鬼の居ぬ間のガチバトル!
この開催の直後にSGが控えている関係で、今回はS級とA級上位の選手は不在。普段は優勝争いに参加するのが厳しい選手にとっても今回ばかりは大チャンス。各選手が気合を倍増させて今回に臨む。その中でも好調な選手や注目の選手を挙げていく。
ただいま絶好調なのは新村嘉之。ちょっと前に最重ハンの20M前で優勝してからはハンデが10M引っ張られ、最近は最重ハンの10M前で戦っていた。エンジンは好調を維持していて、前走の地元開催でも優勝を成し遂げてしまった。それも、優勝戦では浦田信輔に1回は捌かれながらも必死に食らいつき、ゴール前で外から物凄い伸びを見せて浦田をチョイ差し。エンジンは吹きに吹きまくっていた。更にハンデが重くなりそうだが、今回の開催は通常最重ハンで走っている選手が少ないため、ハンデ位置を最重ハンの10M前に並べてしまう可能性が高い。そうなると実質、新村はハンデ据え置きで今回もチャンス。連続優勝も十分ありそうだ。
その同期の重富大輔と前田淳も状態は良い。重富は、新村が優勝したレースに乗っていた。結果は5着だったが、準決はしっかり1着で通過しておりエンジン状態はマズマズ。今回のメンバーの中ではスピード上位で、捲りを主体にした攻めで圏内に入ってきそう。前田は前々走の地元GIIで優勝。その後の飯塚一般開催では準決3着で優勝戦には行けなかったが、それ以外の3走は1着2本を含むオール連対。実力的にはSGに出場してても何らおかしくない選手なので、今回は優勝候補の一人に挙げられる。
山陽勢では高木健太郎と岡本博幸にも注目。高木は、新村が優勝したレースに乗っており、序盤は軽快な逃げを見せていた。新村と浦田にやられてからもズルズルと後退することなく3着に踏みとどまった。まだ走りは安定しないが、着実に力を付けており初優勝も遠くなさそうだ。岡本は2節前の飯塚開催で優出。優勝戦は6着だったが、それまでの3走はオール連対。夏場の走路にも対応できている。
川口勢では、GIキューポラ杯で石井大志や田辺誠が良い走りを見せていた。小原望は前走が4日間の一般開催だったが、準決の7着以外はオール連対。持ち味のスピードを披露していた。
B級では復調の兆しがある町田龍駿、渋太い走りで上位着をまとめている秋吉忠幸。そして、城戸徹。城戸は前走の地元で初日から1着、2着、準決2着で、優勝戦へ行けるかに見えたが、この節は初日と準決で試走戒告を取られ、勝ち上がり権利を喪失。同じ節で2度、試走戒告を取られると失権してしまうというルールに引っかかってしまった。ちなみに試走戒告とは、試走タイムと本走タイムの差が2以内だと取られる戒告のこと。実際、この準決では試走48で、上がりタイムは50。残念な結果になったが、エンジン状態がいいのは間違いない。更に言えば、試走タイムが出なくても狙える選手の一人だ。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕児〔飯塚 A-44(32期)〕
重富 大輔〔飯塚 A-72(27期)〕
高林 亮〔飯塚 A-74(27期)〕
新村 嘉之〔飯塚 A-217(27期)〕
前田 淳〔山陽 A-30(27期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-51(27期)〕
秋田 貴弘〔川口 A-91(23期)〕
岡本 博幸〔山陽 A-144(21期)〕