ヤングジョッキーズシリーズTR園田第2戦は、超スローペースとなって、1コーナーの入りではかなり折り合いに苦労しているジョッキーが何人かいました。
そんな中で、地元の高橋愛叶騎手が逃げ切り勝ち。ラストは5馬身も突き放す圧勝でした。
2着3着は第1戦と同じく、JRAの橋木騎手と兵庫の長尾騎手。
橋木騎手は今年デビューでまだ初勝利を挙げていませんが、2戦ともに2着と存在感を見せました。
近々初勝利が見られそうですね!
高橋愛叶騎手
「すごく嬉しいです!担当の厩務員さんから『調子いいぞ』と聞いていて、自信を持って乗りました。
1コーナーまでは抑えるのが必死で、向正面で手前が替わった時にこれならと思いました。
人間が無駄な扶助を使ってしまって馬に迷惑をかけてしまいましたが、馬のおかげで勝つことができました。
ファイナルに行けるチャンスが広がったので、次も頑張ります」
と初々しい表情で話してくれました。
ちなみに、勝ったタンバッフェ(坂本和也厩舎)の担当厩務員さんというのが、以前高崎競馬場で一緒に騎手をしていた浅沼傑さんでした!!
「赤見さ~ん」と呼ばれてびっくりしましたが、20年ぶり?でも変わらず元気そうでした。
今は調教師を目指しているとのことなので、新たな夢に向かって頑張る姿を応援したいです!
9月5日(木)、行ってきました園田競馬場!
この日はヤングジョッキーズシリーズ西日本地区の開幕初戦。
出場騎手は12名。
【JRA】
吉村誠之助騎手(2024年デビュー)
橋木太希騎手(2024年デビュー)
高杉吏麒騎手(2024年デビュー)
河原田菜々騎手(2023年デビュー)
大久保友雅騎手(2022年デビュー)
西塚洸二騎手(2022年デビュー)
【地方は全員兵庫所属】
新庄海誠騎手(2024年デビュー)
塩津璃菜騎手(2024年デビュー)
高橋愛叶騎手(2024年デビュー)
土方颯太騎手(2024年デビュー)
山本屋太三騎手(2023年デビュー)
長尾翼玖騎手(2022年デビュー)
地方勢が全員地元所属でのヤングジョッキーズシリーズ開催というのは初では?それだけ近年兵庫でデビューしている騎手が多いということですね!
第1戦は人気を背負った吉村誠之助騎手が勝利。
序盤は内に逃げたい塩津騎手がいて併走する形になりましたが、早めに抜け出して10馬身差の圧勝劇となりました。
2着争いは混戦となり、JRAの橋木騎手が追い込みました。
3着は地元の長尾騎手でした。
レース後は父・吉村智洋騎手がお出迎え。
親子でレースの話をしているのは微笑ましい姿ですね。
吉村誠之助騎手
「勝てて嬉しいです。
このクラスでは能力的に上の馬だと思っていたので、自信を持って乗りました。
序盤は内に逃げたい馬がいましたが、無理に抑えず並ぶ形になりました。
なるべく前に行きたかったので、想像通りのレースができたと思います。
馬がとても強かったです」
吉村智洋騎手に、「嬉しそうですね」と声をかけると...
「そうなりますよね(照笑)。心配もありますけど、勝ったら嬉しいです。いい馬に乗せてもらって、今日は上手いこといきましたね」と話してくれました。
◆笠松:後藤佑耶厩舎 明星晴大(みょうじょう・せいだい)
出身地:愛媛県
騎手を目指した動機:父が公営競技の選手(競輪選手の明星晴道さん)で、自分も公営競技の選手になりたいと思っていました。中学生の時に初めて高知競馬へ行った時、レースのスピード感と迫力に魅力を感じ、騎手になりたいと思いました。
目標とする騎手:渡邊達也騎手
将来の目標:1年目からたくさん勝ち星を挙げて、東海を代表する騎手になりたいです。
◆名古屋:井上哲厩舎 望月洵輝(もちづき・じゅんき)
出身地:愛知県
騎手を目指した動機:テレビで初めて競馬を見た時に、こういうスポーツがあるということを知り、乗馬を始めました。体を動かすことも動物も好きだったのですぐにのめりこみ、騎手になりたいと思いました。
目標とする騎手:加藤聡一騎手、岡部誠騎手
将来の目標:全国リーディングになることと、勝ちたいレースは名古屋グランプリです。
◆兵庫:長南和宏厩舎 塩津璃菜(しおつ・りな)
出身地:岡山県
騎手を目指した動機:小学校4年生の時にたまたまテレビで競馬を見て、騎手が乗っている姿がかっこいいなと思って乗馬を始めました。身長が低く体重も軽かったので、騎手を目指しました。
目標とする騎手:石堂響騎手
将来の目標:周りの方々に信頼され、誰にも負けない騎手になりたいです。
◆兵庫:柏原誠路厩舎 新庄海誠(しんじょう・かいせい)
出身地:兵庫県
騎手を目指した動機:実家のすぐ近くに園田競馬場があり、小さい頃から父に連れられよく見に行っていました。自分の体形が小さかったこともあり、騎手という職業に憧れて目指しました。
目標とする騎手:川原正一騎手
将来の目標:兵庫リーディングを獲って、地元を背負って全国で活躍したいです。
◆兵庫:栗林徹治厩舎 高橋愛叶(たかはし・まなと)
出身地:兵庫県
騎手を目指した動機:父と園田競馬場へ行き、騎手と馬が人馬一体となってゴールを駆け抜けていく姿を見てかっこいいなと思ったからです。
目標とする騎手:下原理騎手、鴨宮祥行騎手
将来の目標:勝ちたいレースは園田金盃とダービーです。2000勝できるような騎手になりたいです。
◆兵庫:高馬元紘厩舎 土方颯太(ひじかた・そうた)
出身地:岐阜県
騎手を目指した動機:小学校6年生までは野球をしていましたが、体が小さいこともあって大きい打球が打てず悩んでいた時、父から体が小さくても活躍できる騎手という職業があると勧められたのがきっかけです。
目標とする騎手:川田将雅騎手
将来の目標:園田リーディングになって、世界でも活躍できるジョッキーになりたいです。
◆高知:工藤真司厩舎 城野慈尚(しろの・ちかなお)
出身地:徳島県
騎手を目指した動機:中学2年の冬に高知競馬場へ行き、騎手と馬が目の前を駆けて行く姿や、場内に響く蹄音などの迫力が忘れられず、体格が騎手として恵まれていたこともあって目指しました。
目標とする騎手:多田羅誠也騎手
将来の目標:年間100勝したいです。勝ちたいレースは高知優駿と高知県知事賞です。
4月1日に騎手免許を取得する、地方競馬教養センター騎手課程第105期生をご紹介します。
地方競馬恒例の北にある競馬場所属から。
◆北海道:小野望厩舎 藤田凌駕(ふじた・りょうが)
出身地:愛知県
騎手を目指した動機:動物が好きで乗馬を習っていたところ、中京競馬場で初めて競馬観戦した時に馬が全力で走っている姿に感動し、自分の小柄な体を活かしたいと思ったから。
目標とする騎手:小野楓馬騎手
将来の目標:勝ち星を重ねて北海道を代表する騎手になりたいです。勝ちたいレースは北海優駿です。
◆岩手:菅原勲厩舎 坂井瑛音(さかい・えいと)
出身地:東京都
騎手を目指した動機:競馬が好きな父の影響もあり、テレビで競馬を見ることが多かったです。夢は野球選手でしたが体格的に難しいと悩んだ時、父から騎手という職業を教えてもらい、とても魅力的に感じたので。
目標とする騎手:坂口裕一騎手
将来の目標:菅原勲さんの記録を一つでも抜けるような騎手になりたいです。
◆浦和:小久保智厩舎 千野稜真(ちの・りょうま)
出身地:埼玉県
騎手を目指した動機:高校2年生の夏頃に、たまたまネットの記事で競馬を見る機会があり、自分も騎手になってレースに乗りたいという気持ちが芽生えました。親に相談したら最初は反対されましたが、無理を言って乗馬の学校に通わせてもらい、騎手を目指しました。
目標とする騎手:保園翔也騎手
将来の目標:南関東を代表する騎手になりたいです。
◆船橋:佐藤裕太厩舎 山本大翔(やまもと・つばさ)
出身地:神奈川県
騎手を目指した動機:小さい頃からサッカーをしていましたが、体が小さいことで苦労していました。そんな時に小柄な体を活かせる騎手という職業を知り、動物が好きだったので、人馬一体となって走れる騎手になりたいと思いました。
目標とする騎手:岡村健司騎手
将来の目標:南関東リーディングになって、日本を代表する騎手になりたいです。
◆大井:鈴木啓之厩舎 高橋優(たかはし・ゆう)
出身地:北海道
縁故関係:父方の祖父・高橋ファームを経営、母方の祖父・中塚猛調教師(兵庫)
騎手を目指した動機:幼い頃は競馬場に住んでおり、その頃から勝負服を覚えたりしていました。乗馬を習い、学年が上がるにつれて騎手になりたいという気持ちが強くなりました。競馬一家に生まれましたが、生産牧場や調教師などで、縁故関係で騎手だけがいないので、自分がそれを達成したいと思いました。
目標とする騎手:笹川翼騎手
将来の目標:年間100勝して、南関東のリーディング争いができる騎手になりたいです。勝ちたいレースは東京大賞典です。
◆川崎:山崎尋美厩舎 加藤雄真(かとう・ゆうま)
出身地:福島県
騎手を目指した動機:小学校2年生の時に父と一緒に第80回日本ダービーを見に行きました。その時に勝ったキズナと武豊騎手に憧れて騎手を目指しました。
目標とする騎手:山崎誠士騎手、ジョアン・モレイラ騎手
将来の目標:全国リーディングになって、全国の重賞に呼ばれるような騎手になりたいです。
◆川崎:鈴木義久厩舎 佐野遥久(さの・はるく)
出身地:静岡県
騎手を目指した動機:小さい頃から馬に乗っていて、レースを初めて見たときに自分も大舞台でレースをしてみたいと思いました。
目標とする騎手:町田直希騎手
将来の目標:常に南関東リーディングを争えるような騎手になりたいです。
【年度代表馬、4歳以上最優秀牡馬、最優短距離馬】イグナイター(兵庫)
野田善己オーナー
「昨年は他にもGIを勝った馬がいましたし、ハイレベルな中で選んでいただき、本当に嬉しいです。
2年連続で年度代表馬を受賞している馬たちは伝説級の馬ばかりなので、フェブラリーステークスの結果には満足していません。
JBCスプリントを勝ち、フェブラリーステークスがあの内容でしたから、結果的にはやはり1200mが合うのだと感じています。
JBCのレース前までは若干短いかなと思っていましたが、彼をGI馬にするという目標に向かって新子先生にもご負担をお掛けしましたし、JBCのゴール前はいろいろなことが走馬灯のように蘇ってきました。
フェブラリーステークスではたくさん応援をいただいたのに、結果を出すことができず申し訳ございません。
勝ちに行く競馬でやりたいレースはできましたが、前半の3ハロンのラップを見てダメだなと...。
それでも直線入り口辺りからはどこまで粘れるだろうかという姿を見せてくれて、本当に偉い子だと思います。
もともとサウジを断念した理由が検疫馬房が確保されていないということで、その部分は完全に払しょくされたわけではないのですが、次走はドバイゴールデンシャヒーンの予定です。
僕にとっては宇宙旅行に行くような気持ちですが、勝てばNARだけではなく日本馬初(ドバイゴールデンシャヒーンでは、日本馬は2着が最高)になりますので、頑張ってきます」
新子雅司調教師
「2年連続年度代表馬を受賞するというのはなかなかできることではないので、嬉しいです。
JBCに関しては、状態も良く勝つ気満々でした。
直線抜け出してからはすごく長かったです。
いつもの3倍くらい長く感じました。
昨年の秋くらいから馬が変わって、体つきはもちろん、精神的にも大人になりました。
フェブラリーステークスは勝ちに行った結果11着でしたが、見せ場は作ってくれました。
ドバイは前々から目標にしていたレースで、今のイグナイターが行かなければ、兵庫からチャレンジする馬はいなくなってしまうのではないかと思っています。
フェブラリーステークスの借りはドバイで返したいです。
兵庫のイグナイターから世界のイグナイターになれるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします」