昨日の『帝王賞』は、古豪ワンダーアキュートが、2012年のJBC以来の勝利を挙げました!
なかなか勝ち切れないレースが続いていましたが、それでも、どんな舞台、どんなコース、どんな状況でも崩れない安定感は抜群!
今回は3番手から、3,4コーナー早めに前に並んでいく積極的なレースぶりで、久しぶりの勝利を掴みました☆
武豊騎手
「今回は勝てて、格別な嬉しさがありますね。何度も悔しい想いをして来たので、勝てて嬉しいです。僕以上に、スタッフも喜んでくれてると思います。
今日は状態も良かったですし、チャンスあると思っていました。
いいスタートが切れたし、外枠だったので、内の馬たちを見ながら、もし誰も行かなければ行こうかなと思ってましたけど。
3コーナーから自分でペースを上げて行けて、あまり抑えずに早めに行きました。
いつもどんな状況でも頑張ってくれる馬です。
ようやく大井で勝てて嬉しいですね。僕自身も100勝からなかなか勝てなかったので、101勝目を挙げられて嬉しいです」
佐藤正雄調教師
「とにかくホッとしています。やっとまたGIを勝てました。
パドックも返し馬も普段と変わらなかったですし、スタートが良かったのでハナに行くかなと思ったんですけど、内2頭が行って3番手からの競馬で。
途中でコパノリッキーが動いてくれて、いい展開になりました。
直線は素晴らしい伸びで、今までの鬱憤を晴らすような走りでした。
この後は休ませて、秋にまた使います!」
2着は圧倒的な人気を集めたコパノリッキーでした。
田邊裕信騎手
「ちょっと距離を心配してました。ペースが遅くて、追いかける形になったし、途中から追いかけられる形になって、力んで走っていました。
もう少しペースが流れてくれれば折り合いが付いたと思うんですけど...。
今回距離が初めてだったし、これまでマイルを使ってて、今回はペースが遅かったですから、この一戦だけで距離適性を判断するのは...」
このレースは、前半かなりのスローに見えましたが、初めての2000mで戸惑う部分も多かったのかもしれません。
この後は放牧に出て、南部杯からJBCを予定しているということです。
そして、大目標は年末の東京大賞典!
暑い夏を充電期間に当てて、また秋に元気な姿を見せて欲しいですね。
3着ソリタリーキング
福永祐一騎手
「状態は良かったし、ジリジリとですけど伸びてくれました。
力は出してくれたけど、上位2頭とは決め手の差ですね。GIを勝つためには、その辺りがもう一つ足りないのかなと思います」
地方代表として出走した、兵庫のオオエライジンは、残念ながら競走中止となってしまいました。
診断結果は、
左前球節部完全脱臼により、安楽死となってしまいました。
本当に、本当に残念でなりません。
たくさんの想い出を残してくれたオオエライジンに
ありがとうございましたと伝えたいです。
昨日の『さきたま杯』は、素晴らしいレースでしたねっ!
あの短い直線で差し切ってしまうんですから、ノーザンリバーの力は相当なもの。
小回りだからと侮って、すみませんでした!と心から思いました。
蛯名正義騎手
「スタートもスムーズに出てくれて、気合を付けてある程度前に行こうと思ったんですけど、外から被せられて引く形になってしまいました。正直、もう少し前に行きたかったです。
前走も脚は使ってくれたんですけどハナ負けで...。馬場が悪くなければ勝ってたと思います。3,4コーナーで思っていた以上にもたついてしまったんでね。
今回は届いてホッとしました。
小回りでも頑張ってくれますけど、大井とか大きなコースの方が、よりこの馬の力は出しやすいと思います。
これまではひ弱な部分もあったけれど、厩舎の方々の努力のお蔭で使い込んでもガクッと来なくなりました。これからも頑張ってくれると思います」
浅見秀一調教師
「1コーナーはごちゃついて危ない場面もありましたけど、ジョッキーが上手く捌いてくれましたね。
芝とダートで違うけど、ダービーの練習というか、頑張ってくれるんじゃないかな。うちの馬じゃないけど、蛯名騎手には頑張って欲しいですね!
ノーザンリバーは、この後ひとまず休養です。JBCを大目標に、今後の計画を立てて行きます」
浅見調教師のお話の中にも出て来ましたが、表彰式でも蛯名騎手にはダービー関連の声援が飛んでいました。
今週末に迫った日本ダービーでも、華麗な騎乗を見せて欲しいですね☆
2着は3コーナーから先頭に立ち、見せ場十分のレースをしてくれた、川崎のトキノエクセレント。
場内からは「見澤コール」が巻き起こるほど、盛り上げてくれました!
見澤譲治騎手
「頑張ってくれましたね。ちょっと早かったな...。
直線で少しもたれてしまったんですけど、それでもこのメンバーでここまでやれましたから。
グレード競走でも十分戦える手応えはありますね」
3着は、古豪セイクリムズンが踏ん張りました。
4着はゴールスキー。
浜中俊騎手
「小回りの1400mだと、ちょっと器用に回れないところがありますね。大きなコースだったら違うんですけど。上位とはその差だと思います。
JRAの左回り、例えば府中のコースがベストですね」
『かきつばた記念』を勝ったタガノジンガロは、慣れない左回りに泣いた印象でした。
木村健騎手
「もたれるもたれる...。直線は全く追えませんでした。
状態は前回よりも良かっただけに、とても残念です」
もともともたれる癖があるということですが、左回りの超小回りの浦和で、その癖が強く出てしまったようですね。この後は一度休ませて立て直す予定とのことですから、また仕切り直して次に期待したいです。
グランダム・ジャパン3歳シーズンは、『のじぎく賞』(園田5/15)と関東オークス(川崎6/11)を残すのみとなりました!
現在コパノバウンシとトーコーニーケが熾烈なトップ争いを繰り広げていますが、どうやら『のじぎく賞』で2度目の直接対決が見られそうです。
トーコーニーケを管理する吉行龍穂調教師に、現在の様子を伺いました。
赤見:現在は『若草賞』『東海クイーンカップ』とグランダムを2連勝。本当に強くなりましたね!
吉行:本当によく頑張ってくれますね。女の子ですけどご飯もよく食べますし、輸送で入れ込むこともないんです。学習能力が高くて、賢い馬ですよ。
デビューした頃は足元がちょっと弱くて、新馬戦を勝った後は少し休ませました。2戦目3戦目は崩れてしまいましたが、休ませたことで体もしっかりしてくれて、成長してくれたんだと思います。
赤見:現在の様子はいかがですか?
吉行:前走後も順調です。月曜日に最終追い切りをする予定ですけど、間隔もあんまりないですし、ハミを掛けて息を作る程度と考えています。このローテーションは前から考えていたことですし、ここまで思った通りに来てますね。
赤見:グランダム・ジャパン3歳シーズンの女王に向けて、落とせない一戦ですね。
吉行:そうですね。でも今は、どんな展開でも大丈夫ですし、レースに幅が出ましたよね。前は逃げて2回負けてますけど、前走は逃げ切り勝ちが出来ましたし、相手が行きたいのなら番手でも競馬は出来ますから。ゲートも上手だし、心配はしていません。
川原騎手とも話しているんですけど、本当はもうちょっと後ろで競馬をしてみたいんですよね。でも今は勝ちにこだわらないといけないですから。ゆくゆくはダートグレードにも挑戦していきたいと思っているので、そうなったら自然ともう少し後ろで競馬をすることになりますからね。
今は目の前の『のじぎく賞』に全力投球で頑張ります!
同じく吉行厩舎の3歳馬、トーコーポセイドンとトーコーガイアも復帰に向けて順調に調教をこなしているそうです。
まずは、ここまで7戦5勝。『兵庫若駒賞』と『園田ジュニアカップ』を制している、トーコーポセイドンから。
赤見:12月から休養に入ってますけど、様子はいかがですか?
吉行:この馬はデビューの頃から化骨が他の馬と比べて遅いと言われていて。それでも、わりと順調に来ていたんですけどね。使いつつ、トモの関節に疲れが出たので休ませました。
今は、5月19日のゲート試験を受ける予定で調教を続けています。順調に行けば、ぶっつけで『兵庫ダービー』(園田6/5)に行くつもりです。
1月に笠松『ゴールドジュニア』を圧勝したトーコーガイアもお休み中。
赤見:トーコーガイアの様子はいかがですか?
吉行:ガイアは5日にゲート試験を受けました。16日のナイターのレースで復活予定です。レース後順調だったら、こちらも『兵庫ダービー』を目指します!
2頭とも強い馬なので、いい状態でダービーに挑めるように頑張ります。
トーコーニーケVSコパノバウンシ、さらに、トーコーポセイドンVSトーコーガイアの戦いも楽しみですね♪
『かきつばた記念』は、兵庫のタガノジンガロがハナ差で勝利を掴み取りましたが、名古屋のピッチシフター&クリスタルボーイも力を見せてくれました!
2頭を管理する川西毅調教師にお話を伺いました。
まずは見せ場十分の4着だった、ピッチシフターから。
赤見:『かきつばた記念』では、自分から動いての4着。休養を挟んでさらに強くなりましたね!
川西:そうですね。今回は大畑騎手に、「着狙いはいらないから、勝負してくれ」という指示を出したんです。だから、いつもより出して行って前目に付けて、勝負所では自分から動いて行った分、最後は甘くなってしまいましたね。それでも、あのメンバーであれだけ戦えたことは収穫でした。良馬場だったら、もっと切れたと思います。
休養明けから体もボリュームアップして、より強くなってくれました。一つ一つ階段を上って来て、今は東海ナンバー1ホースになったんじゃないかと思いますよ。
赤見:レース後の様子はいかがですか?
川西:フィジカル面はそんなに傷んでいないんですけど、メンタル面でストレスが溜まっている感じです。5月6月は一休みというか、大き目に間隔を取ってもいいのかなと思ってます。
赤見:今後の予定や目標というのは?
川西:もちろん、グランダム・ジャパンの古馬シーズンは意識しています。『読売レディス杯』(金沢7/1)とか、『兵庫サマークイーン賞』(園田7/25)とかね。『秋桜賞』(名古屋9/15)は連覇を狙っているし、使うレースは全部勝つつもりです。
ただね、去年くらいからダートグレードも意識していて。今回のレースでも、あれだけの走りが出来たので、挑戦してみたいなっていう気持ちはあります。体調次第ですけど、ひょっとしたら『サマーチャンピオン』(佐賀8/19)に行くかもしれません。ここはハンデ戦だし、距離も1400mとベストですから。
今年はJBCが盛岡開催で、『JBCレディスクラシック』が1800mでしょう。この馬にとっては1600mまでがギリギリなので、狙うなら男馬相手でも『サマーチャンピオン』だと思ってます!
続いては、『黒船賞』『かきつばた記念』と2戦続けて5着に頑張ったクリスタルボーイ。
赤見:クリスタルボーイもダートグレードで頑張ってますね。
川西:前走の『かきつばた記念』は地元開催だったのに体が減っていて、ちょっと肉体的な疲れを感じますね。この馬のベスト体重は490キロなので、その辺りで出走させたかったです。それでも、いいレースをしてくれましたね。
正直、まだちょっと掴み切れていないというか、なんだか掴みどころの難しい馬なんですよ。行ければ行ってもいいけど、意外と器用な脚も使えるんですよね。切れる脚はないですけど、差す競馬も出来るので、自分が思っていた以上にレースに幅があるというか。
赤見:今後の予定というのは?
川西:どんなローテーションで行くかまだ迷っているんですけど、『さきたま杯』(浦和5/28)にはエントリーしました。地元を使う可能性もあるんですけど、『でら馬スプリント』(名古屋6/27)は、現状ではあまり考えていないです。このレースは、ワールドエンドを使いたいと思っています。
この春にJRAから移籍して来たワールドエンドは、初戦こそ3着に敗れましたが、昨日はA1クラスを4馬身差の快勝☆
新たな川西厩舎の顔として、活躍が期待出来そうですね。
この日の第3レースは、中央交流『桂浜盃』。
1番人気は福永祐一騎手が騎乗したアグネスチャンスでしたが、スタートで大きくバランスを崩し後ろからのレースになってしまいました。
対照的に、好スタートから先手を奪ってスイスイと逃げ、そのまま6馬身千切って勝利したのがヒミノオオタカ。
騎乗したのは、高知初見参の中谷雄太騎手でした。
「初めての高知でしたが、思っていた以上に乗りやすかったです。馬も強かったですし、勝てて嬉しいですね」
初の高知でも落ち着いた騎乗ぶりで、堂々の逃げ切り勝ち。
レース後は満面の笑顔を見せてくれました☆
続く第4レースは、オーストラリアから期間限定騎乗でやって来た、賀谷祥平騎手が高知初勝利!
「やっと勝てました。ホッとしましたね。
オーストラリアとはレースが全然違いますし、道中の乗り方も違って戸惑う面もありましたけど、だいぶ慣れて来ました。これからもっともっと勝てるように頑張ります!」
賀谷騎手が勝った瞬間には、検量室の中のジョッキーたちから拍手が起こりました。
全国のジョッキーたちを期間限定騎乗で受け入れている高知は、いつも温かい雰囲気に包まれています。
一つ勝てたことは本当に大きいでしょうから、6月30日までの騎乗で、さらに活躍してくれそうですね♪
続いては、『福永洋一記念』をエプソムアーロンと共に連覇した、赤い彗星・永森大智騎手。
「あれだけの馬ですから、ここは勝って当たり前。無事に勝つことが出来て、嬉しいというよりもホッとしました。
表彰式の時に、洋一さんに握手していただいたんですけど、ものすごく握力が強かったです。ああ、これが洋一さんの手なんだ...と思って、感激しました」
この日も『福永洋一記念』を含めて3勝の大活躍。
先月は笠松『オグリキャップ記念』で、9番人気リワードレブロンに騎乗して、見事な差し切り勝ち。
全国のファンの度肝を抜きました!!
「けっこう自信はあったんですよ。ちょっと人気なさ過ぎだなって思ってました。
確かに、地元でなかなか勝てないんですけど、今高知はかなりメンバーが強いんです。その中で揉まれているし、力のある馬ですから。
最後はいい脚を使う馬なので、展開も向きましたね。笠松で勝てて、全国の方に高知をアピール出来たかなと思います。
今年は序盤でなかなか勝てなかったんですけど、ここに来ていいリズムなので、打倒・赤岡さんで頑張ります!」