高橋貢がレジェンドの走りで激戦を制す!
伊勢崎で行われていたGIIレジェンドカップは、地元の22期・高橋貢が制した。レースはタイトル名に相応しい激しい競り合いになった。最後は技術に勝る高橋貢の貫禄勝ち。
レースはまず高橋貢のフライングで再発走となった。2回目のスタートは0ハンの桜井晴光が失敗し、大きく後退。10線勢の車に大きな被害を及ぼした。この行為により桜井は結果的に反則失格。10線からは佐藤裕二が好ダッシュを決める。これに最内の内山高秀が踏ん張って付いていく。篠原睦、高橋貢も悪くない位置に付け、松尾啓史と木村武之は厳しい展開に。
序盤の2周は先頭の入れ替わりがあったが、その後は佐藤が主導権を奪い、コースを丁寧に守る走りに徹する。篠原が2番手に付け様子をうかがう。その後ろでは内山と高橋貢がやり合う形。ただし、内山は高橋貢に競り勝つと篠原をも交わして2番手奪取。逃げに入っていた佐藤にプレッシャーをかける。高橋貢も3番手まで追い上げていた。このまま佐藤が逃げ切るかにも見えたが、終盤で内山の捲りが決まり先頭に踊り出る。しかし、その直後に高橋貢が内山を差し切ってゴールを迎えた。
先頭を走っていた佐藤も悪いペースではなかった。コースを外さず、後続は攻めにくい状況だった。結果、2番手以下は大渋滞。まさにレジェンドカップらしい競争が展開されていた。若手のスピードレースもいいが、混戦での技の競い合いも見応え十分。オートレースの魅力を再確認させてくれる貴重な企画レース。このような大会がこれからも続くことを切に願う。
それにしても高橋貢の強さは際立っている。前を走る選手たちが状況を打開できずに戸惑っていても、高橋貢は冷静にチャンスを待っていられるし、そのチャンスが来た時にはどのような対処をすればいいか熟知している。これでGIIは24度目の制覇。SG、GIを含めると72回目のタイトル。今回のようなレースを続ければ、まだまだ数字を積み上げていけそうだ。