白熱のスピードバトルを楽しみたい!
2週間ぶりの開催となる山陽オートは、前回とは変わり今回はナイター開催。気温が下がりつつある昨今、ナイター開催ならスピードレースに期待がかかる。S級陣は本領発揮、B級勢には試練の気象状況となるのか。
今節の地元エースは松尾啓史。6月19日までの開催の後は優出がないように、近況は調子が上がらないでいる。夏場のセッティングがうまく出なかった可能性はあるが、そろそろ気候も変わりつつあり、本来の走りを取り戻したいところ。外来勢を迎え撃つトップとして、少なからずエンジンを上積みさせてくるだろう。
丸山智史は前走の伊勢崎SGでは全く良くなかったが、その前までは所どころ見せ場を作れていた。丸山も今や追い込みが主体になるレースが多くなったので、走路温度が下がるのは好材料だ。前回の山陽開催で優勝戦に乗っていたのは角南一如。初日から連勝で優出し3着に食い込んだ。数節前には飯塚で準優勝があるように、一時期の軽いスランプからは完全に脱している。大きなコース取りでスピードに乗った走りを披露できる。
外来S級は3者の予定。その中でランクトップは若井友和。若井は長らくエンジンを上位で保てており、伊勢崎のSGでも優出していたし、前走の地元でも優勝戦まで進み3着だった。走路状況や気温に左右されないスタイルは、車券を買う側からすると安心感が増す。混戦でもスピード戦でも力強く進んで行くだろう。
他の2人は飯塚からで、浦田信輔と久門徹。浦田の前走は地元だったが、ここでは準決で珍しく反則妨害。失権となってしまったが、近況は試走タイムがしっかりと出ているので、エンジン自体は悪くなさそうだ。久門は前々走の地元では優出。その後のミッドナイトでもまずまずの走りをしていた。スタート一気からの仕掛けに期待したい。
A級では、前回の山陽開催で浜野淳と前田淳が優出。今はA級にランクされているが、元々持っている底力はS級並み。エンジンさえ普通以上になれば、優勝戦までは進出してこれる。同様に岩崎亮一や岡部聡、人見剛志などもエンジンがある程度上向けば、上位争いに参加してこれる。外来勢では上和田拓海に注目。同期の中で一番の実力を持っている上和田は、前走の地元でも優出するなど存在感を示している。
B級にはなるが、上和田と同じ34期の古城龍之介が近況、成長著しい。7月に1級車に乗り換わってからは完全に覚醒した。ほとんどのレースで車券に絡んでおり、前走でもシリーズ中オール連対での準優勝だった。他では安東久隆、日室志郎、磯部真樹などが好気配。3者とも前走では全てのレースで車券に貢献できていた。
※9月9日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
角南 一如〔山陽 S-41(27期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-18(23期)〕
浜野 淳〔山陽 A-9(24期)〕
前田 淳〔山陽 A-15(27期)〕
上和田 拓海〔川口 A-110(34期)〕
早川清太郎がキレある走りで先頭ゴールへ!
伊勢崎オートで行われているGIムーンライトチャンピオンカップも優勝戦のメンバーが出揃った。準決からハンデが重くなった湯浅浩が優出し、優勝戦は0、10のハンデ戦。これがレースの結果に影響があるのかどうか。
ハンデ構成は0ハン単騎に湯浅浩。10線は内から岩田行雄、木村武之、佐藤貴也、中村雅人、早川清太郎、荒尾聡、青山周平となった。
まずは序盤争いだが、0ハンの湯浅はスタート残しそう。10線は内枠が有利だが、スタート力も加味すると木村武の先行か。これに佐藤貴、早川、荒尾などが乗っていく。大外の青山もスタート自体は切れてるが、内枠にはスタート巧者が多く、どこまで好位置を奪えるかは疑問。
逃げる湯浅のペースだが、今節はよく健闘しているとはいえ、優勝戦のメンバーに入ると逃げ切りまでは考えづらい。8周走るうちに誰かに捕まってしまいそう。10線から追う一番手は木村武とみている。湯浅の後ろにピタリと付けたら、隙を見てインに突っ込んでいく。そこで、レース序盤から中盤にかけて、木村武が先頭に踊り出そう。そのまま押し切りも十分考えられるが...。
当ブログでの本命には早川を推す。仮に10線を全国ランク順に並べるとすれば、早川は7枠になるが、優勝戦では6枠。これは位置的に有利。更に今節の上がり一番時計は早川で、準決で出した386。エンジンの仕上がりは誰にも負けていない。優勝戦は、とにかく外の2車に先行されなければ、早めの仕掛けで先頭に立てる。先頭に立てば、ペース上がるコース取りで後続を振り切れる。この大会は2017年から3連覇を達成。2年ぶり5度目の優勝を目指す。
相手は青山。スタート後の1周バックで、どこまで好位置に付けられるかがポイントになるが、攻めの厳しさはナンバー1。少しでも前を走る車を交わせそうなら迷わず突っ込んでくる。8周戦になるのも青山にとっては好材料。最後まで諦めない走りでムーンライト初優勝を狙う。次に木村武。木村武は今、全国ランク5位ながら優勝戦は3枠。ランク順に並ぶなら6枠でもおかしくない状況。そこで3枠はかなり有利。速攻を決めやすい位置で、一気に先頭に立つか。そして、荒尾。ハンデ位置的には楽ではないが、武器のスタート力を駆使し、1周バックで好位置に潜り込むかも。今の荒尾は道中の追い上げも決まっている。最後に中村雅。スタート争いは劣勢とみているが、道中は的確な攻めで番手を上げてくる。
◎早川清太郎
○青山周平
△木村武之
△荒尾聡
▲中村雅人
青山周平がムーンライト初優勝を目指す!
伊勢崎伝統のGIムーンライトチャンピオンカップが始まる。地元3強の調子は上々だが、外来勢も強力で激しいバトルが展開されそう。地区別に有力選手を挙げていく。
まずは開催地区の伊勢崎から。最近は何期も連続して青山周平がトップ。前走は川口のGIだったが、ここでは予選準決で3勝を挙げて優出。優勝戦は4着だったが、エンジンは悪くなさそうだった。高橋貢も同じく前走は川口GI。ここでは青山と同様に優勝戦まで進み3着。予選準決でも4着以下がなく、全てのレースで車券に貢献できていた。エンジンは高い位置で安定。今回も地元ファンの期待に応えてくるだろう。早川清太郎の前走は飯塚ナイター。ここでは準優勝だった。シリーズ中はオール連対で好調ぶりを見せ付けていた。
伊勢崎は3強以外にも、内山高秀が前走の飯塚ナイターで優出と調子は上向き。前回の伊勢崎アフター5ナイターで優勝したのは中野光公。久々の優勝だったが、シリーズ中は初日から気配が良かった。ここで準優勝だった鈴木清市は、その前の川口でも優出。粘り強い走りで存在感を示している。アフタ5ナイターで優出6着だった森村亮は、今回のような短ハンデ戦の方が持ち味のスピードを発揮できるかも。
選手層が厚いのは浜松勢。そこでトップなのは伊藤信夫。前走の地元では準決4着で優出はできなかったが、それ以外のレースは全て1着。エンジンはある程度の位置にある。そこで優出したのは木村武之。優勝戦は3着だった。伊勢崎走路との相性が良いので、この流れで今回に臨みたい。8月に行われた伊勢崎SGで優出したのは金子大輔と笠木美孝。金子はその後の地元では一息だったが、再び伊勢崎走路で躍動するか。笠木はその後、飯塚ナイターに出場しており、ここでも優出を決めていた。金子と共に再び伊勢崎走路で力走を見せる。佐藤貴也は前走が川口GIだった。ここでは要所を締める走りで優出。今回へ向けて、良い流れで乗り込んでこれた。
次に川口勢。ここでランクトップは中村雅人。前走の地元GIでは準決3着で優出を逃したが、シリーズを通して見ればまずまずの走りができていた。中村らしい追い込みが利くエンジン状態だ。永井大介もGIでは準決3着で優出はならなかった。ただ、初日から3連勝を決めるなど、5走全てで車券に絡めていた。エンジン状態は悪くない。佐藤摩弥はなかなか調子が上がらない。どこかで復調のきっかけを掴みたいところ。平田雅崇は白星こそ多くはないが、エンジン的には戦える状態にある。小林瑞季は前走の地元GIで準優勝。今回のムーンライトは前回覇者であり、調子が上がっている事を考えると連覇への期待がかかる。
飯塚勢は荒尾聡が有力。前走の山陽3日間開催はオール1着の完全優勝を達成していた。エンジン自体は好調と言える。伊勢崎では2節前にSGで走っている。肝心の準決でフライングを切るなど結果を出せなかったので、今回はその時のリベンジを果たしたい。有吉辰也も近況は動きが活発。試走ではそこまでの数字が出ないケースも多いが、レースでは確かな捌きに裏付けされた競走を見せてくる。他では、速攻が冴えている岩見貴史や、伊勢崎SGで優出していた重富大輔などが注目の存在。
最後に山陽勢。山陽は長らく佐々木啓がエースとして君臨している。安定感抜群の走りが大きな魅力。前々走の飯塚では優勝戦まで進み3着。急な重走路になっても冷静に対応できるのは大きな強み。他に山陽からS級として参戦するのは西村龍太郎。前走の川口GIでは準決7着だったが、シリーズ中3回車券に貢献するなどまずまずの動きを見せていた。
※9月6日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-4(24期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
気温低下でハイスピードバトルに期待!
飯塚オートは前回のナイターからリレー開催でミッドナイトが始まる。出場する選手はほぼ、前回走っていたメンバー。レースの時間帯は多少変わるが、勢いや流れは持続されやすい。今回は誰が優勝するのか。
出場するS級は2名の予定。篠原睦と久門徹だ。篠原の前走は、準決で急な走路状況の変化により、追い込みが厳しくなり3着だった。SG初優勝後はピリッとしない成績が続くが、エンジン自体はそこそこで悪くはなさそう。今回はランク最上位選手としての存在感を示してくるだろう。久門は前走の準決で厳しい展開を乗り切り優出。良い流れで今回に臨める。
A級では田中進の気配が良い。前走でも優勝戦まで進んでいた。8月に入ってからは大きな着を取る事が少なく、上位着でまとめられている。以前は苦手としていた重走路も克服できている。ミッドナイトでタイヤが走路に食いつきやすい条件下では、特に捲りの威力が倍増される。他にも阿部仁志、水崎正二が優勝戦まで駒を進めており、良い流れを作れている。
別府敬剛は現在A級にランクされているが、実力的にはS級と変わらないモノを持っている。近況のエンジン状態は良くないが、並程度までになれば力強い差しで上位に進出してこれる。同じく差しが強烈なのは桜木公和。ミッドナイトでの実績もあるので、今回は楽しみな存在。思い切った仕掛けがウリなのは高宗良次。夏場は低迷していたが、ようやく試走タイムも出て本来の走りが戻ってきた。
辻大樹も近況はまずまず。変わらずスタートの切れが良く、レース序盤から素早い仕掛けを見せられる状態。同期の井村淳一も好調の部類。8月10日に山陽で優勝してからはハンデが重化。レース展開は厳しくなったが、なんとか見せ場を作れるレースも増えてきた。
B級では佳元光義の動きが軽快。前走では初日から連勝を決めて優出。特に0ハン単騎に置かれるようだと、持ち味のスピードがレース序盤から生きてくる。エンジンも夏場は良く動いていた。同様に、西村昭紀も逃げが得意。仮に、同ハンの選手に先行されても、捲り返すだけのスピードが今はある。外来勢では深沢悟が好調。今はどこのレース場に行っても渋太さを発揮できている。直線の伸びが良いので、簡単には抜かれづらい状態だ。
※9月5日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-35(26期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-14(23期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-26(32期)〕
辻 大樹〔飯塚 A-53(28期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-54(28期)〕
田中 進〔飯塚 A-64(27期)〕
佳元 光義〔飯塚 B-4(27期)〕
鈴木圭一郎が3節連続優勝を目指す!
このところナイター開催が続いていた川口オートだが、今回は昼間に移行しての4日間開催。徐々に気温が下がりつつあるが、昼間のレースとあって、まだまだ走路温度は高めか。滑りやすい走路となり、軽ハン勢の奮闘も続きそう。
今回の注目は何と言っても鈴木圭一郎。前走も同じ川口走路で、GIキューポラ杯で優勝してみせた。その前の地元では完全優勝を決めており、目下のところ連続優勝中。競争の時間が昼間になるとはいえ、この勢いは当分続きそう。当然の優勝候補に挙げられる。
浜松からは青島正樹と中村友和もS級として参戦。青島も前走は川口GIだったが、ここでは思うような結果を残せなかった。と言うより6月に飯塚で優出してからは軽いスランプに入っている。中村友も前走は川口GI。その時も、その前の伊勢崎SGでも大きな着が続いていた。ただ、その前までの一般開催なら悪くない走りをしていたので、その時の動きを戻せればいい。
対する地元勢。今回の大将格は若井友和だ。若井は、GIでは準決3着で優出を逃したが、エンジン自体は試走タイムもソコソコ出ていたように、そこまで悪くはなさそうだった。今回のような一般開催なら十分通用する動き。今回、地元でランク最上位としての働きを見せてくれるだろう。
他に地元S級は佐藤裕二、山田達也、大木光。佐藤裕はGIで成績が振るわなかっただけでなく、試走タイムも物足りない数字だった。まずはエンジンの底上げをしたいところ。山田達、大木の28期コンビもエンジンは良いとは言えない現状。少しでも立て直せれば山田達はアウトから、大木はインから車を押し上げていくことができる。
A級で好調なのは木村直幸。前々走の地元では優出し6着。そして、その後の地元3日間開催では初日からオール1着の完全優勝を決めた。エンジンは完全に仕上がっており、直線の行き方はかなり良い。その時はハンデが最重ハンの20M前だったが、今回からハンデが重くなるのは間違いない。それによるレース展開の変化に対応できるかどうかが今後のポイント。他にも浜松勢では和田健吾、金田悠伽、島田健一などが調子を上げている。
地元勢では黒川京介と掛川和人、山田真弘が前走のGIで優出していた。黒川は、細かい成長の壁に当たりながらも少しずつ克服してきている。掛川は勝負強さが健在。大事な場面では、しっかりと自分の走りができている。エンジン状態ももちろん良い。山田真は準決までオール連対での優出。優勝戦ではスタートが決まらず後退してしまったが、絶頂時に近い走りが見られている。
※9月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-19(24期)〕
山田 達也〔川口 S-27(28期)〕
大木 光〔川口 S-46(28期)〕
青島 正樹〔浜松 S-33(22期)〕
中村 友和〔浜松 S-44(32期)〕
木村 直幸〔浜松 A-223(27期)〕