2級車勢もペース上げるが永井大介が捕える
今回の企画内容に3人の選手がしっかり応え、優勝戦まで駒を進めてきた。ハンデは初日から10M重くなっているが、どこまでの逃げ見せられるか。
0ハンの先行はおそらく青山周平。新人時代からスタート力はしっかりしており、今回の予選道中でも良いスタートを見せている。エンジン的に浦田信輔が遅れそうで、青山のスタートに続くのは新井恵匠。この3人がどこまでペースを上げられるか。優勝戦で2周延びるので準決のタイムから更に1つ上昇は望める。青山なら3・40に近い上がりタイムを出せそうだが...。
しかし、当ブログの本命には永井大介を推す。予選3日間は仕上がりイマイチだったが、準決でしっかり上向かせてきた。30線大外と、厳しい位置だが序盤で同ハンの選手を交わし、ハイペースで逃げる2級車を捕えるとみた。冬場のスピードレースは得意とするし、近況の永井は以前より迫力が増してる。
相手には中村雅人を挙げる。仕上がり的にはもう少し欲しいところだが、優勝戦で2周延びるのは中村にとって好材料。準決より更にエンジンを上向かせる可能性もあり、展開によっては永井に先着できるかもしれない。次に面白いのは鈴木圭一郎。今回から1級車初乗りだが、前評判に違わぬ活躍を見せている。30線勢よりも先に2級車を捕えられれば、いきなりの栄冠もあり得る。準決のタイム的にスピード戦でも十分通用しそうだ。あとは浜野淳がどんなレースを見せるか。初日のような動きを再現できれば、永井や中村を負かせられるかもしれない。大舞台での大駆けもあるタイプなので、注目したい存在。2級車の中ではスタート行けそうな青山が一番チャンスあると思われる。
◎永井大介
○中村雅人
△鈴木圭一郎
△浜野淳
▲青山周平
外来勢の迎撃態勢は整ってる地元勢!
船橋冬のGII・さざんかカップが17日~21日まで行なわれる。今回参加するS級選手の多くは前走が伊勢崎のGIであり、その時の動きが大いに参考になる。また、今回は企画が組まれており、15名の選手が2級車で参戦予定。青山周平、浦田信輔らのS級選手も2級車に乗る予定だ。
直前の伊勢崎GIで優勝したのは木村武之。2日目は悪い内容だったが整備でしっかり立て直し、優勝戦では逃げる篠原睦を捕らえて優勝。昨年末のスーパースター王座決定戦でも準優勝と、最近の流れは良い。他に伊勢崎GIで優勝戦まで進んだのは中村雅人、浅香潤、加賀谷建明の3人。中村は準決で素晴らしい内容のレースを見せたが、優勝戦では試走から動きがイマイチだった。レースでも追い込み届かず5着止まり。不安を残す内容だった。加賀谷建明も試走タイムから物足りなかった。この時期なら33~30くらいは出せる選手なので、その辺を一つの参考にしてもらいたい。浅香は準決で3着ながら、1着入線の浦田信輔が勝ち上がり権利を失ったため優出。優勝戦では試走32が出ていたのでエンジンの方はマズマズか。
その浦田は伊勢崎GIで戒告を2回受け、準決で1着を取りながらも優勝戦には進めなかった。5日間シリーズでオール1着。幻の完全Vとなってしまった。エンジンに関してはもちろん良好だが、今回は2級車に乗っての参戦予定。ただし、船橋の相性も悪くないので、初日から飛ばしてくるだろう。青山周平も伊勢崎GIで走っていたが、準決3着で優勝戦には進めなかった。このところの青山は精彩を欠いている。今回は2級車での参戦予定なので心機一転。片平巧、池田政和、新井恵匠も伊勢崎GIで走っていたが結果は今一つだった。
前田淳、浜野淳、佐々木啓、人見剛志の山陽4人も前走は伊勢崎GI。4人共優勝戦までは進めなかったが、エンジン的にはそう悪くなさそう。岩科鮮太、阿部仁志の29期両者も前走は伊勢崎GI。課題のスタートがまだ克服されていないが、道中の攻めアシは悪くなかった。阿部は2級車での参戦予定で、どのようなレースを見せるか。川口期待の森且行も前走は伊勢崎GIだったが、エンジンは合ってなかった。船橋との相性もイマイチだが、整備でなんとか上向かせて欲しい。
全国ランク1位の永井大介は前走が飯塚のお正月開催。1着を3本重ねたが、準決の日に身体故障で欠車。そのまま参加解除になった。エンジンの方は昨年末のスーパースター王座決定戦を制してからずっと良い。今回も優勝候補の筆頭に挙げられる。同じ飯塚の開催に出ていた西原智昭は5日間ピリッとしない内容だった。内山高秀は前走が約一ヶ月前の地元開催。久々のレースで不安はあるが、エンジンの方はマズマズだったので大丈夫か。
この大会である意味最も注目の存在となるのが鈴木圭一郎。今回から1級車に乗り替わってレースに参戦する。2級車時代からその走りっぷりは良かったので、1級車でどのようなレースをするのか楽しみだ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
森 且行〔川口 S-10(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-11(27期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-31(23期)〕
木村武之がシルクカップを連覇!
伊勢崎オートで行われたシルクカップ争奪戦は、前回大会に続き木村武之が制した。それも前回の勝ち方を彷彿とさせるレース内容だった。試走タイムは木村と佐藤貴也がトップタイの29。次いで、中村雅人、篠原睦、浅香潤が32。加賀谷建明が36で岩沼靖郎と笠木美孝が37だった。
レース展開は、まず0ハンの岩沼がマイペースの逃げに入った。加賀谷は試走タイムの通り伸びを欠き、篠原が交わして行く。その篠原が岩沼をマーク追走から差し込んだ。その後はそのまま逃げ切るかに見えたが、その後ろを走っていた木村は一瞬のチャンスを窺っていた。そして、最終3コーナーで渾身の捲りを試みる。これが功を奏しゴール前では篠原を捕らえ切った。前回大会の優勝戦でも、前を走る高橋貢を最終コーナーで捲り切って勝った木村。流石の一言に尽きる。
当ブログで本命に推していた中村は試走から動きがおかしかった。レースでもいつもの切れ味ある捌きが発揮されなかった。意外にも中村は伊勢崎で記念レースを獲ったことがない。相性としてはあまり良くない走路と言えるだろうか。おしいレースだったのは篠原。序盤も決して恵まれた展開ではなかったが、自ら混戦を抜け出し岩沼を捕らえたところまでは良かった。しかし、今回は相手が悪かった。
昨年末のスーパースター王座決定戦では準優勝となり、悔しい結果に終わった木村だが、新年早々良い滑り出しを見せた。木村はデビュー直後から活躍し、現在まで進化し続けている希少な選手。SGの優勝争いを演じられるので、これからの走りにも注目していきたい。
山陽で今年初の開催!
今回は地元勢がメインとなる平日の4日間開催。出場するS級は、直前の飯塚開催に参戦していた選手が多い。開催が終わってまだ1週間も経っておらず、その時の動きが大いに参考になる。
優勝戦まで進んでいたのは岡部聡、荒尾聡、竹谷隆、久門徹の4人。初優勝かかる高宗良次を容赦なく捕まえたのは荒尾。その荒尾が優勝した。武器のスタートが切れており、好展開に持ち込めたのが勝因。竹谷や久門もタイムが出ていたし、展開が向かなかっただけで動きは悪くなかった。岡部にしても厳しい位置からのレースだっただけで、エンジン自体は崩れてない。
準決で6着になり優勝戦には進めなかった田中茂だが、最終日は1着を取りシリーズ通して3勝なら動きは悪くない。攻めに素早さも見られた。岩見貴史も準決の日だけダメだったが、それ以外は3連対を外さない成績。最終日には1着を取っているし、得意の速攻が決まっている。松尾啓史も準決5着で優勝戦に進めなかったが、最終日は2着。初日から3日目までの3日間も3連対は外していない。今回は地元の中でランク最上位になるので、リーダー的存在を担っていくか。角南一如は5日間シリーズの後半はやや調子を落としていた。地元に帰り、整備でエンジンを立て直したい。岩崎亮一はソコソコの内容で4日間まで来ていたが、最終日は追いきれなかった。
他のS級で伊藤信夫は前走が年末の川口開催。5日間のシリーズでいいところなく終わってしまった。年も変わったので心機一転、気持ちを新たに取り組んでもらいたい。川口の岩田裕臣も状態はイマイチ。なかなか成績が良くなってこない。それでも武器のスタート力は健在なので、序盤で好展開に持ち込めれば結果は付いてくるかも。
A級の中では緒方浩一に注目。前走の年末川口開催で優勝。これはGII優勝と同等の価値がある。一昨年も年末は活躍していた。冬場の食いつく走路が得意なのだろう。エンジンさえしっかり合えば、ハイスピードで駆け抜けることのできる選手。同じ開催で優出していたのは西村龍太郎。予選、準決を無難にこなし優勝戦では6着だった。以前はもっと活躍していたことを考えると物足りないが、ひと頃よりはだいぶ走りが戻ってきている。浜松勢で遠藤誠、岩科州あたりもエンジンはマズマズ良い状態で推移しているので、初日の走りには注意を払いたい。
B級ではあるが、安東久隆のエンジンはかなり良い。直線で車が伸びており、簡単には抜かれない状態にある。また、赤坂勝彦や西久保英幸も戦える状態にある。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-19(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
角南 一如〔山陽 S-23(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-8(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-21(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-34(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-27(24期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-46(31期)〕
中村雅人と木村武之の一騎打ちムード!
4日間天候に恵まれたGI開場38周年記念シルクカップ争奪戦も優勝戦の日を迎えた。準決では青山周平が追い込み届かず3着になったり、1着入線だった浦田信輔が累積2回の戒告で勝ち上がり権利を失う波乱はあったものの、優勝戦は豪華な顔ぶれになった。
岩沼靖郎が勝ち上がった時点で0Mオープンの可能性はなくなった。10Mオープン戦になるかと思われたが、岩沼のハンデは据え置きで0Mに1車、10Mに7車のハンデ戦になった。レース展開は、まず岩沼がハイペースの逃げに入る。それを誰が追うかだが、10Mは最内の笠木美孝が先行し加賀谷建明が続く形。笠木では岩沼を捕まえられないかもしれない。加賀谷のスピードがあれば3~4周目くらいで捕まえられる。加賀谷が逃げてもペースは上がる。そのまま押し切りもありそうだが...。
当ブログの本命には中村雅人を推す。準決でのエンジンの仕上がりは断トツ。更に、後半追い込みタイプの中村が速攻を決めていた。優勝戦でメンバーが濃くなり、準決のように簡単には行かないだろう。それでも1周バックストレッチで好位置に付けそう。逃げ態勢に入っている加賀谷をジワリジワリと追い詰め、ゴールまでには捕まえるだろう。
中村が序盤の展開うまくいかなかった場合は、木村武之にも十分チャンスが巡ってくる。初日は不成立でレースできず、2日目はひどいレース内容だったが、3日目ではしっかりと立て直し、準決でも逃げ態勢に入っている加賀谷をキッチリ捕らえた。中村よりも内枠だし、中村に勝てる可能性があるのは木村のみ。
岩沼を追えなそうなのは笠木と篠原睦、浅香潤でこの3人は車券戦術的にも厳しいか。他で可能性あるのは佐藤貴也。10線はスタート巧者揃いで枠ナリスタートが濃厚だが、少しでも内枠勢を置いて出れば3着までに入れる可能性はある。
◎中村雅人
○木村武之
△加賀谷建明
△岩沼靖郎
▲佐藤貴也