飯塚A級陣がシリーズを盛り上げる!
今回の飯塚ミッドナイトは5日間のロングシリーズ。直前までSGが行われていた関係で、主力勢はごっそり不在だが、地元A級の中には好調な選手が多数いる。
唯一のS級は鐘ヶ江将平。今年は最初のレースで白星を挙げたが、そこからは17走して1着がない。しかし、2着、3着は多くあるのでエンジン自体は悪くない。もうチョイ上積みができれば、1着を量産できるだろう。今回出場する中では底力上位なので、現状でも良い走りを見せてくれそう。
A級で好調なのは牧瀬嘉葵と松尾隆広。どちらも連続優出中だ。牧瀬はスタート後の位置取りに課題を残しているが、今はスピードが出ているので道中で巻き返していける動きがある。変わらぬ爆発力は大きな魅力。松尾隆もスタートは不安定な面あるが、エンジン力でカバーできる現況。また、重走路での連対率が高いので、走路状況に関わらず狙えるのは大きな強み。
阿部仁志と井村淳一はエンジン堅調。冷静なレース運びができる阿部は未だに優勝の経験がないが、いつでもそのチャンスはあるぐらいのエンジン状態。序盤の仕掛けが決まれば、その可能性はグッと高まる。井村は今年、上位着が多い。特にツボにはまった時は強豪相手でも競り勝つシーンが見られる。今回はメンバー的にそこまで濃くないので、優勝争いに加わってくるか。
他で有力なのは田中進、川口裕司、田中正樹あたり。田中進は成績的に散発傾向だが、グリップ開け開け走法は健在で、前団が競り合っていても豪快に捲っていける。川口はスタート巧者。今年は1回フライングしたが、それでも好スタートを連発させている。道中の捌きもだいぶ身に付いてきた。田中正は2月8日の地元ミッドナイトで優勝。その後は川口で5走したが、後半3走は全て1着。エンジンは高いレベルにあるし、本人もよく乗れている。
外来A級では佐久間健光と仲田恵一朗に注目。佐久間は今年に入りエンジンがおおむね良好。不安視されていたスタートにも一定の改良が見られ、以前ほど展開を悪くすることは少なくなった。エンジンが良い時の捌きは数倍にも冴えわたる。仲田は近況1着が多い。この勢いのまま今回も力走しそうだ。
B級では西村昭紀が前走の川口で優出してきた。オールB級戦ではあったが、優出後なので乗り手のリズムは良くなる。そこでは水崎正二、竹中修二も車券によく貢献していた。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
田中 進〔飯塚 A-28(27期)〕
阿部 仁志〔飯塚 A-31(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-58(28期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
川口 裕司〔飯塚 A-65(34期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-69(29期)〕
松尾 隆広〔飯塚 A-105(28期)〕
高橋義弘のスピードが断トツ!
今回の川口オートは直前に浜松でSGが行われている関係でS級選手は不在。直近の川口はオールB級戦が行われており、そこからの連続参戦となる選手もいる。そこで好調だった選手や、前々回の川口で調子が良かった選手などが混ざり合い、シリーズは形成されていく。
今回出場する中で最も有力なのは高橋義弘。本来ならSGに出場していてもおかしくない実力を持っている。前走は準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズ中は上位着でまとめられていた。今回もメンバー的に主力級なので、今回こそは優出を果たすか。早船歩も前走は成績が良かった。準決こそ6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券絡み。今回の中ではスピードがある方なので、優出も十分視野に入っている。谷島俊行も近況は上々。前走は5走中、4回車券に絡めている。
外来A級で強力なのは鈴木聡太。鈴木聡は今年に入ってから落車はあったものの、多くのレースで車券に貢献できている。今回出場する中では捌きがしっかりしている。後方から追うレースになっても着実に番手を上げていくだろう。
藤川竜と矢野正剛、山本智大は前走の山陽で優出しての参戦。藤川竜は4着だった。まだ優勝の経験はないが、最近では急激な成長を見せており、初優勝を決める日もそう遠くない。今はエンジン状態が良いし、スタートも枠ナリにはしっかりと切れる技量を持っている。矢野は優勝戦で5着。それが今年の初優出だったが、エンジンが良くなった時の矢野は1着を固め撃ちする傾向がある。初日からその走りには注目したい。山本智は初日から連勝で優出し3着。重走路での活躍が目立つ山本智だが、今は良走路でもタイムが出ており好走できる。
前回の川口ナイトレースで優出していたのは塚本浩司、猪熊龍太、秋吉忠幸。そこでは塚本が約26年ぶりに優勝を果たした。近況は好成績が続いている。直線での車の伸びが良く、後続に抜かれづらいし、更に前を追って行ける状態。スタートも安定している方なので積極的に車券で狙ってみたい。猪熊は初日から連勝しての優出。不安定要素であるスタートさえしっかりこなせば、道中の回り足が良いので好結果を残せる。秋吉はエンジン的にもうチョイだったが、それでも優出しての川口連続参戦なので注目度は高い。
西翔子は川口ナイトレースで優出できなかったが、初日に白星を挙げていたし前々走の地元では優出していた。成長著しい35期なので、その1走1走から目が離せない。一発力で言えば矢内昌木が怖い。ハンデ位置的に良い所に入ると、速攻を決めて後続を振り切るシーンが多く見られる。片岡賢児なども常に好スタートを切れるので、素早い抜け出しがある。
※2月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
早船 歩〔川口 A-108(27期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-6(29期)〕
谷島 俊行〔川口 A-201(25期)〕
藤川 竜〔飯塚 A-167(34期)〕
矢野 正剛〔山陽 A-200(31期)〕
塚本 浩司〔川口 B-57(21期)〕
山本 智大〔山陽 B-29(29期)〕
鈴木圭一郎が圧巻の走りで地元のSGを制覇!
浜松オートで行われていたSG全日本選抜オートレースは、地元の32期・鈴木圭一郎の優勝で幕を閉じた。これで同大会は5度目の優勝。SGは通算13度目の優勝となった。
良走路で行われた優勝戦の試走タイムは鈴木圭が一番時計で27。次いで佐藤摩弥と伊藤信夫が29、金子大輔と中村杏亮が30、中村雅人が31、永井大介が32、荒尾聡が35だった。
スタート争いは最内の鈴木圭が先行。5枠から佐藤摩がダッシュ乗せるが、金子が突っ張って2番手発進。7枠から伊藤信が切り込み4番手発進。永井は佐藤摩に抑え込まれる形でスピード乗らず最後方、中村雅も両隣に出て行かれ5番手からの競争になった。
いきなり先頭を走ることになった鈴木圭。試走タイム一番時計が出ていたようにエンジンは良い。2番手には金子が追走していたが、周回ごとに引き離していく。結果的には、2番手以下を大きく離してのブッチ切りゴール。スタートからゴールまで、1度も先頭を譲らず完璧な走りを披露した。準優勝は金子で、最後まで2番手を守ることができた。3番手を走っていた佐藤摩は伊藤信の差し込みをくらい4着入線。伊藤信が3着となった。
鈴木圭は初日からオール1着の完全優勝だった。SGで完全優勝は自身3度目。これは史上初の偉業だという。シリーズ中ずっと良走路なら、エンジンさえ仕上がっていれば可能性もある完全優勝だが、今回は3日目に重走路でも勝っている。今の鈴木圭は完全体。スタート、スピード、整備力、重走路、捌き。どこを見ても弱点がない。この中で変動しやすいのは整備力か。選手によっては、時に調整に迷いが出てしまうこともある。そこを乗り越えると高いレベルでエンジンを保つことができる。今の鈴木圭は整備でもしっかりと答えを出している。これからも全国ランク1位の存在感を放ち続けることだろう。
鈴木圭一郎が完全優勝へ向け爆走!
浜松オートで行われているSG全日本選抜オートレースは優勝戦のメンバーが出揃った。準決では青山周平が敗れる波乱はあったが、優勝戦の顔ぶれはそうそうたるもの。その中では中村杏亮がSG初優出となった。0Mオープンの枠順は最内から鈴木圭一郎、中村雅人、金子大輔、永井大介、佐藤摩弥、荒尾聡、伊藤信夫、中村杏亮。
ここまで負けなしできているのは鈴木圭。準決では審議にかかるシーンもあったが、判定はセーフで全国ランクナンバー1としての面目を果たした。エンジンの仕上がりは鈴木圭が一番か。準決の上がりタイムが一番良かった中村雅も機力は急上昇。永井もきっちりと上積みさせてきた。
0Mオープンのスタート争いは最内の鈴木圭が先行とみた。これに永井が乗って行く。佐藤摩もスタート力はあるので続きそう。もしくは永井を抑えて2番手発進もあるか。荒尾が4番手発進。他の中村雅、金子大、伊藤信、中村杏は内から順番に出そう。
いきなり先頭を走る鈴木圭。そのペースだが、今節は初日に上がり33を出しているように、かなりの逃げを見せそう。というより、試走タイムがしっかり出れば、誰も追ってこれない。好スタートから10周回をしっかりと走り切り、同大会5度目の優勝を決めそう。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
相手は永井。準決では逃げる佐藤摩との差を冷静に詰め、仕掛け所では綺麗に交わしてみせた。エンジン的にはタイム以上に余裕がありそうで、優勝戦に向けて総合戦力が上がっている。鈴木圭に少しでも隙が生まれれば突っ込んでいきそうだし、トップスタートを決めるようならそのまま押し切りもある。今回、全日本選抜を勝つとSGトリプルグランドスラム達成となる。偉業へ向けスタートから気合が入る。
次に中村雅人。スタート争いは微妙な面あるが、2枠ならなんとか内で踏ん張れるか。1周を回って3番手に付けられれば十分勝負になる。スタミナがあるので10周戦は好材料だし、エンジン的にもレース後半の方が感じが良さそう。7年ぶりのSG優勝も十分ある。そして金子大。中村雅と同様に序盤の位置取りに注文がつくが、準決のようなスタートが決まれば勝負圏内。道中のレース運びは落ち着いているので、チャンス所があれば番手を上げていくだろう。最後に佐藤摩。全選手が恐れているスタートを決めてくるようなら、インを抑えつつペースを上げる走りでSG初優勝もあるか。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△中村雅人
△金子大輔
▲佐藤摩弥
初優勝後で勢いがあるのは山本翔!
昼間は浜松で行われているSG準決の日から、山陽ではミッドナイトが始まる。その兼ね合いでS級選手は不在。しかし、A級の中にも好調な選手や特徴がある選手は多い。気になる選手を挙げていく。
前回の山陽ナイターで優勝したのは山本翔。優勝戦は同ハン最内から先行して中団を捌き、逃げていた山本智大をしっかりと捕えていた。これが自身初の優勝。以前から重走路では好成績を残していたが、近況は良走路でも好走が目立ってきた。スタートはしっかり切れるし、スピードも十分ある。後は捌く展開ですんなり抜いて行ければ、更なるパワーアップにつながるだろう。
その優勝戦には林弘明と満村陽司も乗っていた。林はスタート後に好位置を奪えず7着。それでも近況はエンジンが上向いてきている。課題のスタートさえこなせれば、上位着でまとめられるだろう。満村はエンジンがまずまず良いし、今はB級にランクされているのでハンデ面での恩恵も受けられる。
前々回の山陽で優勝していたのは福永貴史。前走では優勝戦には進めなかったが、エンジン的にはそこまで悪くなさそう。レース中盤から後半にかけての伸びが良いので、しっかりと追い上げていきそう。ベテランでは岡松忠が復調ムード。前走の準決は3着で惜しくも優出はならなかったが、最終日は白星で締めていたし、シリーズ中は全て車券に絡めていた。若手で注目なのは古城龍之介と山本将之。古城は一時期、成長の壁に当たっていたが、最近では再び力を付けている。前走の川口でも見せ場を作れていた。山本将も前走は全て車券絡み。スピード面での強化が図れている。
外来勢は中山透が上々。前走の地元で優勝戦まで進んでいた。そこではスタートが決まらず7着に終わったが、試走タイム自体は出ていたのでエンジン面は大丈夫。レース道中で軌道に乗れれば、車速を増して浮上できる。新井日和は前走が川口GIだった。準決は5着だったが、初日と最終日には白星を挙げていた。女子レーサーは佐藤摩弥がズバ抜けているが、この新井も今の感じで成長を続けていけば、かなりの選手になるセンスを感じさせる。
前走で上位着が多かったのは押田幸夫と鈴木健吾。押田は前走が地元のGIだったが、そこでは1着2本、2着が1本と健闘していた。今はエンジン状態が良いので、乗り手の成長にもつながっている様子。鈴木健吾は前走の準決こそ3着だったが、それ以外の3走は全て2着。持ち味のスピードが出ている。
※2月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岡松 忠〔山陽 A-44(17期)〕
林 弘明〔山陽 A-113(24期)〕
福永 貴史〔山陽 A-116(25期)〕
山本 翔〔山陽 A-120(34期)〕
山本 将之〔山陽 A-130(33期)〕
中山 透〔川口 A-48(31期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-145(35期)〕
満村 陽司〔山陽 B-44(26期)〕