続いては、第2戦 『輝』 です。
1番人気グラスシューター騎乗の赤岡騎手が大外から逃げる展開に。
坂井騎手、村上騎手が続きます。
3,4コーナーに入ると、後続との差がギュッと詰まって来ますが、赤岡騎手が軽快に逃げてこのまま逃げ切りか...と思わせましたが。
内からグングン伸びて来たのが齋藤雄一騎手、外から伸びて来たのが村上忍騎手。
ゴール前はきっちり前を捉えて、内の齋藤騎手が勝利しました!
1着:齋藤雄一騎手とヤマニンエグザルト
「1戦目の馬(ケイジーウィザード・11着)も良かったのに負けてしまって、チームに迷惑かけたからみんなに謝ったんですよ。
このレースは、そんなに力が抜けているわけじゃないから、腹括って内を狙いました。ゴール前で抜けた時には、やっちゃったなって思いましたね(笑)
チームに貢献できて良かったです!!」
ゴール直後には、派手なガッツポーズも飛び出した齋藤騎手。
チーム戦ということで、個人の成績だけでなくチーム全体のポイントを気にしていました。
2着は同じくチーム岩手の村上騎手。
「内から誰が来たのかと思ったら齋藤だったね。
勝てればさらに良かったけど、昨年のジョッキーズマッチは全くダメだったから、今年はチームに貢献出来て良かったです」
~第2戦 『輝』 成績~
1着:齋藤雄一騎手
2着:村上忍騎手
3着:赤岡修次騎手
4着:坂井英光騎手
5着:山本聡哉騎手
ということで、総合優勝は81ポイントを獲得した、チーム岩手でした!
この結果に、地元ファンは大喜びで拍手を送りました☆
中央・地方のトップジョッキーが集結したジョッキーズチームマッチで、チーム岩手が圧倒的な強さを見せつけたことは、地元のみなさんの大きな喜びになったようですね。
そして、個人1位は第1戦第2戦共に2着に食い込んだ、村上忍騎手!
「優秀騎手賞をいただけて、とても嬉しいです。たくさんの声援が力になりました。
JRA,そして他地区から参加して下さったジョッキーのみなさん、ありがとうございました。
これからも岩手競馬は、精一杯頑張って行きます!!」
レースを終えての各ジョッキーのコメントです。
表彰式はべスポジが取れず、斜めの写真が多いため...騎手紹介や騎乗中の写真を交えながらご紹介して行きます。
蛯名正義騎手
「自分自身は全然チームに貢献出来ず申し訳なかったです。
今日はこれだけのすごいメンバーの中で、楽しみながら乗ることが出来ました。
競馬を通して、少しでも力になれればと思っているので、これからも協力していきたいです」
赤岡修次騎手
「負けたことは悔しいですが、中央地方が一体となって素晴らしいレースが出来たと思っています。
少しでも元気づけられたら、と思っているので、また来年もここに来たいです!!」
内田博幸騎手
「いいところを見せられなかったのが残念です...
岩手のジョッキーたちはさすがですね!
JRAからもトップジョッキーがきて、これが続いて行ければと思っています。
競馬全体の応援、よろしくお願いします!」
表彰式後にはチャリティーオークションが行われ、368,000円の売り上げがありました。
このお金は、津波震災孤児等の支援のための「いわての学び希望基金」に全額寄付されるということです。
競馬を通して、少しでも力になれたら...という想いは、競馬を愛するすべての方に共通する気持ちではないでしょうか。
これからも、この企画が続くことを願っています!!
昨日は盛岡競馬場で、ジョッキーズチームマッチが行われました!!
参加ジョッキーは、
【チーム岩手】
・村上忍騎手(岩手リーディング1位)
・山本聡哉騎手(岩手リーディング2位)
・齋藤雄一騎手(岩手リーディング3位)
・山本正聡騎手(岩手リーディング4位)
【チームJRA】
・岩田康誠騎手(JRAリーディング1位)
・蛯名正義騎手(JRAリーディング4位)
・内田博幸騎手(JRAリーディング5位)
・川須栄彦騎手(JRAリーディング14位)
【チームジャパン】
・五十嵐冬樹騎手(北海道リーディング1位)
・赤岡修次騎手(高知リーディング1位)
・戸部尚実騎手(東海リーディング1位)
・坂井英光騎手(南関東リーディング4位)
という、中央・地方の垣根を越えたトップジョッキーたちが集結しました!
昨年は、岩手 VS JRAという図式でしたが、今年は全国の地方競馬から精鋭を集めたチームジャパンが加わって、さらに豪華な顔ぶれとなりましたね。
いつもは個人で戦うジョッキーたちですが、この日はチームを組んでポイント制で戦うわけですから、普段のレースとはまた違った熱さを見せてくれましたよ。
さらに!!
久々に再結成した馬ふゅーむの3人(岡部玲子ちゃん、井上オークス、ふじポン)が、それぞれのチームの応援団長となって盛り上げてくれました☆
ジョッキー紹介では、内田博幸騎手が側転からのバク宙を披露☆
大きな拍手と共に、大声援を浴びていました。
「楽しみにしてる方がいるかなと思って」と、ダービーなどこういう騎手紹介の時には必ず魅せてくれる内田騎手。
軽やかに宙を舞う姿は、あれだけ大きな怪我をしたとは思えない、まさに超人技です。
これもファンを大切に想う、内田騎手ならではのファンサービスですね。
それではレースの模様をお届けしていきます。
まずは第1戦 『絆』。
1番人気に支持された、岩田康誠騎手騎乗のマイネルサウダージがハナを切る展開。
2番手に赤岡騎手、蛯名騎手が続きます。
3,4コーナーに入ると、赤岡騎手の手応えが良くジワジワと岩田騎手に馬体を併せて行きました。
その外へ村上忍騎手が、さらに内にはかなり手応え良さそうな戸部騎手が上がって来ます。
直線を向いた所で赤岡騎手が先頭、岩田騎手も粘りますが、内に切り返した戸部騎手の馬が突き抜けて1着!
外から村上騎手が伸びて2着、さらに山本政聡騎手が一気の末脚を見せて3着に食い込みました。
1着:戸部尚実騎手とアドマイヤサムライ
「終始手ごたえが良過ぎて...本当は外に出したかったんだけど、ちょっとみっともないレースになっちゃったね。内に入ったらすごい脚で伸びてくれました。
昨年の東北ジョッキーズカップで呼んでもらった時には、いい馬に乗せてもらったのに結果が出せなかったから、勝ててすごく嬉しいです!」
青森県出身の戸部騎手は、いつも名古屋で戦う時には『粘り強い東北魂』を大切にしているそうです。
昨年の震災の後には深く心を痛めていましたが、競馬を通じて少しでも力になれたら...という想いで騎乗して来ました。
盛岡で結果を出せたことが本当に嬉しかったようで、レース後は眩しいくらいの笑顔を見せてくれました☆
~第1戦 『絆』成績~
1着:戸部尚実騎手
2着:村上忍騎手
3着:山本政聡騎手
4着:赤岡修次騎手
5着:岩田康誠騎手
1戦終えて、チームジャパンが1着4着で一歩リード、チーム岩手が2着3着で追いかける形になりました。
この後マーキュリーカップを挟んで、第2戦 『輝』の発走です!
明日14日、福山競馬場で第1Rに出走する【モナクカバキチ】。
現在54勝を挙げていて、エスケープハッチが更新した国内最多勝記録に並んでいる状態です。
*写真提供 福山市競馬事務局
モナクカバキチは、1999年4月29日生まれの13歳。
お父さんはアングロアラブのホマレブルシヨワ、お母さんもアングロアラブのフジミネエリカという血統です。
日本でも、アラブ系の競走が全盛期の頃はたくさんの優秀なアングロアラブたちがいましたが、今では生産がほとんどなく、アラブ系の馬たちのレースもなくなってしまいました。
まだ私が現役だった頃はアラブ系の馬たちもたくさんいて、何度も騎乗したことがあります。
サラブレッドと比べると、体高はそんなに高くないけどがっしりした体で、性格は穏やかで素直、という印象でした。
サラブレッドと比べるとスピードが劣ると言われていますが、アラブ系の特徴はなんといっても体が丈夫なこと。
エスケープハッチもアングロアラブですから、サラブレッドではなかなか成し得ない、国内最多勝利記録に手が届くというわけです。
でも。
さっきも書いたように、現在ではアラブ系限定のレースがありませんから、モナクカバキチはサラブレッドたちと戦って勝たなければならないのです。
品種的にスピードが劣るわけですから、個別の能力でカバーするしかありません。
アラブ系の馬たちがサラブレッドに混じって勝つことは、簡単なことではないのです。
だからこそ、日本での生産が衰退してしまったわけですね。。
今回、もしモナクカバキチが勝てば、国内新記録になります!
約1年勝ち星は挙げていませんが、ここ3戦は連続2着。
さらに、昨年の7月は2連勝、一昨年も8月に勝ち星を挙げているように、暑い時期が得意なようですね。
13歳になった今でも元気に走っていて、国内新記録も狙えるというのは、本当にすごいこと。
ぜひとも新記録を達成して欲しいです。
がんばれ、カバキチ!!!
*14日福山 第1Rオープニングとく戦 1250m 12:20発走*
上半期のダート頂上決戦である、大井『帝王賞』。
今年は【ゴルトブリッツ】が初の栄冠を手にしました。
[photo:Osamu Saito]
レースは内から【ランフォルセ】、外から【エスポワールシチー】の2頭が引っ張る形でゆっくりと展開して行きます。
【ゴルトブリッツ】はすんなりと外3番手、1枠からスタートした【オオエライジン】は出たなりで内を追走。
道中は淡々と流れて、4コーナーで一団が固まって来ました。
一番の見どころとなったのは、4コーナー立ち上がってすぐ。
各ジョッキーが一斉に動いた場面です。
逃げていた【ランフォルセ】の手応えが鈍り、押し出されるように【エスポワールシチー】が先頭、その直後に控えていた【ミラクルレジェンド】は【ランフォルセ】の内に進路を取り、【テスタマッタ】が外へ誘導。
直後、一気に伸びた【テスタマッタ】に、一瞬行き場を失った【ミラクルレジェンド】。
対して、外3番手にいた【ゴルトブリッツ】がゴーサインを出すとすぐに反応して、内の馬たちを一気に捉えました。
終わってみれば【ゴルトブリッツ】が3馬身以上離した余裕の勝利でしたが、2着争いは3頭大接戦で、スタンドからは大きな声援が飛んでいました。
1着【ゴルトブリッツ】川田将雅騎手
「素質のある馬だし、無事にここまで来てくれて、本当に嬉しいです。
ここ最近は変わらずいい状態を保っていましたが、今日もすごく良かったですね。
ペースはあまり速くなかったので、途中でハミを噛んだりもしたけど、このことしては上手に走ってくれました。
エスポワールシチーは渋太そうだったので、4コーナー回ってすぐに早めに動きました。
このこは、心房細動さえなければ本当に強い馬です。
これからも無事に、頑張って欲しいです」
吉田直弘調教師
「スタッフ、騎手、そしてゴリさんが本当に頑張ってくれました。
勝つことが出来てとても嬉しいけど、喜びと同時にさらに進化するための課題に取り組まないとと思っています。
レースはゴリさんしか見ていなかったので、他の馬のことや流れなどはよくわかりませんが、これからVTRを見て改めて研究しようと思います」
愛馬を「このこ」と呼ぶ川田騎手。
そして、「ゴリさん」と呼ぶ吉田調教師。
【ゴルトブリッツ】の頑張りはもちろんですが、関係者の大きな愛を感じて、とても温かい気持ちになったレースでした。
2着は粘った【エスポワールシチー】。
佐藤哲三騎手
「レース前は、自然と行けるならハナでもいいかなと思っていたので、ゲートを出てさぐりながら行きました。
ちょっと距離が長いこともあるけど、やっぱりナイターだと4コーナーを回ってから物見するような恰好をしていました。
【ランフォルセ】を交わして先頭に立った辺りでは、他の馬を探すような感じだったし...。
ただ、負けたけど内容としてはいいレースが出来たと思ってます。
昨年より状態も上だし、前走よりもきっちりと走ってくれました」
レース後の哲三騎手の表情は、清々しい感じに見えました。
負けたことはもちろん悔しいでしょうが、エスポくんらしい走りを見せてくれたことが、この先に繋がる明るい兆しだったのだと思います。
パドックでは、久しぶりに若干入れ込むそぶりを見せていたエスポくん。
いい兆項なのか、そのともマイナスの兆候なのか判断に迷いましたが、体調が良く元気が良かったということだったんですね。
アメリカ遠征後から、なかなか体調が戻って来ませんでしたが、王者復活も近いのかなと期待させてくれる走りでした。
3着は【テスタマッタ】。
岩田康誠騎手
「折り合いもついたし、賢くなりましたね。2000mで今日のようなレースが出来たことは大きな収穫です。
3,4コーナーではすごく手応えが良くて、いつでも動ける感じでした。
実際、4コーナー回って仕掛けた時にはピュンと反応してくれたけど、最後まで伸びきれなかったのはちょっと体が立派だったのかなと思います。
次はもっといいはずですよ」
初のJpnⅠ挑戦となった、兵庫の【オオエライジン】は10着でした。
木村健騎手
「1枠だったし、出たなりでと思ってました。
1コーナーで狭くなる場面もあったし、道中はハミ取ったり外したり...。揉まれたのが初めてだったので。
3,4コーナーでペースアップした時には、付いて行けなかったですね。
こういうレースは初めての経験だし、負けてしまったけどいい経験になったと思います。
いつも脚が違うので、外から上がって行ったりして揉まれてなかったですから」
最強のステージで戦って、今回は負けてしまったけれど、この経験を生かして次に繋げてほしいです。