青山周平が完全優勝を決めそうだ!
山陽オートで行われているGII若獅子杯争奪戦は優勝戦のメンバーが出揃った。準決は走路の一部が濡れているブチ走路で行われたが、ファイナリスト達はそんな難走路を乗り切って優出に名乗りを挙げた。
優勝戦のハンデ構成は0ハン単騎に青木隆浩。10線は7車で、内から中尾貴志、緒方浩一、上和田拓海、丹村飛竜、吉原恭佑、鈴木圭一郎、青山周平となった。
まずはスタート争いだが、0ハンの青木はしっかりと残して出そう。10線からは最内の中尾が先行。これに鈴木圭と青山が外からダッシュを乗せていく。中枠勢は苦しい序盤の展開になりそう。
逃げる青木のペースだが、独走ならソコソコのスピードで走れる。しかし、準決からハンデが重くなったように、優勝戦でも最重ハン勢に直撃される位置で、リードを作る前に交わされてしまいそう。
その一番手は中尾。10線からトップスタートを切れそうで、青木がリズムを掴む前にインから交わし、先頭を奪取しそうだ。そこからは中尾の逃げになるが、果たして最後まで後続にやられず走れるかどうか。それが記念レースの優勝戦で8周回になる事を考えると、かなり厳しくなりそう。今節は良走路の上がりタイムが最高で41。10線外枠両者の追撃は必至。
その両者だが、内枠の分だけ鈴木圭が展開有利に進めていける。今節の上がりタイムだけを見ると、鈴木圭が35なのに対し青山は37。エンジンの仕上がりは鈴木圭に軍配が上がる。しかし、当ブログでの本命には青山を推す。逃げる中尾を追っていく鈴木圭と青山だが、鈴木圭が中尾を抜く前に青山が差していくとみている。青山からすればエンジンいい鈴木圭が独走に入る前に何とかしておきたいのが心情。攻めの厳しさがある青山が、チャンスどころを見つけて突っ込んで行きそうだ。
相手は鈴木圭。鈴木圭からすれば、独走に入れれば青山を振り切る機力が今はある。先手の攻めで先に抜け出せば逆転は十分ある。次に中尾。スタート先行から青木を一発で差し、後続が競り合うような展開になればチャンスが広がる。そして丹村。スタート争いは微妙だが、枠ナリに出るようなら見せ場を作れる。最後に上和田。同期ナンバー1の呼び声高い上和田にとって、そろそろ記念タイトルが欲しいところ。スタートから気合満点で臨むかも。
◎青山周平
○鈴木圭一郎
△中尾貴志
△丹村飛竜
▲上和田拓海
競争の火花散るナイターレース!
今年の伊勢崎オートのナイターレースは今回で最後。最近は気温がだいぶ下がっており、それに伴い走路温度もかなり低下しそう。ハイスピードのバトルが展開される。ちなみに、出場する選手はオール地元。
今回のランクトップは早川清太郎。近況の動きは活発そのもの。前走の地元3日間開催では初日からオール1着の完全優勝を達成。その前のSGでも優出している。特に地元で強い早川は、近況の地元では10走中1着8本、2着2本でオール連対中。今回はメンバーも手薄になるので、前節に続いての完全優勝まで十分ある。
前走の地元で準優勝だったのは西原智昭。その節から「二シエスタ」に乗り戻ったが、これが効果てきめん。準決では試走28を叩き出していた。元々、スピード戦を得意とする西原なので、今の気象条件は有利に働くだろう。早川と同じレースになった際は、スタート先行から先攻めが決まれば先着も十分あり得る。
他にS級は三浦康平、岩田行雄、谷津圭治。三浦は前走の準決が7着で、優勝戦には進めなかったが、その前のSGでも見せ場を作れていたようにエンジン状態は悪くない。西原と同様にスピードバトルで持ち味を発揮できる。岩田は前走の準決が4着だったが、それ以外の2走はともに連対。まだまだ血気盛んだ。谷津は前走の着順はイマイチだったが、試走タイムはソコソコ出ており、競争はできる状態。
前回の伊勢崎で優出していたのは他に山中充智。今は最重ハンの20M前に置かれているが、本人の実力を考えれば魅力十分な位置。試走タイムもしっかりと出ており、重ハン勢にとっては脅威の存在になる。内山高秀は今期からA級に陥落したが、レース道中は冷静な走りで番手を上げている。浅香潤は前々走の地元で優勝。その後の節も良走路では好走を見せていた。
B級にも車券に絡んでこれそうな選手は多い。深沢悟は前走の3日間開催ではオール連対。ハンデが軽いため、タイム点が稼げず準決には乗れなかったが、直線の行きっぷりは良く、後続車にも簡単には抜かれない状態だ。松村真や猪熊龍太も近況はまずまず。レース序盤で軌道に乗れれば、ハンデ差を保って粘り込むシーンが増えている。道中の攻めが的確なのは宍戸幸雄。散発傾向のスタートさえこなせば上位着でまとめられる技量がある。
※11月19日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-20(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-25(28期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-36(15期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 A-10(26期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-21(23期)〕
山中 充智〔伊勢崎 A-169(28期)〕
若手のスピードバトルを楽しもう!
今年もGII若獅子杯争奪戦の季節がやってきた。ヤングレーサーによる記念開催。今回は29期以降の選手のみでの戦いになる。シリーズの核を担うのは青山周平と鈴木圭一郎の全国ランク1、2位コンビ。しかし、成長盛りの若手レーサーの中で、この両者に割って入る選手が現れるかもしれない。
まず紹介するのは鈴木圭一郎。前走は地元のSGで、ここではチャンスを逃さず優勝をもぎ取ってみせた。エンジンも好調だが、乗り手のレース勘も冴えている。ハイスピードで車を操りながらも、レース展開がよく見えている。若手レーサーの中では随一の落ち着きを持って競走に臨めている。その鈴木圭に敗れて、SGで準優勝だったのは青山周平。優勝戦では先頭を走っていたが、荒尾聡の攻めに抵抗して失速。その隙に鈴木圭にインから抜かれてしまった。ただ、SGの優勝戦で先頭を走れ、優勝もありそうな動きだったので、エンジンの方は全く心配ない。今回出場する中では実績上位。鈴木圭もそうだが、この若獅子杯初制覇を目指す。
前回の川口開催で優勝してきたのは佐藤貴也。初日こそ3着だったが、そこからはピンラッシュ。3連勝で優勝を決めてきた。エンジンが良くなった時の佐藤貴は、攻めの鋭さが数倍にも増す。スタート力もあるので、今回はオート界の2強に食い込んでこれる状態にある。その優勝戦に乗っていたのは中山光、中山透、古木賢、片野利沙、森谷隼人など。古木と片野は初優勝を目指すべく、0ハンから力走を見せたが道中は後退。中山透はスタートダッシュが決まらず苦しい展開に。森谷はスタートこそ決まったが、道中で伸びを欠いてしまう。中山光はスタート行けず、最後方からのレースになったが、試走26のパワーで3着まで追い込んでいた。それでも各選手、優出後の参戦とあって軽視はできない。
金子大輔は前走の地元SGで優出4着。優勝戦でも序盤はチャンスありそうな位置に付けていた。エンジンだけ見れば十分な仕上がり。若獅子杯は2013年、2018年に制した事がある相性のいい大会。岩見貴史は前走のSGで2日目に外線突破で失格。勝ち上がり権利を失ってしまったが、それ以外の4走は全て1着。今回も戦えるだけの機力は十分有している。スタート一気からの速攻に期待。佐藤摩弥は深刻な状況。ここ数ヶ月はエンジン状態が全く上向かず、長いスランプに入っている。それでも昨年は2度行われた若獅子杯の内、一方で優勝しているので、今回で復調のキッカケを掴むか。
地元山陽勢は丸山智史がランクトップ。近況はイマイチな状態が続いているが、佐藤摩と同様に昨年の若獅子杯で、一方の大会を制している。相性のいい大会でリズムを取り戻すか。他に地元S級は丹村飛竜と藤岡一樹が参戦。丹村はエンジン状態が並以上になれば、最後方からでも力強く追ってこれる。藤岡は逆に爆発的スタートからの早仕掛けが得意な選手だ。
最も若い34期では、長田稚也が前走の飯塚ミッドナイトで優勝してきた。スピード面はかなりの強化が図れている。藤川竜も直近の飯塚ミッドナイトで優出し6着。予選準決はともに連対していた。そこで優勝したのは松井大和。そこでは最重ハンの20M前で走っていたが、今回はハンデの重化があるのかどうか。ハンデ据え置きなら今回も楽しみ。
※11月18日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-23(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-29(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-21(31期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-30(29期)〕
久しぶりに川口ナイトレースが始まる!
昼間の開催が続いていた川口オートだが、今回はナイトレースが開催される。ただでさえ気温が下がってきている昨今だが、夜の時間帯のレースとなると走路温度は相当下がる。高速バトルに期待がかかる。
出場するS級は3人の予定。その中でランク上位は若井友和。前走の地元は初日から連勝を決めたが、肝心の準決は3着で優勝戦には進めなかった。ただし、試走タイムは連日出ていたので、エンジン状態は変わらず高い位置にあると言える。その同期の永井大介も前走の地元では優出できなかった。準決は7着と惨敗。それでも最終日は試走29を出して2着。その時その時の気象条件にしっかりと合わせる事ができれば、本来のスピードある走りが見られそう。山田達也も前走の地元では準決5着で思うような結果を残せなかった。試走タイムからやや物足りなかったので、調整でエンジンを上向かせたいところ。
A級で好調なのは山田真弘。前々走の地元で約14年ぶりに優勝を果たした。その後の前走でもしっかりと優出し4着。シリーズ中は白星がなかったが、着はある程度でまとまっていた。このままの流れを持続させたい。その優勝戦には斎藤撤二も乗っていた。最重ハンの10M前から先手の攻めを見せ、1回は先頭に立ったが、最後は捕まってしまい2着で準優勝。試走タイムはしっかりと出ていたので、エンジン的には今回も楽しみ。準優勝だったのでハンデの変動があるかどうかは微妙なところだ。
その前の開催で優出していたのは武藤博臣。そのレースでは一時、番手を下げたが、そこから巻き返し3着入線。エンジン状態はまずまずだ。冷え込むこの時期なら武藤のスピードが更に生きてくる。
前走で優出はできなかったが、気配が良さそうだったのは鈴木清。近況は試走タイムが出ない傾向にあるが、レースではインを突いて番手を上げている。堅実な動きを見せているのは五十嵐一夫。前走はSGで厳しいメンバーだったが、そこそこの着が取れていた。今回はインからインの走りで車群を縫っていくだろう。まだまだ元気な走りを見せているのは篠崎実。前走でも1着1本を含む3回車券に絡めていた。スピード戦より混戦で持ち味を出せる。
※11月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-9(25期)〕
永井 大介〔川口 S-15(25期)〕
山田 達也〔川口 S-17(28期)〕
山田 真弘〔川口 A-8(24期)〕
五十嵐 一夫〔川口 A-9(21期)〕
鈴木 清〔川口 A-18(23期)〕
斎藤 撤二〔川口 A-46(25期)〕
武藤 博臣〔川口 A-128(28期)〕
荒尾聡がシリーズリーダー!
近況、開催ラッシュの飯塚オートは今回昼間開催。前回のミッドナイトは山陽の松井大和の優勝で幕を閉じた。今回も外来勢が多く参戦するが、地元勢の中から優勝者は現れるのか。
優勝候補断トツは荒尾聡。前走はSG日本選手権だった。予選準決を順当に突破すると、優勝戦では3着の結果だった。その優勝戦では先頭を走る青山周平を捲りにかかったが、そこで両者が競り合い外に流れてしまった。昨年に続き選手権優勝はならなかったが、エンジンはかなり高い位置にある。SGの時の分まで今回に気持ちをぶつけてくるだろう。
そのSG日本選手権で優出していたのは他に有吉辰也と滝下隼平。有吉は優勝戦でスタートが決まらず6着。その後は地元のミッドナイトで走って準優勝。シリーズを通してオール連対だったので、エンジンは安定している。今回は荒尾を脅かす一番手になる。滝下は優勝戦8着。8枠からの競争だったので、さすがに展開は厳しかった。ただ、試走タイムはしっかり出ていたようにエンジン面は全く問題ない。
篠原睦と重富大輔も前走はSG日本選手権だった。両者とも準決までは進めており、エンジン状態は悪いとは言えない。もう少し上積みがあればもっといい。田中茂と久門徹はSGで準決まで進めなかったが、シリーズ中に1回は白星を挙げている。
前回の飯塚ミッドナイトで優出していたのは、有吉の他に別府敬剛、辻大樹、西村昭紀、新村嘉之。別府は初日、準決の重走路でしっかりと結果を残していた。優勝戦は4着だったが、試走は29の一番時計が出ておりエンジンは悪くなかった。辻は優勝戦で3着。3節前は準優勝があるし、近況はほとんど車券に絡めている。西村昭も得意の重走路をこなしていた。優勝戦は単騎0ハンから必死に逃げていたが、最後は力尽き5着。それでも優勝戦以外で逃げる展開なら好結果を残せそう。新村は約1年半ぶりに復帰してから完全に復調ムード。ここ2節は優出できており、本来のパワーある走りが見られている。
3節前に優勝した安東久隆は、その後もまずまずの成績を残している。同じ山陽地区では独走力ある畦坪孝雄、インを抑えて渋太さがある杉本雅彦や別府末彦、一発力がある岡本信一などに注意したい。
※11月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-37(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-13(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕