今回から昼間開催に移行する伊勢崎オート!
気候がだいぶ変わり、すっかり秋らしくなってきた。伊勢崎オートではナイターから昼間のレースに変更となる。S級は先のSG以来のレースとなる選手もいれば、その後、川口で走ってきた選手もいる。また、A級でも注目の選手はいる。
伊勢崎のナイターSGを制した浜野淳は、その後川口で走ってきた。同じナイターとは言え、消音マフラーによるレース。4日間のシリーズで全くエンジンを合わせられなかった。今回は前々節で走った伊勢崎。その時の動きを再現できれば、同地区で連続優勝も十分ある。ただし、今回は前回と違って昼間のレース。その辺の微妙なセッティングの違いを早めに修正していきたいところ。捌きの腕自体はしっかりしているので、エンジンさえソコソコ仕上げられれば優勝戦までは駒を進めてくるだろう。
地元の王者・高橋貢は今期から全国10位となりランクを落としている。これは今年の1月から6月までの成績を反映したもの。その時期は軽いスランプに入っていたが、7月から現在までの成績は申し分ない内容。完全に復活しており、力強い走りを見せている。今回も地元開催だけに、外来勢には負けていられない。長年培ってきたエンジン調整の感覚がある。高橋と共に、地元の牙城を守るS級は早川清太郎と田村治郎。早川はSGの後に川口で走ってきた。予選、準決を無難にこなし優勝戦まで進んでいた。レース後半の追い込みが鋭い早川のようなタイプは、やはりハンデ戦で最も威力を発揮できる。田村も走法的にハンデ戦の方が向いている。スタートが散発傾向だが、多少失敗してもハンデ戦なら巻き返して行ける。早川も田村も走路が食い付き出すこの時期は、好成績を残せるチャンス。
他の外来S級は佐藤貴也、伊藤信夫、佐々木啓、人見剛志。佐々木はSGの後に川口で走ったが、2日目に惨敗で準決モレ。しかし、このシリーズは特殊。消音マフラーによるナイターレースなので、あまり参考にしなくてもいいだろう。このところはずっとエンジンが安定していた。今回も活躍が期待できる。佐藤、伊藤信夫の両者は、SGではやや不満の残る結果。今回は巻き返しに燃えているか。人見もSGでは力を発揮できなかった。しかし、人見もオープン戦に近い番組構成よりはハンデ戦で持ち味を出せる選手。
A級では長田恭徳に注目。前走の川口では嬉しい初優勝を遂げている。スタートは早く、一人で走るとペースを上げることができる。逃げの展開になれば連絡み十分。今後は追い上げて行くレースでどのような走りができるかがポイント。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-22(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-37(30期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-24(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
浜野 淳〔山陽 S-21(24期)〕
人見 剛志〔山陽 S-33(28期)〕
新ランクによる3日間開催!
この10月から新しいランクが適用され、各選手に変動があった。特に大きな変化は32期。1級車に乗り替わった今年1月から6月までの間の活躍が目立ったため、大きくランクを上げた選手が多かった。さて、今回は飯塚の3日間短期決戦。いきなり最終予選なので、初日から全く気が抜けない戦いが繰り広げられる。
S級陣は大方、前走が伊勢崎ナイターSGだった。そこで優出したのが荒尾聡。予選中はイマイチだったが、準決では流石の勝負強さを見せた。優勝戦では周りの車と比べて試走タイムが明らかに見劣り、厳しい戦いを強いられたが、今回はメンバーが大幅に軽化されるので優勝候補の筆頭に挙げられる。
他のSG組は田中茂、竹谷隆、岩見貴史、岡部聡。いずれも準決まで行けず悔しい思いをしている。しっかりと整備で立て直したいところだ。川口のナイターで走ってきたのは前田淳と角南一如。前田は消音マフラーにもエンジンを適応させて優出。マズマズの成績となった。角南は準決4着で優出ならなかったが、エンジンは大崩れしているわけではなく、ちょっとしたところで上昇させること可能。浜松で走っていたのは桝崎陽介。4日間開催でオール連対の準優勝。エンジンは抜群に安定している。スタートもだいぶ良化しており、今回も連絡みありそうだ。
桝崎と同じ浜松で優出したのは西村義正と山浦博幸、丸山智史。西村は優勝戦3着で、予選中も5着以下がない安定した成績。混戦での強さを見せていた。山浦は最重ハンの20M前という好位置を活かしていた。元々、スピードには定評があり、逃げる展開でエンジンさえソコソコなら活躍できる状態ではあった。優出したことによりハンデの重化がなければ、今回も軽快な逃げを見せてくれそう。そして、丸山。この浜松で嬉しい初優勝を決めた。4日間シリーズでオール連対の好内容。本人にとってもかなりの自信に繋がるハズだ。
今回出場するA級の中で、前回の飯塚開催で優出していた選手も多い。優勝戦での成績トップは高宗良次。4日間シリーズで4着以下がなく、オール3連対の安定感。走りが良くなってきている。優勝戦で5着だったのは阿部仁志。追い込みの鋭さが最大の武器。まだ、スタートを含め序盤の仕掛けには課題を残している。6着だったのは細野俊介。成績は安定していないが、時折り大駆けがある。7着だったのは佐藤裕児。成長のスピードは緩やかだが、着実に、しっかりと力を付けている。
最後に要注目の3人を挙げるなら筒井健太と鈴木健吾、鈴木宏和。筒井はSGの3日目で8着になり準決には進めなかったが、それ以外の4日間はオール連対。鈴木宏和はSGの準決だけ7着だったが、それ以外の日はオール連対。エンジンは好調だ。そして、鈴木健吾。ここ最近は捌きが良くなっており、追い上げて行くレースでも活躍が目立つ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-11(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-28(28期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-41(23期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-44(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-13(27期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
角南 一如〔山陽 S-45(27期)〕