戦歴豊富なメンバーが火花を散らす!
今年も伊勢崎オートでGIIレジェンドカップが開催される。出場するのは27期以前の選手たち。スピードある若手のバトルもいいが、技と技がぶつかり合うベテランの走りも迫力がある。今回はどのようなシリーズになるのか。
地元S級は2人参戦予定。高橋貢は近況好調。前走の地元ではしっかりと優勝を決めている。状態としては年末のSS4日目から上向き、そこから10走しているが1着7本、2着2本。かなりの高い確率で1着を取っている。その中には前々走のGIも含まれており、記念レースでも通用するエンジン状態だ。ちなみに、レジェンドカップは2019年から3連覇を達成。今回で4度目の優勝を目指す。もう一人のS級は内山高秀。前走は川口で悪くない走りを見せていた。エンジン的にはまずまずか。
高橋貢を打ち負かせる一番手は荒尾聡。今年はまだ1節しか走っていないが、それが伊勢崎のGIだった。その時は成績的にイマイチだったが、初日に白星を挙げているし試走タイムは連日よく出ていた。短ハンデ戦がメインになる記念レースで、持ち前の速攻を炸裂させてくるか。飯塚勢で最も好調なのは浦田信輔。前走の浜松で約3年ぶりの優勝を決めた。全盛時ほどではないが、差しにキレが戻ってきている。レジェンドカップは2017年の覇者。記念レースでの優勝はそれ以来ないが、久々にこの大会で記念優勝を決めるか。田中茂も好調の部類。前走の山陽では準優勝。しかも全5走してオール連対の内容だった。実力的には有吉辰也にも注目。前々走の伊勢崎GIの4日目から再びエンジン状態が良くなっている。久門徹は前年のレジェンドカップ覇者。近況は成績が散発傾向だが、相性のいい大会で調子を取り戻すか。
浜松のS級は木村武之と伊藤信夫。最近の木村はエンジンが日替わり。良い日もあれば悪い日もある。良い状態を長く持続させたい。伊藤は現在5連続優出中と好調をキープ。優勝できていない点は気になるが、予選道中は上位着でまとめられている。川口からは若井友和と佐藤裕二がS級として参戦。前走の地元では若井が優出。不安定走路の優勝戦は4着止まりだったが、エンジン面は問題なさそうだった。佐藤裕は準決5着。もう一つといった感じだったが、伊勢崎では今年GIで優出がある。その時の動きを出せればいい。
A級では松山茂靖に注目。前々走の山陽で優勝すると、その後の地元でも優出。弟子が付いてからはレースで好走が目立っている。同じレースに岩崎亮一も乗っていた。今はA級にランクされているが、実力的にはS級と変わらないモノを持っている。別府敬剛も同様で、前走の山陽では優出3着。シリーズ中は全て車券に絡めていた。そして、レジェンドと言えばこの人、鈴木章夫。前走の地元最終日には白星を挙げ、公営競技最高齢勝利記録を更新している。今回はGIIだが、記念レースでの最高齢勝利記録更新も十分あり得るだけの機力も気力も有している。
※1月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-27(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
S級選手が多く参戦でシリーズは盛り上がる!
新年に入ってから昼間とナイトレースのリレー開催が続いている川口オート。今回は第三弾の後半部分、ナイトレースが始まる。多くの選手が昼間開催で走っており、その時の動きを参考にシリーズを展望する。
昼間開催で優出していたのは6名。その中でランクトップは小林瑞季だ。初日は2着だったがそこから連勝で優出。前々走のナイトレースは重走路に苦しんだが、良走路なら問題ない動き。試走タイムは安定して良い数字をマークしているし、レース道中の攻めも決まっている。今回もナイトレースでスピードある走りができそう。
山田達也と高橋義弘は初日から負けなしで優出していた。山田達は日を追うごとにエンジンが良くなっており、道中の仕掛けも素早くなっている。走りに積極性が見られ、チャンスどころは逃さず攻めていけている。高橋義は今、最重ハンの10M前に置かれているが、この利点を存分に生かしている。元々スピードには定評があるので、後続よりも先に抜け出した時は圧勝する可能性を秘めている。
君和田裕二は初日からオール2着で優出を決めていた。今はハンデが最重ハンの20M前。後続がやって来る前に先頭に立てるケースが多い。あとはもう少し独走時の車速が増せば、白星を量産できるだろう。辰巳裕樹は初日、2日目こそイマイチだったが、準決ではしっかりと整えてきた。思い切った走りができる選手で、多少人気薄になっても大駆けに期待できる。B級ではあるが本田仁恵も優出していた。昨年末は苦しんでいたが、今年に入ってから軌道修正ができている。最近では女子レーサーの活躍が目立っているので、本田もその波に乗りたいところ。
ランク的に上位は永井大介。前走の準決は4着だったが、初日から連勝を決めていたようにエンジンのベースは良い。時折り調整を外すことはあるが、基本的には好走ができる状態。約1年、優勝から遠ざかっているが、久々に栄冠を掴み取りたい。平田雅崇も準決3着で優出は逃したが、初日から連勝していた。エンジンはある程度の位置にある。大木光と中山光も初日に白星を挙げていたしエンジンは悪くない。
A級には伏兵になる選手が多く存在する。柴山信行はここ何節もエンジンが高位で安定。ハンデも最重ハンの20M前で、展開を有利に進められている。武藤博臣も今は最重ハンの20M前。スピード面では10M後ろの選手以上のモノを持っているので、展開がつぼにハマれば強烈なタイムを叩き出せる。山田徹もエンジンはずっと良い。重走路にならず、スタートもこなせれば勝負圏内に入ってこれる。逃げ展開で面白いのは石井大志。早めに独走に入れるようなら連対率がぐっと増す。
※1月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
大木 光〔川口 S-37(28期)〕
中山 光〔川口 S-38(32期)〕
高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
君和田 裕二〔川口 A-134(30期)〕
伊勢崎勢が地元勢に襲いかかる!
今回の飯塚は3日間のナイター開催。地元のS級は若手がメインで、外来S級は伊勢崎と山陽から参戦。伊勢崎勢が強力で、地元勢の抵抗に圧力をかけられそう。優勝争いに名乗りを挙げそうな選手をピックアップ。
1月9日に行われた伊勢崎GI優勝戦には松本やすしと西原智昭が乗っていた。松本は3着。その後は一般開催を走っていたが、準決では7着だった。GIの時の動きが戻れば面白い。西原は7着。その後の一般開催では準決3着だったが、その前後の日は共に連対。好調の流れは続いている。他にも田村治郎が好調。前走の地元一般開催で優出。優勝戦は7着だったが、予選準決の感じだと気配は悪くない。吉原恭佑は前走の地元で準決5着。初日は白星を挙げていたし、最終日も3着ながらそこまで悪くはなかった。新井恵匠は昨年11月の飯塚GIで落車して以来のレース。まずは初日の試走タイムをチェックしておきたい。
対する地元S級で、今回出場する中のランクトップは森本優佑。最近は遠征が4節続いていて、どれもイマイチな結果に終わったが、その前までの地元では好成績を残せていた。走り慣れた地元走路なら本人の実力を出せるか。同期の鐘ヶ江将平も遠征回りが続いていた。遠征先でもまずまず走れていたが、その前までの地元の方が車券に絡むケースは多かったので、やはり地元でのレースの方が好結果を出せるかも。滝下隼平はエンジンが散発傾向。折り合った時は爆発力ある走りを披露できるが、試走からイマイチの時は凡走も多い。まずは試走タイムに注意したい。
山陽からS級としての参戦は浜野淳と前田淳。浜野は最近は出走が少なく、今年に入ってからは川口で1節走っただけ。ここでは初日に白星を挙げたものの、その後は失速してしまった。前田も近況は連対が少なく、中間着が多くなっている。どちらもエンジンの底上げは必要な状態。
地元A級で好調なのは長田稚也。前走の山陽で優勝してきた。試走26の上がり342。ミッドナイトレースではあったが十分な数字。この流れを持続させたい。桝崎陽介は連続優出中。近況は試走タイムがしっかり出ており、エンジンの良さがうかがえる。S級並みの実力があるのは岩見貴史。前走の伊勢崎では準決5着以外は全て1着。好スタートからの速攻に期待できる。
1月16日の伊勢崎優勝戦で準優勝だったのは吉田恵輔。いったんは逃げに入っていたが、高橋貢にやられ悲願の初優勝はならなかった。しかし、抜かれた後も離されずに付いていけたのでエンジンは良さそう。その優勝戦には渋沢憲司、仲田恵一朗、三浦康平なども乗っていた。この3者も気配は良さそうだ。
※1月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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森本 優佑〔飯塚 S-26(31期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-31(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-44(31期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-41(30期)〕
浜野 淳〔山陽 S-40(24期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-43(34期)〕
絶対王者・高橋貢を地元勢が包囲するか!
今年に入ってからリレー開催が続いている川口オート。今回は前半部分の昼間開催。この直後にナイトレースが控えている。出場するS級は地元と伊勢崎のみ。伊勢崎からは強力な1車が来襲する。
その1車とは高橋貢。前走の地元ではパワフルな走りを披露し、見事に優勝を決めてきた。その前の地元GIでは準決4着で優出を逃したが、年末のSSの4日目からエンジンはかなり高い位置にある。今回の川口S級はメンバーが揃っているが、切り崩せるだけの機力を有している。伊勢崎からは内山高秀もS級として参戦。前走の地元は重走路の準決で7着だったが、その前後の日の良走路は共に2着。エンジン自体は悪くない。
地元のランクトップは若井友和。前走は準決3着で優出はならなかったが、今年に入りエンジンはおおむね良好。大きな着を取ることはなく、後方からしっかりと追い込めている。今回も地元の中心選手としての活躍が期待される。同期の永井大介は、前走の伊勢崎GIでまずまずだった。優勝戦には進めなかったが連日、試走タイムはしっかりと出ていた。その前のSSではイマイチだったが、エンジンの立て直しはできている様子。その伊勢崎GIで優出していたのは佐藤裕二。その後の地元は重走路に泣かされたが、走路が乾いていれば鋭い突っ込みを見せられる。
変わらず好調が続いているのは加賀谷建明。昨年11月に復帰してから7節走っているが、その全てで優出。その中にはGIとGIIでの優勝が含まれている。今年に入ってからはいきなり準優勝。前走でも優出し5着。エンジンも乗り手も良い流れに乗れている。小林瑞季は今年に入りすぐ落車があったが、その次の節では優勝しており不安を払拭。前走は重走路で力を出せなかったが、本来は重走路を苦にしないタイプ。川口の新走路の雨のセッティングが出ていないだけかもしれない。それもレースを重ねるごとに克服してくるだろう。
前回の川口ナイトレースで優出していた選手は全員、今回も出場する。優勝したのは谷島俊行。このシリーズは3日間とも重走路だったが、約14年ぶりの優勝となればリズムも上がってくるというもの。準優勝は佐藤摩弥。優勝戦は必死に追い込んだが、僅かに届かなかった。エンジン自体は近況好調。3着は高橋祐一。重走路は得意としないが、これだけ走れたので良走路でも好走できそう。
※1月18日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
永井 大介〔川口 S-11(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-16(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-48(26期)〕
佐藤 摩弥〔川口 A-2(31期)〕
実力伯仲で混沌としたシリーズに!
今回の山陽オートもミッドナイトレース。S級の参加が少なく、誰にでも優勝のチャンスが訪れる。好調な選手を数名挙げていく。
S級の参戦は丸山智史と田中茂の予定。丸山は前走が川口だったが、準決は6着で優勝戦には進めなかった。ただし、試走タイムはそこそこ出ていたし、その前までは連続で優出できていた。エンジン的には悪い部類ではなく、今回のような手薄なメンバーなら主力として活躍できそう。田中茂は前走が伊勢崎GIだった。予選道中はまずまずの走りを見せていたが、準決では落車。それ以来のレースになるので、初日の試走は特に注意して見ておきたい。
地元A級で最上位は岡松忠。昨年は苦しい時期が長く続いたが、年が明けて前走では4走中3回の車券絡みがあった。今年の滑り出しとしては上々の結果。この流れのままエンジンを高い位置で保ちたいところ。同じくベテランでは穴見和正が復調ムード。前走では準決3着だったが、3走して全て車券に貢献できていた。岡松と共に、まだまだ元気な走りを見せている。
若手では古城龍之介が再成長中。前走では3走して全て3着以内。急激に成長した時期の後は、しばらく伸び悩んでいたが、再び力を付けてきている。地元B級では斎藤隆充の動きが活発。前走の川口の最終日は反則をしてしまったが、エンジン自体は長らく高位置で安定している。B級でいる今はハンデ的にもチャンスなので、積極的に車券を狙っておきたい。安東久隆もまずまず。レース序盤の仕掛けが決まっているし、ハンデ位置的にも恵まれている。
外来では別府敬剛が有力。前々走の山陽で準優勝すると、その後の地元でもそこそこの動きを見せた。実力的には今回の中で上位級。エンジン状態が良い今は優勝争いにも参加できる。飯塚勢では田中進、桜木公和、片岡賢児、青山文敏らも上々。田中進は前走の川口でスピードある走りを披露していた。得意の捲りが決められる状態だ。桜木はスタートに難あるが、道中は差しを多用して巻き返してこれる。片岡と青山は変わらず速攻タイプ。前走の動きは良かったし、今回も素早い攻めを決めてきそうだ。
鈴木健吾は前走の山陽で優出4着。本来のスピードが戻ってきている。青木治親は前々走の地元ナイトレースで優出4着。その後の昼間開催ではイマイチだったが、夜の時間帯のレースなら好走ができるかも。山田真弘は今年に入ってから好調。全10走しているが、その内1着が4本。2、3着も多く、好調の波に乗れている。
※1月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-30(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
岡松 忠〔山陽 A-44(17期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-21(23期)〕
田中 進〔飯塚 A-28(27期)〕
山田 真弘〔川口 A-60(24期)〕
青木 治親〔川口 A-68(29期)〕
鈴木 健吾〔浜松 A-188(28期)〕