絶好調の選手は不在で、誰にでも優勝のチャンスが!
今回のミッドナイト開催は、S級が3人参加予定。B級が9人参加予定で、他は全てA級となる。その中に近況、好調をキープしている選手は特にいないので、優勝争いは混沌。S級3者がシリーズの中心となる。
そのS級だが、地元からは鐘ヶ江将平、田中茂。川口からは黒岩明だ。今回出場する中で、最もランクが高いのは鐘ヶ江将平。近況の調子はイマイチだが、ここ数年でレースを重ねるごとに着実に力を付けている若手。近いうちに記念タイトルを取ってもおかしくないほどの実力を備えてきている。今回の顔ぶれを見ても、スピードだけなら間違いなく一番で、ミッドナイトレースでタイムの出やすい条件では最も力を出せると思われる。
もう一人の地元S級である田中は、スピードと言うより道中の捌きに定評のある選手。もちろんスピードもS級として問題ないモノを持っているが、それ以上に攻めの強烈さに注目がいく。軽ハンでペースを上げている選手がいる状況より、前団が混み合っているような展開の方が、自身の存在感を示せる。田中と同期で川口からS級参戦の黒岩は、ここ数年で急激な成長を見せている。スピード、捌きの両面でワンランク上の力を付けてきた。飯塚は連続参戦で、レースの時間帯は変わってくるが、ある程度のアドバンテージはありそう。
A級では別府敬剛に注目。前走の地元では準決で8着を取ってしまったが、ここ最近の成績はまとまっており、最重ハンの10M前にいる今は狙い時。スタートもだいぶ良くなっているので、早い段階で先頭に踊り出せる展開が多くなっている。また、雨走路も得意なので、天候に左右されない強さがある。他では、地元の阿部仁志や藤川幸宏、田中輝義などの29期勢が面白い。阿部は、なかなか悲願の初Vが決まらない状況だが、レース運びが巧い選手なので混戦でも打開できる力がある。藤川はスピードと、雨をこなす技術が武器。田中輝は課題だったスタートが並になってきてからは、成績が安定するようになってきた。
外来A級では鈴木聡太、広瀬勝光、春本綾斗に注目。鈴木はこのところスタートが良くなっており、従来から定評あった捌きとミックスして成績を上げている。広瀬はスピードタイプ。最重ハンから10M軽くなってからは車券の対象になっている。春本は前々走の地元で準優勝。更に前走の飯塚では準決の5着以外は、全て車券に絡む活躍を見せており、調子が上がってきている。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-42(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-85(23期)〕
広瀬 勝光〔川口 A-31(30期)〕
春本 綾斗〔山陽 A-32(31期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-62(29期)〕