
昨日の地方競馬は、金沢で『百万石賞』、帯広で『旭川記念』が行われました!
まずは『百万石賞』から振り返りましょう♪
ここは1番人気に支持された【ナムラダイキチ】が、圧倒的な強さで後続を引き離しての勝利!
昨年のこのレースは【ジャングルスマイル】に追い付けなかったけれど、今回は早めに交わして全く寄せ付けず。
昨年のこのレース以来、負けたのはダートグレードのみ。
それもJRA馬相手にいい勝負していますから、もう金沢のトップホースというだけでなく、地方を代表するトップホースと言っていいでしょう。
2着は逃げた【ジャングルスマイル】。
『百万石賞』を3連覇している古豪は、残念ながら4連覇とはいきませんでしたが...
逃げて早めに【ナムラダイキチ】に交わされても、最後まで渋太く粘ってくれました!
3着の【タートルベイ】も含め、この上位3頭はやっぱり強かったですね。
秋に行われる、地元開催のJBCに向けて、夢が広がるレースを見せてくれました☆
レースの後は、金沢恒例ちびうま団の登場です!
『百万石賞』にスポット参戦した川崎の佐藤博紀騎手のご子息も騎乗しましたよ。
親子で金沢遠征とは、さすがですね!
翔馬くんはジョッキーベイビーズで東京競馬場デビューも果たし敢闘賞を受賞した経歴の持ち主。
未来のリーディングジョッキーになるのではないでしょうか!
続いては帯広『旭川記念』のお話。
こちらは3番人気【キタノタイショウ】が豪快な差し切り勝ち!
『オッズパーク杯』に続く、今季重賞2勝目を挙げました。
大河原和雄騎手
「今季重賞2勝目を挙げることが出来て、なんとかいい仕事が出来たかな。
2頭が先を行っていましたが、障害を降りたところでは届くかどうかギリギリというところでした。
馬の調子はいいです。厩舎スタッフが、絶好調になるように立て直してくれました」
【キタノタイショウ】は黄金のタテガミと尻尾を持つ王子系の栗毛くん。
ばんえい界は、【カネサブラック】【ナリタボブサップ】という2大スターが昨シーズンで引退してしまいましたが、新たなスターとして頑張って欲しいですね!
明日はいよいよ、新橋Gate.J にてばんえいイベントです♪
これでアナタもばんえい通!『ばんえい競馬超集中講座』
出演は、3000勝超えの成績を誇る、藤本匠ジョッキー。
オッズパークのばんえい情報局でもお馴染み、矢野吉彦アナウンサーと斎藤修さん。
そしてわたしというメンバーです。
18時開始なので、お近くの方はぜひ遊びに来て下さい!
昨日の『さきたま杯』は、2番人気の【テスタマッタ】が豪快な差し切り勝ちを決めて快勝しました!
いや~強いレースでしたね!
わたしとしては【テスタマッタ】をキレイに外していたので、本当に申し訳ありませんという気持ちでいっぱいです。。
レースはスタートしてすぐに圭太さんがガッチリと押さえて最後方から。
前はけっこうやり合う展開でしたが、向正面から持ったままでスルスル上がって行く【テスタマッタ】。
3,4コーナーで一気に先団に取り付いて、直線は力強く抜け出すという、まさに王道の競馬。
恐れ入りました。
この馬はとにかく引っ掛かってしまうところがネックであり、前走『かしわ記念』の時にもガッツリ掛かっていました。
でも今回は、前半上手くなだめて超ロングスパートを行うという...
戸崎圭太騎手、さすがの手綱さばきでしたね。
2着【セイクリムズン】も状態は良さそうだったけど、昨年と比べると道中の行きっぷりが違ってました。
特に追い出してから反応するまで一瞬の間があったので、直線では先に【テスタマッタ】に行かれてしまいましたし。
これが浦和の難しいところでもありますが、エンジンが掛かってからの脚はやっぱりすごかったですね。
頑張ったのは3着の【ナイキマドリード】。
先行して道中は抜群の手応えで、積極的に前を捉えにかかり、早め先頭で見せ場十分。
逃げた【サイモンロード】と2番手にいた【コアレスピューマ】は最後かなり止まった中、先行勢で唯一残ったところも、改めて力を感じさせる内容でした。
昨日は競馬場に行けませんでしたが、今日は浦和に行って来ましたよ。
明日引退を迎える水野貴史騎手の、最後の雄姿を見るために。。
明日は、6レース終了後に先着310名様による抽選会にて、愛用品をプレゼントするそうです!
さらに最終レース後には、引退式も行われます。
詳しくはこちらをご覧ください → 水野貴史騎手の引退によるファン感謝イベント
これまで応援してくれたファンの皆さんに、少しでも恩返しがしたいと、水野さん自ら企画したプレゼント会です。
ぜひ浦和競馬場へ足を運んで、騎手としての最後の雄姿をご覧ください☆
と言いながら、仕事で行けないわたし。。
ということで、現地に行けないという方のために、一足お先にいただいて来ました!
ここと、わたしのブログにて告知して、抽選で1名様にプレゼントします。
ハガキに住所と氏名と電話番号をご記入の上こちらまでご応募下さい。
〒154-0001
東京都世田谷区池尻3-22-4 池尻大橋ビル8F
(株)シンクバンク
水野騎手勝負服プレゼント係まで
締切は、6月7日の消印有効とさせていただきます。
水野さんへのメッセージも、ぜひぜひ書いて下さいね。
ご応募お待ちしています!
21日に、平成25年度第1回調教師・騎手免許試験の新規合格者発表がありました!
合格したのはこちらの方々です。
~調教師~
*埼玉 宇野木博徳 39歳 調教師補佐
*埼玉 水野貴史 40歳 騎手
*千葉 稲益貴弘 33歳 調教師補佐
*東京 福永 敏 45歳 調教師補佐
*石川 加藤和義 35歳 騎手
*兵庫 松平幸秀 44歳 騎手
~調教師補佐~
*東京 山内秀太 31歳 厩務員
~騎手~
*千葉 張田昴 25歳 厩務員
ということで、6名の新調教師と、新調教師補佐&新騎手が1名ずつ誕生しました!
これから地方競馬を担っていく新たな力。開業とデビューが楽しみですね。
合格されたみなさん、おめでとうございます☆
今回合格された方々の中で一番注目しているのは、わたしにとっての恩師である、水野貴史騎手の調教師合格。
調教師免許試験合格は素直にとても嬉しいのですが...同時に騎手を引退するということがすごく寂しくて。。
ちょっと複雑な気持ちです。
水野さんは、高崎競馬場で騎手&調教師として活躍された、水野清貴氏のご子息。
JRAの水野貴広調教師は双子のお兄さんという、まさに競馬一家です。
高崎が廃止になった時には、当初年齢制限で南関東には移籍できないという話でしたが、水野さんの誠実な人柄を見た関係者が助け船を出してくれて、浦和に移籍出来ることになったのです。
3月に福山が廃止を迎える時にも、「他人事じゃないから」と、廃止の前日に自ら志願して福山に遠征。
(福山競馬場ゴール板前にて 左から、水野貴史騎手・渡辺博文騎手・楢崎功祐騎手・嬉勝則騎手)
「前に遠征した時、福山の方々にとても良くしていただいたから。いつか恩返しがしたかった」
と照れ臭そうに話す姿を見て、高崎時代から本当に変わってないなと嬉しくなりました。
そんな訳でわたしとしては複雑な気持ちの調教師合格なのですが。。
今のお気持ちをお聞きして来ました!
赤見:合格おめでとうございます。 ホントは嫌ですけど。
水野「何言ってんだよ(笑)。昔から、いつか調教師になりたいって気持ちはあったから。
一昨年2000勝した頃から考えるようになって。だいぶ体がね。馬に乗ってる時は大丈夫なんだけど、歩くのがしんどくて。特に冬場なんかひどいよ。今までいっぱいケガして来たから、まぁ仕方ないんだけどね。体がしっかりしているうちに、調教師にって思ってて。それに、親父もそうだったし、兄貴はだいぶ早く調教師になって。今じゃ大先輩だよ」
赤見:やっぱりお父さんやお兄さんは意識してますか?
水野「いや、特にはしてないよ。兄貴とは一緒に仕事してるわけじゃないし、お互いに独自の道を歩いてるから。ただ、影響を受けてないって言ったら嘘になるかな。開業までどういう風になるのかまだ決まってないけど、もしかしたら兄貴のところで修行するかもしれないし、どこか牧場に行くかもしれない。どっちにしても、今はアドバイスをもらう側だから」
赤見:どんな厩舎にしたいですか?
水野「どんな...。う~ん、具体的には難しいけど、ファンの方はもちろんだし、俺を信じて預けてくれる馬主さんに対して、精一杯のことはしようと思ってる。
勝負の世界だから目の前の勝ちにこだわることも大切だけど、長い目で見て馬を育てることも大切。馬を育てることもそうだし、スタッフと一緒に俺自身が成長していかないと」
赤見:騎手・水野貴史としては、悔いはないですか?
水野「ないよ。今はやり切ったなという気持ちで、寂しいとかは感じてない。引退レースを終えて勝負服を脱いだら感じるかもしれないけど、今はサッパリした気分だよ。
高崎時代から、自分の出来ることは精一杯やって来たし、浦和に移籍させてもらってからも、周りの人たちに応援してもらって、最高の騎手人生だったと思ってる。だから今度は、競走馬を育てて出走させるっていう形で、恩返ししていきたいね」
赤見:最後のレースは決まってますか?
水野「まだ何レースになるかはわかんないけど、来週の浦和開催が最後だから、31日(金)で引退だね。主催者から引退式をしてもらえるって聞いてるんで、これまで応援してくれた方々に何かプレゼントしたいと思ってる。数は限られるけど、勝負服とか、ステッキとか。
平日の昼間だから、なかなか競馬場に来るのは難しいかもしれないけど。たくさんの方が見に来てくれたら嬉しいね」
わたしは金曜日京都のため、引退レースが見られないんですよ!!悲しい。。
なので、木曜日に浦和に行って来ます。
みなさんもぜひ、騎手としての最後の雄姿を見守って下さい☆
レースがすべて終了した後には、セレモニーがありました。
最終レースの直前に、たくさんの警官を引き連れて競馬場入りした羽田市長が挨拶に立つと、ファンからは福山競馬廃止の無念を訴える声が飛びました。
そして、ジョッキーひとりひとりからのご挨拶。
池田敏樹騎手
「口下手なので、あまり上手くしゃべれませんが...
僕はこの後、笠松競馬に行くことになりました。
これからも...競馬を好きでいてください!」
嬉勝則騎手
「4月から、韓国の釜山競馬場で騎乗することになりました。
もしよかったら...見に来てくれたら嬉しいです。
福山競馬を忘れないでください!」
岡崎準騎手
「今まで、本当にありがとうございました。
わたしは、引退します。
競馬を愛してくれて、本当にありがとうございました!」
岡村卓弥騎手
「僕は期間限定で福山に来たんですけど、受け入れてくれて、関係者のみなさんにはとても感謝しています。
高知に帰ってからも、ここで教わったことを忘れずに頑張ります!
ありがとうございました」
佐原秀泰騎手
「僕は、川崎競馬場に移籍することになりました。
高知から福山に来て、ここにはいい想い出しかありません。
引退される先輩たちの分も、川崎で頑張ります!」
下村瑠衣騎手
「門別から移籍して来て...福山所属になれて本当に幸せでした。
福山競馬が...大好きです!!!」
周藤直樹騎手
「僕は親の反対を押し切って騎手になりました。
今日、競馬場にいっぱい子供たちがいますが、いつかこの子供たちの中の誰かが、福山競馬を見て競馬の道を選んだって言ってくれたら...そういう子に出会ったら...すごく嬉しいです」
楢崎功祐騎手
「これからは、大井で頑張ります。
...すごく淋しいです。本当はもっと...ここで乗りたかったです」
野田誠騎手
「20年前にデビューして、こんなに長く乗れるとは思っていませんでした。
僕は引退することになりましたが...これからも競馬を好きでいてください」
藤本三郎騎手
「僕は今日で最後ですが...また他で、馬の仕事をさせてもらいます。
本当にありがとうございました」
松井伸也騎手
「僕は、門別に行くことになりました。
福山の関係者、そしてファンのみなさんのこと...一生忘れません!!」
三村展久騎手
「たくさんのファンの方に来ていただいて、本当にありがたいです。
4月から、大井に行くことになりましたが...
馬の走る姿...感動を...
これからも、馬たちを応援してください」
山田祥雄騎手
「僕はこの後名古屋に行きます。
福山で10年間育ててもらったので、その経験を生かして頑張ります!」
渡辺博文騎手
「この後は佐賀競馬に行くことになりました。
今日は同級生が応援に来てくれて、この場を借りてお礼を言いたいです。
本当にありがとう!
最後の最後まで付き合ってくれて...本当に...ありがとうございました!」
騎手会長・黒川知弘騎手
「正直、もうちょっと乗りたかったですが...3月いっぱいで引退します。
福山で乗れて、本当に良かったと思っています。
応援してくれたみなさんにも、お礼を言わせて下さい。
ありがとうございました。
廃止に対しては、悔しい想いもありますが...
福山所属の騎手は5名が引退し、10名が移籍することになりました。
他の競馬場の人たちが、同じ想いをしなくてもいいように...
これからも、競馬を好きでいてください。
応援して下さい。
最後は僕らしく...湿っぽいのは苦手なので...
みんな!ありがとー!!!!」
時折涙に言葉を詰まらせながら、ひとりひとりが感謝の気持ちを伝えました。
この後は全国各地の競馬場や牧場、競馬とは別の道を歩む人もいますが。
福山で養った勝負根性は、永遠に続いて行くはずです。
それぞれの場所で、新たな活躍を期待しています。
セレモニーが終わった後には、馬場開放がありました。
普段入ることのないコースの中で、ファンの方々も福山の砂を踏みしめていました。
急激に気温が下がる中、ジョッキーたちも薄着のままでファンと交流。
勝負服やステッキなどをあげたり、サインを書いたり。
1時間以上に渡って、全員で福山競馬の最後を惜しみました。
63年間、たくさんのドラマを見せてくれた競馬場。
最後の最後まで、ファンと関係者に愛された競馬場。
ありがとう、福山競馬。
絶対に忘れません。
24日、福山競馬最後の開催が終了しました。
当日は朝からたくさんのファンが詰めかけ、福山最後のレースを見届けました。
最終的な発表では1万237人の来場者だったということで、改めて、福山競馬が愛されていたこと、潜在的な競馬ファンはたくさんいるということを教わりました。
第1レースに騎乗した藤本三郎騎手は9着だったけれど、レース後スタンド前まで戻って、ファンにステッキを投げました。
突然の出来事に、一瞬みんな驚いていたけれど、その後はステッキの争奪戦。
馬から降りた藤本騎手は、
「騎乗する全部のレースでステッキ投げるよ。今日はそのつもりやったから」
と、少し照れ臭そうに笑いました。
その言葉通り、騎乗した5レースすべてにおいて、使用したステッキを客席に投げ入れ、ファンからは、
「さぶちゃ~ん!!」「ありがとう!!」
と、大きな声援を受けていました。
藤本騎手はこの日で騎手を引退し、これからはミッドウェイファームで馬を育てて行くそうです。
「最後のレース、気持ちよう乗れた」
ファンに愛されたさぶちゃんは、満面の笑みで勝負服を脱ぎました。
門別から期間限定で福山にやって来た下村瑠衣騎手は、その後正式に福山所属となりました。
この日の第7レース、2着という成績で福山での騎乗を終えました。
「今日は悔いの残らないレースをしようと思ってました。
勝てなかったのは悔しいけど、でも今の自分の全力が出せたと思います。
やれることはやれたので、気分的にはスッキリしてます。
ゴールした後、スタンド前まで行って『ありがとうございました!』ってファンの方々に言えました。
本当は勝ってウィニングランしたかったですけど。
福山では、本当に楽しいことばっかりであっという間でした。
門別から福山に来た日に、廃止って新聞に載ったのでびっくりしたんですけど。
その頃は、騎手を続けようか悩んでいたので...とにかく24日まで、精一杯頑張ろうって思ったんです。
でも実際に今日の日が近づいてきたら...もっともっと乗りたくなって、騎手を続けたい!って思うようになりました。
今になってみると、門別でももっと頑張れたのかもしれません。自分の努力が足りなかった、考えが甘かったんです。
ここに来て、いろいろな方に出会って、わたし自身の考え方も変わりました。
福山に来ることが出来て、本当に幸せです。
この後は高知で乗るんですけど、30日31日は福山所属として乗って、4月から高知所属になるのでそこからは新しい勝負服にして、心機一転頑張ります」
福山最後のレースは、ファン投票を実施した『ファイナルグランプリ』。
その実況中には、このレースに挑んでいる馬たちと騎手の名前、さらに、騎乗していない騎手たちの名前も登場しました。
2013年3月24日 福山ファイナルグランプリ
福山の最後に相応しい、素晴らしい実況でした。
『ファイナルグランプリ』を制したのは、昨年末に門別から移籍して来た【ビーボタンダッシュ】。
勝った【ビーボタンダッシュ】だけでなく、みんなでウィニングラン。
大きな大きな拍手で迎えられました!
馬主の村上卓史さんによると、この後は再び門別に戻るとのこと。
福山最後の勝利を飾った馬として、今後の活躍にも期待したいですね。
そして、一番最後に福山のゴール板を駆け抜けたのは...ファン投票第1位の【クラマテング】でした。
長きに渡って福山競馬を支え続けてくれた馬。
復活を託しての、ファン投票1位だったと思います。
結果は大差のしんがり負けでしたが...
ゴールに入った時、場内から大きな拍手が沸き起こり、【クラマテング】の頑張りをみんなで称えました。
この光景を目の当たりにしたら、競馬をただのギャンブルだなんて、誰も言えないと思います。
競馬とは...馬を愛し、人を愛し、関係者とファンとで一緒に作るもの。
その舞台である福山競馬場が無くなってしまったことは、本当に残念です。