中村杏亮が嬉しいGI初制覇!
山陽オートで行われていたGI令和グランドチャンピオンカップは飯塚の33期・中村杏亮の優勝で幕を閉じた。これまでGIIは2度制していた中村杏亮だったが、GIのタイトルは初めての獲得となった。
試走タイムは佐藤貴也が一番時計で69。次いで鐘ヶ江将平が70、長田恭徳が71、中村杏亮が72、山本将之が73、松本やすしと小林瑞季が75、広瀬勝光が78だった。
1回目のスタートは小林瑞季がフライング。再発走となった。2回目のスタートは0ハン単騎の広瀬がしっかり残す。10線からは鐘ヶ江が飛び出し長田が乗って出る。そこに中村と松本が続いていく。山本はやや遅れてしまった。
レースは序盤で動きがあった。広瀬は逃げ態勢を作る前に鐘ヶ江に差されてしまう。その流れに長田も続いていく。そこからは逃げる鐘ヶ江に長田がマークする展開。3番手には小林と中村が付けている。佐藤貴は5番手で様子をうかがっている。更に動きがあったのは4周1コーナー。中村が鐘ヶ江のインに入っていく。これがうまく決まり、今度は中村が先頭を走る展開。佐藤貴も鐘ヶ江を交わし、最後は中村に迫っていくが、中村が振り切り先頭ゴール。優勝を決めてみせた。準優勝は佐藤貴。3着には鐘ヶ江が粘った。
中村は今年GIIオーバルチャンピオンカップを制し、GIIタイトルは2つ獲得していたが、今回でGI制覇へとステップアップしてみせた。優勝戦は重走路ではあったが、良走路でも中村はスピードを上げて走れる選手。スタートにも磨きがかかっている。すでにSGでも優出の経験がある。着実に力を付けている中村は、SGの大舞台でも輝ける準備が整っている。まずは今月末。地元飯塚でSGオールスターオートレースが待っている。この勢いが続くなら、必ずや存在感をアピールできるだろう。
シリーズの大目玉は青山周平!
今回の浜松オートは4日間開催。S級選手の参戦は多くないが、伊勢崎から全国ランクナンバー1の青山周平がやって来る。地元勢で有力なのは木村武之と金子大輔。他にも前走で初優勝を飾った選手などが参戦する。
その青山の前走は川口だった。初日から3連勝で迎えた準決では3着。3番手まではすんなりと浮上したが、前を走る石川哲也を最後まで攻略できなかった。しかし、最終日はしっかりと白星を挙げたし、エンジン自体は良い部類。今回も初日からピンラッシュを見せてくれそう。
木村武の前走は浜松GIIだった。ここでは3日目の7着が響き準決には乗れなかったが、他の4走は全て車券に絡めていたように、それまでのスランプからは完全に脱出している。今回はGIIの時よりもメンバーは軽くなっているので、堅実に着をまとめて優勝戦まで進出してくるか。金子の前走も浜松GII。エンジン好調が続いている金子だったが、準決では追い込み届かず3着で優出はならなかった。それでも近21走は全て車券に絡めているし、この勢いはしばらく続きそう。
他に地元S級は鈴木宏和と青島正樹。鈴木宏の前走は飯塚だったが、ここでは準決4着だったしシリーズ中は連対がなかった。武器のスタートは切れているが、道中の伸びは不足気味。上位争いに加わるとなると、もう少し上積みが欲しい状態だ。青島は前走が浜松GII。準決は4着だったが、シリーズ中には白星があったし大きな着は取らなかった。エンジン的にはまずまずといったところか。
外来S級は青山の他に浦田信輔、三浦康平、岩田行雄。浦田は前走の地元で優出し3着。予選準決はオール連対だった。エンジン的には十分戦える状態にあるし、浜松では今年優勝も経験している。今回も鋭い差しを連発させて優勝戦まで駒を進めそう。三浦は前走が川口だったが、全く良くなかった。エンジンの立て直しが急務。岩田も前走は川口だった。初日と最終日に連対を果たしていたように、まだまだ走りは血気盛ん。特に混戦になるようなら持ち味を発揮できるだろう。
A級では金田悠伽、落合巧、中村友和が好調。金田は前走の飯塚で、嬉しい自身初優勝を決めてきた。タイムもしっかりと出ており、走力はだいぶアップしている。その時は最重ハンの20M前だったが、今回ハンデ重化は必至。当面はハンデとの戦いになる。同じ優勝戦に落合と中村も乗っていた。落合は課題のスタートに改良が見られ、同ハンに数車並んでいても枠ナリに出ることが多くなった。スピード面でも磨きがかかってきた。中村は今期からA級に陥落。スタートにはまだ甘さを残しているが、レース中盤から後半にかけての伸びは変わらず良い。
B級では36期新人に注目。現時点で最もセンスを感じるのは栗原佳祐。勝ち上がり権利が発生した前走の川口では、準決3着で惜しくも優出はならなかったが、それ以外は1着3本に2着1本。非凡な走りを披露していた。今回は地元に帰り、初優出を狙ってくる。吉林直都も前走の川口では準決に進み4着。それ以外は1着2本に2着1本。こちらもスピードある走りをしていた。そして、今節から早津圭介がデビューする。最近では弟の早津康介の活躍が目立っているが、兄の圭介もまずは順調なデビューを飾りたい。
※4月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-12(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-20(32期)〕
青島 正樹〔浜松 S-33(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-29(23期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-46(15期)〕
金田 悠伽〔浜松 A-215(33期)〕
中村杏亮がGI初制覇を目指す!
山陽オートで行われているGI令和グランドチャンピオンカップは優勝戦のメンバーが出揃った。今回は走路状態が安定せず、強豪が準決にも乗れない状況となった。準決も重走路で、実力上位の選手の苦戦が目立った。
優勝戦のハンデ構成は0ハン単騎に広瀬勝光。10線は最内から山本将之、鐘ヶ江将平、長田恭徳、松本やすし、中村杏亮、小林瑞季、佐藤貴也となった。
0ハンの広瀬はスタート悪くないので、10線に叩かれることはないだろう。10線のスタート争いだが、最内の山本将はしっかり先行しそう。そこから外枠も順番に出そうだが、乱れがあれば中村杏や佐藤貴がダッシュを決めるケースか。
逃げる広瀬のペースだが、今節は良走路で勝ち切れていないものの2日目に上がり42をマークしている。レース序盤で交わされることはないだろうが、最後まで押し切れるかどうかは疑問。追う一番手の山本将は仕上がり的に広瀬を交わせないか。鐘ヶ江も同様で、広瀬を交わせるとしたらスピードある中村杏。スタートである程度の位置に付ければ、抜け出せるチャンスは十分。それに佐藤貴も2周目までに3~4番手に付けることができれば、記念レースの優勝戦で8周回になることも加味して先頭まで浮上できる可能性はある。しかし、当ブログでの本命には中村杏を挙げる。
10線から2~3番手発進はありそうだし、前走でも優勝したように近況は乗れている。早めに広瀬と一対一の態勢に持ち込み、道中で差し込んでいくとみた。相手は佐藤貴。佐藤貴もカマシ気味に出て序盤で好位置に付けてきそう。そこからは厳しい攻めを見せて先頭浮上を図る。中村杏がすんなり抜け出せないようなら、道中で先に交わしていくかも。次に広瀬。準決からハンデが重くなっているが、それでもいきなり独走に入れるのは魅力。自身初となる記念レース制覇を目指す。そして鐘ヶ江。優勝戦のメンバーの中で走りの積極性は上位。現ランクを考えると位置も内寄りなので、レース序盤次第では優勝も可能。最後に小林瑞。外寄りで厳しくなるが、猛ダッシュを決めると上位争いに参加できる。
◎中村杏亮
○佐藤貴也
△広瀬勝光
△鐘ヶ江将平
▲小林瑞季
今度はナイターの時間帯でレースを楽しめる!
川口オートは10日に昼間の開催が終わったばかりだが、今度は5日間のナイトレースが行われる。連続で参戦する選手も多いが、他の開催からの転戦になる選手もいる。好調の選手を挙げていく。
S級は3人参戦予定。加賀谷建明はおおむねエンジン良好。ここ2節は地元で走っているが、その両方で優出。優勝とまではいっていないが、スピードは十分で予選準決などは軽快な走りを見せている。今回はナイターの時間帯になるが、エンジン自体は安定しているので問題ないだろう。同じく前回川口の優勝戦に乗っていたのは大木光。結果は6着だったが、準決などでは鋭い突っ込みを見せていた。今年は初頭に連続優出していたが、そこから優勝戦とは遠ざかっていた。前回の優出で再び勢いに乗りたいところ。永井大介は前走が浜松GIIだった。2日目に珍しく反則妨害をしてしまい失権。しかし、初日は白星を挙げたし、3日目以降も1着を2本取っていたのでエンジン面は悪くない。
A級では高塚義明が好調。前走は川口ナイトレースだったが、ここでは見事に優勝を決めた。優勝戦は重走路で先行逃げ切り。準決は良走路できっちり1着を取っていた。その時は最重ハンの20M前だったが、今回はハンデの変動があるのかどうか。10M重くなると、レース展開はだいぶ変わってくる。相馬康夫は前走が昼間の川口。ここでは優勝戦まで進み3着だった。準決では青山周平を振り切ったように、持ち味のスピードを遺憾なく発揮していた。レース序盤の展開作りさえしっかりいけば、快速を披露できるエンジン状態だ。
前々走で準優勝した早船歩は、前走でも準決以外の4走はオール連対。エンジンを高い位置で保てているし、スタートも切れている。阿部剛士もエンジンは好位置で安定。最重ハンからのレースを強いられ、勝ち切るまではいかないことが多いが、好エンジンを駆って車券の対象になれる。2級車ではあるが佐藤励は大物感を漂わせている。ハンデ的に厳しい位置からの競争が多いが、スピードに乗った捲りを決めて上位進出ができている。
その佐藤励の同期で伊勢崎の菅野仁翔は、走りがだいぶ良くなってきた。前走も川口だったが、5走して3回の車券絡み。今はまだ最重ハンの40M前に置かれているので、レース序盤から独走になることが多い。ペースを上げやすいので、強豪相手でも連に絡めるケースが多い。他に伊勢崎勢では鈴木聡太、田中哲などかエンジン好調。
※4月10日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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加賀谷 建明〔川口 S-3(27期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
大木 光〔川口 S-39(28期)〕
阿部 剛士〔川口 A-11(27期)〕
佐藤 励〔川口 A-45(35期)〕
早船 歩〔川口 A-61(27期)〕
高塚 義明〔川口 A-128(29期)〕
相馬 康夫〔川口 A-198(25期)〕
勢いある選手が多く参戦し、シリーズは自然と盛り上がる!
山陽オート4月の恒例GI・令和グランドチャンピオンカップが今年も始まる。各地から強豪が集結し、その技量を競い合う。どのようなシリーズになるのか。地区別に有力選手を挙げていく。
まずは地元山陽勢から。ランクトップは松尾啓史。前走の浜松GIIでは2日目までは良かったが、3日目からは成績が下降気味。ただし、エンジン自体はまずまずの感じだったので、今回を迎えるにあたってそこまで不安要素は多くないか。調子が良いのは丹村飛竜。前走の山陽で優勝を決めていた。シリーズ中は全4走してオール連対。その前の川口でも優出していたし、エンジンは高いレベルにある。長田恭徳は前走の準決こそ5着だったが、それ以外の3走はオール連対。その前の飯塚では優出していたように、エンジン的には戦える状態にある。巧腕・岡部聡もエンジン状態はそこそこ。今期からS級に復帰した岩崎亮一にも注目だ。
好調者が多いのは川口勢。黒川京介は前走の浜松GIIで、初日からオール1着の完全優勝を決めていた。スタートが良く切れていたし、独走時のスピードも豊かだった。この勢いがあれば記念連続優勝も十分あり得る。同じ優勝戦には若井友和も乗っていた。若井は5着だったが、その前の地元でも優出。更にその前の山陽プレミアムカップでも優出しており、優出が続いている。山陽走路との相性も問題ない。ランク的には中村雅人が上位。前走のプレミアムカップでは成績が散発傾向だったが、そこまでエンジンは崩れていないか。当大会の前年度覇者は平田雅崇。前走の浜松GIIでは初日から連勝。準決は3着だったが、エンジン的には悪くなさそうなので、昨年に続いて連覇を狙ってくる。
飯塚勢も好調者が多い。荒尾聡は前走の山陽プレミアムカップで優勝。優勝戦は重走路だったが、見事な速攻を決めてみせた。準決の良走路も好スタートから青山周平を封じ切っての白星。一気に状態を上向かせてきた。中村杏亮は前走の地元で完全優勝。優勝戦は試走27の上がり363。スピード面にかなり磨きがかかっているし、スタートの切れも良くなっている。GIIは2回の優勝があるが、そろそろGIを獲ってもおかしくない。岩見貴史は連続優出中。直近の優勝戦は中村杏に負けたが、予選準決は1着で通過していた。武器の速攻は変わらずで、切れは抜群だ。森本優佑、鐘ヶ江将平といったあたりもエンジンはまずまず。
浜松勢は佐藤貴也がランクトップ。前走の浜松GIIでは初日から4連勝で優出。完全優勝がかかっていたが、先行した黒川を最後まで攻略できず2着入線の準優勝だった。勝ち切れなかった点は本人も悔しいところだろうが、成績としては十分。今回、黒川と対戦する場面があればリベンジを果たしたい。伊藤信夫はGIIの準決だけ7着と良くなかったが、それ以外のレースでは悪い動きではなかった。笠木美孝は今期からS級に復帰。前走のGIIでも大きな着は取らず、S級として十分な走りを見せていた。
伊勢崎勢は高橋貢が最も有力。前走の浜松GIIでは準決3着で優出を逃したが、その前の山陽プレミアムカップではしっかりと優出していた。エンジンはおおむね良好で、今回も山陽の地で優勝戦まで進んでくるか。他にはS級として新井恵匠、内山高秀、吉原恭佑なども来場するが、エンジン的には上積みが欲しい現況。
※4月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-30(33期)〕