鈴木圭一郎が中心だが、好調者が多くて難解なシリーズ!
今回の浜松オートは一般開催ながらメンバーが豪華。S級選手の参戦は多いし、他にも好調な選手が多い。3日間の短期決戦だが、優勝争いは難解なものになる。
シリーズリーダーは鈴木圭一郎。前走は川口のお正月開催だったが、この時はスーパーハンデでの競争を強いられた。初日から連勝を決めると優勝戦は4着だった。10M前に強豪が揃っていたので、さすがにスーパーハンデからのレースは厳しかった。それでも試走タイムはしっかり出ていたのでエンジンは全く問題ない。
金子大輔は前走が伊勢崎GIだった。そこでは良い走りを見せていたが、準決は4着で優出ならなかった。一般開催の今回ならエンジン的には通用するだろう。木村武之は前走の川口では準決4着。その前後の日は2着を取れていたのでエンジン的には悪くないが、もうチョイ上向かせたいところ。鈴木宏和は前走が山陽。初日から3連勝を決めると優勝戦は3着だった。初日、2日目は試走26が出ていたようにエンジン面は良好。その優勝戦を制したのが松山茂靖。優勝戦は重走路だったが、約4年ぶりに優勝を決めてみせた。松山の弟子の西翔子にも大注目。今年に入ってから1級車に乗り換わったが、その最初の節でいきなり優勝。これが自身初めての優勝となった。2級車の時からセンスある走りを見せていたので、これからどこまで成長するか楽しみ。
伊藤信夫は前々走の地元で優出すると、その後の川口でも優勝戦まで進み3着だった。エンジンは高い位置で保てている。その川口の優勝戦には上和田拓海も乗っていた。上和田は2着の準優勝だった。上和田は今年に入って3節走っているが、その全てで優出。更に全ての優勝戦で車券に貢献できている。この勢いのまま今節も大暴れしそうだ。
外来S級は飯塚勢が強力。その中でランクトップは篠原睦。前走の伊勢崎GIでは準決3着で惜しくも優出はできなかったが、シリーズ中は全て車券に絡めていた。安定感ある篠原が戻ってきたか。有吉も前走は伊勢崎GIだった。シリーズ序盤は勢いがつかなかったが、後半2走は共に白星。試走タイムも出ており、立て直しは成功している。浦田信輔は前走の地元で優出6着。ここ数節はエンジンが良く、以前の切れ味鋭い走りができている。
他では岩科鮮太と柴田健治が前走の飯塚で優出。岩科は初日から連勝し優出7着。エンジン状態は良く、持ち味の強気な仕掛けが決まっている。柴田は優出3着。予選準決は連対をキープしており、走りは軽快そのもの。桜井晴光は前走の地元GIで優出4着。スピードある桜井は冬場に活躍できる。特に独走に入ると、強豪相手でも振り切るシーンが多い。
※1月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-18(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-15(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-27(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-42(23期)〕
前回優勝の小林瑞季に大注目!
13日が最終日の川口オートは、14日からナイトレースが始まる。リレー開催となり、連続で参戦する選手が多い。前回の好調者と、遠征回りの選手が織り交ざってシリーズが形成される。
前回の川口で優勝戦に乗っていて今回も出場するのは小林瑞季、片野利沙、小椋華恋。 小林瑞は前々走で落車し、最終日も身体不良で欠場となっていたが、前走の動きを見る限り乗る方は問題なさそう。準決ではしっかりと追い込めていたのでエンジン面も良い。優勝戦でもしっかりと展開を見切って優勝。今回も軽快な走りで上位争いに加わってきそうだ。片野はスタートが切れている。外枠に置かれていても先行するケースが多い。更に今はエンジンが良いので、好タイムをマークすることもできる。ハンデ的に魅力な時に狙っておきたい。小椋は前々走のナイトレースで初優勝。前走の昼間開催ではハンデが重くなったが、初日からオール2着で優出を果たしていた。ここ2節で急激に成長しており、あとはハンデとスタートとの戦いになる。
今回出場する中でランク最上位は若井友和。前走は準決3着で優出はならなかったが、車券には絡めていたしエンジン的にも上々の部類にある。混戦でもスピード戦でも力強く追っていけるだろう。平田雅崇は前走の準決で4着。それでも初日は白星を挙げていたし、前々走のナイトレースでは優出できていた。今回も同じナイトレースで再び優出するか。
伊勢崎のGIシルクカップで優出していたのは佐藤裕二。優勝戦はスタート後に好展開を作れず6着。厳しい結果になったが、予選道中の走りは冴えていたし、記念レースで優出できるのだからエンジンは悪くない。山田達也も前走はシルクカップだった。シリーズ序盤は勢いが付かなかったが、後半2走は連勝。一応の立て直しはできている。
A級では佐藤摩弥が有力。前走の準決は7着だったが、昨年末からの好調はある程度保てている。スタート力も変わらずで、同ハンに数車並んでいても先行することが多い。今はA級なので最重ハンの内枠に置かれることが多いが、外枠勢に対し好ダッシュから先手の攻めで抜け出してくる。スピードあるのは高橋義弘。前団が密集せず、バラける展開になる方が浮上してきやすいか。変わらず奮戦を見せているのは篠崎実。近況は車券絡みが多く、相手に関係なく上位に進出してくる。
※1月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-5(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-12(33期)〕
小林 瑞季〔川口 S-19(32期)〕
平田 雅崇〔川口 S-20(29期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-23(24期)〕
佐藤 摩弥〔川口 A-2(31期)〕
高橋 義弘〔川口 A-29(29期)〕
小椋 華恋〔川口 B-87(35期)〕
シルクカップ優出組に注目!
前回の伊勢崎オートはGIシルクカップで、青山周平の優勝で幕を閉じた。その青山は今回不参加。シルクカップで走っていた選手が多く連続参戦するが、優勝争いに名乗りを挙げる選手は...。
シルクカップで優出していたのは西原智昭、松本やすし、大月渉。西原は初日から連勝。準決は2着で通過し優勝戦は7着だった。優勝戦ではダッシュが決まらなかったが、予選道中はスタートが切れていた。エンジン的にも良い部類なので、今回も得意の速攻を決めてくるはず。松本は優勝戦で3着。10Mオープンの4枠からトップスタートを決めてみせた。序盤は先頭を走っていたが、青山に交わされて後退。しかし、3着に粘れていたし、あのメンバーで先行できたのは大きな収穫。今後の走りにプラスとなるだろう。大月は準決からハンデが重化したが、見事に克服して優出。記念レースでの優出は本人の自信になったことだろう。
高橋貢はGIの準決こそ4着だったが、初日から3連勝を決めていたし最終日も連対していた。試走タイムは連日出ていたしエンジン面は問題なさそう。内山高秀もシリーズ序盤は好走を見せていたので今回も楽しみな存在。
外来勢では丹村飛竜がランクトップ。前走のシルクカップでは準決5着で優出できなかったが、3日目までは悪くない走りを見せていた。師匠の岡部聡もシルクカップでは何度か連対できていた。中村杏亮もシルクカップでは随所に見せ場を作れていた。その前の川口SSフェスタでも優出していたように、近況の動きは悪くない。A級ではあるが岩見貴史もシルクカップ中には3回の連対があった。
北渡瀬充は前走の飯塚ミッドナイトで約5年ぶりの優勝を決めてきた。その時は最重ハンの30M前から単騎の逃げだったが、今回はハンデの変動があるのかどうか。なければ同様の走りが見られるし、仮に10M重くなっても勢いある今なら克服できるかも。横田翔紀は前走の山陽で優出3着。予選準決は3連勝ができていたようにエンジン面は良好。ここ11走は全て車券に絡めている。
前回のシルクカップで活躍が期待された新井日和は、初日の7着が響き3日目から一般戦回りになった。ただし、そこからは2勝を含むオール連対。早くも1級車の走り方を掴んできたか。同じ女子レーサーの田崎萌は、前走のシルクカップで3日目までオール連対。ハンデが重化した準決では苦戦を強いられたが、近況は粘り強い走りができている。
※1月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-33(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-8(29期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-46(33期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-145(35期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 A-227(25期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-228(34期)〕
鈴木宏和がS級の実力を見せ付けるか!
山陽オートは前回もそうだったが今回もミッドナイト。3日間の短期決戦で、初日がいきなり最終予選となる。いち早くエンジンを折り合わせた選手が活躍できる。どのようなシリーズになるのか。
参加予定のS級は鈴木宏和のみ。前走はお正月開催の川口だったが、ここでは準決3着で優勝戦には進めなかった。しかし、初日は白星を挙げていたし、最終日は3着。全てのレースで車券に貢献できていた。今回は唯一のS級。自慢のスタート力を発揮して、レース序盤から好位置に付けていきそうだ。
その川口開催で優出していたのは花田一輝。優勝戦は0ハン単騎からの競争だったが、強力なメンバーを相手に5着まで下がってしまった。だいぶスピードが付いてきているが、もっと車速に乗って走りたいところ。エンジン自体は良いので、今のうちに乗り手の強化を図りたい。平塚雅樹は前走の浜松で優出。好スタートからの速攻が武器で、レース序盤でケリを付けるケースが多い。その反面、速攻が決まらなかった時は脆さを見せるので、速攻が決まりやすそうなハンデ構成かどうかは重要なポイントになる。
実力的には人見剛志が上位の部類。エンジン的にはもう少し欲しい状況だが、乗り手の捌きには定評がある。もう少しエンジンが良くなれば優勝争いに参加できるだけの技量がある。松山茂靖も注目の存在。最近では弟子の西翔子が1級車初乗りでいきなり優勝。過去の傾向から、弟子を持つことによって師匠が発奮するケースは多くある。ハンデ的にも最重ハンの10M前に置かれているので、好結果を出しやすい現状だ。
調子が戻りつつあるのは岡松忠。昨年は夏の終わりあたりから調子を崩していた。完全にスランプに入っていたと言ってもいいレベルだったが、前走では4走して3回の車券絡み。年が新しくなり、調子の方も上向いてきた様子。実績的には今回のメンバーで上位なので、調子さえ取り戻せば上位着でまとめられる。辰巳裕樹も調子は上向き。前々走の地元で優出すると、前走の地元でも4走してオール車券絡み。初日にフライングをしたので、当面の間はスタートで無理できないが、エンジン力の後押しで車群を交わしていける。
B級では戸塚茂が楽しみ。前走の地元では2回乗りなどを含めて6走したが、その内5回は車券に絡めていた。実力的に0ハン単騎に置かれることが多いが、そうなった場合は粘り強い走りで車券圏内に残ってくる。今回地元の西崎洋一郎も同じタイプ。こちらはスタートがそこそこ切れるので、同ハンに何人かいても先行するケースがある。前走では後半2走で共に白星。エンジン的にも悪くない。若手では角翔太郎が力を付けている。近況では1着率が高まっており、メンバーによってはアタマの狙いが面白い。
※1月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 宏和〔浜松 S-17(32期)〕
人見 剛志〔山陽 A-13(28期)〕
岡松 忠〔山陽 A-44(17期)〕
花田 一輝〔浜松 A-4(33期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-30(26期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-35(31期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-46(31期)〕
戸塚 茂〔浜松 B-52(25期)〕
青山周平が完全Vでシルクカップ3連覇を達成!
伊勢崎オートで行われていたGIシルクカップは地元の31期・青山周平の優勝で幕を閉じた。青山は前回、前々回に続きこの大会3連覇。改めて強い青山の走りが見られた。
良走路で行われた優勝戦は、試走タイム一番時計が青山の23。次いで早川清太郎で27、佐藤裕二が28、桜井晴光と松本やすしが29、佐藤貴也が30、大月渉と西原智昭が32だった。
10Mオープンのスタート争いは最内の桜井が先行するかにみえたが、4枠の松本が桜井を包んで先行。大月、西原、佐藤裕が続き、その後ろに青山。佐藤貴と早川は枠ナリに出ることができなかった。
松本の逃げでレースが始まり、桜井が2番手で追走する形になったが、まずまずのスタートを決めた青山が早々と3番手に浮上。そこからは攻めが早かった。2番手の桜井を差しで突破すると、先頭を走る松本に対しても間髪いれずインに突っ込んでいく。そこからはマイペースの走り。後続をそこまで引き離すには至らなかったが、上がり3.343のタイムで勝ち切ってみせた。徐々に番手を上げていた佐藤貴が8周3コーナーで松本を差して2番手浮上。準優勝だった。3着には松本が粘り込んだ。
それにしても青山の攻めは早かった。抵抗されると多少展開が厳しくなる佐藤貴と早川に対し、スタートで先行できたのは大きい。そこからは試走23の機力を後押しに前を走る選手を冷静に捌いていけた。昨年末のSS王座決定戦では悔しい思いをしたが、今回は試走タイムもスタートもその後の展開も万全で優勝。更に初日から負けなしの完全優勝を達成。巻き返しの態勢を整えるには十分な内容。今年も青山を中心にオートレース界が駆け巡っていくだろう。