地元同士であれば、転入後金沢では負けなしのオヌシナニモノで断然だが、南関東から重賞実績がある馬を含め4頭、北海道からも今年読売レディス杯を勝ったクーファアチャラが再度遠征してきた。南関東の重賞の1着賞金は最低でも1200万円だが、1着賞金400万円の地方重賞になぜこんなに遠征してくるのか、と思うほど。南関東の1400〜1600メートルの古馬重賞を見ると、8月23日のスパーキングサマーカップ(川崎1600メートル)のあとは、交流のオーバルスプリントがあるものの、やはり勝ち負けは容易ではなく、その後となると11月15日のマイルグランプリまで空白となるからだろうか。そういうわけでここはオヌシナニモノ対遠征勢という争い。
浦和のアイウォールは今年4歳になって1400〜1600メートルを中心に使われ、5月の川崎マイラーズで重賞初勝利。それ以来4カ月ぶりの実戦となった多摩オープンでは差のある4着だったが、勝ったのは、かしわ記念JpnIで2年連続2着などの実績があって中央から転入したソリストサンダー。そこを使われての上積みに加え、マイル戦だけでなく1400メートルでも5戦3勝という実績ならここでもチャンスは大きい。
船橋のサーフズアップは、浦和・桜花賞2着で、東京プリンセス賞を勝ったという、今年の南関東3歳牝馬のトップクラスの1頭。1400メートルでは浦和のユングフラウ賞も勝っており、距離も問題ない。今回が古馬初挑戦だが、52キロという斤量を生かせば楽しみは大きい。
同じく3歳のウインドフレイバーは1800メートルの黒潮盃で3着と好走。1200メートルの優駿スプリントでも4着があり、浦和所属ゆえ小回りコースにも実績がある。距離にもコースにもオールマイティに対応できそう。
中央オープンから転入したオヌシナニモノは、昨年末の兵庫遠征では結果を残せなかったが、シーズンが明けて地元金沢ではここまで負けなし。900メートルの日本海スプリントでは東海地区からの遠征勢も相手にしなかった。今度は南関東勢を相手に果たしてどうか。
北海道のクーファアチャラも南関東重賞実績馬が相手では、さすがに連下争いまでか。
大井のバーンフライは南関東のオープン特別2着があるが、重賞は今回が初挑戦。ただ能力的にそれほど差はなさそう。
◎2アイウォール
◯5サーフズアップ
▲10ウインドフレイバー
△8オヌシナニモノ
△9クーファアチャラ
△7バーンフライ
金沢スプリントカップの出走表ははこちら