
オーブスプリングのエーデルワイス賞JpnIIIは、3コーナーから大外を回して4コーナーでもまだ中団という位置から追い込んで接戦の2着争いの4着。この馬に1200メートルは明らかに距離不足だった。今回と同じ舞台のフローラルカップを制しているとはいえ、直線の短い内回りより外回りのほうが持ち味を発揮しそう。とはいえ能力的にこの馬を上回る馬がいるとも思えず、絶好の舞台とはいえないもののやはりこの馬が中心。
相手筆頭には、フローラルカップで2着だったジュンアイノキミ。後方追走から直線末脚勝負というタイプで、アタックチャレンジの勝利が1700メートル戦だっただけに、この馬も外回りのほうがよさそうなタイプ。実績面で2番手だが、展開的に向かないと圏外という可能性もある。
ラミングアタックはなかなか勝ちきれなかったところが、秋になって未勝利、5組戦と連勝し、ウィナーズチャレンジでも2着と好走。とはいえその好調の舞台は1700メートル戦。内回り1500メートルのアタックチャレンジで2度の3着は、勝ち馬からはかなり離されていた。この馬も外回りのほうが良さそうなタイプ。
そのほか、フローラルカップ3着のチェリースプリング、エーデルワイス賞で2着争いの3頭からはやや離された5着のポリカ、リリーカップ2着のシェアハッピーなども能力的に差はなさそう。
印上位の馬たちが、いずれも内回りが必ずしもよさそうではないだけに、思わぬ伏兵の台頭という可能性も考えておきたい。
◎5オーブスプリング
◯11ジュンアイノキミ
▲7ラミングアタック
△13チェリースプリング
△2ポリカ
△12シェアハッピー
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レディスプレリュードJpnIIでは思い切った逃げに出て、ホワイトフーガと同着の2着に粘ったトーコーヴィーナス。さらに相手が強くなるJBCレディスクラシックJpnIは自重して、次に目指すは12月7日、船橋のクイーン賞JpnIII。今年、地方の牝馬ではここまでダートグレードを勝った馬がいないので、その結果次第ではNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬のタイトルが狙える。そのためにもここは負けられない一戦。ただ遠征では存分に力を発揮するが、地元では遊んでしまうところがあるので、その点がちょっと気がかり。
条件戦では10連勝と破竹の勢いを見せたタガノトリオンフだが、重賞の壁はちょっと厚い。重賞初挑戦だった兵庫サマークイーン賞は3着で、2着のトーコーヴィーナスに1馬身1/4差。その後の2戦も勝ち負けのレースにはならなかった。とはいえ今回、トーコーヴィーナス以外は、近走で重賞実績のある馬がほどんどいないというメンバーだけに、相手筆頭として再び注目となりそう。
タッチデュールは今回が143戦目。7歳でということでは、まるでばんば並の戦歴だ。2年以上勝ち星から遠ざかっているものの、ダートグレードを中心に強いメンバーに揉まれているだけに、あっと言わせる場面はあるかもしれない。人気がなければトーコーヴィーナスと2頭軸で3連勝式の馬券を狙うのもおもしろそう。
アルカナは、読売レディス杯、秋桜賞で、いずれも勝ったトーコーヴィーナスからそれほど差のない好走。ただ距離延長で同じような競馬ができるかというとやや疑問。
兵庫サマークイーン賞4着のヒメカイドウも牝馬同士のこのメンバーなら再び上位を狙える。
◎6トーコーヴィーナス
◯9タガノトリオンフ
▲12タッチデュール
△7アルカナ
△10ヒメカイドウ
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ここまでいずれも一方的なレース内容で3連勝している金沢のヤマミダンスが断然。特に前走、グランダム・ジャパン2歳シーズンの金沢シンデレラカップでは、北海道から遠征してきたJRA認定勝ち馬らをも寄せ付けずの完勝だった。今回、相手になる笠松所属馬は、1勝馬か2勝馬で、しかも重賞や準重賞でほとんど実績がない馬ばかり。ここを勝てば、グランダム・ジャパンのポイントで単独2位になる(表彰資格のないJRA所属馬は除く)。
相手筆頭はハローマイダーリン。門別でJRA認定のフレッシュチャレンジを勝っているというだけでなく、笠松転入後はジュニアクラウン2着、ゴールドウィング賞3着と、東海地区の上位クラスとの対戦での好走が目を引く。
レッドレイジングは、秋風ジュニアやジュニアクラウンの両準重賞ではあと一歩という結果だが、2走前のJRA認定チャレンジは1分28秒台という好タイムでの勝利。ヤマミダンスにどこまで迫れるか。
門別1勝からの転入初戦を制したイスタナ、中央からの転入初戦を制したビットエポナらは連下争いまで。
◎1ヤマミダンス
○5ハローマイダーリン
▲2レッドレイジング
△9イスタナ
△7ビットエポナ
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イレネー記念を勝って以来出走のないフウジンライデンは登録だけで回避。牝馬のブルーオーシャンも回避して、ばんえいの3歳重賞としてはめずらしい牡馬だけの争いとなった。
ヤングチャンピオンシップを制したもののイレネー記念はまさかの4着に敗れたホクショウディープ。今シーズン始動が9月になったのは、おそらく重量を背負わされることを嫌ってここが目標なのだろう。復帰後は3戦連続して3着だが、B1級というクラスでそれほど差のない勝負をしている。前走で馬体重を1000キロに戻して馬体も充実。同世代同士で今回のメンバーなら主役を張れる。
今回の出走馬では、ばんえい大賞典を制し、はまなす賞2着のマルミゴウカイが格付け最上位。ここ2戦は苦戦しているが、それは賞金を稼いで格付けが上がったため。10キロのハンデなら問題にならないだろう。
イレネー記念3着、ばんえい大賞典2着のキタノリュウキも同世代同士なら一発はあるかもしれない。
秋桜賞を8番人気で制したツルイテンリュウ、勝ちきれないものの7戦連続して4着以内のプレザントウェーらも上位を狙えそう。
◎9ホクショウディープ
○1マルミゴウカイ
▲4キタノリュウキ
△2ツルイテンリュウ
△7プレザントウェー
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ナムラタイタンが5月のシアンモア記念以来、今季3回目の出走。昨シーズンも南部杯で負けたのみで、地元重賞はシーズンをまたいで目下7連勝中。これといった強敵もなく、出てくるからには負けられない一戦だ。
ナリタポセイドンは転入初戦の紅葉特別では最後方を進んで向正面ひとまくりで快勝。さすがに中央オープンの実力を見せつけた。中央では一昨年以降、芝での1戦を除いてダートの1800~2100メートルを集中して使われてきた。前走の紅葉特別も1800メートルで、今回は経験のないコーナー2つの1600メートル戦でどんなレースを見せるか。
相手筆頭はライズライン。今シーズンは2勝を挙げたのみだが、南部杯を別とすれば、先着されたのは、ナムラタイタン、ラブバレット、コミュニティ、シークロムという重賞での上位常連ばかり。ナリタポセイドンとの2着争いとなりそう。
中央1000万条件から転入2戦目のロンギングエース、岩手ではダート初参戦となるブレイズアトレイルらは連下争いか。
◎10ナムラタイタン
○5ナリタポセイドン
▲3ライズライン
△9ロンギングエース
△1ブレイズアトレイル
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