今年も全国各地で行なわれるダービーが集結する夢の1週間、ダービーウイークが行なわれます!!
5月30日(日)佐賀『九州ダービー・栄城賞』
31日(月)盛岡『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』
6月1日(火)門別『北海優駿)
2日(水)大井『東京ダービー』
3日(木)姫路『兵庫ダービー』
4日(金)名古屋『東海ダービー』
という日程です!
詳しい情報はこちら→ 地方競馬情報サイト:トピックス
すでにダービーウイークに向けて、全国各地での戦いは始まっております!
まずは昨年秋に行なわれた『未来優駿』から振り返りましょう。
昨年のダービーウイークでは、未来優駿を勝った馬たちが3頭もダービー馬になりましたからね!
【ギオンゴールド】 『九州ジュニアグランプリ』→『九州ダービー・栄城賞』
【カラテチョップ】 『兵庫若駒賞』→『兵庫ダービー』
【ダイナマイトボディ】 『ゴールドウイング』→『東海ダービー』
今年もこのシリーズは要チェックです☆
10月19日に行なわれた盛岡『若駒賞』は、1番人気に応えて【ロックハンドスター】が快勝!
20日門別競馬場で行なわれた『サッポロクラシックカップ』は、4番人気【モエレデフィニット】が勝利を飾りました。
26日、福山競馬場での『福山2歳優駿』では、牝馬の【ムツミマーベラス】が無敗で6勝目を挙げました!
27日、荒尾『九州ジュニアグランプリ』でも、圧倒的な支持を集めた牝馬【フレーザーハクユウ】が勝利☆
29日、園田『兵庫若駒賞』は、3番人気【タガノバロット】が快勝!
11月3日、名古屋の『ゴールドウイング』は、アタマ差で【パラダイスラビーダ】が勝利☆
11月4日、大井『ハイセイコー記念』は、的場文男騎手に導かれた4番人気の【ショウリュウ】が勝利しました!
ちなみに...
昨年は未来優駿には組み込まれていませんでしたが、同じ時期11月18日に船橋競馬場で行なわれた『平和賞』は、武豊騎手が騎乗した【ナンテカ】が優勝しました!
なんといってもこの世代には、最強牝馬【ラブミーチャン】がいますからね。
[写真:SAKAMOTO CHIZUKO]
これからの地方競馬を引っ張ってくれる、大切な世代の馬たち。
明けて3歳になった今年は、まさに主役の年です!
私の長年の夢だった、漫画の原作がスタートしました!
[優駿の門:ASUMI]
タイトルでおわかりの方もいると思いますが...
あの競馬漫画の名作[優駿の門]シリーズの1つとして、連載しています。
私が原作。
漫画を描いてくれるのは、長年[優駿の門]のアシスタントを務めている早川恵子さん。
そして、監修が[優駿の門]作者・やまさき拓味先生...という素晴らしいメンバーで作ってます♪
やまさき先生と早川さんとは、まだ私が地方競馬教養センターで騎手候補生をしている頃に取材にいらして出会いました。
あれから約13年...
ずっと漫画の原作を書きたいと言い続けて来て、本当に夢が叶って感無量です!
物語の主人公は、もちろん女性ジョッキーです。
光優馬のような天才ではないけれど...少しずつ成長していくアスミを見守っていただけると嬉しいです。
私が体験したことや実際に出会った馬たちも登場しますので、7割くらいはホントにあったお話。
もちろん漫画ですからフィクションも混じっています。
どの部分がリアルでどこがフィクションか...関係者でも意外とわからなかったようで、みんなで考え抜いた甲斐がありました♪
連載している雑誌は、秋田書店【プレイコミック】です!
毎月第2第4木曜日発売です。
まずは連載開始のご報告でしたが...長く続くように、これからが正念場!
そしていつかコミック化が出来るように...
早川さん、やまさき先生とともに頑張ります!!
28日、帯広競馬場で行なわれた『ばんえい記念』。
1年の総決算というだけあって、ばんえい界最強馬たちが、1トンという最も重い荷物を背負って戦いました!
1番人気は1,7倍で【カネサブラック】。
昨年初挑戦したこのレースで2着に健闘☆
今季は『ばんえい十勝オッズパーク杯』『北斗賞』『岩見沢記念』『北見記念』『チャンピオンカップ』と、重賞を勝ちまくってばんえい界の頂点に君臨しています。
2番人気は2,6倍で【トモエパワー】。
初挑戦の2007年から、このレース3連覇中☆
前人未到の4連覇を目指します!
当日の馬場水分は4,6%。天気は晴れでした。
レースは、【ナリタボブサップ】が先頭で第1障害をクリア。
第1と第2の間は、どの馬も少しづつ刻みながら進んで行きます。
第2障害に1番手で挑んだのが【ニシキダイジン】。
他の馬たちも次々に第2障害にかかりました。
【ニシキダイジン】が第2障害を越えると、続いて【カネサブラック】が、そして【ナリタボブサップ】は1トンの荷物をひと腰で上げきって2頭を追いかけます。
最後の直線は3頭による激しい攻防戦。
【ナリタボブサップ】が出たかと思えば【ニシキダイジン】が盛り返し、ゴール前では【カネサブラック】がもう一度伸びて来る...。
激しい戦いを制したのは、【ニシキダイジン】でした!
昨年は初挑戦で4着。今年は6番人気という評価でしたが、2度目の挑戦で大きな仕事をやってのけました。
騎乗した藤野俊一騎手に早速インタビュー☆
:おめでとうございます!大接戦を制しての勝利でしたね。
「ありがとうございます。まさか勝つまでとは思ってなかったけど、馬がよく頑張ってくれましたよ」
:レース前はどんなイメージでした?
「実は、一度辞めてしまった佐々木一男厩務員に、もう一度戻って来てくれって馬主さんが頼んでいたんですよ。
ベテランで、腕も確かな厩務員さんなんです。
11月頃戻って来てくれて、このレースに向けて馬を最高の状態に作ってくれた...。
だからいい成績を残せたと思っています」
:1トンを引くとなると、普段のレースとはポイントも変わってきますよね?
「このレースは、とにかく第2障害までいかに楽をさせるか。馬の息づかいを見ながら、少しづつ少しづつ進んで行きます。
ちょっとでも無理をすると、荷物が重いので必ず最後に止まりますからね」
:レースを振りかっていただいて...第1障害は3番手でクリアしました。
「第1障害であんまり後ろだと、第2障害までに息が入らないので、あの位置で越えられたのがまず良かったですね」
:その後は第2障害まで、何度も刻みながら進みましたが、周りの馬は気になりますか?
「やっぱり有力馬の動きや息づかいは気になりますよ。みんなそれぞれ気にしているけど、自分の考えた乗り方で乗る、そんな感じです」
:そして第2障害には1番で挑みましたね。
「最初のひと腰目で、自分でもビックリするくらい上まで上がれたんです。ここまで上がれたら、先頭で越えられるなと思いました」
:最後の直線の攻防は見ごたえがありました!
「この馬は残り30mのところで止めたがる癖があるんですけど、そこさえ越してしまえば最後まで我慢してくれる。
だから、残り30mまでは2回刻んで、息を入れました。
逆に【カネサブラック】はゴール前に息が切れる印象だったし、【ナリタボブサップ】は勢いは良かったけど、1度止まるとモロい面があるので。
30mを過ぎたら、あとはとにかく辛抱。本当に馬が頑張ってくれました」
:馬主さんも厩務員さんも、喜びは大きかったんじゃないでしょうか?
「そうですね。みんなすごく喜んでくれましたよ。これからみんなでお祝いをすると思います」
:藤野騎手にとっては、『ばんえい記念』5回目の制覇となりましたね!
「(99年、00年シマヅショウリ 05年、06年スーパーペガサス)前の4回は、自分が目標になる馬だったからね。
先頭で第2障害を越えたら、あとは他の馬の動きを見ていればよかった。
でも今回は立場が違う。挑戦者だからね。
このレースは5回目の勝ちだけど、今までとは一味違う嬉しさがありますよ」
:今季はリーディング第2位、通算勝利数も1970勝と2000勝が見えて来ましたね。
「今の目標は2000勝することです!今年中には達成出来るんじゃないかな」
今年も大きな感動をくれた『ばんえい記念』。
【ニシキダイジン】の関係者のみなさま、おめでとうございます!
そして出走した10頭の馬たち...本当にお疲れ様でした!!
今日は福山競馬場で、近畿・四国・中国交流『ファイナルグランプリ』が行なわれます!
ファイナルグランプリ出走表
本命にしたのは、地元福山の【ナリタブラック】。
昨年春に福山に移籍してからは、トップクラスでの活躍が続いています。
地元以外にも、笠松『オータムカップ』、名古屋『東海菊花賞』、佐賀『佐賀記念』、そして園田『六甲盃』と、ダート一線級と戦って来ました。
その末脚は強烈で、福山の小回りコースでも必ず伸びて来てくれる。
地元の大将格として、期待しています。
対抗は、園田からの遠征馬【バンバンバンク】。
前走の『六甲盃』では【ナリタブラック】に遅れを取ってしまいましたが、一昨年の『兵庫ダービー』馬。
ここに入っても実績は一枚上です。
唯一の福山遠征は、昨年の9月『瀬戸内賞』。その時は後方から6着でしたが、今回は遠征馬がこの馬のみで少し手薄な印象。
十分チャンスがありそうです。
本命・対抗馬が後ろから行くということで、前に行ける馬にも注目したいです。
好位から競馬が出来る【ナムラベンケイ】と、逃げ馬【クラマテング】。
【ナムラベンケイ】はここ2戦交流戦で健闘。
しばらく勝ち星はないですが、常に好走しています。
1800mで戦うことも、この馬に味方しそう。
【クラマテング】は大外枠に入ってしまったけれど、ダッシュよく飛び出して先手を取るレースをしてほしいです。
【キングスゾーン】と戦った時も逃げてますから、そのダッシュ力は本物です!
◎5、ナリタブラック
○4、バンバンバンク
▲9、ナムラベンケイ
△10、クラマテング
4月10日の開催から、福山でも3連複が導入されるということで、さらに楽しみの幅が広がりますね♪
今週日曜日は、ばんえい競馬最高峰のレース『ばんえい記念』が行なわれますっ!
1年に1度、最高斤量1トンを引くレース。
この重い斤量を背負って、障害を越えていく姿には本当に感動を覚えます。
スピードに魅せられるサラブレッドの競走とは、全く違う感動がそこにはあります。
少しづつ少しづつ、障害を上っていく姿...
途中で膝をつきながらも立ち直る姿...
ゴール前で最後の力を振り絞る姿...
たとえレースが決して、ほとんどの馬がゴールに入ったとしても、最後の馬がゴールするまではファンの声援は終わりません。
スタートから、コース横を一緒に歩いて、
「頑張れ~頑張れ~」
と声をかけながらゴールまで進めるのは、ばんえい競馬だけですからね。
大人も子供も熱狂する『ばんえい記念』。
今年も素敵なレースになることは間違いなさそうです!
出走メンバーを見てみると...
ばんえい記念出走表
史上初の『ばんえい記念』3連覇を達成した【トモエパワー】が、今年も出走します!
[2008年のばんえい記念にて]
【トモエパワー】が『ばんえい記念』に初挑戦したのが7歳の時。
当時のパートナーは坂本東一元騎手で、初めてながら2番人気で勝利☆
2度目の2008年には、西弘美元騎手とのパートナーで連覇☆
圧倒的な強さを見せ付けました!
3連覇のかかった2009年は、前年の『ばんえい記念』以来勝ち星がない状態での出走となります。
それでも、さすがにパワーと底力を必要とするこのレース、他の馬を寄せ付けない内容で、3連覇を成し遂げました!
これまでパートナーを組んでいた西弘美元騎手は、昨年末で騎手を引退し、現在は調教師の道に進んでいます。
新パートナーは、息子の西謙一騎手☆
これまで【トモエパワー】と8戦コンビを組んで、まだ勝ち星はありませんが、この大一番で新コンビ初勝利、そして前人未到の4連覇に期待しています♪
【トモエパワー】の最大のライバルとなるのは...昨年のばんえい年度代表馬【カネサブラック】でしょう。
昨年初出走となった『ばんえい記念』では、自身初の1トンを引いて2着を確保。
通常、『ばんえい記念』の後には他のレースよりも疲れが残る印象があるのに、その後も全く崩れることなく、安定した強さで1年間過ごして来ました。
特にマイナス要素は見当たらないし、2度目の出走の今年はどこまで【トモエパワー】に迫れるか楽しみです。
そして、女傑【フクイズミ】。
今年は初めて『ばんえい記念』に参戦します!
これまで880キロが最高だった【フクイズミ】にとって、980キロという斤量は相当過酷なものです。
それでも、並み居る牡馬を倒して来たこの馬なら...
末脚の鋭さは超一流で、ばんえい競馬では考えられないような追い込みをしばしば披露してくれます。
第2障害を越えてからの攻防、楽しみです!!
◎9、トモエパワー
○5、カネサブラック
▲4、フクイズミ
△10、ナリタボブサップ