
ナムラダイキチの復帰戦は意外な辛勝だった。逃げたセイカアレグロに早めに並びかけたものの、直線でも突き放すことができず、ゴール前でようやくアタマ差先着しただけ。とはいえ昨年の百万石賞以来11カ月ぶりの実戦。叩き2戦目での上昇に期待したい。
ジャングルスマイルは、遠征競馬では苦戦を強いられているものの、昨年秋以降、地元で先着されたのはケージーキンカメのみ。その馬が不在とあれば、今回の相手はナムラダイキチのみ。ナムラダイキチの仕上がり次第では勝てる可能性もある。
セイカアレグロは、冬休み明け後、3着2回に2着3回。相手なりに走るタイプ。前走山代温泉菖蒲湯まつり特別では伏兵タツミリュウに逃げ切りを許してしまったが、ここは巻き返しを期す一戦。
ナムラダイキチの復帰戦で意外な凡走だったのがナンディン。向正面からの3頭の争いに加われず、そのまま4着という結果。スプリングカップは完勝だったものの、中日杯ではジャングルスマイルにも遅れをとっての3着だっただけに、重賞でこのメンバーに入ると、やや劣勢と見る。
ビービーガザリアスはオグリキャップ記念2着のあと転入したが、その初戦は意外な凡走。とはいえ今年3月には園田に遠征して六甲盃でも2着に好走している実力だけに、侮れない存在。
◎2ナムラダイキチ
○3ジャングルスマイル
▲1セイカアレグロ
△12ナンディン
△10ビービーガザリアス
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A1・A2混合による1800メートルのS2重賞で、翌14日の多良岳特別が1400メートルのA1・A2特別。
このクラスのS2重賞または特別で3戦連続連対のプルーフポジティブか、同クラスで2連勝中のマイネルパルフェかという争い。5月4日の菊池川特別では、逃げたプルーフポジティブを早めにとらえたマイネルパルフェが2馬身差をつけて勝ったが、プルーフポジティブには3月のはがくれ大賞典2着という実績があり、それを評価してプルーフポジティブを中心にとった。
セイリオスは昨秋大井から転入してまだ勝ち星こそないが、馬柱の近4走で勝ち馬名にプルーフポジティブ、マイネルパルフェが並んでの掲示板内だけに、この2頭に続く存在。前走北山湖特別ではプルーフポジティブにクビ差2着という惜しいレースもあり、展開やきっかけ次第では上記2頭に割って入る可能性も。
B級のS2重賞や特別で結果を残してきてA級入りしたエイシンガリレイ、キョウワカイザーが、このメンバーにはいってどこまでやれるか。
◎2プルーフポジティブ
○6マイネルパルフェ
▲10セイリオス
△5エイシンガリレイ
△7キョウワカイザー
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一昨年、昨年と2年連続このレースで差のない4着のアウヤンテプイが、いつかはどこかでダートグレードを勝つんじゃないかと思いつつ、今回の中央勢は新興勢力で強力なのに来られてしまった。東京スプリントJpnIIIで1、2着の着順だけ入れ替えて行った行ったの決着となった2頭の力が抜けている。今回もシゲルカガが逃げてどこまで粘れるかというレースになりそうで、ダノンレジェンドのほうが1キロ重くはなるが、57キロは黒船賞JpnIIIで経験しているだけに、さらに連勝を伸ばすと見る。
とはいえアウヤンテプイもここに来て調子を上げてきた。今季初戦は早め先頭に立ってクリーンエコロジーに差されたが、前走のトライアルでは逆に先に先頭に立ったクリーンエコロジーを楽に交わして抜け出した。馬場や展開次第でチャンスはある。
ポアゾンブラックは、北海道に転入後、一度特別戦に登録されたものの回避してぶっつけでのダートグレード挑戦となった。初戦でどこまで仕上がっているか。
連覇のかかるアドマイヤサガスだが、近走のレースぶりから昨年の状態を望むのはどうだろう。
クリーンエコロジーは、転入初戦こそアウヤンテプイを負かしたが、続く前走は完敗。上積みがあれば馬券圏内も。
◎5ダノンレジェンド
◯8シゲルカガ
▲10アウヤンテプイ
△6ポアゾンブラック
△4アドマイヤサガス
△2クリーンエコロジー
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B級馬による1750メートルのS2重賞で、やや寂しい6頭立て。
ウインベルカントは転入後6戦して2着2回、3着2回で勝ち星はないが、特にここ3戦で先着されているのはエイシンガリレイとキョウワカイザーだけ。今回はその2頭が不在となって、6頭立てならチャンスが巡ってきたといえそう。
ほかにこれといって強調できるような馬がいないだけに、中央から転入初戦のウインサーガが山口勲騎手ということで、陣営の期待も高いのだろう。
クラウンアトラスは中央から転入後の今年、B級で7戦2勝、3着以内をはずしたのは1度だけと堅実な成績。とはいえ1、2着はいずれも1400メートル戦だけに、この距離で踏ん張りがきくのかどうか。
そのほかでは、昨年春まではA2クラスで勝ち負けをしていたリリーの調子が戻るかどうか。
◎1ウインベルカント
○3ウインサーガ
▲5クラウンアトラス
△6リリー
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昨年岩手の3歳二冠を制したライズラインが古馬との対戦になっても好調だ。今季の開幕後も、赤松杯ではナムラタイタンの3着だったものの、シアンモア記念を勝利。今回の1200メートル戦は、2歳時のデビュー2戦目以来の短距離戦。同世代のライバル、ラブバレットがさきたま杯JpnIIで惜しい4着など、短距離で急激に力をつけているだけに、負けられないところだろう。
ランドオウジはすでに9歳だが、冬休み明け後の今シーズンも、2走前のスプリント特別で勝利を挙げている。昨年だけでも1600メートル以下で重賞3勝を挙げており、このレース連覇の期待がかかる。
デュアルスウォードは今シーズン船橋から転入して初戦がラブバレットに7馬身差の2着で、続く前走がランドオウジに4馬身差の2着。環境やコースへの慣れがあって、逆転まで可能かどうか。
地方移籍後は盛岡の芝でしか勝ち星がないダブルスパークだが、2走前にはランドオウジ、デュアルスウォードに続いての3着があり、上位争いは可能。
コウギョウデジタルも2歳時以来の1200メートル戦でどこまで力を出せるか。
◎4ライズライン
○10ランドオウジ
▲7デュアルスウォード
△6ダブルスパーク
△1コウギョウデジタル
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