
中央未勝利からの転入初戦でいきなりスペクトルを負かして驚かされたシークロム。一時的に移籍したホッカイドウ競馬の3歳一冠目・北斗盃では、勝ったオヤコダカに7馬身離されたとはいえ、それでも2着と好走。こんかい、芝は初めてになるが、スペクトルやロールボヌール不在のここでは能力が抜けている。
焦点は相手探しとなりそう。いまだ1勝のみというトーホクライデンだが、ここまで14戦してすべて5着以内。出走した重賞4戦はすべてスペクトルと走って2着2回に3着、4着。芝はデビュー戦で4着があるだけだが、芝での実績馬がいないというメンバーだけに、近走ずっと使われているマイル戦なら力を発揮する。
レジェンドロックは約5カ月ぶりの復帰戦となったスプリングカップでは2番人気に支持されたものの7着大敗。叩き2戦目で、2歳時に盛岡芝1600メートル戦でスペクトルに半馬身差の2着と迫った実績があるだけに、一発を期待するならこの馬。
中央で芝の経験があるコスモノビリスは、岩手転入後はシークロムとスペクトルにしか先着されていないだけに、ここでも連下争いでは有力な1頭。
シーキングザライトは、やまびこ賞ではスペクトルに大きく離されての3着だったが、中央の芝の新馬戦で5着があり、芝での変り身という可能性はある。
◎6シークロム
○11トーホクライデン
▲5レジェンドロック
△2コスモノビリス
△10シーキングザライト
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グランダム・ジャパン3歳シーズンもラス前。目下ポイントトップのトーコーヴィーナスがもしここを勝てば29ポイント。最終戦の関東オークスJpnIIでは、暫定2位のホレミンサイヤ(15pt)には2着以上でトーコーヴィーナスが出走しない場合に限って逆転の可能性が残されているが、それ以外の上位馬は1着にならないと逆転優勝はなくなる。トーコーヴィーナスは、このあと、その関東オークスか兵庫ダービーかという選択になるようだが、ここを勝てば昨年のトーコーニーケに続いて3歳女王という可能性はかなり高いといってよさそうだ。
相手探しは難しい。何度も書いていることだが、実力断然の馬がいる場合、相手候補の馬たちにとっては真っ向勝負で負かしにいけば惨敗という可能性もあり、着狙いの馬が台頭ということがあるからだ。高知のプリンセスボーラーは、佐賀のル・プランタン賞ではユズチャンの1馬身差に食い下がって2着。3着には大差をつけた。その実力なら、ここでも2着争いに加われる。ここで4着以上ならグランダム・ジャパンのポイントで2位につけられる。
ジョウショーエガオは中央未勝利から転入しての3連勝はいずれも楽勝。ただ距離経験が1400メートルまでしかなく、距離への対応がカギとなる。
船橋から遠征のハッピーリーベは、前走浦和の3歳二組戦を7番人気で逃げ切って南関東で2勝目。それで力をつけていればだが、それまでの成績を見る限りではあまり強くは推せない。
ドラマクイーンは年明け6戦して4連対。重賞初挑戦となる今回は一気の相手強化だが、相手なりに走るという可能性はある。
◎12トーコーヴィーナス
◯2プリンセスボーラー
▲3ジョウショーエガオ
△4ハッピーリーベ
△5ドラマクイーン
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赤松杯を快勝したナムラタイタンは残念ながら回避となったものの、南関東から5頭が遠征して賑やかなメンバーになった。
大井のフジノフェアリーが好調だ。昨年大晦日から先月のA2・B1の特別まで4戦して3勝。距離もマイルを中心に使われており、クラス的にも十分通用すると見る。
ケイジータイタンは中央準オープンから転入して2連勝。しかもその2戦で負かしたのは、モズ、コミュニティという、ナムラタイタンと互角に張り合っているレベルの馬たち。今季の古馬戦線では中心的な存在にもなりそうで、盛岡コースに替ってどんなレースを見せるか。
桐花賞では見事ナムラタイタンをとらえて快勝したコミュニティだが、今季初戦の赤松杯がやや差のある4着で、前走の特別でもケイジータイタンに半馬身差の2着。実績のあるマイル戦で巻き返したいところ。
昨年の岩手二冠馬ライズラインも、トウケイニセイ記念2着、赤松杯3着と、明け4歳にして岩手の古馬トップクラスと互角の勝負をしているだけに、ここで一発という可能性はある。
昨年秋まで中央のオープンで走っていた川崎のカネトシディオス、転入2戦目の変わり身が期待できそうなエアラギオールらも上位争いに加わってきそう。
◎11フジノフェアリー
◯7ケイジータイタン
▲4コミュニティ
△12ライズライン
△8カネトシディオス
△1エアラギオール
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B級馬による1800メートルのS2重賞。
キョウワカイザーはB級で5連勝のあとここ2戦連続で2着。今回、その2戦で先着されたエイシンガリレイが不在となれば、あらためてこの馬のチャンスであることは間違いないだろう。
相手はウインベルカントで堅そうだ。ここ2戦は連続して2着のキョウワカイザーに続く3着で、着差はアタマと1馬身。近走の成績からこの2頭の間に割って入るような実力の馬はいそうもない。
穴なら転入初戦のカシノチョッパー。中央では500万下で頭打ち。近走は東海地区の条件交流に出走しても差のある敗戦。特に距離を1800メートルに伸ばした前走が大敗で、距離不安はおおいにあるが、クラス的には通用しておかしくない。移籍しての変わり身に期待。
シゲルアボカドも中央500万下で頭打ちとなっての転入。佐賀ではB-4からB-3で3戦して1、1、2着だが、特別のこのメンバーに入ってどこまでやれるか。この馬も1800メートルという距離に不安がある。
◎6キョウワカイザー
◯4ウインベルカント
▲5カシノチョッパー
△8シゲルアボカド
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中央の5頭はいずれもダートで2勝以上と、強力なメンバーが揃った。
クロスクリーガーは、ヒヤシンスステークスでゴールデンバローズの3着と好走し、前走がオープンの伏竜ステークス勝ち。昨年の兵庫チャンピオンシップJpnIIで惜しくもクビ差2着だったランウェイワルツは、ヒヤシンスステークス7着のあと伏竜ステークを勝ってここに出走と、同じローテーション。さらに一昨年圧勝のコパノリッキーは、ヒヤシンスステークス3着、伏竜ステークス1着と、ローテーションどころかクロスクリーガーとは着順まで同じ。いわば3歳ダートの出世街道といってもいいかもしれない。クロスクリーガーはデビューから5戦、すべて岩田康誠騎手が鞍上で、それで今回園田コースというのは心強い。
リアファルの前走伏竜ステークスは、クロスクリーガーをマークするように3番手を追走し、ゴール前ではクビ差まで差を詰めた。2戦目で6着に負けているのは、後方からの追走となって3〜4コーナーで砂をかぶるのをいやがったのか、一瞬ずるずると後退して追っても反応がない場面があった。脚を使ったのはゴール前の一瞬だけ。そういう意味ではまだ底を見せておらず、末は切れるタイプだけでに、狙いは直線の長い大井かもしれない。
ノーブルヴィーナスは、ここ2戦は芝を使われ5、6着と好走までだったが、500万下のダート1200メートル戦は直線一気の豪快な追い込みを決め、最後も余裕があった。距離延長もこなせそうで、ダートに限れば2戦2勝ということでは怖い存在だ。
インディウムは、当初は翌日のAB混合特別から兵庫ダービーという予定だったものが、頭数不足で不成立となって急遽ここへの参戦となった。前走菊水賞は、危なげのない内容ではあったものの、最後の直線では2着に入ったコパノジョージと同じような脚色。もっと突き放すかと思って見ていたが、レース後の木村健騎手のコメントでは、やはり物足りなさを感じていたようだった。今回は中央の一線級にどこまで迫れるか。
タンジブルは未勝利脱出までに4戦を要し、しかしここまで3着以内を外していないように、相手なりに走るが勝ち切れないタイプ。伏竜ステークスでは2着のリアファルから3馬身半離されており、◎○とはちょっと差がありそう。
ポムフィリアは距離克服が課題となりそう。
◎12クロスクリーガー
○3リアファル
▲9ノーブルヴィーナス
△6インディウム
△7タンジブル
△1ポムフィリア
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