ラブバレットは、前走の栗駒賞ではスタートからハナを奪うと3コーナーから徐々に後続との差を広げ、ほとんど追うところのないまま2着のエーシンシャラクに6馬身差をつけての圧勝。クラスターカップJpnIIIで昨年(3着)以上の結果が期待されるだけに、ここは単なる通過点。
相手筆頭は、浦和から転入初戦で最内枠に入ったワールドエンド。名古屋では圧倒的なスピードを披露していたが、南関東では結果を残せず。短ければ短いほどというタイプで、おそらく1200メートルはギリギリ。近走の南関東でも先行するスピードは見せており、単騎の逃げなら粘るシーンはありそう。
早池峰スーパースプリントで直線追い比べとなったのがサカジロヴィグラスとエゴイスト。そのときはサカジロヴィグラスが半馬身差で振り切ったが、1200メートルならエゴイストに有利と見る。
エーシンシャラクは、昨年の岩手転入後、マイル以下を使われて一度も掲示板を外していないという堅実ぶり。ここでも上位争い。
門別1200メートルで1分12秒台の時計があるヒミノコンドル、川崎から再転入初戦のシークロムらにもチャンスはありそう。
◎12ラブバレット
◯1ワールドエンド
▲8エゴイスト
△9サカジロヴィグラス
△10エーシンシャラク
△2ヒミノコンドル
△6シークロム
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ビューチフルドリーマーカップ(8/28水沢)の前哨戦(1〜3着馬に優先出走権)となるフェアリーカップ。
地元同士だとさすがに牝馬の層はそれほど厚くはなく、それだけに史上初めて牝馬としてみちのく大賞典を制したミラクルフラワーが断然といえそうだ。大井から戻って1600、1800、2000と3連勝。距離にも融通が効きそうなだけに、牝馬限定戦だけでなく先々も楽しみな逸材だ。
留守杯日高賞を制し、岩手ダービーダイヤモンドカップでも3着と好走したサプライズハッピーが初めての古馬との対戦。ミラクルフラワーのみちのく大賞典の勝ちタイムと、岩手ダービーダイヤモンドカップの走破タイムでは、さすがに5秒ほども開きがあるが、3歳ゆえの53キロを生かしてどこまで迫れるか。
大井のC級から転入して調子を上げてきたソサエティクイーン、南関東B3級から転入初戦となるミトノレオらが連下候補。
◎5ミラクルフラワー
◯2サプライズハッピー
▲6ソサエティクイーン
△4ミトノレオ
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B級馬による1400メートルのS2重賞。
常に後方からの競馬をしているダノンミルだが、前走のラベンダー特別も後方2番手を追走し、3コーナー手前からまくったものの4コーナーでは大外を回ったこともあって横一線の2着争いを制したまでだった。B級では能力上位は間違いなく、あとはもう少し早めに馬群をさばいてうまく立ち回れるかどうか。
そのラベンダー特別を制したのがサチノポピー。4番手に控え4コーナーで最内を突いて直線一気に先頭に立つという、川島拓騎手が最高にうまく乗った。それまでも差のない競馬をしていただけに、このクラスのこの距離なら常に上位争いできる力がある。
テイエムシシオーは、中央500万から転入(中央での最終戦は障害未勝利)。C級で2戦し、ともに逃げて2、1着。今回、最内枠に入ってすんなり逃げられるかどうかは3番のタツノオトシゴの出方次第だが、タイム的にもこのクラスで通用する可能性は十分。
中央からの転入初戦となったラベンダー特別でダノンミルに半馬身差で3着だったコウエイテンペスタは、2戦目での上積みがあれば当然上位争い。
近4走のB級特別やS2重賞で差のない競馬をしているカシノエルフも当然上位を狙ってくる。
◎6ダノンミル
◯4サチノポピー
▲1テイエムシシオー
△7コウエイテンペスタ
△2カシノエルフ
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園田には1400メートルの古馬重賞が、JpnIIIの兵庫ゴールドトロフィーを除くと園田チャレンジカップしかなく、1400メートル前後を得意とする有力馬は笠松や名古屋に遠征しての活躍が目立っている。今回もそれらしき馬が兵庫から遠征してきた。
このメンバーなら格が違うだろうというのがアドマイヤロイヤル。プロキオンステークスGIIIを制したのは3年前だが、昨年あたりでも中央の重賞やオープンで差のない競馬をすることもあった。園田転入初戦の1400メートル戦は、5番手を追走して3-4コーナーで前をとらえると、直線余裕をもって抜け出した。そのレースぶりなら笠松コースも問題なくこなすだろう。
マルトクスパートは園田では1400メートル以下のみ使われ、再転入後だけでも22戦して3着以内を外したのがたった一度だけ。昨年の園田チャレンジカップは惜しくも2着だったが、今年東海桜花賞を制しているだけに、ここでも当然有力視。
迎え撃つ笠松勢ではサルバドールハクイ。中央準オープンから転入して準重賞のトウカイクラウンを2勝。東海桜花賞ではマルトクスパートの3着だったが、逆転できない差ではない。
前走の東海クラウンで、そのサルバドールハクイを負かしたのがホッコージョイフル。初の重賞挑戦で実力が試される一戦。
2走前に名古屋のパールオープンを制するなどここ3戦で安定した走りを魅せているトップフライアー、B級だが圧勝続きで4連勝中のスリーネルソンらも侮れない。
◎6アドマイヤロイヤル
◯9マルトクスパート
▲7サルバドールハクイ
△8ホッコージョイフル
△2トップフライアー
△5スリーネルソン
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北海道・南関東から遠征の実績馬をとるか、芝を経験している地元馬をとるかという予想。
南関東以外への遠征が初となるエラスムスの船橋・張田京厩舎。昨年7月が厩舎の初出走で、ここまで勝率23.9%、連対率43.3%という驚異的とも言える数字を記録している。サウスヴィグラス産駒ということでは芝も距離も不安だが、1600メートル戦は3戦して連対を外していない。船橋移籍後、つまり張田京厩舎移籍後は3着以内を外しておらず、ここにきて2連勝という勢いを評価した。
おそらく1番人気は地元期待のサンエイゴールドだろう。デビュー当初は苦戦したものの、昨年秋以降、盛岡の芝では4戦4勝。3歳の芝重賞、はまなす賞、サファイア賞連勝で、あらためて芝への適性の高さを見せた。岩手生え抜きのステイゴールド産駒ということでも注目。
3番手には北海道のジャストフォファン。北斗盃、北海優駿では、ともに逃げてスティールキングの2着、3着に粘ったレースぶりは評価できる。
はまなす賞でサンエイゴールドに3/4馬身差の2着だったリュウノファンタジ、南関東の重賞線戦を戦ってきたワールドプリンス、サファイア賞でサンエイゴールドの2着だったトゥニーナ、転入初戦が3カ月半ぶりの実戦となるスギノアクトレスなど気になる馬が多い。
◎6エラスムス
◯10サンエイゴールド
▲8ジャストフォファン
△7リュウノファンタジ
△3ワールドプリンス
△1トゥニーナ
△4スギノアクトレス
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