主役は不在、誰にでもチャンスが巡ってくる!
今回の浜松オートは、直後にプレミアムカップが控えている関係で、S級やA級上位の選手は不在。A級中堅以下とB級による戦いになるが、軸となる選手がいないレースが多くなりやすく、予想は難解なものとなる。
今回出場する地元選手の中でランクトップは笠木美孝。実力を考えればプレミアムカップに出場していてもおかしくないが、今はA級の56位にランクされているので出場は叶わなかった。近況のエンジン状態は決して良いとは言えないが、今回はメンバーが手薄になるので、調子を取り戻す絶好のチャンス。スタートと差しの鋭さは上位なので、猛烈な追い上げを見せてくれるか。
仲口武志は、前走の山陽で後半2走はともに1着。近況は試走タイムがよく出ており、強気な仕掛けができる状態。以前ほどの果敢さはないが、前を走る車を抜く態勢を作ったら必ずインに突っ込んでいく。中村晋典は約1ヶ月ぶりのレースになるが、前走では優勝戦まで進出していた。エンジンは高い位置で安定している。
外来A級は伊勢崎と山陽から登場。野本佳章は前走の山陽で準優勝だった。優勝戦では好スタートを決めたが、道中で小原望に逆転されてしまった。それでもエンジンは上々だし、スタートの切れも良い。外枠に置かれることが多いが、カマシ気味のスタートを決めて好位置に付けられる。その優勝戦で3着だったのが岩沼靖郎。だいぶ本来の車速が戻ってきているし、今はハンデ的にもかなり有利。独走に入れば強豪を振り切れるスピードがある。岩田行雄は攻めが果敢。エンジンが足りない部分は気合でカバーしてくる。
着実に成長しているのは山本将之。近況は30近辺の試走タイムが出ており、エンジン面は問題ないしスタートも良い。後は捌きが更に磨かれてくれば上位着でまとめられる。田方秀和は前走の地元3走は全て車券絡み。今は最重ハンの20M前に置かれており、レース序盤の展開作りがだいぶ楽。後続に抜かせない技術もあるので、試走タイムがそれほど出なくても粘り込めるケースが多い。
B級では斎藤隆充が好調。前走の川口でも優勝戦まで進み4着だった。試走タイムに関わらず狙える数少ない選手の一人。山陽勢では小栗勝太、満村陽司、畦坪孝雄あたりも最近では車券絡みが多い。
浜松の新人36期はレベルが高い。前走がデビュー節だったが、栗原佳祐は4走してオール1着。最終日は試走30の上がり41をマークしていた。当分は連勝が続きそう。その栗原の衝撃に隠れがちだが、牧野竜人と吉林直都も素晴らしい。牧野は初日7着の後は3連勝。吉林は3日目に7着があるが、それ以外の3走は2勝を含むオール連対。36期は今節まで勝ち上がり権利はないが、軽快な逃げでレースを盛り上げそう。
※3月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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笠木 美孝〔浜松 A-56(22期)〕
仲口 武志〔浜松 A-79(24期)〕
中村 晋典〔浜松 A-197(24期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 A-66(15期)〕
野本 佳章〔伊勢崎 A-86(34期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-94(25期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
田方 秀和〔山陽 A-218(22期)〕