有吉辰也が好位置を生かして速攻勝負!
浜松で行われているGIIウィナーズカップは優勝戦の日を迎えた。予選準決までは若手のライジンググループと中堅のマスターズグループに分かれて戦い、各グループから4名ずつが優勝戦に進出した。
ハンデ構成は0ハン単騎に田中正樹。10線は最内から重富大輔、有吉辰也、伊藤信夫、浦田信輔、金子大輔、青山周平、鈴木圭一郎と入った。
ここまで負けなしで優出した青山は、その前から連勝が続いており、その数は13。高いエンジン力を誇り、圧倒的な走りを披露している。全国ランク1位の鈴木圭も今節はオール連対での優出。勢いを重視するならこの2人の一騎打ちとみるが、そこへ割って入れる選手が一人いる。それは有吉だ。
10線7車並びとなると内枠有利の度合いが高まる。元々、スタート力がある有吉は、シッカリと枠ナリ発進できるだろう。もしかすると一つ内の重富を置いて出てトップスタートも十分ある。そうなると0ハンから逃げに入る田中に対し、早めに一対一に持ち込める。走力の差から道中で田中を交わすのは容易いだろう。もちろん外枠勢の猛追もあるが、ここは早めに主導権を奪う有吉がそのまま逃げ切りを図るとみた。
相手は青山。地元SGの初日から負けなしでここまで来ている。何走もエンジンをキープし続けるのは簡単ではない。エンジンだけではなく走りも全く気が抜けない。準決では1着まで届かないかに見えたが、最後にはキッチリと先頭に立って見せた。乗り手もかなり乗れているとみていい。次に鈴木圭。伊勢崎のSGでは優出したものの3着止まり。今回の地元GIIでは青山に対しリベンジを期したいところ。スタート力もあるので8番手発進は考えづらく、内枠を何車か包んで好位置に付けそうだ。
そして伊藤信。10線の内から3番目なら序盤でいい位置に付けられそう。エンジン的にも悪くはなく、有吉が態勢を作る前に交わせれば2013年以来の同大会優勝もある。最後に金子。スタート争いでは劣勢になりそうだが、道中の追い込みは的確。8周回になるのは好材料で、レース後半に浮上してくるか。
◎有吉辰也
○青山周平
△鈴木圭一郎
△伊藤信夫
▲金子大輔