元気な若手が活躍しそうなシリーズ!
今回出場するS級は8人の予定で優勝戦線の核になるが、A級の中にも調子を上げている選手がいて、優勝争いは簡単には行かない。特に、若手で勢いを付けている選手がS級を脅かす存在になり得る。
今回出場する地元のランクトップは浦田信輔。ここ数ヶ月は以前のような迫力を欠いたレースが多いが、それでもある程度で着をまとめているあたりは流石の安定感。ただ、前走の山陽GIIではイマイチな結果に終わっただけに、今回は地元で奮起したいところ。
その山陽GIIで優出したのは桝崎陽介。課題とされていた序盤の位置取りに一定の改善がみられ、レース運びが多少楽になっていた。エンジンに関しては問題ない。浦田と同様に整備力には定評があるので、あとは乗る方に集中するだけ。岩見貴史は前走の地元ミッドナイトで優出。近況は成績が安定していなかったが、前回の準優勝をキッカケに高い位置でエンジンを推移させたい。鐘ヶ江将平と有吉辰也は調子が上がってこない。鐘ヶ江は完全に成長のカベにぶち当たっている。今の苦しい状況を打破できた時は、更なる飛躍を見せるハズ。
外来S級は山陽から3人。岩崎亮一と人見剛志は前走の地元GIIで優出した。岩崎はシリーズ前半は調子が上がってこなかったが、3日目あたりから上昇カーブを描いていた。優勝戦でも良いスタートが切れていたように、スタートはいつも通り切れている。人見は初日から折り合いを付け、好成績を収めていた。西村龍太郎はGIIでは納得のいく結果は出なかったが、その前の浜松で優出しており、その時の動きが戻ってくればいい。
A級は関口隆広と丸山智史に大注目。関口は前走の川口4日間開催で完全優勝を達成した。これまで1度しかなかった優勝経験に、もう一つ数字が追加された。勢い的には最高潮だが、優勝した時は最重ハンの20M前からの競走だった。今回の優勝でハンデ重化は避けられないだろうから、最重ハンの10M前に置かれた時のレース運びは大事になってくる。丸山は前走の地元GIIで優出し準優勝だった。それも、5日間のシリーズで全て連対する好内容。近年、力を付けてきた丸山は、記念で優勝してもおかしくない実力になっている。惜しくも準優勝となった前回の分まで今回は頑張りたい。
他では、連続優出中の田中進、前走の川口で優出してきた別府敬剛、熱走路を味方にできている川端孝と片岡賢児、速攻が決まり出している久門徹あたりにも注目したい。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-30(31期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-34(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-35(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-37(28期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-27(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕
西村 龍太郎〔山陽 S-41(25期)〕
圧倒的なメンバー比率、地元勢が鉄壁の構え!
今回の伊勢崎ナイターは、各地から選手が参戦してくるが、そのメンバー構成の大部分を占めるのが地元伊勢崎勢。ただし、外来の中にも優勝を狙える動きがある選手がいるので、そういった選手も挙げていきたい。
今回の地元ランクトップは高橋貢。地元の一般開催では無類の強さを発揮しているが、前走の準決ではまさかの8着に終わり優出を逃してしまった。今回は巻き返しの一戦。必ずや優勝戦まで駒を進めてくるだろう。その開催で優勝したのは西原智昭。初日からエンジンの仕上がりがよく、優勝戦でもしっかりとスタートを決めて前団を攻略していた。近況のリズムとしては今回出場するなかで一番。連続優勝を狙うべく初日からギアを上げていくか。
その優勝戦で2着の準優勝だったのが新井恵匠。優勝戦は展開的に楽ではなかったが、必死の追い込みを見せて準優勝は確保した。初日からオール連対で、エンジンを高水準で保てている。乗り手も気合の入った走りを見せるタイプなので、前回のリベンジを果たすためにも高いモチベーションで臨んできそうだ。三浦康平と松本やすしはイマイチ調子が上がっていない印象。
前走が川口だった吉原恭佑は、それまで軽いスランプに入っていたが、4日間シリーズで3回連対するなど良化の兆しは出かけている。田村治郎も本来の動きから遠い内容のレースが多かったが、前走の地元では1着を2本取っており、完全復活の狼煙は上がりつつある。
外来S級は3人の予定。浜松の遠藤誠はリズムを崩しており成績が付いてきていない。中村友和は前走が伊勢崎GIで優勝戦まで進んでいた。優勝戦はスタート行けず、苦しい展開になってしまったが、エンジン自体は試走タイムが出ていたように悪くはなかった。最後は角南一如。前走の地元GIIでは初日に白星と好発進を見せたが、その後は失速。なかなか波に乗れていない印象。
S級以外では鈴木幸治、林稔哲、山中充智、矢内昌木らが前走の地元で優勝戦まで進んでいた。鈴木幸と矢内は好スタートからの速攻、山中はハンデ差を生かしての逃げ粘り、林は大きなコースを回っての独走などで見せ場を作れている。
山陽の岡部聡、浜松の青島正樹らはS級にいてもおかしくない実力の持ち主。岡部は前走の地元GIIでは、5日間全てで車券に絡む活躍。青島も前走の地元では初日と最終日に1着を取っており状態はマズマズ。
飯塚の丹村司も動きは活発。前走は今回と同じ伊勢崎で、GIシリーズを走っていた。1、1、2着で準決に乗ると、ハンデが10M重くなり惨敗したが、最終日は1着を取っていたので調子は落ちてない。今回も台風の目になるか。
B級の外来では川口の高石光将、阿久津正夫が好調。高石は独走タイプで、阿久津はイン粘り込みタイプ。どちらも走路温度が上がるほど展開は有利になる。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-12(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-29(28期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-39(28期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-31(25期)〕
中村 友和〔浜松 S-32(32期)〕
角南 一如〔山陽 S-42(27期)〕