
9頭立てとはいえかなりの好メンバーが揃った。それでもやはり昨年7月以降、14戦13勝というノゾミダイヤの勢いに期待する。東海菊花賞では3着に負けたものの、大晦日の東海ゴールドカップを危なげない勝ち方で制すると、年が明けてからも3連勝。すでに重賞4勝を挙げており、まだまだ上が目指せそうだ。
連覇を狙うのがサイモンロード。昨年はやや相手が軽かったとはいえ、逃げて大差の圧勝。しかしその後は勝ち星から遠ざかり、オータムカップでもノゾミダイヤに3馬身差をつけられての完敗。それでも3カ月ぶりの実戦となった年明けの名古屋記念で久々の勝ち星を挙げた。そこを叩いての上積みがあれば、強い頃のサイモンロードがもう一度見られそう。最内枠から一気に逃げれば、ノゾミダイヤは大外枠だけに展開利も期待できる。
ティアモブリーオは南関東から兵庫に移籍し4戦してまだ勝ち星がないが、前走のA1特別では3コーナーで先頭に立ち、直線ではハルイチバンとの叩き合いとなって惜しくもアタマ差2着。負けたとはいえ相手が今勢いのある馬だけに、ティアモブリーオも調子を上げてきている。
中央1勝から笠松に移籍して2連勝の良血馬ディアデラバンデラ、昨年3着で今年も遠征してきたエーシンクリアーらも上位争いにからんでくる力はある。
◎9ノゾミダイヤ
◯1サイモンロード
▲4ティアモブリーオ
△5ディアデラバンデラ
△8エーシンクリアー
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キングプライドは、年明けの佐賀若駒賞こそ3着だったが、その後、筑紫野賞、背振山賞と、ともに1番人気にこえたて連勝。2歳時は1勝を挙げたのみだったが、3歳になって力をつけた。サウスヴィグラス産駒のわりに、距離が延びて結果を残すようになったのは、母アイディアルクインが、大井で東京プリンセス賞2着、佐賀転入後は、荒尾2150メートルの九州王冠、佐賀2500メートルの九州大賞典を制しているように、母方からくるものだろう。
11月のカペラ賞を制したダイリンザンは、年明けの佐賀若駒賞では2番人気と期待されたものの勝ち馬から大きく離されて9着。勝ったソウルケンシとほぼ併走するようにレースを進めたが、向正面でペースが上がったところでついていけず後退してしまった。それまでのレースぶりからそれが実力とは思えず、ここは巻き返しを期待したいところ。
ソウルケンシも明けて3歳になって力をつけた1頭。佐賀若駒賞では、1番人気ユズチャンを追ってのやや速いペースながら、ゴール前で一杯になったユズチャンをとらえての勝利。今回は重賞初制覇の期待がかかる一戦。
レジェンドスイグンは、休養明けの花吹雪賞を取消した影響があったのかどうか、背振山賞は5着。2歳時の力を取り戻していれば。
重賞で常に善戦しているワットプラケオも上位争いに食い込んできそう。
◎5キングプライド
◯9ダイリンザン
▲1ソウルケンシ
△11レジェンドスイグン
△6ワットプラケオ
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翌日に飛燕賞が行われるが、その残念飛燕賞ともいえるメンバーによる3歳のS2重賞。
シゲルウチワマツリが、中央未勝利から転入して、いずれも他馬を寄せ付けないレースぶりで3連勝。前走もスタートからハナを奪うと、後続を引きつけての逃げ。3コーナーから徐々に後続を離しにかかると、直線では流すような感じでのゴールで2着に8馬身差。3歳の下級条件とはいえ、素質の違いを感じさせるレースぶり。今回初距離がどうかだが、このクラスなら力の違いで押し切るのではないか。
マイディスティーノも、前走オッズパーク杯(3歳-2組)では、他馬をまったく問題にせずの逃げ切り圧勝。こちらも底を見せておらず、初距離がどうかということになるが、レースぶりからはやはりシゲルウチワマツリのほうに分があるように思う。
怖いのがジョニーギター。8月のデビュー戦で5馬身差をつけて2着に負かしたキングプライドは、筑紫野賞、背振山賞と連勝して、飛燕賞でもおそらく人気の中心になりそうな実力馬。デビュー戦以来5カ月ぶりとなった前走つばき賞は7着惨敗だったが、叩き2戦目の変わり身があれば、上記◎◯を相手にも圧勝という可能性も秘めている。
前々走筑紫野賞でキングプライドに1馬身差2着だったトゥータフ、九州産のJRAとの交流では惨敗だったが地元同士なら3戦2勝のテイエムクロウサギ、大井から転入2戦目となるピンクインハートらも侮れない存在。
◎8シゲルウチワマツリ
◯7マイディスティーノ
▲3ジョニーギター
△9トゥータフ
△6テイエムクロウサギ
△10ピンクインハート
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2歳時の牝馬同士の特別戦、白菊賞、いちい勝を勝って、目下A-1でも勝ち負けをしているタキニシサンデーには逆らえなさそう。定量戦でもあり、かなり実力差がありそうなメンバーだけに、大きく崩れることはないだろう。
相手筆頭はアスリート。白菊賞、いちい賞はともに僅差の2着で、まだA-1クラスではレースをしていないものの、ここ2戦続けて連対と力をつけてきている。
タキニシサンデーに対し、同重量か、もしくは5キロ軽い重量で何度か先着した経験があるのがワタシハサクランボ。定量戦でも逆転の可能性は十分にある。
以下は実力的にはやや落ちるが、近走A-2で惜しいレースを続けているホクショウモモ、いちい賞2着、北見産駒特別2着など特別で好走しているシリウス、ここ2戦でシリウスと互角の勝負をしているサンノハヤヒメらも好走可能だろう。
◎2タキニシサンデー
◯7アスリート
▲9ワタシハサクランボ
△8ホクショウモモ
△5シリウス
△6サンノハヤヒメ
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黒潮スプリンターズカップは、軽快に逃げたマウンテンダイヤに対して、バーチャルトラックはやや離れた6番手を追走。3から4コーナーでは馬群の内から差を詰め、4コーナーでは1馬身ほどの差まで迫ったが、それ以上差は詰まらず、マウンテンダイヤが1馬身半差で逃げ切った。今回もこの2頭の勝負となりそうだが、バーチャルトラックは同じ轍は踏まないと見る。
サトノロマネはA-2の一般戦とA-1特別で4戦連続連対中。高知での重賞経験は2回のみで結果を残せていないが、韓国から戻ってきた倉兼騎手がこの馬の持ち味を発揮できればチャンスはありそう。
ナイキアディライト産駒のモズムラクモは、高知に再転入後は下級条件から11戦してすべて3着以内。今回が重賞初挑戦だが、引き続き赤岡騎手でどこまでやれるか。
昨年、二十四万石賞を制したオオミカミだが、その後の成績はいまひとつ。前走黒潮スプリンターズカップは積極的な競馬が裏目に出た感じで、前2頭とはやや離されての4着。逆転まではどうか。
A-2戦ではあるが2連勝中のナムラハンターが復調気配。赤岡騎手から山頭騎手に乗り替わってどんなレースを見せるか。
◎3バーチャルトラック
◯9マウンテンダイヤ
▲1サトノロマネ
△2モズムラクモ
△10オオミカミ
△4ナムラハンター
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