今年も怒涛のダービーウイークが終了しました。
30日の佐賀競馬場から、毎日素晴らしいレースを見せてもらいましたね♪
1年ぶりの、ダービーウイーク限定のファンファーレ。あれ、いいですよねぇ~。
6日間の激闘を振り返りたいと思います!!
まずは開幕戦、30日佐賀『九州ダービー・栄城賞』。
レースは前3頭が引っ張る展開で、1番人気【メイオウセイ】は4番手。
2周目の向正面で【メイオウセイ】が動き出すと、後ろから上がってきた【ゴールドセンド】との1騎打ちに。
最後は1/2馬身凌いで【メイオウセイ】が勝ちました!
前走で『荒尾ダービー』を制し、このレースでダービー2勝目☆九州2冠を達成しました!
秋のロータスクラウン賞を制して、九州3冠なるか...注目の存在です。
そして2日目は盛岡競馬場。
『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』です!
断然の1番人気、1,0倍に支持されたのが【ロックハンドスター】。
これまでの成績を考えたら、納得の信頼度ですね。
レースは【ダークライ】が逃げて、【ロックハンドスター】が馬なりで2番手追走。
3コーナーで並びかけると、馬なりのまま先頭へ。
直線に入っても菅原勲騎手は持ったまま、馬なりで突き放し7馬身差の圧勝でした!
これまでも強いレースをしていたけれど、この日が1番強かったんじゃないでしょうか。
騎乗した菅原勲騎手は...
「本当は砂を被せたり中団から揉まれる競馬を経験させたいんだけど、地元馬相手だとペースが遅いし力が違うからね。
今までは早めに先頭に立つと遊ぶところがあったけど、今はだいぶ成長したので今後のためにも早めに先頭に立ったんです。
今日は遊ぶところなく、一生懸命走ってくれました。
ただ...ゴールした後に勝手に出入り口の方に向かって行っちゃって(笑)。焦りましたよ」
このレースは通過点。これから南関東へ遠征して来るということで、先を見据えた強いレースを見せてくれました。
2着はスローペースで折り合いに苦労しながらも、中団から伸びて来た【モエレフットライト】。
騎乗した小林俊彦騎手は...
「よく頑張ってくれました。外枠からで掛かったけど、やはり広い馬場が合いますね。
でも...勝った馬は強すぎるね。並んで行こうとしたら、ヒューンて行っちゃったもの」
そして、このレースで【ミスギンレイ】に騎乗し、騎手を引退したのが板垣吉則騎手。
「無事に終わってホッとしてます。
昨日引退式もしていただいて、本当に温かく送り出してもらいました。
ただ、明日から調教師なんで余韻に浸ってる間がないんですよ。
もうバタバタです」
1990年、上山競馬場でデビュー。
上山廃止後は岩手競馬に移籍。通算1328勝。
[おまけ①]
盛岡競馬場といえば...ジャンボ焼き鳥!!!
タレと塩があるんですが、今回は塩にしました。
かなりジャンボサイズですが、お肉がジューシーで柔らかいんですっ♪
これ1本で、十分満腹になりますよ。
3日目は、門別競馬場で行われた『北海優駿』。
ダービーウイークの戦いの中で、唯一地方全国交流のこのレースには、船橋【リュウノボーイ】・川崎【エクセルチェイサー】・川崎【ワンダートリック】という3頭の南関東勢が遠征にやって来ました。
レースは【プリモエナジー】が逃げて【エクセルチェイサー】が2番手。
やや離れた3番手に付けたのが、1番人気【クラキンコ】。
勝負所の4コーナーでは馬なりのまま【クラキンコ】が先頭に立つと、直線もそのまま突き抜けました。
2着争いは、【エクセルチェイサー】と追い上げた【リュウノボーイ】の叩きあい。
クビ差で【エクセルチェイサー】が粘って2着となりました。
勝った【クラキンコ】の配合は、まさに競馬のロマンです!
父:クラキングオー(その父スズカコバン)、母:クラシャトル(その父ワカオライデン)ともに、『北海優駿』を制した北海道ダービー馬。
両親と子供のダービー制覇、そして日本で前々から活躍している血統でのダービー制覇...本当にすごいことですね。
2冠を達成した牝馬【クラキンコ】は、馬産地の夢を繋ぐ、大きな大きな存在になったのではないでしょうか。
昨年5月2日、高知競馬第1レースで落馬負傷し、長期療養中だった宮川実騎手が、約1年ぶりに復帰を果たしました!
顔面複雑骨折・左目失明という大きな怪我からの復活には、度重なる手術とハードなリハビリがあったそうです。
試練を乗り越えて1歩踏み出した宮川騎手に、お話を伺いました。
:まずは復帰、おめでとうございます!
「ありがとうございます。乗る前には恐怖心もあったけど、レースになったら10年間体に沁みついた感覚がありました。
どれくらい冷静に周りを見られるかと思ってたけど、天候や色々な条件が揃って良かったです」
:復帰当日は、高知のジョッキーや福山の楢崎功祐騎手、JRAの武豊騎手の協賛レースが並びましたね。
「本当にありがたいです。
自分がしたいことしてるだけなのに...。もしかしたら、他のジョッキーに対して危ないことになるかもしれないのに...。目に見えたハンデを持った僕を温かく迎えてくれて、嬉しかったです」
:復帰にあたっては、相当なご苦労があったと思いますが、どんな道のりだったんですか?
「そうですね。まず怪我した当日のことは、朝の攻め馬が終わって、調整ルームに戻って来た辺りから覚えていないです。
怪我した当時は、すぐにでも乗りたくて乗りたくて...。
その週に名古屋と園田への遠征が決まっていて、やっとこれから県外に行って色んな勉強が出来ると思ってた矢先でしたから...
本当にショックでしたね。
何も考えたくなかったし、とにかくキツかったです」
:色々なことを考えたと思いますが。
「考える時間はいっぱいありましたから、本当に色々考えましたね。
でも、『引退』の2文字は全くなかったんです。
もう1度レースに乗るまでは引退できないと思いました。
レースの感覚を味わった上で、それなりに乗れないなら仕方ないけど、とにかくもう1度乗るまではと思ってました」
:調教はかなり早くから行っていたそうですね。
「はい。3ヶ月くらいで戻りました。その後も何度も手術したりしてましたけど。
5月に入って模擬レースに乗って、騎乗へのゴーサインが出ました」
:そして復帰2日目に勝利!この勝利の味はいかがでした?
「いや、本当にありがたいです。
こんなに早く勝っていいのかな...という気持ちもありました。
いい馬に乗せていただいて、期待に応えられない騎乗はしたくなかったし、レース前は不安や恐怖心がありました。
この馬は高知初出走で、装鞍所とかもちょっと元気いっぱいだったんですけど、返し馬の時に馬に対して一緒に走りたいことを伝えて、馬もそれに応えてくれる感じだったので...信じて乗りました。
乗せてくれた関係者と、僕と一緒に走ってくれた馬のお陰で、いいスタートを切ることができました」
:復帰、そして1勝を挙げました。今後の目標は?
「やるからには、1番を目指したいですが、今はとにかく目の前のことをしっかりとやって行きたいです。
とにかく1歩踏み出せたので、これからですね。
怪我をしてから、本当に周りに支えられてるなと実感しています。
特に兄(浩一騎手)は、普段あまり見せないけど、すごく心配してくれていますね。
5月10日に、高知で福永洋一記念があったじゃないですか。
あの時の表彰式を見てて、すごく感動したんです。
洋一さんがファンに向かって大きな声で叫んだ時...鳥肌立ちましたね。
俺、まだまだ小さいな~と思いました」
大きな試練を乗り越えて、一回りも二回りも強くなって戻って来た宮川騎手。
今後の活躍に期待しています。
いよいよ始まりました!ダービーウイーク!!
まず昨日行われた、第1弾の佐賀『栄城賞』は1番人気【メイオウセイ】が勝ちました☆
スタートしてすぐに、未来優駿『九州ジュニアグランプリ』を制した【フレーザーハクユウ】、そして2番人気【セブンワンダー】、【ミクロン】という3頭の激しい先行争いがありました。
それを見る形で、離れた4番手に【メイオウセイ】。
2周目の向正面で動き出すと、【メイオウセイ】を見ながら進んでいた3番人気【ゴールドセンド】も動き出します。
3,4コーナーからは2頭のマッチレースになりました。
直線では【ゴールドセンド】が1間歩ごとに迫りましたが、先に抜け出した【メイオウセイ】が粘って1/2馬身差勝利!!
いや~1戦目から白熱したレースを見せてもらいました。
これで【メイオウセイ】は、『荒尾ダービー』&『九州ダービー・栄城賞』という2つのダービーの称号を手にしましたね☆
そして今日は、盛岡競馬場で『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』が行われます!
ここはもう、圧倒的人気になるであろう【ロックハンドスター】がどんな強いレースを見せてくれるかが1番の見所ではないでしょうか。
ここで強い勝ち方をして、名実ともに岩手の星として輝いて欲しいです☆
ただ、本命以外はなかなかに難しいメンバーで...
そのあたりの予想も面白いような難解なような。
悩んだ結果、対抗は【モエレフットライト】にしました。
5月2日に行われた、水沢『阿久利黒賞』では、【ロックハンドスター】から離されての5着でしたが、前走の『七時雨賞』では後方から他馬を捕らえ切って差しきり勝ち。
好位でレース出来る【ロックハンドスター】を追いかけた馬は力を消耗するので、混戦の2着争いを差し切ってくれるんじゃないでしょうか。
◎ロックハンドスター
〇モエレフットライト
▲ダークライ
△サクラエルセダン
明日6月1日、門別競馬場で行われる『北海優駿』は、【クラキンコ】を本命にします!
ダービーウイークの中で唯一全国交流戦なので、南関東からの遠征馬もいてかなり難しい一戦ですが...。
【クラキンコ】は昨年の夏に門別デビューで、2戦目で初勝利。
10月の『エーデルワイス賞』では、【オノユウ】の2着に頑張って、早くからその能力の高さを見せていた馬です。
JRA挑戦では、『阪神ジュべナイルフィリーズ』『桜花賞』『オークス』と制することになる【アパパネ】とも対戦しています!
2歳時から強い馬たちと戦って揉まれて来ました。
門別オフシーズンには大井で2戦。初戦の『菜の花特別』は大きく敗れましたが、2戦目となった『たんぽぽ特別』を快勝!
門別に復帰した前走『北斗盃』で、現在2連勝中です。
ここまで戦って来た相手が違うし、このメンバーでは頭ひとつ抜けた存在でしょう。
対抗には【リュウノボーイ】。
今日、『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』で【ロックハンドスター】に騎乗する、菅原勲騎手が手綱を取ります。
デビュー3戦目となった芝のレース『ジュニアグランプリ』では、【ロックハンドスター】に迫ってクビ差の3着と大健闘☆
岩手では【ロックハンドスター】とライバル同士でしたが...こうして全国交流レースで岩手の名手が騎乗するのも楽しみの1つですね。
前走の『東京湾カップ』では、復活を遂げた【マグニフィカ】は別として、重賞戦線で常に活躍している2着【ブンブイチドウ】から僅差の5着でした。
ここも勝負強いレースを期待しています。
◎クラキンコ
〇リュウノボーイ
▲ケイエムサウザー
△エクセルチェイサー
26日、浦和競馬場で行われた『さきたま杯』は、1番人気【スマートファルコン】が快勝しました☆
今回は番手に控えての競馬となりました。
3コーナー手前から【スーニ】との一騎打ちになり、いったんは【スーニ】が先に出る場面もありましたが...直線で突き放し、4馬身差の勝利でした。
「『浦和記念』のアクシデントから、精神的にも肉体的にも立ち直ってくれました。
【スーニ】が早めに来たけど想定内だったし、この馬の力を信じて乗りました」
と岩田誠成騎手。
管理する小崎調教師は...
「そろそろ大きなレースに挑戦することも考えています。もう十分勝負出来る力がありますからね。
ただいつも浦和に来るとマイナス体重になったり回復に時間がかかるので...次走はこれから相談します。」
というお話でした。
2着は『かきつばた記念』と同じく【スーニ】でした。
「1コーナーで岩田さんが閉めて来るのは想定内でしたが、その後ごちゃついたのは痛かったですね。
気持ちよく行かせたら敵わないので、早めに行ってどっちが強いか勝負しましたが...やはり【スマートファルコン】は強いですね。
ただ僕の馬は59キロでこれだけ頑張ってくれるんですから、悲観はしていません」
と川田騎手。
アタマ差の3着には、船橋の【ノースダンデー】が頑張りました!
最後は【スーニ】を差しきるような勢いがありましたね。
騎乗した左海騎手は...
「道中でちょっとごちゃつく場面があって...あそこがスムーズだったら2着はあったかも」
ということでした。
そして4着には、笠松の【トウホクビジン】が!!!
「すごくいい脚で伸びてくれました~」
と本橋騎手。
牡馬一線級相手に、大健闘のレースを見せてくれました。
13日、園田競馬場で行われた『のじぎく賞』は、笠松の【エレーヌ】が1番人気に応えて快勝☆
[笠松:新緑賞 SAKAMOTO CHIZUKOさん撮影]
道中は中団外に付けて進み、2周目の向正面から追い出して、3,4コーナーで先団に取り付くと、ゴール前で先頭を走る2番人気・兵庫【アートオブビーン】を1/2捉えての勝利でした。
これで【エレーヌ】は、笠松『新緑賞』・水沢『留守杯日高賞』・佐賀『ル・プランタン賞』に続いて重賞4連勝!
今年から始まった、牝馬シリーズ『グランダム・ジャパン3歳シーズン』の優勝も決まりました。
過酷なローテーションに耐えて、そして長距離輸送にも耐えて...本当に強い馬です!!
笠松に移籍して来てからは、JRA出走時しか負けていないですからね。
1月21日園田で行われた、『園田クイーンセレクション』では勝利を目前にゴール前で落馬というアクシデントがありましたが、今回は同じ舞台でリベンジを果たしました。
20日、門別競馬場で行われた『エトワール賞』には、昨年の年度代表馬【ラブミーチャン】が出走しました。
現在、笠松所属のまま、北海道に滞在している【ラブミーチャン】。
この馬を通して、地方競馬を盛り上げたいという関係者のお気持ち、素晴らしいと思います。
ホッカイドウ競馬トピックス
初の古馬との対戦になりましたが、もちろん【ラブミーチャン】が1番人気☆
いつも通りの快速で、先頭を走りました。
ゴール前では、1つ上の【アンペア】が1間歩ごとに迫り、【ラブミーチャン】危うし!と思いましたが、アタマ差押さえての勝利!
この後も北海道に滞在して、交流重賞『北海道スプリントカップ』を目指す予定ということです。
同じく20日、大井競馬場『東京プリンセス賞』は、降り続く雨の中で行われました。
勝ったのは6番人気【トーセンウィッチ】。
1番人気【ショウリダバンザイ】、【スターオブジュリア】との、激しい叩き合いを制しての勝利でした☆
21日、高知競馬場で行われた『黒潮皐月賞』は、1番人気【ナロウエスケープ】が圧勝しました!
レースは別府真衣騎手騎乗・5番人気【フォーティマックス】が果敢に逃げて、【ナロウエスケープ】が2番手。
勝負所の3コーナーで先頭を捉えると、あとはもう後続を突き放す一方でした。
終わってみれば、8馬身差の圧勝劇。
騎乗した中西達也騎手は、昨年【グランシング】で高知三冠を達成していますが、今年も期待出来そうですね♪
ここまで主な3歳戦を振り返って来ました。
いよいよ登録馬も順次発表になって、今年のダービーウイークに出走するメンバーが見えて来ましたね。
抜けた存在がいるレースもあるし、全くもって混戦のレースもある...
昨年までの傾向、そしてここまでのレースを踏まえてどう予想するか...ステップⅥはかなり悩みそうだな~...