A級馬による1800メートルのS2重賞。8頭立てでA1格付けはヴィルトグラーフだけ。とはいえ格下から連戦連勝という馬も2頭いて、上位拮抗といえそうなメンバー。
シンゲツは高知から転入して下級条件からクラスを上げ、目下14戦連続連対中。1750&1800メートルを中心に使われており、まだまだ底を見せていない。近走使われている1750メートル戦で1分53~54秒台なら十分勝負になる。前走B-2組特別は辛勝だったが58キロを背負ってのもので、今回55キロなら格上相手でも勝負になる。
ヴィルトグラーフは、前走A級の大分川賞ではコウユーヒーローをクビ差でしりぞけ、3着のマイネルマルシェには大差をつけた。今回、そのときのライバル、コウユーヒーローが登録だけで不在とあっては、ここでも期待は大きい。
その大分川賞で大差の3着だったマイネルマルシェだが、そのときは高知からの転入初戦。続く前走吉野ヶ里記念はS1重賞とあってさすがに相手が強かった。転入後3戦目の上昇に期待したい。
エリモブリーズはもう3年近くも勝ち星から遠ざかっていて、昨年秋に佐賀に転入してからも勝ち星に恵まれず。とはいえA級で2着3着が計12回。ここ2戦は1400メートル戦だが、ともに勝ち馬とはコンマ1秒差で、調子は悪くない。
目下5連勝中のコスモガラサだが、今年3月以降は1400メートル戦ばかりを使われてきた。久々のこの距離には不安がある。
◎7シンゲツ
◯3ヴィルトグラーフ
▲1マイネルマルシェ
△4エリモブリーズ
△8コスモガラサ
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内回りコースで有利になるのがイーグルパス、リシュリューと見た。
今回と同じコースで争われたウィナーズチャレンジを勝っているのがイーグルパス。3番手追走も早め先頭から、最後は3頭の接戦となったがしぶとく粘った。その粘りを今回も見せる。
リシュリューは1700メートルで行われたウィナーズチャレンジに出走。マイペースの逃げからそのまま粘り込むかに思えたが、うしろから来たエニークラップス、ミルグラシアスに交わされた。最内枠に入って再びマイペースの逃げに持ち込めば、今度は短い直線で粘り込むのではないか。内国産種牡馬が多くなったなかで、イーグルパスの父はサマーバード、リシュリューはトビーズコーナーと、ともに輸入の新種牡馬だ。
ウィナーズチャレンジで連続2着だったミルグラシアス、直線で長くいい脚を使って差し切ったエニークラップスは、どちらかというと外回りに向いたタイプに思える。
栄冠賞で直線馬群を縫うように伸びて3/4馬身差の2着と見せ場のあったヒガシウィルウィンにも素質を感じる。ただ距離延長がどうだろう。
◎2イーグルパス
◯1リシュリュー
▲8ミルグラシアス
△3エニークラップス
△9ヒガシウィルウィン
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例年、ハンデ差が予想のポイントとなる重賞だが、今年は重賞勝ち馬が出走してこなかったこともあり、性(牝馬-20キロ、セン馬-10キロ)による重量差がついただけ。
若いこの時期の重賞では、調子を上げて現級の格付けよりも能力が上と思われる馬を狙うのがポイント。今回はムサシブラザーと見た。とかちダービーまで3連勝。その後、5着、4着だが、今回の出走メンバーでは最上位クラスのB3級-1組で、それほど差のないレース。前走も障害のタイミングひとつで、しかもゴール前では差を詰めていた。同世代同士の今回のメンバーなら能力も勢いも上位だ。
こちらを本命にするか迷ったのがキタノリュウキ。重賞・特別では、ナナカマド賞で6着、若草特別で5着だった以外は3着以内と、常に世代の上位を争ってきた。とはいえとかち皐月賞を勝って以降の上昇度ということではムサシブラザーほどの勢いではないと見て対抗とした。
勢いでいえば目下3連勝中のアラワシキング。とかち皐月賞8着、とかちダービー5着と、◎○とはその時点では差があったが、ここにきての上昇度でどこまで差を詰められるか。逆転の可能性もある。
マルミゴウカイ、サクラダイチは、近走3着以内を続けている安定感を評価。ツルイテンリュウは前走久々の勝利で復調の可能性。
◎7ムサシブラザー
○8キタノリュウキ
▲10アラワシキング
△2マルミゴウカイ
△3サクラダイチ
△4ツルイテンリュウ
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南関東から4頭が遠征してきたが、中央オープン・準オープン経験のある地元馬が強そうだ。
トライアルのかきつばた賞では、直線でブレークビーツ、ブレイズアトレイルの追い比べとなったが、マイペースで逃げたブレークビーツがブレイズアトレイルをハナ差でしりぞけた。とはいえブレイズアトレイルは折り合いを欠くような場面があり、2周目の向正面でペースが上がるまで、鞍上がかなり苦労している様子だった。それでも最後はハナ差。もう少しスムーズにレースが進められればブレイズアトレイルが逆転と見る。
南関東勢では、モンテエンが最上位。中央時代は芝1800~2000mのオープンで入着があり、南関東では勝ち星こそないとはいえ、A級やオープンでたびたび上位争い。久しぶりの芝で能力発揮なら勝ち負けになる。
芝で3連勝中という3歳のサンエイゴールドが、初めての古馬との対戦でどこまでやれるか。◎○▲は、いずれも中央オープン・準オープンの経験馬。このメンバーで互角の勝負なら将来が楽しみだ。
パーティメーカーは近走では追走にも苦労する感じでいいところなし。とはいえ、2400mのペースならさすがについていけないということはないだろう。あとは追い比べとなって力を発揮できるかどうか。2歳時に盛岡芝のジュニアグランプリを勝ってるだけに、ここで一発ということはないだろうか。
チェーザレは、OROターフ特別が3着で、かきつばた賞は8着だったが、それほど悪い競馬ではなかった。連下争いの可能性も。
◎1ブレイズアトレイル
○5ブレークビーツ
▲11モンテエン
△6サンエイゴールド
△7パーティメーカー
△3チェーザレ
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中央オープンから転入初戦となったツクバコガネオーの前走は、ラチ沿いをうまく立ちまわって直線を向いたところで勝ち馬の直後につけたが、直線で突き放されて4馬身差の2着。とはいえそれが今年初戦で馬体重はマイナス19キロ。中央ではオープン勝ちこそなかったものの、ダートの1600〜1800メートルで1秒以内の差で上位入線が多数。一度叩かれての復調に期待する。
ここまで重賞9勝を挙げているライズラインが人気になりそうだ。2500メートルの北上川大賞典も勝ってはいるが、1600〜1800メートルあたりの安定感は抜群。前走は最後メテオライトにクビ差まで迫られたが、道中はそのメテオライトの脚色を確認しながらの競馬で、着差以上の強さだった。北上川大賞典のあと先着された、ナムラタイタン、コミュニティ、ラブバレットという一線級が不在というメンバーだけに、ここは負けられないところ。
中央1000万条件から今季転入したメテオライトは3戦連続2着。中央では1800メートルを中心に使われ、1700メートル以下では3歳時のマイル戦で4着が最高という成績だが、地方のマイル戦は道中の流れがあまり速くならないため対応できる可能性はある。
昨シーズン笠松から転入したエーシンシャラクは重賞では惜しいところで勝利に至らず2着3回、3着2回。今回も連下争いまで。
エアカーネリアンは、昨夏門別から転入後のA級〜オープン特別では5勝を挙げているものの、重賞では2戦して6、7着とあとひと押しが足りない。
◎9ツクバコガネオー
◯3ライズライン
▲7メテオライト
△5エーシンシャラク
△1エアカーネリアン
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