地元S級は絶対王者・高橋貢のみ!
伊勢崎の新春第一弾開催は12日~14日の3日間短期シリーズ。地元を守るS級は高橋貢だけで、外来のS級は6人参戦予定。3日間開催なので、初日は主力が各レースに分散されると思われる。優勝戦まで進んできそうな選手をピックアップ。
地元の総大将は高橋貢。今年は初出走で、前走は年末の川口SS戦。トライアルポイントが足りず、30日の順位決定戦回りになったが、そのレースではキッチリ1着で締めていた。ただでは終わらないのが王者たる所以。今年も円熟の走りを見せてくれそう。
対する外来S級で勢いがあるのは金子大輔と佐藤裕二。金子は年頭の地元開催で完全優勝を決めてきた。優勝戦には中村雅人ら強豪も進出していたが、道中で捌き切っての優勝。価値のある1勝と言える。もちろんエンジン状態はかなり良い。佐藤も年頭の地元開催で優勝。5日間シリーズの2日目に被害があって落車したものの、しっかりと立て直して優勝。精神力の高さを見せた。完走した4個レースは全て連に絡む安定ぶり。今回も初日から積極的に仕掛けていく。
山陽のS級3車は、全て前走が年末の川口SSシリーズ戦。最も成績が良かったのは岡部聡。安定したレース運びで優勝戦まで進むと、そこでも準優勝の好結果。エンジンは高い位置で推移している。松尾啓史も動きは良かったが、肝心の準決で被害があって落車。しかし、落車明けとなる最終日は不安を払拭する1着取り。落車による悪影響はなさそう。最近、元気がないのは前田淳。川口では準決まで進んだものの、シリーズ未勝利で終わっている。年が明けたので心機一転、奮起してもらいたい。
最後のS級は遠藤誠。年頭の地元開催では2連勝を挙げ、準決まで進んだがそこからは失速。ただし、基本的にエンジンは悪くなさそうで、その日の気候に合わせられれば戦える状態にある。
佐藤裕二が優勝したレースで2着だったのは三浦康平。昨年11月から調子を上げ、現在に至っている。冬場の高速戦でも全く引けを取らないので、今回も期待できる。同じく森村もその優勝戦まで進み6着。課題のスタートさえこなせば、爆発的なスピードを発揮できる。
金子大輔が優勝したレースで4着だったのは浅香潤。その4日間シリーズでは勝ち星がなかったが、整備力の高さを示し、優勝戦まで進んでいた。青島正樹も優勝戦まで進み7着だった。優勝戦以外の3日間はオール連対の安定感。速攻も決まっていた。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-13(27期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-47(25期)〕
五十嵐 一夫〔船橋 A-17(21期)〕
青山周平が圧巻の走りで開設記念V!
飯塚オートで行われた第59回開設記念レースは、船橋の青山周平が圧倒的なスピードで快勝した。昨年は大晦日に川口でSGを初制覇。今年に入ってからも幸先のよい出だしとなった。
試走は森且行と同じ一番時計での27。木村武之が28、浦田信輔が29、篠原睦と岩見貴史が30、藤岡一樹が32、松山茂靖が35と大きく数字を落とした。
0mオープンでは最もレースのカギを握るスタートだが、最内の青山が飛び出す。そこへ篠原、大外から松山が続く形。藤岡は出だしは悪くなかったが、1コーナーでやや包まれてしまった。浦田もあまりよくないスタート。木村が松山の後ろに付ける4番手。
結果的には青山がスタートからゴールまで1度も先頭を譲らず逃げ切り。上がりタイムも3.349と申し分ない数字だった。2番手には篠原が走っていたが、早い段階で松山を突破した木村が冷静に捌いて2番手奪取。木村はその後も力走を見せていたが、青山との差は縮まらなかった。森も序盤で奮闘し4番手に付けると、3番手に下がった篠原に対しエンジン強めだったが、仕掛けるまではいかず、最終的には浦田に捌かれてしまった。
他では藤岡、岩見が序盤で好位を取れず、見せ場なく終わってしまった。松山は試走タイムこそ一番悪かったが、0mオープンの大外という厳しい位置からソコソコのスタートを切ったのは今後への収穫となった。
それにしても青山は強かった。デビュー前からセンスの高さは定評があった。実際、デビュー後に無敗で初優勝を挙げるなどの偉業を達成した。その後、ここ一年はやや勢いが失われていたが、昨年末にしっかりと結果を残した。そして、今年に入りいきなりのGI優勝。今年は青山の本格化が見られそうだ。