでも優出しての川口連続参戦なので注目度は高い。
西翔子は川口ナイトレースで優出できなかったが、初日に白星を挙げていたし前々走の地元では優出していた。成長著しい35期なので、その1走1走から目が離せない。一発力で言えば矢内昌木が怖い。ハンデ位置的に良い所に入ると、速攻を決めて後続を振り切るシーンが多く見られる。片岡賢児なども常に好スタートを切れるので、素早い抜け出しがある。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
早船 歩〔川口 A-108(27期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-6(29期)〕
谷島 俊行〔川口 A-201(25期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-167(34期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-200(31期)〕
塚本 浩司〔川口 B-57(21期)〕
山本 智大〔山陽 B-29(29期)〕