メムロボブサップの安定感が抜群だ。今シーズンもここまで連対を外すことなく、今回基礎重量から10kg増だけの800kgなら、もっとも能力を発揮できる条件と思われる。土曜夕方から日曜日にかけて雨予報(金曜日現在)が出ていて、馬場が軽くなりそうなのもメムロボブサップには有利な条件。連軸としての信頼は大きい。
アアモンドグンシンは、障害さえ早めに越えれば強いが、失敗するとどこにもないというタイプ。北斗賞では第2障害でヒザを折ったが、それでもよく立て直して障害4番手から3着に入った。前走ミントスポット杯ではメムロボブサップとほぼ同時に障害をクリアし、そこからじわじわと差を広げた。それこそがアアモンドグンシンの強いパターン。ただそういうレースをいつもできるわけではないだけに、能力の高さはわかっていても中心としては狙いにくい。
マツカゼウンカイは今季5戦して4着が最高という成績だが、昨年の北斗賞で2着に入ったように重賞でも通用する能力はある。
時計のかかる高重量線でこそ能力を発揮するメジロゴーリキにとって800kg程度の重量の争いでは分が悪く、当日の雨予報ではさらに厳しい。ただアアモンドグンシンが障害を失敗する可能性や、アオノブラックの状態次第という、他の有力馬の走り次第では浮上の可能性も。
アオノブラックは今季すでに重賞2勝での別定20kg増に加え、暑い時期はよくないということでは3着の可能性まで。
◎4メムロボブサップ
○3アアモンドグンシン
▲6マツカゼウンカイ
△8メジロゴーリキ
△1アオノブラック
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10歳でも遠征で勝ちまくるダノングッド、高知でまだ底を見せていないブラックランナー、果たしてどちらかという直接対決となった。
ブラックランナー以外にこれといった逃げ馬がおらず、1300mの外枠でもおそらくすんなりブラックランナーがハナをとると考えられ、そうなると3番枠のダノングッドは内に包まれてしまう可能性もあり、下げて外に持ち出すのかどうか、レースの運び方が難しいかもしれない。その枠順を考慮して◎ブラックランナーとした。
ブラックランナーは昨年4月のクラス編成で最下級条件まで下がって以降、14戦13勝。2着に負けた大高坂賞は、前半他馬に突かれてのハイペースとなり、直線脚が上がったところで、後方で脚を溜めていたモズヘラクレスに内をすくわれた。展開的なことがあったので、負けて強しという内容。
一方のダノングッドは他地区遠征で結果を残し続けているだけでなく、黒船賞JpnIIIでも3着に健闘。その後、東海桜花賞での6着は出遅れ、福永洋一記念の4着は距離もあっただろうし、1600mの内枠(3番枠)で前半は内の砂が深いところを走らされた。今回1300mの内枠はリスクもあるが、ブラックランナーを行かせて好位の外にすんなり持ち出せれば差し切る場面もおおいに考えられる。
以下は3着なのか、上記2頭の間に割って入れるかどうかという選択となる。
ゴールデンブレイヴは昨年秋に転入後、下級条件から3着以内を外さない成績を続けてクラスを上げてきた。2走前のエポカドーロ賞での4着は勝ったのがブラックランナーで、コンマ4秒差ということでは上位争いも期待できそう。
ダノンジャスティスは前走園田FCスプリントで2着に入り、ダノングッドとワンツー。ただ高知の重賞ではこれまで4着が最高という成績だけにどうか。
ゴールドプリンスも大井から転入後5戦して底を見せていないというレースぶり。
モズヘラクレスは前述のとおりブラックランナーを差し切った大高坂賞以来馬券絡みがないが、ここでも一発の可能性。
◎11ブラックランナー
○3ダノングッド
▲8ゴールデンブレイヴ
△5ダノンジャスティス
△9ゴールドプリンス
△7モズヘラクレス
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南関東から大挙4頭が遠征してきたが、佐賀ヴィーナスカップを断然人気にこたえて勝ったダノンレジーナがここでも強そう。南関東でも馬券圏内を外したのはダートグレードか牡馬相手の重賞だけ。南関東の古馬牝馬チャンピオン決定戦といえるメンバーが集まる東京シンデレラマイルを連覇しており、昨年金沢のJBCレディスクラシックJpnIでは着順こそ6着だが、レコード決着から1秒1差なら評価を落とすものではない。グランダム・ジャパン古馬シーズンはまだ中盤戦だが、佐賀ヴィーナスカップに続いての勝利となれば、優勝にかなり近づく。
なんとも不気味なのは、中央オープンから大井移籍初戦で遠征してきたジュランビル。しかも鞍上は北海道の落合玄太騎手。昨年10月にダートで3勝クラスを卒業したあとは頭打ちという成績だが、芝でもダートでも勝ち馬から1秒前後の差ならそれほど大きく負けているわけではない。地方の牝馬同士なら能力上位は間違いなく、あとは園田の小回りコースで能力が発揮できるかどうか。
メモリーコウは中央から大井移籍初戦となった昨年末の東京シンデレラマイルでダノンレジーナに1馬身1/4差で2着。2019年11月を最後に勝ち星から遠ざかっているが、ダートグレードでたびたび見せ場をつくってきた。小回りコースの経験が少ないだけに園田コースがどうかだが、短い直線でも直線決め手勝負の展開ならチャンスはある。
このレース連覇を目指すのが名古屋のシーアフェアリー。昨年は南関東からの遠征馬3頭を相手に9番人気という低評価を覆しての勝利。ただ今年は昨年より相手が強い。南関東勢に割って入れるかどうか。
地元馬では、近走A2〜B1の特別戦で好走を見せているナナカマドカ、中央2勝クラスから転入してA2特別で善戦のデンコウハピネスらがどんなレースを見せるか。
◎10ダノンレジーナ
○6ジュランビル
▲12メモリーコウ
△4シーアフェアリー
△5ナナカマドカ
△7デンコウハピネス
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一昨年、昨年は実施されず、2015年から19年まで5年連続で兵庫所属馬が勝っているように、今年も兵庫勢が強そう。なかでもサンロアノークの実績が断然。南関東オープンでも勝ち負けの実績があり、兵庫移籍後も、兵庫ウインターカップ3着、東海桜花賞2着で先着されたのは南関東の重賞実績馬。前走かきつばた記念JpnIIIはイグナイターの強さが際立ったが、サンロアノークも中央勢の間に割って入る5着で、イグナイターとはコンマ8秒差。重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。
名古屋のソランは中央2勝クラスからの移籍初戦となった青葉特別が早め先頭から後続を寄せ付けずの完勝。続く前走飛島特別では、逃げて直線まで先頭も力尽きて3着だったが、勝ったセイオーキッドは青葉特別で4馬身差をつけて2着に負かしていた。移籍初戦、青葉特別のレースぶりが本来の走りであれば、まだまだ上を狙えそう。
兵庫からもう1頭遠征はペリステライト。ここ1年ほどA1特別でたびたび上位争いしており、その能力ならサンロアノークとのワンツーもおおいにありそう。ただ好走の多くは1230メートル戦で、今回1400メートルでその能力が発揮できるかどうか。
地元勢では飛山濃水杯で2、3着のインシュラー、ニホンピロヘンソンに期待だが、今年1月に白銀争覇を制しているニホンピロヘンソンを上にとった。
金沢のファストフラッシュは4月の金沢スプリングカップ連覇を果たし、百万石賞でも2年連続2着と好走。ただ1400メートルとなると、昨年の金沢スプリントカップ(3着)以来約1年ぶり。昨年1月の白銀争覇できわどい2着好走があるので、こなせないわけではないが、今回はいかにも相手が強そう。
◎8サンロアノーク
○5ソラン
▲1ペリステライト
△7ニホンピロヘンソン
△9インシュラー
△12ファストフラッシュ
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ホッカイドウ競馬でデビューしたウンは、JRA認定のスーパーフレッシュチャレンジを勝つと、中央芝のコスモス賞に挑戦して4着好走。川崎移籍後も中央芝への挑戦を続け、3歳になった今年4月には中山芝2200メートルの山吹賞に出走し、着順こそ7着だが勝ち馬との差は1.1秒。東京ダービートライアルでも3着なら、このメンバーでは芝の経験も含めて能力上位。河津裕昭調教師はたびたび盛岡芝の重賞を狙って遠征し、これまで盛岡芝の重賞では4勝、2着3回、3着3回と好成績を残している。
船橋のマイジュネスは2歳時に1勝を挙げたのみだが、3歳の特別戦でたびたび上位争い。前走古馬B3特別で勝ち馬から0秒3差4着というのも評価できる。芝は今回が初めてで未知数だが能力は高い。
盛岡芝コースの実績ということでは北海道から遠征のモリデンブラック。2歳時にジュニアグランプリを制した。北斗盃5着、北海優駿7着は、ともに勝ち馬からやや差があってという結果で、◎○の南関東の勢との比較ではやや見劣る。
リュウノアンは中央デビューだが、中央では芝の経験がなく、前走はまなす賞は初芝ながら直線後続を寄せ付けず逃げ切って見せた。岩手移籍後7戦5勝でオール3着以内という成績で、まだ底を見せていない。今回は遠征勢相手にどこまでやれるか。
兵庫のウインドケーヴは芝の経験はないが、2歳9月のデビューから園田・姫路で9戦2勝、2着5回という成績。距離も前走でこなしており、あとは芝がどうか。
南関東で牝馬重賞路線を使われてきたハッピースパイラルも芝は未知数だが、強敵相手の経験は大きい。ユングフラウ賞は結果的に8着だったが、4コーナーで3番手の一線まで押し上げたスピードは芝で生かされそう。
◎2ウン
○3マイジュネス
▲9モリデンブラック
△4リュウノアン
△8ウインドケーヴ
△13ハッピースパイラル
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