昨日川崎競馬場で行われた、2歳ダート王決定戦『全日本2歳優駿』は、北海道のハッピースプリントが直線力強く抜け出して勝利☆
例年にも増して好メンバーが揃った中で、一頭次元の違う走りを見せてくれました!
宮崎光行騎手
「本当に嬉しいです。
今日は小回りなので、ある程度いい位置にって思ってました。3番手に付けられたし、あとはもう馬の力を信じてました。
先行するのが理想でしたけど、思った以上に楽に前に付けられましたね。
直線はもう勝つだろうなと思いながら、あとは無事にゴールに入ってくれればという感じでした。
川崎には早めに入ったんですけど、北海道に居た時以上に状態は良さそうだったし、追い切りに乗った時にも初の左回りを苦にしている様子はありませんでした。
この馬は本当に乗りやすくて、操縦しやすいんですよ。
30年乗ってますけど、2歳のこの時期でこんなに乗りやすい馬は初めてです。
今は調教は7分くらいの力でやってるんですけど、もっと強くしていけば、もっともっとパワーアップしてものすごい馬になると思います。
ダートだと本当に強いレースをしてくれるし、まだもっと強い相手と戦っても大丈夫そうですね」
田中淳司調教師
「本当に最高です!こんな気分は味わったことがないですね。
北海道の2歳は強い強いと言われながら、GI 勝ってなかったんで、心から獲りたいタイトルでした。
宮崎くんとは『小回りだし早めの競馬をして、あとは馬の力を信じよう』って話してたんですけど。
3番手に行った時には、ちょっと前行き過ぎかなって思いましたが、3コーナーで他の馬たちは手が動いてたのに、一頭だけ持ったままでしたからね。
この馬は本当に大人で、物事に動じないんですよ。
デビュー前からそういう感じで、ちょっとこっちが心配になるくらい大人しくて。
馬房ではすぐ寝るし、そういう切り替えが早いんでしょうね。
調教ではすごく動いて、道営記念を勝ったレオニダスさえもちぎっちゃうんですよ。
こんな2歳は、出会ったことないです。
この後もどれぐらい伸びるかわからないですね。
今日はこれ以上ないほど感激してます。
馬と、オーナーと、一生懸命頑張ってくれてるスタッフに感謝しています。
この後はもちろん馬の様子を見てですが、レース前からここで強い勝ち方をしたらドバイに行きたいですとオーナーに伝えていたので、改めてオーナーと相談したいと思います。
地方からドバイへ挑戦するのはなかなか出来ないことですが、こういうチャンスをもらったんでね。
昨年完成した坂路の効果も絶大です。
施設さえ整えば、JRAの馬たちにも立ち向かっていけるってことを証明出来たんじゃないでしょうか」
2着は逃げて粘ったスザクでした。
武豊騎手
「前走はパニックになっていたけど、今日はまだマシでした。
先手が取れたことも大きかったですね。でも今日は...勝った馬が強すぎました」
2着から6馬身離れた3着争いは大接戦で、船橋のサーモピレーが踏ん張りました!!
これで馬券圏内の3頭中、2頭が地方勢という結果に☆
4着は中団から追い込んで来たマキャヴィティ。
戸崎圭太騎手
「ゲートも上手に出てくれて、前走よりもいい位置に付けられたんです。
でもまだ幼いっていうか、子供の面があって。本当はもっと能力のある馬です。まだ力が出し切れてないですね」
2番人気メイショウイチオシは、初めての小回りに泣いた印象。
武幸四郎騎手
「この馬には忙しいです...。レース中ずっと慌てて走っていた感じでした。
身体の大きい馬だし、小回りは合わないですね」
悲喜こもごものレース後コメントでしたが、ダート界も強力な2歳馬たちの出現で、来年の戦いも盛り上がりそうですね!
まずは、ハッピースプリントのドバイ遠征の吉報を楽しみにしたいです♪
そして迎えた最終戦。
岡部誠騎手が内から先手を奪い、外から内田騎手、戸崎騎手と続く展開に。
1周目のホームストレッチでペースが落ちると、たまらず的場文男騎手が外から先頭に立ちます。
逃げる的場騎手に2番手戸崎騎手が並ぶ形で直線へ。
最後まで叩き合いを演じ、外戸崎騎手が1/2馬身差で勝利を飾りました!
これで優勝は、40P獲得したJRAの戸崎圭太騎手☆
「優勝出来て、嬉しいです!
ポイントは最終戦の前に見ました。レースやってみないとわかんないけど、1番人気だったので、能力は上なんだなって思ってました。あとは自分がしっかりと騎乗して、勝つことだけを考えて乗りました。
最初ペース遅かったんでね、行かせてっていうのもありましたし、上手く流れに乗れて、勝つことが出来ました。
1ポイント差だったんで、運が良かったですね。またハナ差ですね(笑)」
日曜日にハナ差でGIを制したばかりの戸崎騎手が、ゴールデンジョッキーカップでも優勝を掴み取りました!!
総合結果はこちら↓
1位:戸崎圭太騎手 40P
2位:岩田康誠騎手 39P
3位:赤岡修次騎手 37P
4位:田中学騎手 32P
5位:的場文男騎手 27P
6位:村上忍騎手 26P
7位:山口勲騎手 25P
8位:内田博幸騎手 20P
9位:川原正一騎手 19P
10位:岡部誠騎手 12P
11位:木村健騎手 11P
今年のゴールデンジョッキーカップは、3戦ともに1番人気が1着、2番人気が2着という決着でした。
やはり、これだけの名手が揃うとキッチリと馬の能力通りになるものですね。
レースもとてもキレイだったし、他のジョッキーレースとはまた一味違った雰囲気の競馬でした!
今年も通算勝利数2000勝以上のジョッキーが集う、『ゴールデンジョッキーカップ』が行われました!!
今回の参加者も超豪華☆
後列左から、
的場文男騎手(大井)・岡部誠騎手(名古屋)・村上忍騎手(岩手)・赤岡修次騎手(高知)・岩田康誠騎手(JRA)・川原正一騎手(兵庫)
前列左から、
木村健騎手(兵庫)・田中学騎手(兵庫)・内田博幸騎手(JRA)・山口勲騎手(佐賀)・戸崎圭太騎手(JRA)
初参加の予定だった、川崎の今野忠成騎手がケガにより欠場となってしまったのが本当に残念ですが...
SJTとはまた一味違った、ベテランの重みを感じる豪華メンバーですね。
園田恒例の、馬場での騎手紹介式☆
各自紹介されるとコートを脱いで台に上がったのですが、岩田騎手が颯爽とコートを脱ぐと、勝負服の裾がズボンから出ていて、、、戸崎騎手に指摘されていました(笑)
冷たい風が吹く中でしたが、今回も吉田アナウンサーによる温かいトークで盛り上がりましたよ!
レースは3戦してポイントで争います。
まずは第1戦。
村上忍騎手が先手を奪うと、外から内田騎手が2番手追走する流れ。
そのままの隊列で直線に入ると、後続が一気に襲い掛かり、外から1番人気の赤岡騎手が突き抜けて1着☆
2着は粘り込んだ内田騎手、3着は好位から差して来た岩田騎手でした!
赤岡さん、嬉しそうですね!
笑顔が弾けてます☆
続く2戦目は、赤岡騎手が果敢に逃げて、2番手に1番人気の岩田騎手、好位に田中騎手・川原騎手が続く展開。
直線に入っても赤岡騎手先頭でしたが、直線半ばで外から岩田騎手、内から田中学騎手が襲い掛かって追い比べに。
最後は外からグイっと抜け出した岩田騎手が勝利しました!
この時点で、3着1着と2戦共に上位に食い込んだ岩田騎手がトップに立ちました!
しかし、最終戦の騎乗馬は人気薄の馬。
1着6着と来ている赤岡騎手や、他の騎手にも逆転の可能性があり、各自自分のポイントを確認してから最終戦へ向かいました。つづく。
11月30日、12月1日と、阪神競馬場で開催されたワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に行って来ました!!!
目的はもちろん、我らが川原正一騎手を応援するためです☆
初日のお昼休みに行われた表彰式では、一際大きな声援を浴びていましたよ。
そして、パドックでは園田から応援に駆け付けた後輩たちから、ここぞとばかりにヤジられてました(笑)。
初日の成績は、
・ゴールデンサドルトロフィー 8人気14着
・ゴールデンブライドルトロフィー 4人気4着
エキストラ騎乗も含めて7レースに騎乗しました。
初日を終えてのコメント
「メインの馬(ハリケーン)は折り合いがポイントと言われて、前半掛かっていたけどいつもよりマシだったって言ってもらいました。
直線は必死だったけど、すごく渋太かったですね。結果論だけど、もう少し早めの競馬をしても良かったのかもしれません。
一日終えて、今日はレースそのものを楽しめたし、世界のトップが集まる中で僕がいるなんて...なんだかおかしいくらいですよ。
そういう中で乗れるんでね、本当に楽しいです。
前回来た時には、何しろ経験がなかったから。
テレビの向こう側の世界にいきなり行っちゃったみたいな感覚で。フワフワした中で何もわからず勝っちゃったから、実感がなかったんです。
その後に、すごいことしたんだっていうのがだんだんわかって来て。
そこからさらに競馬について深く勉強するようになりました。前回のWSJSを経験して、騎手としてすごく成長出来たと思ってます。
今回は、あれからだいぶ時間が経って、色んな経験を積ませてもらって。
後輩たちがパドックでヤジっていたけど(笑)。
あの子たちにとって、いい目標でいられるように頑張りたいです!」
そして迎えた2日目。
第三戦目、A評価だったヤマニンファラオでしんがり負けを喫した時には、これで終わりか...と思ってしまったのですが。
最終戦、7番人気のタマモマーブルで、後方から素晴らしい脚で追い込んで来て2着!!!
最後の最後で魅せてくれましたね☆
「最後勝てなかったけど、ちょっと見せ場はあったかな(照)。突き抜ける手応えで、追ってても気持ち良かったですよ。
勝ってたらカッコ良かったんだけど、でも本当に楽しかったです。
今回はメンバーの中で最高齢だったみたいで。
50過ぎのオッサンだけど、まだまだやれるって言われました(笑)。
今年はここまで全国リーディングで来れてるんでね、あと一か月、とにかくケガなく頑張りたいです」
総合結果は7位でしたが、表彰式でも一番大きな拍手を送られていました!
写真でも、ばっちりセンターです☆
元気な54歳。この後はぜひとも全国リーディングを目指して頑張って欲しいですね。
26日、大井競馬場で初の日韓交流戦『インタラクションカップ』がありました!
韓国馬初の海外遠征となったこのレース、
制したのはソウルで行われた日韓交流戦第1弾で2着だった、ワッツヴィレッジでした。
ソ・スンウン騎手
「とても気分がいいです。
韓国での第1戦は2着に負けて残念だったのですが、今回は初の海外遠征でもコンディションが良くて、調教師はじめスタッフのみなさんに感謝しています。
もともと逃げ馬なんですけど、韓国では差すレースもしているので、展開しだいでと考えていました。
上手く逃げることが出来たし、最後のコーナーは外にヨレそうになったけど、しっかりコントロール出来てゴールまで頑張ってくれました。
この馬にはいつも乗せてもらっているので、最後の直線にどういう状態で入ればどのくらい走るかわかっています。
最後息が上がってしまったけど、このままいけば1着になれるだろうと思っていました。
ガッツポーズは、自然に出てしまいました(照)。
今日日本のみなさんにたくさん応援していただいて、とても感謝しています。
KRAのHPを通して韓国のみなさんも応援してくれているので、勝ててとても嬉しいです。
客観的に見れば、日本の競馬の方が進んでいます。
今回勝ったことで、韓国競馬の進歩に繋がると思っています」
ウ・チャング調教師
「上手く逃げられればと思っていましたが、スタートからすごく良かったので、最後まで頑張ってくれましたね。
前回は2着で、その時と同じ逃げる作戦だったんですけど、前回よりも上手く行きました。
前回のソウル、今回の大井と2度出走して感じたことは、韓国の馬ももちろん頑張ったけれど、日本の馬は強いなということです。
大井競馬場で初めての韓国交流戦を開催していただき、尽力いただいた関係者のみなさんには心から感謝しています。
これをキッカケに、今後も続いて行くことを望んでいます」
勝ったワッツヴィレッジはまだ3歳。
初の海外遠征を物ともせず、溢れるスピードで逃げ切って見せました。
今回の経験を積んで、さらに成長してくれることでしょう。
2着はクビ差まで迫ったミヤサンキューティ。
真島大輔騎手
「今回は休み明けだったんで、それが大きかったですね。
結局クビ差だったけど、あと50mあったら交わせる手応えでした。
さばくのにちょっと手間取っちゃって...。
3コーナーでキツイ場面があったんですけど、そこでちょっと怯みました。
この馬にとっては、こういうレースをした方が次に繋がると思います」
――相手が強かったということですか?という質問には...
「いや、俺の馬が一番強いですよ」
とコメント。
負けた悔しさはあれど、やはり休み明けで本来の動きではなかったことが大きく響いていたので、力負けではないということでした。
これで初の日韓交流戦は、ソウルで日本馬が勝利、大井で韓国馬が勝利となり、成績は一勝一敗のイーブン。
2つのレースを通して、韓国の競馬は前半からイケイケの積極的なレース形態であり、大井の馬たちは前半じっくりで後半の伸び脚に賭ける...ということを改めて感じました。
初めての交流で、お互いとても刺激になったのではないでしょうか。
来年以降も開催される予定ということですから、今年の経験を活かして、ソウルでの連勝、そして大井でのリベンジを期待しています!