永井大介が速攻を決め、同大会3度目の優勝!
川口オートで行われていたGI開設記念グランプリレースは地元の25期・永井大介の優勝で幕を閉じた。好スタートから序盤でケリを付け、早々と逃げる態勢を作る永井の勝ちパターン。見事な勝利だった。
良走路で行われた優勝戦。試走タイムは中村雅人が一番時計で26。次いで早川清太郎と青山周平が27、永井大介が28、鈴木宏和と加賀谷建明と高橋貢が29、小林瑞季が32だった。
10Mオープンのスタート争いは最内の鈴木宏が飛び出す。これに小林瑞と永井が続く形。大外から青山が4番手に付ける。以下は中村雅、加賀谷、高橋貢、早川と続いていった。
鈴木宏はペースを上げたかったが、早い段階で永井がインに突っ込む。今度は永井が逃げる展開。青山が鈴木宏を交わし2番手につける。一騎打ちの態勢になった。青山は永井の隙をうかがっていたが、なかなかチャンスが訪れない。そうしているうちに青山はタイヤが滑り出す。そして、3番手に上がっていた中村雅が青山を捌く。2番手に立てた中村雅だが、先頭を走る永井とは大きな差が...。永井がそのまま押し切り、中村雅が準優勝。終盤で早川が青山を差しており、3着入線を果たした。
今回の優勝戦は永井らしい走りが見られた。試走タイムこそ3番時計だったが、枠の利を生かし序盤で好位置に付けることができた。いきなりブッチ切りの状態にはならなかったが、それは後ろに付けていたのが青山だったからか。それでも慌てず騒がず自分の走りを押し通すことができた。中盤から終盤にかけては後続を引き離すことができた。これまで積み重ねてきた経験がクレバーな走りを呼び寄せた。これでGI通算26回目の優勝。選手としての引き出しがたくさんある永井は、まだまだこの数字を大きくしていくことだろう。
全国ランク1位の鈴木圭一郎が来場!
今回の飯塚オートは3日間ナイターレース。短期シリーズながら強力な外来勢がやってくる。そのトップは鈴木圭一郎。当然の優勝候補に挙げられるが、地元勢に調子が上がっている選手が多く、迎え撃つ態勢は整っている。
その鈴木圭は前走の地元で準優勝。今年は3節走ってまだ優勝はないが、その全てで優出できている。更に優勝戦以外の予選準決はオール1着。エンジン面は全く問題がない。一つ気がかりはハンデ位置。前走はスーパーハンデでの競走を強いられたが、今回は通常の最重ハンに戻るのかどうか。どちらにしても力強い走りを見せてくれるのは間違いない。
前回の浜松で、鈴木圭を抑えて優勝したのが佐藤貴也。ハンデは鈴木圭の10M前だったが、追随を許さない走りで結果を残してみせた。その前の伊勢崎GIでは準優勝しているし、今年は良い流れに乗れそうだ。浜松からのS級はもう一人、渡辺篤もやってくる。成績的には散発傾向だが、キッチリと勝ち切るレースもあるので要注目だ。
今回出場する中で地元ランクトップは森本優佑。前走の準決は7着だったが、それ以外の4走はオール連対。スピードは出ているし乗り手のリズムも悪くない。有吉辰也は前走の地元で優出4着。その前の伊勢崎GIIでも優出して5着。エンジンは高いレベルで推移している。中村杏亮は前走の地元で準優勝。その前も優出できており、好エンジンの後押しでスピードある走りを披露している。
伊勢崎からは内山高秀がS級としてやってくる。前走の浜松では準決3着で優出はならなかったが、シリーズ前半の動きは良かったし、その前の節の伊勢崎GIIでは優出3着だった。内山高も好調の波に乗れている一人。
A級では桝崎陽介が絶好調。前走の山陽GIIでは自身2度目となる記念優勝を成し遂げた。その前の地元でも優勝しており、現在連続優勝中。この流れをどこまで持続できるか。エンジンが良いのはもちろんの事、スタートも良化が図れている。木山優輝は前走の地元で優出6着。優勝戦はレース道中で被害があり、不運な形になったが、今年に入ってからエンジンは好調。全22走中、18回は車券に貢献できている。同じ優勝戦には井村淳一と岩見貴史も乗っていた。井村は優出3着で、シリーズ中は6走してオール車券絡み。岩見は優勝戦で勢いあまって反則妨害を犯したが、予選準決は5走してオール連対。更に前節では優勝もしている。エンジン面は問題ない。
今節から飯塚の新人36期がデビューする。村瀬月乃丞と帆景岬だ。どちらも十分な卒業検定タイムを出しているが、特に村瀬は前評判が高く、デビュー戦で初勝利を挙げる可能性が高そうだ。
※2月10日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-13(29期)〕
森本 優佑〔飯塚 S-26(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-27(25期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-48(26期)〕
木山 優輝〔飯塚 A-7(33期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-41(28期)〕
青山周平が同大会2度目の優勝を目指す!
川口オートで行われているGI開設記念グランプリレースは優勝戦のメンバーが出揃った。3日目は降雪のため開催中止になったが、準決の日は見事な良走路。スピードあるレースが展開され、エンジンの優劣が分かりやすかった。
優勝戦のハンデ構成は、10Mオープンで最内から鈴木宏和、加賀谷建明、小林瑞季、永井大介、中村雅人、高橋貢、早川清太郎、青山周平となった。
スタート争いは鈴木宏が先行とみた。全選手の中でトップスリーに入るスタート力を有している。枠の利も加味するとトップスタートを決めるだろう。次いで加賀谷、小林瑞、永井あたりが出て行きそう。青山も怖い。準決では10線に7車並んだ大外から好ダッシュを決めてみせた。内枠勢が少しでもダッシュが付かないようだと、青山の先行も十分あり得る。
レース展開としてはいきなり逃げに入れる鈴木宏が断然有利。序盤は先頭を走る展開になりそう。鈴木宏のペースだが、準決の1着選手の上がり時計の中では一番数字が良くない。つまり、記念の優勝戦で8周回逃げ切るにはやや不安が残る。準決よりエンジンの上積みがあればいいが...。早い段階で2番手で追走していそうな青山が道中で交わすとみた。先頭に立って逃げる青山は、準決の動きを見る限りエンジン完調とは言えないが、必殺のブロック力を発揮して後続を封じ込めてしまう。ブッチ切りの勝利となるかは分からないが、先頭を譲らない走りで逃げ粘りそう。そこで、当ブログでの本命には青山を挙げる。2014年以来、2度目の開設記念グランプリレース制覇を狙う。
相手は鈴木宏。スタミナに関しては不安な面もあるが、いきなり独走に入れる点は大きな魅力。2番手以下が激しく競り合うようなら、その間にリードを広げて逃げ切りもあるだろう。次に小林瑞。枠順的にも悪くはなく、3番手までに発進できれば、優勝争いに参加できる。準決では前を走る青山を最後は追い詰めていた。あと2周あったら交わしていたのではないかと思われるエンジンの仕上がりだった。昨年に続いて同大会連覇もあろう。そして永井。準決では力強い走りを見せていた。序盤の位置取り次第だが、好位置につけられれば突っ込んでくる。最後に加賀谷。10Mオープンの2枠は有利。外枠に行かれないスタートが切れれば、鈴木宏をマークから差しを見せるシーンもありそうだ。中村雅、高橋貢、早川らもチャンスがない訳ではないが、優勝を狙うとなると枠ナリ以上のスタートが求められる。
◎青山周平
○鈴木宏和
△小林瑞季
△永井大介
▲加賀谷建明
S級ツートップに割り込める伏兵が多数登場!
前回の山陽オートはGⅡミッドナイトチャンピオンカップで、飯塚の桝崎陽介の優勝で幕を閉じた。今回は4日間の日程。S級の参戦は2人のみで少なく、A級やB級に好調な選手が多いので、優勝争いは複雑なものになる。
S級の2人は松本康と田村治郎。どちらも前走は川口5日間開催だった。松本は3日目の8着が響き、準決に乗れなかった。しかし、3日目以外は1着2本を含む全て車券絡み。エンジン状態としては悪くなかった。一方、田村は準決まで進んだが、そこでは6着。シリーズ中は1度も車券に貢献できなかったので、状態としては不安残り。それでも今回出場する中では実力上位なので、リズムを立て直すキッカケを掴みたい。
地元A級で好調なのは番田隆弘。前走の通常ミッドナイト4日間開催では、初日からオール1着の完全優勝を達成した。優勝戦は0ハンに3車並んだ大外からカマシを決め、終盤に追い上げてきた田中茂を振り切ってみせた。その時は最重ハンの20M前だったが、今回はさすがにハンデ重化するだろう。レース展開は厳しくなるが、完全優勝の勢いでなんとか克服したい。戦歴豊富なのは岡松忠。前走の最終日は白星を挙げており、長らく続いたスランプから脱出の兆しを見せた。松井大和も気配はまずまず。前走の地元GⅡでは、シリーズ序盤こそ勢いが付かなかったが、3日目からは好成績を残せており、エンジン状態は上向き。吉松憲治も同様に後半は上向いていた。
伊勢崎A級では、石川哲也が前走の川口で優出していた。しかしながら優勝戦では無念の試走落車。準決までの動きはかなり良かっただけに、本人にとっては相当悔しかったことだろう。落車による悪影響がなければ楽しみな存在。高橋義徳はエンジン上々。前走の川口では5走中、3回の車券絡みがあった。走りに大きな特徴がある方ではないが、エンジンが良いときは状態なりの走りができる。同期の田中哲は攻めの果敢さが身上。今はエンジン的にもまずまずだ。
浜松A級は山脇孝志が気配良好。前走の川口では何度も見せ場を作れていた。いきなり独走に入れる番組や、前に1人か2人だけのハンデ構成の時は早めに抜け出してペースを上げることができる。平塚雅樹は昔からスタート巧者。今でもその切れ味は健在で、レース序盤で有利な展開を作れることが多い。
B級では角翔太郎が成長を見せている。前走のGⅡミッドナイトチャンピオンカップでは、記念で嬉しい初優出を決めた。レースは0ハン単騎からの競争で2人に抜かれたが、粘りを見せて3着に残っていた。この経験は今後の走りにつながるだろう。小田雄一朗も前走では好走が目立った。川口の5日間開催で走っていたが、4走は車券に貢献できていた。スタートにやや難があるが、独走に持ち込めた時はスピードに乗って走ることができる。
※2月7日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松本康〔伊勢崎 S-33(32期)〕
田村治郎〔伊勢崎 S-41(30期)〕
岡松忠〔山陽 A-44(17期)〕
石川哲也〔伊勢崎 A-97(34期)〕
松井大和〔山陽 A-128(30期)〕
番田隆弘〔山陽 A-175(24期)〕
角翔太郎〔山陽 B-5(33期)〕
小田雄一朗〔伊勢崎 B-68(26期)〕
闘将・若井友和が絶好調で凱旋!
川口オートで第71回GI開設記念グランプリレースが始まる。今回はSG級に豪華なメンバーが集結するので、ハイレベルな戦いが展開されそう。好調な選手が多く、シリーズは俄然盛り上がる。各地のS級選手の近況を追ってみる。
地元大将格は若井友和。前走は伊勢崎のGIIで、そこでは激走を見せて見事に優勝してみせた。今回に向けては最高の形で入れる。地元勢を鼓舞するリーダーとして、相当な働きを見せてくれそうだ。同期の永井大介は前走の地元で優出し5着。予選準決などでは永井らしい走りが見られており、今回も優勝争いにまで参加してくるか。好調が続いていた加賀谷建明だが、前走は成績イマイチだった。それでも試走タイムは出ており、エンジンは高いレベルで保てている。平田雅崇、山田達也といったあたりはエンジン堅調。黒川京介と小林瑞季はエンジン一息だが、若さ溢れる走りに期待。好調だった中村雅人は前走の優勝戦で落車。その影響は気になるところ。
伊勢崎勢は層が厚い。青山周平は、前走の地元GIでは初日からオール1着の完全優勝を達成した。その後は、私病で欠場などが続き、レースは約1ヶ月ぶりになる。レース間隔は空いているが、青山ならば問題ないだろう。高橋貢は前走の地元GIIで優出7着。ここ一番ではしっかりとエンジンを仕上げてくる。早川清太郎と西原智昭は前走の川口で優出。どちらもエンジン状態は良さそうだ。
飯塚勢は荒尾聡がランクトップ。前走の伊勢崎GIIでは優出6着。今年はまだ伊勢崎でしか競走をしていないが、川口では年末にSS王座決定戦に乗っているし、走路との相性は問題ない。エンジンを仕上げて好スタートを決めてくるだろう。篠原睦は前走の伊勢崎GIIで準優勝。今年は全13走しているが、4着が2回あっただけで、それ以外は全て車券絡み。安定感ある篠原が戻ってきている。久門徹と田中茂、浦田信輔の3者は、前走の伊勢崎GIIでは準決3着で惜しくも優出を逃したが、エンジンは中堅上位で推移している。滝下隼平は前走の山陽GIIで優出。優勝戦は6着だったが、スピードが出る条件になれば持ち味を発揮できる。
浜松勢は金子大輔がランク上位。前走の地元では初日から連勝し優出4着。試走タイムはしっかりと出ていたので、エンジンは良いとみていいだろう。伊藤信夫は前走の伊勢崎GIIで優出4着。準決まではオール連対していたし、伊藤信らしい車速も出ていた。鈴木宏和は川口連続参戦。前走では準決3着だったが、シリーズを通して見ればおおむね良かった。
山陽勢は丹村飛竜が好調。前走の地元GIIでは初日から4連勝で優出し5着。優勝戦は速い流れに苦しんでいたが、エンジンの仕上がり自体は全く問題ない。川口では年末のSSトライアルの2日目に反則してしまったが、今回はその汚名返上といきたい。山陽GIIで準優勝だったのは前田淳。長らく調子が上がらないでいたが、前走で急激にエンジンを上向かせてきた。今までの分も、ここから巻き返していきたい。長田恭徳も山陽GIIで優出していた。結果は7着だったが、予選準決は上位着でまとめていた。丸山智史、浜野淳といったあたりもエンジン上昇中。今回も注目の存在になる。
A級ではあるが、早津康介が前走の地元で自身初優勝を決めた。5走してオール連対だったが、今回はハンデ重化がありそうで、それがどう影響するか。そこで準優勝だったのは泉田修佑。軽いスランプに入っていたが、ようやくエンジンがかかってきた。佐藤摩弥もその優勝戦に乗っていた。結果は3着だったが、準決までの4走はオール1着。良い流れに乗れている。
※2月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕