鈴木圭一郎が圧巻の走りで地元のSGを制覇!
浜松オートで行われていたSG全日本選抜オートレースは、地元の32期・鈴木圭一郎の優勝で幕を閉じた。これで同大会は5度目の優勝。SGは通算13度目の優勝となった。
良走路で行われた優勝戦の試走タイムは鈴木圭が一番時計で27。次いで佐藤摩弥と伊藤信夫が29、金子大輔と中村杏亮が30、中村雅人が31、永井大介が32、荒尾聡が35だった。
スタート争いは最内の鈴木圭が先行。5枠から佐藤摩がダッシュ乗せるが、金子が突っ張って2番手発進。7枠から伊藤信が切り込み4番手発進。永井は佐藤摩に抑え込まれる形でスピード乗らず最後方、中村雅も両隣に出て行かれ5番手からの競争になった。
いきなり先頭を走ることになった鈴木圭。試走タイム一番時計が出ていたようにエンジンは良い。2番手には金子が追走していたが、周回ごとに引き離していく。結果的には、2番手以下を大きく離してのブッチ切りゴール。スタートからゴールまで、1度も先頭を譲らず完璧な走りを披露した。準優勝は金子で、最後まで2番手を守ることができた。3番手を走っていた佐藤摩は伊藤信の差し込みをくらい4着入線。伊藤信が3着となった。
鈴木圭は初日からオール1着の完全優勝だった。SGで完全優勝は自身3度目。これは史上初の偉業だという。シリーズ中ずっと良走路なら、エンジンさえ仕上がっていれば可能性もある完全優勝だが、今回は3日目に重走路でも勝っている。今の鈴木圭は完全体。スタート、スピード、整備力、重走路、捌き。どこを見ても弱点がない。この中で変動しやすいのは整備力か。選手によっては、時に調整に迷いが出てしまうこともある。そこを乗り越えると高いレベルでエンジンを保つことができる。今の鈴木圭は整備でもしっかりと答えを出している。これからも全国ランク1位の存在感を放ち続けることだろう。