NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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定量戦ゆえ過去5年の結果を見ても3着以内15頭中4番人気以内が13頭と、波乱はあまり期待できないレース。まして今年はセンゴクエースという絶対的なエースがいる。ばんえい菊花賞はキンメダルと大接戦だったとはいえ20キロ差があった。すでにA1級でも勝ち負けのレースをしているという実力からも、同世代同士の定量のここで敗けることはないのではないか。
キンメダルは、ばんえい菊花賞では惜しくもコンマ1秒差でセンゴクエースの2着。その後も自己条件のB1戦で4戦3勝、2着1回と好調。実力的には間違いなく2番手だが、センゴクエースに真っ向勝負を挑んだ時に惨敗という可能性も考えておきたい。
定量戦なら、近走好調でクラス以上に実力をつけている可能性のある馬を相手候補に。ばんえいオークス2着のあと2連勝中のタキニシサンデー、ばんえいオークスでタキニシサンデーをコンマ2秒差で下したホクショウモモ、前走に目をつぶれば8戦連続で3着以内だったというコウシュハスパーク、まだ格下だが3連勝中のホクセイボスも将来が期待できそう。
◎8センゴクエース
◯4キンメダル
▲1タキニシサンデー
△6ホクショウモモ
△3コウシュハスパーク
△10ホクセイボス
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
クロスオーバーの転入初戦となった前走久住山賞は、3コーナー手前で先頭に立つと直線楽に後続を突き放して力の違いを見せつけた。今回は出走10頭中7頭がその久住山賞組で、あとの3頭は1750mの初冬特別で5着以下というメンバー。連勝の可能性はかなり高いといえそうだ。
相手は久住山賞で2着だったマイネルプレジャーだが、クロスオーバーに4馬身ちぎられた上に、3着のダノンハラショーには半馬身差に迫られた。あくまでも相手の1頭で、クロスオーバーとの馬券が人気になって妙味がないなら、むしろ切ってしまうという手はある。
初冬特別組のサチノポピーが上位に食い込んできそう。10月31日の英彦山賞では、実際にマイネルプレジャー、ダノンハラショーに先着している。
馬券の対象はダノンハラショーまでで、久住山賞4着以下からの逆転というのもあまり現実的ではない。
◎7クロスオーバー
◯6マイネルプレジャー
▲8サチノポピー
△3ダノンハラショー
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ワットロンクンの前走栗駒賞は、1番人気に支持され2番手から3コーナー過ぎで先頭に立ってという完璧な競馬に思えたが、最後方から位置取りを上げてきていた10番人気のスフィンクスに出し抜けをくらった形で差し切られた。鞍上の村上忍騎手はゴール前で交わされるところで、「え?外から来たのは何?」という感じでそっちのほうを見る感じだった。今シーズン、南部杯JpnIを別とすれば1400~1600メートルでは4戦3勝2着1回。雪辱のかかる一戦。
一発ありそうなのが、北海道から転厩初戦のビッグバンドジャズ。11番人気、高知から別府真衣騎手が呼ばれて臨んだ道営記念は、4コーナーでもほとんど最後方という位置から追い込んで3着に入り、あっと驚かせた。その前走のA1特別戦でも3着だったように上昇気配ではあった。その実力でこのメンバーなら十分勝負になる。
今シーズン途中で北海道から転入したのがエアカーネリアン。岩手ではここまでA1特別や重賞で6戦3勝2着1回という成績。前走絆カップは6着だったが、勝ったナムラタイタンや4着のラブバレットなど全国区で活躍するメンバー相手での結果。メンバーがかなり楽になったここなら上位を狙える。
エーシンシャラクは笠松から転入して8戦して3着を外したのが芝の桂樹杯だけ。ただ勝ち切れないレースも多く、ここでも上位に食い込めるかどうか。
スフィンクスは前走栗駒賞での勝利が、たまたまハマっただけだったのかどうなのか。ただ水沢へのコース替わりでの激走だったということでは今回も軽くは扱えない。
笠松の重賞や準重賞で上位争いをしていた実力のドリームカトラスにも注目。
◎5ワットロンクン
◯11ビッグバンドジャズ
▲7エアカーネリアン
△8エーシンシャラク
△6スフィンクス
△1ドリームカトラス
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B級馬による1800メートルのS2重賞で、この開催のB級戦は、翌20日に1400メートルの師走賞もS2重賞として行われる。
ダイリンザンは、飛燕賞勝利のあと8カ月ぶりの復帰初戦となった前走サフラン賞では、3コーナー過ぎで先頭に立つとそのまま後続を寄せ付けずの楽勝。ところがその後に禁止薬物(カフェイン)が検出されて失格となっていた。ここはあらためての復帰戦。前走のレースぶりからもこのクラスでは実力的に抜けている。
マイネルヘルックは中央未勝利から転入し、4戦して2着が3回。初戦の耶馬溪賞の勝ち馬ミスタージャックはその後すでにA級戦を勝っており、前走の勝ち馬サンライズベーダーは中央3勝からの転入馬で、戦ってきた相手が悪かった。ここはダイリンザンと3歳馬同士の争いとなりそう。
ビービーアックスは門別からの転入初戦。中央在籍時の2013年10月以来2年以上勝ち星から遠ざかっているとはいえ、北海道ではA1特別で3着が2回あった。その実力ならここでも即通用しそう。
前走B-3組の一般戦で佐賀初勝利を挙げたミッキーバルーン、2走前のB-2組特別で2着があるリッカタキシードらは、上記3頭にどこまで食い下がれるか。
◎2ダイリンザン
◯4マイネルヘルック
▲5ビービーアックス
△10ミッキーバルーン
△6リッカタキシード
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重賞初挑戦だがグルームアイランドに相当な素質を感じる。3歳4月と遅いデビューだったが、門別、船橋、そして前走から金沢と移籍して、ここまで15戦13勝。前走、2着に9馬身差をつけて楽勝したA-2特別の勝ちタイム2分9秒1は、今シーズン金沢で行われた同じ2000メートルの古馬重賞スプリングカップ、イヌワシ賞よりも1秒ほども速いもの。直線でもほとんど追われずに出したタイムだけに、まだまだ能力はありそう。
ジャングルスマイルは今シーズン9歳でも重賞3勝。百万石賞ではナムラダイキチを負かしており、そのナムラダイキチが不在であればこの馬の天下といってよさそう。移籍してきた刺客グルームアイランドとの一騎打ちだ。
北国王冠でジャングルスマイルとコンマ5秒差の3着だったアキレウス、笠松遠征なども含め今シーズン掲示板を一度も外していないトウショウプライド、川崎から再転入してトウショウプライドなどと接戦のあったビービーガザリアスらが上記2頭に迫れるかどうか。
◎4グルームアイランド
◯7ジャングルスマイル
▲1アキレウス
△9トウショウプライド
△10ビービーガザリアス
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