
黒船賞JpnIIIで地元の期待を背負って果敢に逃げたサクラシャイニーが中1週で出走してきた。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで3着という実績もあり、地元でこの距離なら抜けた存在。
ファイアーフロートは、昨年夏には重賞3連勝と勢いがあった。その後、その勢いを失ったわけではなく、JBCクラシックJpnIはさすがに相手が強く、高知県知事賞は距離的なことなど敗因ははっきりしている。1番人気に支持された黒潮スプリンターズでの5着は期待外れだったが、続く前走のA-1特別は5馬身差の圧勝。今回はあらためて力を示す舞台だ。
一発あればワールドブルー。中央から転入後は最下級条件からのスタートとなり、15戦11勝、2着2回、3着2回。前走でようやくB級に上がったが、その1400メートル戦(重)での勝ちタイムが1分29秒7で楽勝なら、いきなり重賞でも通用する可能性はある。
黒潮スプリンターズカップを制したマウンテンダイヤに△の印しかつけられないというのは、それだけ層が厚いということ。
重賞ではやや足りないナムラハンターだが、A-2では強いレースをしているだけに、展開ひとつでという可能性はある。
◎1サクラシャイニー
○3ファイアーフロート
▲4ワールドブルー
△6マウンテンダイヤ
△2ナムラハンター
御厨人窟賞の出走表はこちら
B級馬による1800メートルのS2重賞。
キョウワカイザーは、前走黒髪山賞でも中団うしろから3~4コーナーでひとまくり。直線では他馬を寄せつけず、このクラスでは力の違うところを見せつけての4連勝。自身を含め10頭中6頭が黒髪山賞出走組で、そのほかにこれといった強敵もいないため、5連勝は濃厚と見る。
一発あれば別路線組のクラウンアトラス。中央500万下では頭打ちとなって、転入後1400メートルを2戦して3着、1着。中央では芝の長距離を中心に使われていただけに、距離延長となるここでさらに能力を発揮する可能性はある。
ダイワボルドーは前走離されての3着だったが、最後方からの追走で、キョウワカイザーに早めにまくられて差を詰められず。3コーナーあたりで早めに好位にとりつければ前走以上の結果も期待できる。
パブロワは、前走黒髪山賞は逃げ馬をぴたりと追走してそのまま2着に粘り込んだ。転入後もっとも見せ場のある競馬で、いよいよ調子を上げてきたか。
3歳時の昨年から連続連対を続けていたテッドが、前走でひさしぶりに掲示板にも乗れずの6着。この距離での実績がないわけではないが、距離は短いほうがいいのかもしれない。
◎6キョウワカイザー
○1クラウンアトラス
▲8ダイワボルドー
△9パブロワ
△2テッド
佐賀弥生賞の出走表はこちら
ユニコーンステークスGIIIではまさかの惨敗だったアジアエクスプレスだが、レパードステークスGIIIであらためてその能力の高さを示した。上がり3ハロン35秒6という直線だけの競馬は圧巻だった。その後骨折が判明しての休み明けになるが、別定55キロでJpnIIIのこのメンバーなら目いっぱいの仕上がりでなくても負けられないところ。
地元期待はサイモンロード。いずれダートグレードのタイトルもと期待されていた実力だが、昨年は地元馬相手にも苦戦が続いていたのは、もともとの気性の悪さがさらに悪化したためとのこと。それゆえの去勢手術で、休養明け2戦目の前走梅見月杯はノゾミダイヤを寄せつけずというレースぶりで、あらためて能力の高さを示した。角田輝也調教師は、それでもまだ九分ほどの仕上がりとのことだったゆえ、アジアエクスプレスを負かすまではともかく、中央馬相手でも勝負になると見る。
フィールザスマートは、昨年3歳時のジャパンダートダービーでも、勝ったカゼノコからクビ+1/2馬身差の3着と能力の高さを示していた。前走がオープン初勝利だが、デビュー以来3着以内を外したのが2回だけと、まだ底を見せていないという魅力はある。
兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを逃げ切ったメイショウコロンボだが、今回は内にエーシンモアオバー、サイモンロードという同型の逃げ馬がいて、11番枠からのスタートでどうだろう。
エーシンモアオバーは、昨年末の名古屋グランプリJpnIIを6番人気という低評価ながら制し、2012年に続いての名古屋グランプリ2勝目。2011年にも2着があり、よほど名古屋コースが合うようだ。ただ今回は他馬より3キロ以上重い58キロを背負ってどうか。
中央オープン実績のあるトーセンアレスは、浦和記念3着以降も強敵相手にまずまずのレースをしていて、8歳という衰えは感じさせない。
◎10アジアエクスプレス
◯6サイモンロード
▲5フィールザスマート
△11メイショウコロンボ
△4エーシンモアオバー
△2トーセンアレス
名古屋大賞典の出走表はこちら
中央の芝挑戦では結果を出せなったジュエルクイーンだが、その厳しいペースを経験してあらためて期待する。東京2歳優駿牝馬での5着はゲートの中で態勢が整わないときにスタートを切られて出遅れてのもの。小回りコースは必ずしもよくはないようだが、笠松での2戦はともに辛勝ながら制しており、笠松よりもコーナーが緩い名古屋コースなら実力を発揮できるはず。
グランダム・ジャパンのタイトルを狙って佐賀から遠征してきたのがユズチャン。花吹雪賞では高知・金の鞍賞1、2着馬にぴたりとマークされながらも振り切っての完勝。全国区でも通用しそうなだけに楽しみな存在。
ハナノパレードは、スプリングカップでは5番人気という評価ながら、3コーナーから徐々に後続との差を広げると2着に4馬身差をつけての逃げ切り圧勝。ここまで3着以内を一度もはずしておらず、まだ底を見せていない。
川崎から遠征のラブディーバ、金の鞍賞2着、花吹雪賞3着という高知のプリンセスボーラー、園田クイーンセレクションでトーコーヴィーナスの2着があるキクノレヨンらも侮れない存在。
◎8ジュエルクイーン
○1ユズチャン
▲2ハナノパレード
△5ラブディーバ
△10プリンセスボーラー
△9キクノレヨン
若草賞の出走表はこちら
今開催の古馬戦ではS1重賞のはがくれ大賞典が15日に行われ、このレースはA1・A2混合のS2重賞。2月28日の嘉瀬川賞を勝ったコパノエクスプレスが抜けて、その上位馬による再戦。
ここは嘉瀬川賞3着だったマイネルティンランの逆転に賭ける。2着マイネルパルフェとは1馬身差だが、マイネルティンランは中団よりうしろから追う展開で、ゴール前差を詰めたまでというレース。転入4戦目での慣れも見込め、位置取りや展開ひとつで結果は変わる。
一方のマイネルパルフェは、年明けの有明海特別(A1・A2)を勝ったあと3戦連続で2着。佐賀では2着3着が多く、相手なりに走るタイプなのかもしれない。
3番手には別路線組でブライトポジー。南関東B級から転入して2戦し、2着、3着だが、勝ち馬からはやや離されていた。南関東では1400~1600メートルを使われていただけに、今回1750メートルへの距離延長がどうか。
年が明けて今ひとつのレースが続いているコスモウィローだが、昨年後半の連戦連勝の頃の調子が戻るかどうか。
アルフェロアは年明けの九州オールカマーで3着があり、その力があれば上位争いも。
◎3マイネルティンラン
○6マイネルパルフェ
▲1ブライトポジー
△7コスモウィロー
△10アルフェロア
松浦川賞の出走表はこちら