
レアファルコンは、ここ3戦のS1,S2の重賞でいずれも2着。先着されたキングプライド、ダイリンザンは今回ともに不在で、特にS1重賞の飛燕賞でキングプライドに先着しての2着は価値がある。強敵不在となってチャンスがめぐってきたといってよさそうだ。
ラッキーウィンダムは大観峰賞で惜しい2着があり、続く前走ホープフルカップを快勝。調子を上げてきているが、距離が課題になりそう。
シゲルウチワマツリは中央未勝利から転入後3連勝。その後、大観峰賞では2着ラッキーウィンダムにハナ差の3着があり、しかしホープフルカップは離れた4着。距離をこなせば逆転の可能性はありそう。
中央から転入2戦目の古伊万里賞で、2着レアファルコンにクビ差3着があるベルウッドツルギ、カペラ賞4着以来久々となるゴルデンドラマらも差はない。実力拮抗で実績どおりには収まらないような感じもあり、難しい一戦。
◎7レアファルコン
○2ラッキーウィンダム
▲5シゲルウチワマツリ
△8ベルウッドツルギ
△9ゴルデンドラマ
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スペクトルは10月の知床賞での5着以外はすべて連対。その知床賞も上位3着までを北海道所属馬が占めていたことを考えれば、地元馬では2位入線。その後、10月20日の若駒賞以降で先着を許したのは、岩手のこの世代の圧倒的な存在で、現在は川崎に移籍したロールボヌールのみ。転入馬もいるが、実績的にここは負けられない一戦だ。
相手筆頭は金杯でスペクトルの2着だったトーホクライデン。ここまで1勝のみだが、初勝利を挙げた10月以降は、勝ち切れないながらもすべて3着以内。しかも先着されたのがスペクトルや、4日のあやめ賞で人気になりそうなグッドギアーらということでは、ここでも当然上位争い。
5カ月ぶりの実戦になるが、水沢のフューチャーステップでトーホクライデン相手に勝利しているレジェンドロックは、仕上がり次第では怖い存在。
12月27日の前走が2歳B1戦とはいえ7馬身差圧勝だったキーマスコットや、名古屋から転入初戦のカミングオブエイジらにも上位食い込みのチャンスはありそう。
◎1スペクトル
○9トーホクライデン
▲7レジェンドロック
△2キーマスコット
△8カミングオブエイジ
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3月21日に行われた3歳A級戦に出走していた5頭が再戦というメンバーで、やはりそこを快勝したグッドギアーが中心。その休み明け初戦は、2番手追走から絶好の手ごたえで直線で先頭に立ち、牡馬のトーホクライデンには半馬身差まで迫られたが内容的には完勝。今回出走している牝馬ではトーホクフェアリーが4馬身差をつけられての3着だっただけに、牝馬同士では力は抜けていた。北海道では未勝利を勝っただけだったが、これで転入後5戦4勝。2着に負けた寒菊賞の勝ち馬は、南部駒賞2着、そして金杯を勝ったスペクトルだけに、同世代の牝馬同士なら重賞線戦の期待馬となりそうだ。
強敵となりそうなのは、北海道所属として知床賞2着があるクリールジェニー。その知床賞は北海道からの遠征馬が上位3着までを占め、トーホクフェアリー、スペクトルらを問題にしなかった。今回は転厩初戦で、それ以来半年ぶりの実戦でどの程度の力が出せるか。上積みがあればあっさりという場面も考えられる。
川崎から転入初戦となるトリプルクロッシュは、門別で2勝を挙げ、南関東では勝ち星こそなかったものの3歳の条件戦では5戦すべて掲示板内とまずまずの好走。順調に使われてきているのはアドバンテージになりそう。
正月の金杯で3着だったトーホクフェアリーは、牝馬同士で巻き返しのかかる一戦。
休み明け初戦の3歳B1級を制してここに臨むマルケイフロイデは、タイム的にやや見劣りがするが、一度叩かれての上積みがあれば。
◎4グッドギアー
◯9クリールジェニー
▲2トリプルクロッシュ
△5トーホクフェアリー
△10マルケイフロイデ
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ここまで6戦全勝というインディウムには、ますます敵なしというメンバー。兵庫のこの世代ではここまでのところ園田ジュニアカップで一騎打ちの末に2着にしりぞけたトーコーヴィーナスが唯一といってもいいライバルだが、トーコーヴィーナスはグランダム・ジャパン3歳シーズンのタイトルを目指し、3月25日の浦和・桜花賞に遠征したためここは不在。そのトーコーヴィーナスだが、桜花賞では勝ったララベルと一騎打ちとなっての惜しい2着。その結果は、インディウムの価値をも高める結果といっていいだろう。今回は勝負付けがどうこう以前に格の違う相手がほとんど。ここは二冠目、三冠目へ向けてどんな勝ち方をするか。
これまでも何度か書いたことがあるが、1頭抜けた馬がいるときの相手探しは難しい。2番手、3番手評価の馬が断然人気の馬に真っ向勝負を挑んだときに、その力の違いから惨敗ということもあるからだ。とはいえそれはレースをする前から我々にわかることではなく、素直に実力を評価せざるをえない。バズーカは3歳A級特別で2着のあと、名古屋に遠征したスプリングCで4着。インディウム以外の馬の中では実績上位。ただ距離経験がないのが不安材料。
グレイスマアナは前走こそ大敗したが、1700メートルの特別戦で4着とまずまずの走りを見せているだけに、この距離で見せ場はあるかもしれない。
前走3歳A級特別を勝って2連勝中のオトコギだが、1700メートル戦での大敗があり、血統的にも距離に不安があり、狙いを下げた。持ちタイム的にもインディウムとの比較では厳しい。
同じく2連勝中のコパノジョージだが、こちらはまだ3歳の条件戦。見た目の着順と鞍上で人気になるなら、むしろ軽視したい。
◎11インディウム
◯8バズーカ
▲7グレイスマアナ
△2オトコギ
△4コパノジョージ
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3歳条件戦を連勝もしくは連続連対で重賞挑戦という上り馬が何頭かいて力の比較が難しいが、ここはライデンリーダー記念を勝っているマルヨバナーヌの実績を評価した。梅桜賞は互角のスタートから位置取りを下げてしまい、そのまま見せ場なくの惨敗で実力を発揮できなかったが、前走、古馬のA4・B3組で好走ともいえる3着。この時期の3歳馬がこのクラスに入ってということでは評価できる。あらためての重賞制覇に期待したい。
スプリングカップで7番人気ながら3着に好走を見せたのがルックスグー。梅桜賞でも4着があり、重賞実績馬がわずかというこのメンバーなら今回も上位争いだろう。
フジノキンメダルは北海道から転入後の2戦は勝ち馬から離されての6着だったが、その後4戦連続連対と充実してきた。初めての重賞挑戦でどんなレースを見せるか。
大井の下級条件を連勝して転入初戦となるヴァイキング、中央で揉まれてきたキモンイーグル、特別戦で3戦連続連対中のフェードロワら、3歳のこの時期だけに成長次第で台頭する可能性はある。
◎4マルヨバナーヌ
○10ルックスグー
▲6フジノキンメダル
△8ヴァイキング
△2キモンイーグル
△1フェードロワ
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