やや低迷地元S級陣・勢いは木村武之!
S級とA級上位は前走が浜松のSG日本選手権。地元伊勢崎のS級は、誰も優勝戦まで進出できず、苦しいシリーズだった。今回出場する中で、選手権で優出したのは木村武之のみ。地元勢は総力でもって木村包囲網を形成できるか。
地元のS級は、層が薄い訳ではない。絶対王者・高橋貢を中心に底力の高い選手はほとんど今回出場する。その高橋貢は、SGの準決で3着になり優出を逃したが、シリーズを通してみればマズマズの成績でまとめていた。試走もほとんどのレースで30を切るなど、エンジン自体は決して悪くはない。今回は地元、更に一般開催なので優出はノルマと言える。地元勢を鼓舞しつつ、自身も優勝を狙い力走を連発させるハズ。
今期は伊勢崎2位の早川清太郎。SGでは準決までも進めず苦い大会になってしまった。スタートが良くなっているとは言え、やはりオープン戦での競走は厳しい結果になりがち。ただし、試走タイムは3台前半が出ていたように、エンジン自体はソコソコ。今回はハンデ戦で、いつもの追い込みを披露してくれそう。青山周平はSGの準決でまさかの7着。展開に揉まれる形で力を出せなかった。ただ、青山もシリーズ通して試走30前後の数字をマークしていたので、エンジン面はそれほど心配ないか。年末のスーパースターシリーズへ向けて、徐々にギアを上げていきたい。
内山高秀、三浦康平、吉原恭佑らもSGでは結果が出なかったが、エンジンは大崩れしている訳ではない。中の上程度で保てており、ちょっとした調整で完調の域まで達する可能性はある。逆に田村治郎、田中賢、岩田行雄の3車はエンジンがやや物足りない。今回の地元で立て直すべく、整備にとりかかりたい。
外来で最も注目なのは木村武之。先述したように前走のSG日本選手権では優出。それも優勝した鈴木圭一郎に次ぐ準優勝の結果だった。レース中盤までは鈴木圭にピタリとマークできていたように、エンジン状態はかなり良い。上がりも3・341をマークしていた。冬場で走路にタイヤが食い付くこの時期は、木村の走法的に好結果が出やすい。伊勢崎走路との相性もよいので、地元S級陣を脅かす存在になり得る。
他にも外来S級は3選手が来場。荒尾聡、田中茂、遠藤誠だ。田中茂と遠藤は、エンジン状態的にイマイチな感じで、早い段階での上積みが必要。荒尾は、このエンジンに乗り換わってからは好調が続いている。SGの最終日は試走も27を出していたので、エンジン的には期待できる。もちろん全国区であるスタート力も健在。
A級では地元で優出してきた室田泰利、スピードが出てきた浅香潤、今年は地元の一般開催で活躍している谷津圭治、攻撃力高い田中哲、S級並のポテンシャルがある笠木美孝、前田淳などに注目したい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-19(30期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-36(25期)〕