続いては、個人受賞の皆さんのコメントをご紹介します!
最優秀勝利回数調教師賞:雑賀正光調教師(高知)
「とても嬉しいです。
去年は楽しい競馬が出来たと思います。
グランシュヴァリエも一生懸命頑張ってくれて、高知の看板になってくれて...。とても嬉しいですね。
来年もまたここに来たいと思っているので、一生懸命努力します」
最優秀賞金獲得調教師賞:川島正行調教師(船橋)
「毎年賞をいただいていましたけれども、今年は特別に感動しましたね。やはり体を壊した中で、ここまで結果を出せましたし、すごく嬉しく思います。
いいオーナーに出会って、いいジョッキーに出会って...。それがこういう結果に繋がった一番じゃないかなと思っています。
今日は『雲取賞』をドバイエキスプレスで勝たせてもらいました。もうこれは親子で大きいところを取りたいなと期待をしています。
新馬戦からずっと正太郎くんが乗ってるわけですけれども、一つ一つ積み重ねて大きな実りへと繋げたもので、(わたしが)言ったように事が進んでるなと。今日のゴール前の勝負強さっていうのは、なかなか今までいなかったんじゃないかな。
どうしても親子で『東京ダービー』を獲りたいというのが目標なので、それに向かって頑張って行きます。」
最優秀勝率調教師賞:柏原誠路調教師(兵庫)
「正直...すごーく嬉しいです!こういうところで賞をいただけて、とても感謝しています。
回転を良くしようといくことを考えて、育成を取り入れて、出走回数を増やせるようにしました。
名古屋の川西調教師と接戦だったのですが、勝率に対して、計算はしなかったです。
ただ、去年の最後の4戦を全部勝ったら勝率でトップになるんじゃないかとは思ってました。
去年の途中くらいから、ひょっとしたら兵庫リーディングを狙えるんじゃないかということで、色んなオーナーの方に、『勝てる馬お願いします』と電話でお願いしました(笑)。それが、自分が想像してた以上に入れて下さって...。
そういうことが結果に繋がったと思います。
何年も前から、当面の目標としてリーディングを獲りたかったんですけど。
勝率よりも...勝率というのは玄人受けなんですよね。僕らにとっては、勝利だけなんです。みなさんに称えていただけるのは。だから、ずっとそれを目標にやって来ました。
去年その目標が達成出来たので、その面については満足しています」
殊勲調教師賞:田中淳司調教師(北海道)
「自分では意識もしていなかったので、本当に嬉しかったんです。やっぱり常々スタッフにも言ってるんですけど、北海道の中だけで戦うのではなく、より強いところ、賞金の高いところに行って、勝負したいということをいつも思っているので、そういった意味で、遠征競馬で結果を出せて良かったと思っています。
今期の目標は、去年以上の成績を出して、また各地に遠征して結果を出して、大きいレースを勝って行きたいと思います」
今週の木曜日は、佐賀競馬場にて『佐賀記念』が行われます!
昨年はホッコータルマエが、このレースでの快勝をキッカケに快進撃!一気に頂点まで上り詰めたわけですから、今年はどんな戦いになるのか楽しみですね♪
*13日佐賀 第10R 『佐賀記念』 2000m 16:35発走*
まず注目したのは、兵庫の宝物オオエライジンです!
これまではダートグレードになると少し荷が重かったですが、約1年の休養を経て復活した現在は、一回りパワーアップした印象。
前走の『報知オールスターカップ』では、慣れない左回りを物ともせず、早め先頭から最後はソラを使うご愛嬌(?)まで見せての勝利でした。
着差は少なかったですが、直線半ばからずっとソラを使っていましたから、もっと強い相手でも戦えるという手応えを感じたレースでした。
今回、JRAの強豪たちは58キロでの出走。
56キロというハンデはプラスです。
さらに、2012年に佐賀記念に挑戦した時には5着に敗れているのですが、その時は勝ったピイラニハイウェイがレコードを叩き出す高速決着。
その中で、直線は5頭の叩き合いになり、負けはしたもののコンマ3秒差。着順以上に内容は評価出来るものでした。
現在のオオエライジンがダートグレードでどこまで戦えるのか、本当に楽しみな一戦です。
対抗はエーシンモアオバー。
前走の『名古屋グランプリ』は5着と、この馬としては物足りない結果でした。
しかし、あの時はトウショウフリークがハナに行く展開で、自分のリズムで行けないと脆いこの馬の弱点が出てしまった形。
今回は単騎逃げが見込めるし、昨年のこのレースもそうでしたが、とにかく前に行った馬が強い舞台。
自分のリズムで行ければ、相当渋太い脚を見せてくれるのでは。
三番手には、ナムラタイタンを推します。
地方場所はこれまで2回挑戦して、『南部杯』は落馬、『東京大賞典』は4着と、いずれも馬券に絡む活躍は見られません。
でも、今回のメンバーはこの馬にとって明らかに手薄。実績を考えれば、能力的には上位に位置しています。
前々走の『フェアウェルステークス』では、久しぶりにこの馬らしい脚を見せてくれましたし、前走の『東海ステークス』は10着に敗れたものの、先行して直線半ばまで頑張っていました。
あの走りが出来れば、小回りの佐賀ならばもっと上位に食い込めたと思います。
◎11、オオエライジン
〇2、エーシンモアオバー
▲4、ナムラタイタン
△1、ソリタリーキング
△8、ランフォルセ
続いては、年度代表馬&2歳最優秀牡馬に輝いた、ハッピースプリント陣営です!
田中淳司調教師
「これだけ素晴らしい賞をいただいて、馬には感謝していますし、この馬に携わって来たたくさんの方々、選んでいただいた方々にも感謝しています。
オーナーから、『すごいの行くよ』というお話は聞いていて、その通り馬っぷりも良くて、乗った感じも素晴らしくて。だけど、ここまで活躍してくれるとは、正直思ってなかったです。持ってる素質が相当高いですね。
当初、新馬戦を予定していたのが1700mで、1200でも行けるという自信はあったんですけど、今後のことを考えて1700mに行きたいと思ってて。でもそのレースが不成立になってしまったので、結局1200のレースに使いました。
その時は僕たちは自信があったんですけど、人気は3番人気くらいで。強い相手もいたんですけど、その中でレベルの違う走りをしてくれたので、ちょっとモノが違うなと改めて思いました。
芝の適性については、馬の格好や脚の付き方を見てると、芝でも対応できるんじゃないかなと僕は思ってたんですけど、結果ダートの方が良かったんだと思います。
北海道から関東に輸送して来るのは、2歳にとっては酷なことだと思うんですけど、それにも全く動じない精神力の強さを持っている馬です。素質もさることながら、そういう精神力、一流馬の性格を持っていると思います。
全日本2歳優駿を勝った時には、もう本当に嬉しくて泣きました。北海道からGIを勝てたっていうのが大きいですね。
僕ら北海道競馬は、2歳戦を中心にやってるので、力がある馬は他場に行ったりJRAの方に行ったりするのは当たり前のように思っています。ハッピースプリントも現在は大井の森下厩舎に移籍しました。
でもやっぱりあそこまで強い馬だと...、この職業をやっている以上は離したくないというのが正直な気持ちですけど。でも大井の森下先生と僕は仲がいいですし、彼なら力を出していい競馬をしてくれると思います。」
宮崎光行騎手
「僕乗せてもらったのは2戦目の1700m戦だったんですけど、他の馬とはスピードが違い過ぎて、ハナに行ってそのまま逃げ切った感じの楽な競馬でした。
芝に挑戦した当時のハッピースプリントは、まだちょっと乗った感じではダートの方がいいなという印象でした。でもその芝の2戦でJRAの強い馬たちと戦って、いい経験したからこそ、その後ダートに戻ってああいう競馬が出来たのかなと思いました。
全日本2歳優駿は、左回りも追い切りもいい感触で、僕的には7分8分くらいの追い切りだったんですけど、いいリズムで感触も良かったです。
強い中央の馬もいましたけど、勝てるかなと期待して乗ってました。
この馬は本当に操縦しやすくて、乗りやすい馬です。これまで騎手をして来ましたけど、2歳のこの時期にこんな馬に乗りやすい馬は初めてです。
今はまだ体も成長し切れていないので、調教は7分くらいでやっていました。これからさらに成長してくれたら、本当にすごい馬になってくれると思いますよ。
僕は地方競馬の全国で乗れる免許があるので、依頼さえいただければいつでも乗りたい馬ですね。ああいう馬に乗りたいと思うのが、騎手だと思うので。移籍したのは残念というよりも、無事に走っていい結果を出して欲しいという気持ちです」
続いては、4歳以上最優秀牝馬&最優秀短距離馬をダブル受賞した、ラブミーチャン陣営。
檀上では、柳江調教師が濱口楠彦騎手がラブミーチャンに騎乗している写真を抱いている姿が、とても印象的でした。
小林祥晃オーナー
「ラブミーチャンは、神様からいただいた宝物のような存在です。本当にたくさんの想い出を作ってくれて、心から感謝しています。
本当はもうひと花と夢があったんですけど、残念ながらそれは叶いませんでした。金沢に行っていれば、目標だった全競馬場制覇だったんですけどね。
これからは別の夢がありますから。お相手はどの馬にしようか、色々悩んでいるんですよ。
エンパイアメーカーがいいかなと思っていたんですけど、ゴールドアリュールもいいんじゃないかっていう話もあって。
ただね、ラブミーチャンはスーニが好きだったでしょう(笑)。もう、スーニがいるとパドックでも様子が違ったから(笑)。
どの馬をお相手にするか、じっくり考えます。
今は脚のケガがまだ治っていないので、28日(金)の引退式には競馬場に連れてこられないかもしれなせん。大事な時期なので、ファンの方には本当に申し訳ないのですが、無理はさせない方向で、映像などを使って引退式をすることを考えています。
わたしは地方競馬が大好きで、地方競馬で走らせることにこだわって来ました。そういう意味でも、ラブミーチャンがくれたものは大きいですね。
これから生まれてくるラブミーチャンの仔も、必ず笠松で走らせます!」
どの馬がお相手になるのか、かなり気になるところですが...
今はゆっくりとケガを治して、お母さんになる準備をして欲しいと思います。
笠松にラブミーチャンの仔がやって来たら、ものすごい盛り上がりになりそうですね☆
6日に目黒雅叙園で行われた、NARグランプリ2013の模様をお届けします!
まずは、最優秀ターフ馬に選ばれた、プレイアンドリアル陣営から。
岡田繁幸オーナー
「地方から使うことにこだわっていて、こういう賞をいただけて嬉しく思います。その後、京成杯でも結果を出してくれたので、正直ホッとしています。
芝への適性は、やっぱりこの馬は芝馬なんですよね。これから、川崎に在籍したままクラシック戦線も歩むし、出来れば海外遠征もやって欲しいなって思ってるんですけど、ダートは相手関係を見て川崎で使いたいと思ってます。
東スポ杯に関しては、負けてビックリしましたね。けど日本レコードで走ってるんですよ。やっぱり、盛岡で芝使ってますけど、全然時計が違うので。やっぱりパンパンの日本レコードが出るような馬場には、馬は一回では対応出来ないんだなって痛感しましたね。高速馬場に一回で対応するのは、難しいんだと思います。
現時点での状態は、右前脚にずっと不安を抱えているんです。かなり強い調教に耐えては来たんですけど、ちょっと不安を抱えてて...。繋靭帯炎なんですね。ぶっつけで皐月賞へ行こうとは思ってますけど、ダービーが最終目標なので、青葉賞からダービーか、今どっちにしようか相談しながらやってます。
今は北海道に帰して、北海道の寒空に馬服を着せて、マイナス10°以下のところで夜間放牧しているんです。寒い中をずっと立ってる。立つことによって、自然な負荷をかけて耐えさせるんですけど、非常に荒療法やってます。これまでも決して順調な過程ではなかったんですけど、ちょっとそこが心配なところがあって、荒療法やってます。
地方からなぜ?と皆さん思うと思うんですけど、やっっぱり職場環境があまりにも地方と中央は差があり過ぎるのが、納得いかないですよ。これだけ娯楽が多様化して、発達した世の中で、競馬産業全体で支えて行かないと。地方とか中央とか言ってる時代はもう終わりです。優秀な者が、努力する者が報われる業界、どっからでもチャレンジが出来る業界にしていきたいという願いを込めて、バルク二世というつもりで、プレイアンドリアルにまた夢を賭けたんです。
能力的には、バルクには申し訳ないですけど、ちょっとモノが違いますね。ただ、芯の強さはバルクの方が上。その辺りが成長してくれたらと思います。これからは、馬自身が自分との戦いですね」
ホースマンとしての夢である、日本ダービーへの想い。
そして、競馬界をけん引する立場としての、地方中央への提言。
本当に熱い想いを語って下さいました。
特に、コスモバルクと比較したお話では、バルクへの尊敬と愛情が滲んでいました。
そのバルクを凌ぐ能力を持ったプレイアンドリアル。
試練を乗り越えて、ぜひクラシックロードを賑わせて欲しいですね。
続いては、ダートグレード競走特別賞に輝いた、ホッコータルマエ陣営です!
矢部道晃オーナー
「ホッコータルマエは父の所有馬でした。この馬が活躍し始めたのは、約1年前。本当にたくさんのファンの方々に応援していただいて、この賞をいただくことが出来たと思っています。
父なんですけれども、昨年11月27日に...他界を致しまして...。その想いをぜひ受け継いで、これからも名勝負出来るように、西浦先生を中心としたチームに頑張っていただきたいと思います。
これから、今月のフェブラリーステークス、そして父の本当の夢でありました、国際レースでありますドバイワールドカップ出場へ向けて、今西浦先生を中心としたチームのみなさんが、全力で頑張ってくれているところです」
時折声を詰まらせながら、お父様の想いを語ってくれた現オーナーの道晃さん。
大きな夢であるドバイへ向けて、まずはフェブラリーステークスでの活躍を期待したいですね。
本日は高知競馬場にて、『黒船賞』の選考競走である『黒潮スプリンターズカップ』が行われます!
*2日高知 第7R 『黒潮スプリンターズカップ』 1300m 18:15発走*
全国交流戦ということで、名古屋から1頭、笠松から6頭、金沢から1頭の遠征馬を迎えての戦いです。
まず本命は、高知所属のファイアーフロート。
2010年の『京成杯オータムハンデ』を制した実績馬。
高知での戦いは、すべて2着以内と堅実にまとめています。
特に、『京成杯』以来の重賞制覇となった、昨年夏の『建依別賞』では、2番手追走から3,4コーナーで持ったまま先頭に上がり、圧巻の強さを見せつけてくれました。
ここ2戦は8着が続いていますが、強豪がそろった『JBCスプリント』と『兵庫ゴールドトロフィー』でのもの。
『兵庫ゴールドトロフィー』では、強いメンバーの中でもキッチリ先行しているし、自分の競馬は出来たと思います。
メンバーが一気に手薄になり、さらに結果を出している地元コースに戻ったら、後半の踏ん張りももっと利いてくるのでは。
対抗は、名古屋からやって来るクリスタルボーイ。
JRA5勝の活躍後、南関東へ移籍。さらに昨年秋に名古屋に移籍しました。
前走の『名古屋記念』では、名古屋のトップホースであるサイモンロードの2番手に付け、さすがにサイモンロードを捉えることは出来なかったけれど、他の馬たちを引き離して2着。
力は見せてくれました。
今回は初めての高知になりますが、これまで数々の競馬場へ遠征に行っているので特に問題はないでしょう。
高知の重い砂に関しても、パワフルで一歩一歩が力強いこの馬の走法ならば、上手にこなしてくれると思います。
3番手評価は、地元高知のマウンテンダイヤ。
JRA未勝利から高知に移籍して来ましたが、そこから破竹の9連勝するなど一気に素質が開花。
高知では23戦20勝2着2回3着1回と、パーフェクトな成績を残しています。
前走の『高知県知事賞』は、3着に敗れてはいるのですが、ここは初めての2400m戦。
距離が1300mになる今回は、十分巻き返し可能です。
同じく高知所属のタンティヴィーは、JRAで1勝を挙げて高知に移籍した明け4歳馬。
移籍当初は体が減ったり、レースぶりが安定しないところもありましたが、ここへ来て体も成長しているし、4連勝と結果を出しています。
今回は初めての重賞挑戦になりますが、まだまだ成長を続けている馬。
ここでどれだけ戦えるか、楽しみな一頭です。
◎4、ファイアーフロート
〇2、クリスタルボーイ
▲3、マウンテンダイヤ
△9、タンティヴィー