過去10年フルゲートになったことがなく、少頭数もめずらしいことではないが、今回は過去10年で一度もなかったという条件がいくつもある。まずはアオノブラックのトップハンデ860kg。過去10年では850kgが何頭かいたが、馬券にからんだのは2019年、9歳時のオレノココロの2着のみ。勝ったのは800kgのメジロゴーリキだった。そして上下100kgというハンデ差も最大のもの。その要因となっている4歳牝馬(ダイヤカツヒメ)の出走もなかったこと。2018年にナカゼンガキタが4歳でエントリーしているが、出走取消となっている。760kgのダイヤカツヒメや、790kgのアーティウィングが引っ張るであろう速い流れでは、860kgのアオノブラックはいかにも厳しい。
そこで中心は820kgのインビクタ。北見記念、帯広記念では第2障害で競走中止となったが、同じ820kgだった岩見沢記念では雨馬場の速い流れで第2障害先頭から逃げ切っている。そのときのトップハンデがメムロボブサップの850kgで30kg差。今回もメムロボブサップとは30kg差で、アオノブラックとは40kg差。この重量ならあらためてのチャンスと見る。
同じ820kgがメジロゴーリキ。本来は高重量戦で時計のかかる条件で能力を発揮するが、770kgで1分29秒8という速い決着のドリームエイジカップを勝っているだけに、7歳2強とのハンデ差を考えればチャンスは十分。
メムロボブサップは昨年、840kgのトップハンデでこのレースを勝っており、そのときは最大のハンデ差が40kg。今回は自身の重量が10kg増えて、さらにハンデ差も広がった状況では勝つまでは難しそう。ただスピード決着は得意なだけに、上位に食い込む可能性はある。
あとは連下候補でヒロインズカップ組のアーティウィング、ナカゼンガキタ。
◎3インビクタ
○6メジロゴーリキ
▲4メムロボブサップ
△5アーティウィング
△7ナカゼンガキタ
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