さぁいよいよ明日はSJT最終戦です!
展開や位置取りなど読みがかなり難しいジョッキーレース。
普段後ろから行く馬でも、先入観のないジョッキーが乗るといきなり逃げたりするものです。
先行超有利の佐賀競馬場で、熱いバトルが繰り広げられそうですね☆
その辺りの予想が難しいですが...まずは第1戦から展望していきましょう。
*19日佐賀 10R シルバーブーツ賞 1400m 16:00発走*
ここは大外枠に入った、三村展久騎手【ウィッシュボーン】を本命にします!
中央未勝利からやって来て、佐賀で2勝を挙げ再び中央入り。
6戦戦って再び佐賀に戻って来ると、現在まで6戦5勝2着1回というパーフェクトな成績です。
前走のヤングジョッキーレースでも好スタートを決めて、余裕たっぷりの逃げ切り勝ち☆
カギは先行争いになりそうですが、大外枠はかえってよかったんじゃないかと思います。
ロケットスタートならそのままハナに行けばいいし、内で主張する馬がいれば番手でもいい。
内や中で変に揉まれることもないし、ここはスンナリ先手を取って連勝を重ねて欲しいです。
騎乗するのは福山の若武者・三村展久騎手。
大井競馬場・第1ステージにて。
現在3位につけている三村騎手。これまで一度も中央競馬に遠征したことがないそうです。
「とにかく行ってみたいですね!行ってみないと、中央はこうだとか地方はこうだとか何も話も出来ないし。
今回のSJT出場騎手の中でも、ほとんどの騎手が中央で乗ったことあるでしょう。
とにかく僕も、一度乗ってみたいです!!」
所属する福山競馬場では、これまで中央に挑戦したのは1頭のみ。その時の騎乗者は、ワイルドカード優勝を果たしSJTに出場している岡田祥嗣騎手。
「僕にとっては、SJTで優勝することが中央で騎乗出来る唯一のチャンスなんです。
去年は3ポイント差で同期の吉原が優勝して...。本当に羨ましかったですね。
今年は絶対優勝出来るように、悔いのないレースをして来ます!!」
佐賀競馬場は初参戦ということですが、三村騎手らしい大胆かつ落ち着いた騎乗を期待しています。
◎12、三村展久騎手【ウィッシュボーン】
〇2、山口勲騎手【シゲルパパイア】
▲10、戸部尚実騎手【シルキーフェスタ】
△11、真島大輔騎手【シゲルグアバ】
*19日佐賀 11R シルバーホイップ賞 1800m 16:40発走*
ここは戸崎圭太騎手が騎乗する、3歳牝馬【レコパン】に注目☆
今年は3歳戦で大活躍し、九州ダービー・栄城賞で3着に頑張った馬です。
その後は早々と古馬に混じって戦っているし、前走の勝ちっぷりを見てみても、まだまだ上のクラスで戦える器です。
対抗は南関東から再転入となる【シルキーカレント】。
佐賀は5戦5勝と圧倒的な強さを見せているので、転入初戦ということも気になりません。
騎乗するのは金沢の吉田晃浩騎手。
もともとは上山競馬場所属で、廃止後はフリーターをしていたこともある吉田騎手。
金沢で再び騎手デビューするため、一年間厩務員として過ごした苦労人です。
大井の第1ステージでは、2戦共に積極的な競馬を見せてくれましたから、佐賀競馬場でも攻めのレースを期待しています。
◎7、戸崎圭太騎手【レコパン】
〇3、吉田晃浩騎手【シルキーカレント】
▲6、三村展久騎手【カシノペンダント】
△12、山口勲騎手【カンファーバトル】
ここまで展望してみると、暫定1位の山口騎手がこのまま逃げ切るのかな...といった感じです。
佐賀で優勝を決めたら、地元ファンはすごく喜ぶでしょうね♪
大井競馬場・第1ステージにて。
ただ、ジョッキーレースの怖いところは、たった1戦着外になっただけでポイントが大きく変動すること。
2位の戸崎騎手、3位の三村騎手もいい馬に当たりましたから、逆転もあるかもしれませんね。
今年のWSJS出場権を手にするのは、どのジョッキーでしょうか。
今週金曜日は、いよいよSJT最終決戦です!
高知でのワイルドカード、大井での第1ステージを経て、今年は誰がWSJSへの切符を手にするのでしょうか♪
最終決戦の展望をする前に、まずは第1ステージの模様を振り返りましょう。
出場騎手は、左後列から
森泰斗騎手・船橋 的場文男騎手・大井 戸崎圭太騎手・大井 村上忍騎手・岩手 五十嵐冬樹騎手・北海道
木村健・兵庫 戸部尚実騎手・愛知 尾島徹騎手・笠松 吉田晃浩騎手・金沢 真島大輔騎手・大井
岡田祥嗣騎手・ワイルドカード優勝・福山 山口勲騎手・佐賀 赤岡修次騎手・高知 三村展久騎手・福山
という超豪華14名です!!
不良馬場の中行われた第1レースは、激しい先行争いからスタート。各騎手の勝ちたいという気持ちがほとばしる、熱い展開となりました。
直線では早めに抜け出した五十嵐冬樹騎手を、中団待機から追い出した戸崎圭太騎手が力強く捉えてゴール。
乗りなれた地元競馬場で、堂々としたレースぶりを見せてくれました!
1着:戸崎圭太騎手
2着:五十嵐冬樹騎手
3着:山口勲騎手
4着:三村展久騎手
5着:岡田祥嗣騎手
第2戦は一斉のスタートから、各ジョッキー周りを伺いながらジワッと隊列が出来ていきました。
ここで魅せてくれたのが山口勲騎手!
後方の位置取りで、向正面ではすでに手が動いていましたが、エンジンが掛かると3,4コーナーで一気に進出し、直線を向いた時には好位集団を捉える勢い。
逃げる戸部騎手、積極的に攻めた吉田騎手と森騎手に、外から山口騎手が襲い掛かり...
4頭のド迫力な叩き合い!
結局山口騎手がねじ伏せて、勝利を掴みました☆
1着:山口勲騎手
2着:森泰斗騎手
3着:戸部尚実騎手
4着:吉田晃浩騎手
5着:三村展久騎手
ということで、総合結果はこちら↓
1位:山口勲騎手 33P
2位:戸崎圭太騎手 25P
3位:三村展久騎手 21P
4位:森泰斗騎手 18P
5位:五十嵐冬樹騎手 18P
6位:戸部尚美騎手 17P
7位:吉田晃浩騎手 12P
8位:岡田祥嗣騎手 12P
9位:尾島徹騎手 8P
10位:赤岡修次騎手 7P
11位:真島大輔騎手 6P
12位:村上忍騎手 6P
13位:木村健 3P
14位:的場文男騎手 2P
最終決戦は上位12名が出場ですから、ここで木村健騎手、的場文男騎手という2大スターが残念ながら脱落ということになってしまいました。
ジョッキーレースというのは、本当に熱くて面白いし、難しいですねぇ。
暫定1位の山口騎手、最終決戦は地元佐賀で行われますから、これは大きなアドバンテージになりそうですね。
2位の戸崎騎手は、さすが全国リーディングという大きな存在感を示してくれました。年齢的にはまだお若いですが、このメンバーに入ってもすでに風格を感じます。
そして3位の三村騎手にとっては、昨年2ポイント差で涙を飲んだ悔しさを晴らすチャンス!!
各騎手がそれぞれの想いで挑むSJT。
最終決戦は19日(金)に行われます!!!
先週はJRAでの馬券発売も始まり、地方競馬が新たな盛り上がりを見せましたね!
明日は盛岡で『南部杯』が行われますが、その前に先週行われたダートグレードを振り返ってみたいと思います。
まずは2日金沢で行われた『白山大賞典』。
ここは1番人気【ニホンピロアワーズ】が快勝しました☆
レースは【ニホンピロアワーズ】が好スタートを決めた所、【エーシンモアオバー】が主張してハナへ。
地元【ジャングルスマイル】は馬なりで3,4番手を進み、先行争いはすぐに落ち着く形になりました。
道中【エーシンモアオバー】の作り出す落ち着いたペースの中、【ニホンピロアワーズ】はしっかりと折り合って、地元【ナムラダイキチ】も好位内で我慢しながら進みます。
2周目の向正面で動いたのは【ナムラダイキチ】。
外に出して【ニホンピロアワーズ】に馬体を併せて行きました。
それでも【ニホンピロアワーズ】は慌てず手綱を持ったまま。
前は【エーシンモアオバー】【ニホンピロアワーズ】【ナムラダイキチ】が並走する形。
3コーナーでは楽な手応えで【ニホンピロアワーズ】が抜け出すと、4コーナーから直線にかけてはもう独走状態。
【ナムラダイキチ】が渋太く伸びて2着、3着は逃げ粘った【エーシンモアオバー】でした。
レースぶりを見ていても、【ニホンピロアワーズ】の強さが際立っていましたね。
好スタートから余裕の2番手追走だったし、ペースが速くなったところでも1頭だけ持ったまま。
ここでは格が違うといった内容でした。
2着に頑張った地元の【ナムラダイキチ】は、向正面で自分から動いて勝ちに行く競馬を見せてくれました。
この馬が動いた時にはスタンドに歓声が響いていたし、改めて地元馬の活躍がどれだけパワーをくれるのかを証明してくれましたね。
これだけのメンバー相手に勝ちに行く競馬で2着ですから、胸を張っていい内容だったと思います☆
これからも金沢を代表する馬として、頑張って欲しいですね。
そして、3日は大井競馬場で行われた『東京盃』。
ここはなんと!【ラブミーチャン】が貫録の走りを見せつけてくれました!!
レースは、逃げるのでは...と予想していた【テイクアベット】【スターボード】がダッシュがつかず後方から。
好スタートで飛び出したのは【ラブミーチャン】で、その内から【ジーエスライカー】が逃げる展開に。
その後ろには、【セイクリムズン】【タイセイレジェンド】といった人気馬が続きます。
3番手にいた【ラブミーチャン】は、持ったままで4コーナーを回りながら先頭に並ぶ勢い。
直線に入ってからゆっくり追い出すと、後続を突き離して先頭へ。
【タイセイレジェンド】【セイクリムズン】の追撃を物ともせず、先頭でゴールインしました☆
いやぁ~【ラブミーチャン】が先頭に立ってからの歓声がものすごかった!!!
今回はかなり強いメンバーが集まっていましたから、その中でこれだけのレースを見せてくれて本当に感動しました。
一時はなかなか体調が戻らなかった時期もありましたが、昨年の『習志野きらっとスプリント』からは番手でも競馬が出来るようになり、昨秋も強いメンバー相手に好走を続けて来ましたが...
この秋、さらにパワーアップした姿を見せてくれましたね。
レース後、濱口騎手がゆっくりゆっくりと戻って来た姿に、とても【ラブミーチャン】を大切に扱っているなと感じました。
【ラブミーチャン】の頑張りと、関係者のみなさんの努力が報われての勝利☆
久しぶりに鳥肌が立つほどの感動をいただきました!!
1番人気だった【セイクリムズン】は3着でしたが、今回は追走にだいぶ苦労しているように見えました。向正面から手が動いていたし、久しぶりの分ちょっとスイッチが入るのが遅かったかなという印象です。
それでも3着に追い上げて来たし、この1回を使ってだいぶ変わってくるんじゃないでしょうか。
4日も大井競馬場で、牝馬の戦い『レディスプレリュード』が行われました!
ここは内から【プレシャスジェムズ】が思い切って逃げ、2番手にはジワッと笠松の【エーシンクールディ】が続く展開で、1番人気【ミラクルレジェンド】は先団を見る形できっちり折り合って追走。
3,4コーナーの勝負所では【ミラクルレジェンド】が持ったままで前との差を詰めて来て、直線向ききってからゴーサインを出すとしっかりと伸びて勝利☆
少し間隔が開いての実戦でしたが、改めて強さを見せつけての連覇達成でした。
2着だった【プリンセスぺスカ】は、登録のあった『エンプレス杯』が中止になったため、今回が初の地方ダート参戦。
好位から渋太く粘って、適性の高さを見せてくれましたね。
11月5日川崎競馬場で行われる今年の『JBC』が、さらに楽しみになる3連戦でした!!!
先日行われた、SJT出場枠を賭けたワイルドカード。
優勝したのは、福山の岡田祥嗣騎手でした!!
左から、3位の藤田弘治騎手、岡田騎手、2位の永森大智騎手。
すごくいい笑顔ですねー☆
全国からリーディング2位(南関東5位)&委員会選定騎手の12名が集まった今回のワイルドカード。
SJT本選に負けず劣らず豪華なメンバーで、熱いレースを見せてくれました!
まず第1レースは、1番人気【ニシノアンブレ】騎乗の吉原騎手が逃げて、外から岩橋騎手、田中騎手が迫り速い流れで進みます。
勝負所の3,4コーナーでは、好位にいた岡田騎手【シーチャパラル】が馬なりで先頭に並びかけ、そのまま突き抜けて7馬身もの差をつけて圧勝☆
2着は岩手・齋藤騎手騎乗の【インヴァネス】、3着は愛知・柿原騎手騎乗の【リュウノクラウン】が追い込む結果となりました。
1着:岡田祥嗣騎手・福山
2着:齋藤雄一騎手・岩手
3着:柿原 翔騎手・愛知
4着:永森大智騎手・高知
5着:吉原寛人騎手・金沢
続く第2戦は、1番人気・永森騎手【キュートアイ】が好ダッシュを決めてハナ、藤田騎手【マイニングゴールド】が2番手へ。
3,4コーナーは前2頭が馬体を併せて一騎打ちの様相。
直線で藤田騎手が前に出ると、渋太く粘る永森騎手を振り切って1着でゴール☆
2着は粘った永森騎手【キュートアイ】、3着は大井・坂井騎手【ボーマタン】が追い上げました。
1着:藤田弘治騎手・金沢
2着:永森大智騎手・高知
3着:坂井英光騎手・大井
4着:岡田祥嗣騎手・福山
5着:柿原 翔騎手・愛知
ということで、総合上位はこちら↓
1位: 岡田祥嗣騎手 福山 1着 20P 4着 11P 31P
2位:永森大智騎手 高知 4着 11P 2着 15P 26P
3位:藤田弘治騎手 金沢 7着 5P 1着 20P 25P
4位:柿原 翔騎手 愛知 3着 13P 5着 10P 23P
5位:齋藤雄一騎手 岩手 2着 15P 7着 5P 20P
第1戦目、岡田騎手はかなり強いレースでインパクトが大きかったけれど、それよりも印象に残ったのは第2戦目の騎乗ぶりです。
向正面早々から手が動いていて、とにかくずっと追っていました。
SJTに出場するために、1頭でも前に行きたいという気持ちが現れているようだったし、馬も頑張ってくれて4着に踏ん張り、見事総合優勝を果たしました!
これでSJT最後の1席が埋まって、今年の出場騎手が決定しました。
・五十嵐冬樹(北海道)
・村上 忍(岩手)
・戸崎圭太(大井)
・的場文男(大井)
・森 泰斗(船橋)
・真島大輔(大井)
・吉田晃浩(金沢)
・尾島 徹(笠松)
・戸部尚実(愛知)
・木村 健(兵庫)
・三村展久(福山)
・赤岡修次(高知)
・山口 勲(佐賀)
・岡田祥嗣(福山)
という超豪華14名で、ワールドスーパージョッキーズシリーズ出場権を賭けて戦います。
第1ステージは10月5日(金)、大井競馬場で行われ、ここで上位12名のみが第2ステージへ。
最終決戦の第2ステージは10月19日(金)、佐賀競馬場で行われます!
今年は誰がWSJSへの切符を手に入れるでしょうか♪
ダートで最強のレースを見せてくれた【ブルーコンコルド】に会いに行って来ました!!
2009年に現役を引退し、今は北海道はハントバレートレーニングファームにて、穏やかに余生を過ごしています。
現役時代はG17勝を挙げ、砂の帝王として君臨していたブルーコンコルド。
特に、盛岡で行われる『南部杯』では圧倒的な強さで3連覇を達成☆
今でもあの強さは脳裏に焼き付いています。
久しぶりに会ったブルーコンコルドは、本当に穏やかな瞳をしていました。
現在のコンちゃんのお仕事は、『厩舎の総監督』。
1歳馬や2歳馬たちだけだど、厩舎の雰囲気が子供っぽくなってしまうのに対して、コンちゃんがいるとピリっと空気が締まるそうなんです。
若馬たちが調教へ行ったり戻ってくるときに、厩舎の窓から見つめているそうで、コンちゃんの存在感に触れて自然に若馬たちが落ち着いて来るんですって。
確かに、馬は群れる生き物であり、その中でボスに従う習性があります。
ボスがどっしりと構えていれば、他の馬たちも安心してリラックスできるもの。
若馬たちにとって、頼れる大先輩ですからね!
さらに、人間にも教えることがあるそう。
コンちゃんは本当に素直で扱いやすいそうで、そんな名馬に触れることで、
「馬たちはみんな同じ。成績のいい馬もそうではない馬も、等しく一生懸命に接して成長するチャンスを作る」
という理念を感じてもらうそうです。
確かに、G17勝馬に毎日接する機会はなかなかないですから、とても貴重な経験ですよね。
若馬たちにとっても、働く人たちにとっても、コンちゃんはなくてはならない存在なのです!!
現役を引退したあと、種馬や繁殖になるのが今の競馬界の花道かもしれません。
でもコンちゃんのように、必要としている馬や人たちに囲まれて過ごす余生もまた、とても素敵な時間ではないでしょうか。
なにより、コンちゃん自身の表情が物語っているように感じました☆