今年で9回目で、過去8回は少なくとも10頭立てとなっていたが、今年はちょっと寂しい7頭立て。この夏はどこの競馬場も少頭数のレースが目立つのは、梅雨明けが早く猛暑が続いた影響があるのだろうか。
そんな中でスーパーバンタムは昨年末のあての木賞から冬休みを挟んで負けなしの6連勝中。北日本新聞杯は、逃げて2着に4馬身差。石川ダービーは3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けず、2着スターフジサンに3馬身差をつけてこれまた完勝。ここは牝馬同士だけに、9月4日のサラブレッド大賞典で三冠制覇に向け負けられない一戦だ。
相手筆頭は石川ダービー2着だったスターフジサン。前走石川門カップでは最後脚色が一緒になってしまい、前の2頭をとらえきれず3着だったが、2走前、今回と同じ1400メートルの古馬B1戦を勝利。ここまで通算5勝は1400、1500メートルということでは、この距離で巻き返しはありそう。逆転の可能性まで。
新興勢力は中央未勝利から転入して4着のあと3連勝中のパーシスト。今回は一気の相手強化となり、◎○と互角に戦うには持ちタイムをもう少し詰める必要がありそう。
ビーブルーは石川ダービーは8着だったが、その後、3歳A1特別の3戦で好走を見せており、上昇がうかがえる。
◎6スーパーバンタム
○3スターフジサン
▲2パーシスト
△5ビーブルー
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摂津盃は、初のその金ナイター開催となった2012年9月7日に、園田競馬では初めてのナイター重賞として行われ、以降はお盆前後の真夏のナイター重賞としてすっかり定着した。
シェダルは中央オープンから転入してここまで負けたのは2度だけ。名古屋遠征の梅見月杯(3着)と、地元では兵庫大賞典の2着だが、これはジンギにクビ差で食い下がり、3着エイシンニシパに6馬身差をつけたとあれば、むしろ評価できる内容。今回は相手がかなり楽になって、いよいよ重賞初制覇が期待される一戦。
重賞勝ち馬が、3年前にこのレースを制したヒダルマと、近走やや不振のテーオーエナジーだけというメンバーであれば、相手筆頭は中央2勝クラスから転入して2連勝と底を見せていないタガノウィリアム。2戦ともに逃げ切りで、それぞれ7馬身、8馬身差という圧勝。1700、1870メートルの持ちタイムでは、シェダルにわずかに及ばないものの、ともに楽勝だったということでは、タイム的にまだまだ詰められる可能性は十分。
メイプルブラザーは、兵庫大賞典5着、六甲盃4着と、今年地元の重賞で掲示板を確保。ともに勝ったジンギからは差のある結果だが、そこで先着されたのは今回のメンバーではシェダルだけ。前走でタガノウィリアムに8馬身差をつけられての2着だけに逆転まではどうかだが、馬券圏内は狙える。
テーオーエナジーは、転入初戦で笠松に遠征したオータムカップが大差の圧勝だったが、その後は期待にこたえられず。復活巻き返しがあるかどうか。
フーズサイドは兵庫大賞典は7着だったが、その後の特別戦では4戦すべて3着以内。タガノウィリアムの3着のときも差をつけられていたが、連下争いまでならなんとか。
◎1シェダル
○5タガノウィリアム
▲8メイプルブラザー
△7テーオーエナジー
△6フーズサイド
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大井のメイショウワザシは、今年春に中央オープンから移籍し、勝ち星こそないものの、2走前のマイルグランプリトライアルでは勝ち馬から1秒2差の4着。続く前走・金沢スプリントカップ(1400メートル)は1番人気に推されるも3着だったが、中央ではダート1800メートル前後を使われていただけに、マイル戦なら能力を発揮すると見る。
インシュラーは前走サマーカップこそ勝ち馬から1秒4差つけられての4着だったが、これは勝ったファストフラッシュが、昨年来金沢の重賞でほとんど崩れることがないという実績で強かった。それまでは1600や1800メートルも含めて4戦連続連対で、飛山濃水杯では兵庫から遠征したゼットパールの2着。遠征馬相手でも今回のメンバーなら上位を狙える。
一昨年のこのレースで2着だったニホンピロヘンソンは、今年1月の白銀争覇で重賞初勝利。前走サマーカップこそ10着だったが、飛山濃水杯では2着インシュラーに続いての3着。1600メートルの実績もあり、重賞でも好走以上が期待できる。
2月のウインター争覇を制したスタンサンセイや、兵庫から遠征のナナカマドカも後方からとなって案外だった前走度外視なら上位食い込みが狙える。
◎7メイショウワザシ
○1インシュラー
▲5ニホンピロヘンソン
△8スタンサンセイ
△9ナナカマドカ
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ドゥラリュールは中央2勝クラスから転入して、昨年のこのレースを含め6連勝という快進撃を見せたときは、もはや佐賀では無敵の存在かに思えた。ところが年末の中島記念は心房細動で競走中止。その後、半年近い休み明けとなった阿蘇山賞は4コーナー手前で先頭に立ったもののパイロキネシストにゴール前で差し切られて2着。佐賀王冠賞は逃げたものの直線一杯になって4着と、ひと息の成績。それでも前走脊振山特別ではやや格下馬相手とはいえ、2着に5馬身差をつけての勝利となった。昨年8馬身差の圧勝を見せた舞台で復活を期待する。
テイエムチェロキーは、佐賀王冠賞では逃げたドゥラリュールをぴたりとマークして直線抜け出し、追ってきたゲットワイルドとは接戦となったがハナ差でしりぞけての勝利。前走吉野ヶ里記念は7着だったが、能力を発揮するのはやはり中距離の舞台だろう。
ゲットワイルドは、佐賀王冠賞がテイエムチェロキーにハナ差2着で、続く前走小岱山特別がマイネルジャストに4馬身ほどの差で3着。昨年4月以来勝ち星から遠ざかっているが、地元一線級相手にたびたび善戦。山田義貴騎手は重賞では減量がきかないなかでも引き続きの善戦、好走を期待したい。
パイロキネシストは4月の佐賀スプリングカップを制し、6月の阿蘇山賞ではドゥラリュールを負かしたが、その後の2戦がいまひとつ。巻き返しなるかどうか。
7月の小岱山特別をでゲットワイルドらを負かしたマイネルジャストまで含め、勝ったり負けたりのメンバーが多い混戦。B級の準重賞を連勝しているティアラキングにも上位食い込みのチャンスはありそう。
◎1ドゥラリュール
○2テイエムチェロキー
▲12ゲットワイルド
△9パイロキネシスト
△6マイネルジャスト
△3ティアラキング
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セイシーキングは、これまで重賞では4着が最高という成績だが、前走盛岡ダート1600メートルの3歳B1の勝ちタイム1分38秒9は、当日3レース組まれていた古馬B1もしくはB2戦の勝ちタイムより速いもの。その前走のパフォーマンスを評価する。あとは1800メートルの距離がどうか。
トーセンキャロルは浦和からの転入初戦。近2戦は二桁着順だが、東京プリンセス賞に古馬B2特別と格段にレベルの高いメンバー。それ以前の南関東3歳1組特別で勝ち負けという実力ならここでも勝負になりそう。
レディジャンは北海道から転入後、冬休みを挟んで4連勝。前走は2着馬と半馬身差だが、直線を向いて先頭に立ったら遊ぶようなところがあったので、着差以上の完勝。能力はまだまだ未知数。
ボサノヴァは3歳になっての重賞でも好走続きで、2歳時には1700メートの金沢ヤングチャンピオンで2着好走があるだけに、この距離でも能力を発揮しそう。
ウイナーカップで復活の勝利を見せたカクテルライトは逆に距離延長がどうか。
笠松から転入初戦となった盛岡1600メートル戦を制したシャローナ、盛岡芝1600メートルのはまなす賞を制したリュウノアンらも能力的に見劣らない。
12頭立てで印7頭は多い気がするが、それだけ絞れなかった。
◎2セイシーキング
○3トーセンキャロル
▲4レディジャン
△5ボサノヴァ
△10カクテルライト
△8シャローナ
△12リュウノアン
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