ランク上位が集結! プレミアムカップ!!
現適用ランクの上位96名(ケガ等欠場者を除く)が山陽の地に集まり、その技量をぶつけ合うプレミアムカップが21日~25日の日程で行なわれる。ハンデ構成は基本的に10メートルオープンか0メートルオープン戦。真の実力者が決められる。
直前の節で優勝し、この大会に乗り込む選手は4名。若井友和、高橋貢、岩崎亮一、鈴木圭一郎だ。若井は地元のGIで力強い走りを見せていた。エンジンは良いだろうから、今回も初日から飛ばして行けそう。高橋貢は地元のGIIを制しての参戦。そのGIIの優勝戦では経験を活かした流石の走りを見せた。完全とまでは行かないが、復活の狼煙を上げている。岩崎は、飯塚一般開催で優勝。エンジン的にも安定しているし、今回は地元なので特に思い入れも大きいだろう。そして、鈴木圭。浜松一般開催で優勝。優勝戦では最重ハンからのレースで、同ハンには中村雅人や金子大輔が控えていたが、それらを振り切っての優勝は大きな価値がある。今回も台風の目的存在になるのは間違いない。
他にも好調な選手は多い。若井が優勝した川口GIで優出したのは佐藤裕二、松尾啓史、大木光、佐藤摩弥。どの選手も勢いは十分。特に今回、地元開催になる松尾は、いい時の動きを取り戻しつつある。佐藤摩は抜群のスタート力が大きな武器になるだろう。佐藤裕や大木も強烈なイン突っ込みに期待したい。この川口GIで優出はならなかったが、永井大介や浦田信輔、木村武之も動きは良い。準決だけ3着になってしまったが、それ以外は各選手ともほぼ連対を外していない。今回もこの3者はシリーズの核になっていくだろう。
鈴木圭が優勝した浜松一般開催では、金子大輔や中村雅人らも優出していた。金子は優勝戦まではオール1着。優勝戦では4着だったが、エンジンの仕上がりは悪くない。中村は優勝戦では8着だったが、予選道中の動きは全く問題なかった。佐々木啓や重富大輔も優出したが、準決の雨走路に助けられた感もあり、良走路に関してはもう少しといったところか。
岩崎が優勝した飯塚一般開催では、浜野淳と荒尾聡も優出しており、浜野が準優勝で荒尾が3着。浜野はエンジンが良い状態で安定している。荒尾に関しては本来の姿には一歩足りないか、といった印象。
それ以外では、飯塚の26期三羽烏・田中茂、篠原睦、久門徹はマズマズの状態。今回、地元でランク最上位の前田淳、川口でランク最上位の森且行らはエンジンもう少し欲しい状態。そして、全国ランク3位の青山周平は現在スランプ真っ只中。脱出の兆しを見つけたい。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
森 且行〔川口 S-10(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-11(27期)〕
S級不在で誰にでもチャンスがある!
この開催の直後にプレミアムカップが控えている関係で、今回はS級選手は一人もいない。A級とB級による戦いとなる。「鬼の居ぬ間に」と、優勝を虎視眈々と狙っている選手も多いだろう。
参加選手数は地元が圧倒的。ランク最上位は岩沼靖郎で、近況はエンジン悪くない。今回、出場する選手のなかでは上位級のスピードがある。外来勢を迎え撃つ1番手になれそうだ。ランク次位は田村治郎。近況は成績が安定せず、本来の威力が見られない。早い段階でエンジンを高位安定させたいところ。ランク3位は渋沢憲司。前走の飯塚は準決6着で優出できなかったが、その前までは2節連続で優出していた。その一つは地元GⅡ。今回も地元なのでその時のような走りを披露できるかもしれない。他で調子良いのは米里信秀。前走の飯塚では久しぶりに優出した。試走タイムが出なくても狙えるタイプだ。ハンデを活かせそうな亀井政和や、スピードが武器の森村亮も活躍が見込まれる。
外来のA級で調子が良いのは筒井健太と春本綾斗。筒井は地元の開催で優出し3着。予選道中も全て3着以内にまとめる好成績。いい走りをしていた時のスタートが戻り、攻めにも素早さが出てきた。春本は前走の船橋で優出し4着。不安定だったスタートが安定してきた。スピード自体は元々定評がある。
他に、渋いところでは田中耕三が地元の4日間開催で1着を3本挙げるなど、まだまだ存在感を示していた。同じ開催で、岡本信一も1着を2本挙げるなどエンジンは良好。大駆けあるタイプとしては、井村淳一や藤川幸宏が挙げられる。若手で言えば、森本優佑がだいぶ力を付けてきてる。
そして、今や全国のレース場で活躍を見せている32期勢。前走の浜松で優出した吉原恭佑は、周囲からの期待通りの成長を見せている。スタートも悪くないし、雨での連対率はかなり高い。松本やすしにしても、前走の飯塚で1着、3着、1着の内容。準決は3着だったが、成績自体はまとまっている。女子レーサーも近況は連に絡む事が多くなっている。岡谷美由紀は上がりタイムで46が出せるようになっている。岸萌水は前走で久々に1着を取った。片野利沙や藤本梨恵にしても1走ごとに良くなってきている。
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主な出場予定選手
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岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-57(25期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 A-58(30期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-70(29期)〕
牧野 貴博〔船橋 A-60(24期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-72(28期)〕
筒井 健太〔浜松 A-92(29期)〕
田方 秀和〔山陽 A-105(22期)〕
間中 大輔〔川口 A-169(28期)〕
若井友和が執念の追い込みでV!
川口のGI・開設記念グランプリの優勝戦は地元の若井友和が制した。試走一番時計タイの機力を活かし、若井らしい果敢な走りを見せていた。
0ハンのスタートは戦前の予想通り佐藤摩弥が飛び出す。しかし、ペースは思ったように上がらなかった。その佐藤摩を交わしたのは同期の小原望。予選中にも佐藤摩の逃げを捕らえていたが、優勝戦でも佐藤摩をマークから交わした。そこからは小原のマイペース。そのまま押し切るかに見えた。10線からは一番人気の大木光がスタートで遅れを取り、中団を捌いてきたのは若井だった。レース後半は若井が小原との一騎打ちに持ち込んだ。ドラマが生まれたのは最終3コーナー。徐々に差を詰めていた若井が、小原に対し渾身の突っ込みを見せる。これが功を奏し1着でゴール。久々の栄冠を勝ち取った。
外来の強力者が優出モレした中で、若井は何が何でも勝ちたかっただろう。走りに気迫が感じられた。それを優勝という結果に残したのは流石だ。絶対的エースがいない川口勢を再び引っ張って行く存在になるかもしれない。
優勝戦を含め、今シリーズで活躍が目立ったのは小原。予選道中も良い走りをしていたが、優勝戦でも十分通用することを証明した。あと少しスタートが良化すれば記念レースを取れるだろう。31期でまだまだ成長の余地は大有りなので、今後の動向から目が離せない。
展開を活かして鈴木聡太が記念初Vを狙う!
好天に恵まれた川口のGI・開設63周年記念グランプリも優勝戦を迎えた。準決では浦田信輔や木村武之、永井大介など有力どころが敗れる波乱があった。新型タイヤの影響なのか、追い込みが利きにくい状況を勝ち抜き、ファイナリスト8人が出揃った。週間天気予報で出ていた最終日の雨予報もなくなり、優勝戦は良走路で行なわれそう。
近年のGIの優勝戦では珍しく、0ハンに4車、10線に4車のハンデ戦。8周戦で2周延びるとは言え、レース後半は追い込みが効きにくいので0ハンの残りも十分ありそう。その0ハンのスタート争いは佐藤摩弥が行くとみた。それに鈴木聡太と武藤博臣が乗って出る。際内に入った小原望だが、外枠勢に行かれてしまいそう。10線のスタートは枠ナリか、佐藤裕二が飛び出すかのどちらかとみた。
逃げ態勢に入る佐藤摩がどこまでペースを上げられるか。佐藤摩の逃げの特徴としては、開け開けでペース上げると言うよりは、インコースをしっかり回って粘り込むタイプ。今、使われているタイヤの特性を考えれば、そちらの方が走法としては向いている。外からは捲られづらいのでインコースを締めるのは正解。ただし、記念の優勝戦ともなれば後続がゴリゴリと攻めてくる可能性は大きい。
当ブログでの本命には鈴木聡太を推す。優勝戦では恐らく佐藤摩のスタートに乗って、2番手には出られそう。一対一ならインに突っ込んで行ける技量とハートの強さを持っている。エンジン的にも交わせる動きはありそう。その鈴木を見て、武藤がどう動くか。武藤もバラける展開で一対一ならインに入って行ける。
10線からは大木光か佐藤裕が先行とみてるので、その外の若井友和と松尾啓史は苦しくなるか。大木も佐藤裕もインを回るタイプなので、抜くとしても手間取りそう。そこで、連に絡む可能性があるのは大木か佐藤裕。穴党向けには小原を推す。課題のスタートも良くなっているし、今シリーズ中にも乗り手の成長が窺える。仮にトップスタートを切るようだと、もしかするともしかするかもしれない。
◎鈴木聡太
○武藤博臣
△佐藤摩弥
△大木光
▲佐藤裕二
川口GⅠ・開設記念グランプリ開幕!
冬の川口GⅠ・開設記念グランプリレースが11日~15日の日程で行なわれる。まだまだ寒いこの時期はかなりの高速バトルが展開される。早めに気候に合ったセッティングを見つけ出せた選手が有利となる。
S級選手は地元が最多の10名参加予定。近況、最も状態が良いのは佐藤裕二か。前走の地元開催で優勝している。それも、ハイペースで逃げる益春菜を捕まえての優勝なので、今回の高速戦でも大事な要素であるスピード面での不安も一掃している。次に調子が良さそうなのは高橋義弘。佐藤裕二が優勝したレースで4着だったが、スピード戦は得意とするので今回は更なる活躍が見込める。平田雅崇も近況はマズマズ。前走では準決3着で優出できなかったが、4日間開催で全て3着以内の好成績。ランク的に上位の森且行と若井友和の25期コンビは近況イマイチ。地元に帰ってきてどこまで立て直せるか。
外来で注目は船橋勢。全国ランク1位の永井大介と3位の青山周平が参戦。永井は前走の伊勢崎GⅡでは優出し5着。優勝はできなかったが、悪くない内容のシリーズだった。青山の前走は地元一般開催。準決で攻め誤り3着となり、優勝戦には進めなかった。しかし、試走タイムはしっかり出ているのでエンジン面は問題ない。
浜松からは、S級は2人ながら木村武之、佐藤貴也と強力なメンバー。共に前走は伊勢崎GⅡで、攻撃力の高い走りを見せていた。飯塚からはS級は6人参戦予定。大将格の浦田信輔は、前走が船橋一般開催で準優勝。優勝したのはハンデ的に恵まれていた益春菜だったから、準優勝でも十分な内容。良走路に関しては全く不安を感じさせない。田中茂、久門徹の26期勢も近況はマズマズ。それぞれが持ち味を出せている。伊勢崎からは早川清太郎と浅香潤が参戦。浅香は相変わらず成績がムラだが、早川の方は前走の地元GⅡで優出するなど活発な動きを見せている。山陽勢では松尾啓史が復調気配を見せている。本来の走りである鋭い追い込みを見せて欲しい。安定感では岡部聡も上位。雨、晴れ問わぬ走りができるのも魅力の一つ。
シリーズの優勝争いとは別に、一発力がある選手を各地区ごとに挙げていく。地元では広瀬勝光や加賀谷建明。切れ味鋭いスタートから速攻を決めてくる可能性ある。船橋からは新村嘉之。相手が格上の選手でもイン突っ込んで行く意外性がある。伊勢崎では仲田恵一朗。序盤の展開さえ決まれば、大逃げに持ち込める。浜松は松山茂靖。試走タイムが出なくても、レースでは大駆けがあるタイプで穴党向け。飯塚は安藤定実。ゴチャゴチャする展開のレースなら競り負けない底力がある。山陽は松井大和。攻めが鋭い方ではないが、時折り強引な突っ込みが見られる。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-10(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-19(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-25(29期)〕