川口VS西日本勢の様相!
今回は川口S級が数多く参戦予定。対する外来S級は伊勢崎から早川清太郎が参戦するが、他のS級は山陽や飯塚など西日本勢が中心。外来勢に優勝されがちな川口オートだが、果たして今回は地元の牙城を守れるのか。
今期から大幅にランクアップし、全国13位に付けているのは斎藤撤二。デビューから数年は厳しい状況が続いたが、努力を重ねて今の実力を手に入れた。スタートにまだ課題を残すものの、レース道中の攻めは迫力を増してきている。重走路も苦にしないのは大きな魅力だ。前走の飯塚ミッドナイトではしっかりと優出していた。その同期の若井友和は今期の全国ランクが15位。前走の地元開催で優出し6着。優勝戦までの3走は全て連対しており、エンジン状態は悪くない。前走が地元だった森且行、五十嵐一夫もエンジン的には戦える位置にある。
山陽のGIに行っていた川口S級は池田政和と大木光、それに山田達也と中野憲人。このシリーズでは軽ハン勢の活躍が目立ち、最重ハンから追って行くこの4者は苦労した。ただし、地元に帰ればいつもの走りが戻ってくるので、山陽での動きは気にしなくてもいいか。
早川清太郎は前走も川口だった。この時は3日間の開催で完全Vを決めた。優勝戦では永井大介と篠原睦が落車するアクシデントがあり、展開的には有利になったが、そういったチャンスをしっかりモノにするのは一流の証。その時とは多少、気候も変わっているが川口連続参戦の強みは大きい。
飯塚の荒尾聡も好調が続いている。地元のミッドナイトで完全Vを達成すると、その後の山陽GIでも優出していた。これで現在5連続優出中。昨年末からエンジンも乗り手も良いリズムが続いている。篠原睦は先述のとおり川口の優勝戦で落車したが、その後の地元ミッドナイトではオール連対で優勝しており、エンジン面や乗り手の不安を払拭していた。落車したとはいえ、川口でも予選中はいい動きを見せていたので、今回も優勝戦まで進んでくる可能性は高い。有吉辰也も上昇中。地元ミッドナイトで優出した後の山陽GIでは、優勝戦でトップスタートを決めて逃げ切り。久しぶりとなる記念優勝を飾ってきた。飯塚S級では岩見貴史がエンジン的には並といったところ。
山陽S級は前走が地元のGIだったが、思うような走りができる選手はいなかった。その中でも岩崎亮一はある程度の戦いはできていた。ただ、松尾啓史もエンジンさえ並になれば、正確無比な仕掛けで上位に進出できるハズ。西村龍太郎もS級に復帰した勢いでリズムを掴みたい。
A級では早船歩、森谷隼人、佐藤裕児あたりが元気一杯。地元のGIで活躍した山陽の丸山智史、松井大和、山下知秀といったところも警戒したい存在。今期からA級落ちとなってしまった岡部聡、浜野淳は、このままズルズルといかず、どこかで奮起を誓いたいところ。
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主な出場予定選手
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斎藤 撤二〔川口 S-13(25期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-34(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-27(25期)〕