岩手転入後無敗の快進撃を見せていたミニアチュールだったが、不来方賞ではまさかの失速。そこから中1週で出走してきたからには、体調には問題ないのだろう。先行馬はたくさんいるが牝馬同士ならさすがに前走のような厳しい流れになることもないだろうし、距離にも不安がないだけに、ここはあらためての期待だ。
相手にはダイヤモンドカップでミニアチュールに3/4馬身+クビ差で3着に好走した経験のあるスノーパトロール。2000メートルの東北優駿ではやや差のある4着だったが、ダイヤモンドカップと同じ盛岡コースで再びミニアチュールに迫る場面があるかどうか。
アシモトヨシは2歳7月に新馬戦を勝ったものの、それ以降勝ち星がなく、3歳の重賞戦線でも苦戦。ところが東北優駿(6着)のあと3歳条件戦でようやく2勝目を挙げると、そこから急上昇を見せた。ミニアチュールの壁は高いが連下争いなら。
コンバットアンジュもここにきて急上昇。ここ2戦で1、2着を分け合ったマツリダワールドは、その後、不来方賞ではミニアチュールに先着しての2着。ただその2戦でコンバットアンジュには3kgの減量があり、今回は同じ佐々木志音騎手でも重賞ゆえ減量がなくなってどうか。
ツーエムルーイー、ボルドーグリフォンは、ともに転入初戦で人気を裏切る結果となってしまったが、それぞれ評価すべき実績はあり、転入2戦目の巻き返しに期待する。
前走2着馬を10馬身ちぎって圧勝したトーセンジェミニは、中央未勝利から転入後、5戦3勝。ただ1800メートルのひまわり賞が6着惨敗だっただけに、あらためて距離適性が問われる。
2歳時に圧倒的な強さで勝ちまくったフジラプンツェルだが、中央から戻っての2戦もいまひとつだけに、今回も見送り。
◎6ミニアチュール
○12スノーパトロール
▲8アシモトヨシ
△7コンバットアンジュ
△3ツーエムルーイー
△5ボルドーグリフォン
△11トーセンジェミニ
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メムロボブサップは登録のみで、さすがに別定30kg増の850kgでは回避となった。となればアオノブラックの出番だ。今シーズン重賞タイトルがないのは不思議なほどだが、ここまで3着以内を外したのは障害で膝を折ったばんえいグランプリだけ。一昨年、昨年は夏バテで苦労したが、今シーズンはそんな様子はほとんどなかった。今回別定10kg増だけならこの馬にとってはそれほどの負担ではなく、涼しくなって調子上向きなら崩れることはなさそう。
7月以降、ややふがいない競馬が続いたメジロゴーリキだが、そもそもシーズンを通して好走できるタイプでもない。前走3着できっかけをつかみ、別定増量なしの820kgは有利。当日は雨予報があり、早め早めに仕掛けけていくこの馬には味方になりそう。
今シーズン、強い7歳世代で重賞戦線に名乗りを上げてきたのがコマサンエース。旭川記念3着のあと、ばんえいグランプリは4着だったが、810kgを背負って障害3番手は見せ場があった。
砂の入れ替えで馬場は重くなっているようだが、当日は雨予報でスピード勝負になればインビクタの出番。しかしながら別定20kg増のトップハンデ840kgは楽ではない。
今季いまひとつ成績が冴えないコマサンブラックだが、基礎重量が重くなる後半の重賞ではどこかに狙い所があるはず。
◎◯本線だが、波乱の要素もあるだけに3連単1頭軸マルチも。
◎5アオノブラック
◯4メジロゴーリキ
▲3コマサンエース
△6インビクタ
△1コマサンブラック
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昨年はJBC盛岡開催当日に1着賞金2000万円というダートグレード級の高額賞金で争われたが、今年は600万円。それでも一昨年より200万円増額となっている。
過去10年、北海道からの遠征馬7勝に、地元岩手勢は3勝。2歳のこの時期の重賞としては地元勢もがんばっている。
ただやはり北海道勢が強そうで、オオイチョウに期待する。キャリア3戦と、北海道デビュー馬にしては経験が少ないが、1600メートルのウィナーズチャレンジ3着から臨んだ札幌芝のクローバー賞は7着だったが、勝ち馬から1秒2差なら悪い競馬ではない。昨年のラビュリントス、一昨年のモリデンブラック、19年のフジノロケットら、北海道からの遠征で近年このレースを制した馬は、いずれも夏のJRA北海道開催で芝を経験していた。
マイベネラブルは、デビュー3戦目のアタックチャレンジを勝って、サッポロクラシックカップは7着。ダートでの能力は上位だが、距離延長の1600メートルと初めての芝がどうか。
トワイライトウェイはここまで門別で4戦1勝、2着2回。唯一連対を外したのが1700メートル戦だけに距離は課題となりそう。
エイシンコソンテは門別ではデビュー戦のフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、岩手移籍初戦となった前走で2つ目の勝ち星。転入2戦目でさらなる上昇を期待したいところ。
門別で未勝利戦を勝ったのみのルーラーオブダートだが、このメンバーならそれほど見劣らない。
ユウユウププリエは、デビューから4戦いずれも大敗だったが、芝初挑戦の若鮎賞では直線末脚切れて、あっと驚く快走を見せた。続く前走水沢のビギナーズカップでは再び最下位。ダートはまったく能力を発揮できないようで、あらためて芝での期待。ただ今回は北海道からの遠征馬が強そう。
その若鮎賞でユウユウププリエにクビ差2着だったのがセイバイラック。デビューから2戦とも盛岡の芝を使われているだけに、この馬も芝での期待。
◎9オオイチョウ
◯6マイベネラブル
▲4トワイライトウェイ
△1エイシンコソンテ
△10ルーラーオブダート
△11ユウユウププリエ
△8セイバイラック
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8頭立ての少頭数で、地元からはわずか3頭の出走。というのは、やはりイグナイターの存在だろうか。一方で昨年ワンツーだった高知からは3頭が遠征してきた。
昨年NARグランプリ年度代表馬となったイグナイターにとって残された目標はGI/JpnIのタイトル。かしわ記念JpnIは7着だったが、JpnIIのさきたま杯を制し、あらためて能力の高さを見せた。昨年はJpnIIIで2勝、今年はJpnIIへとステップアップした。年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIはおそらくハンデを背負わされることで、地元園田での出走はこれが最後になるかもしれないと言われている。負けられない一戦だ。
高知のアポロティアモは、中央から転入した昨年から今年1月まで重賞では苦戦が続いたが、3月の御厨人窟賞でクビ差2着に入ると、5月以降は重賞3勝を含め、目下5連勝と覚醒した。中央の平地では3勝クラスで頭打ちという成績だったが、ここに来ての好調で中央在籍時以上の能力発揮ということであれば、イグナイターに食い下がる場面もあるかもしれない。
昨年7番人気でこのレースを逃げ切ったのがダノンジャスティス。園田コースではほかにも園田FCスプリントで2着1回、3着2回があるという相性のいいコース。ダノングリスターとの兼ね合いもあるが、マイペースの逃げに持ち込めたときにどこまで粘れるか。
ほかには中央オープンから今年高知に移籍したダノングリスター、地元兵庫のプレイヤーズハイにも馬券圏内に食い込む余地はありそう。
◎6イグナイター
◯2アポロティアモ
▲5ダノンジャスティス
△1ダノングリスター
△8プレイヤーズハイ
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西日本の6競馬場で持ち回りの西日本ダービーは、昨年の園田から2周目に入り、佐賀も6年ぶり2度めの開催。今回、ダービー馬は石川ダービーのショウガタップリだけだが、東海ダービー2着のツミキヒトツ、兵庫ダービー3着のグロリアドーロなど上位馬が遠征。地元ダービー馬テクノゴールドは中央デビューのため出走資格がなく、九州ダービー栄城賞6着のあとロータスクラウン賞2着のミヤノウッドリー、同4着のアストライオスが参戦となった。
交流戦だけに能力比較が難しいが、兵庫のグロリアドーロを中心とした。園田デビューでこれまで馬券圏内を外しのは2回だけ。菊水賞は5着だが、勝ったベラジオソノダラブからコンマ8秒差。3着だった兵庫ダービーは、後方2番手から追走となっての向正面からのロングスパートで、直線は2着ベラジオソノダラブと同じような脚色で伸びていた。7日の園田オータムトロフィーを制したスマイルミーシャ、前述ベラジオソノダラブの兵庫2強に次ぐ実力なら勝負になりそう。
金沢11戦全勝のショウガタップリは、初遠征となった黒潮盃では、1、2着馬とそれほど離れてはいない先団のうしろを追走し、直線でも大きくバテることなく6着。初めての遠征が南関東で一線級相手での結果なら、悲観する内容ではない。今度は佐賀への長距離輸送となるが、ほかにダービー馬がいないというメンバーならあっさりという場面もありそう。
ミヤノウッドリーは佐賀デビュー馬として2歳時から期待されたが、3歳になって重賞は2着2回、3着2回と勝ちきれず。佐賀皐月賞3着、九州ダービー栄城賞6着からのロータスクラウン賞2着は秋になっての上昇がうかがえる。
東海ダービー2着だったツミキヒトツだが、2番手3番手の有力馬がセブンカラーズに勝負にいって失速するなど展開に恵まれた面はあった。ただ前走笠松プリンシパルカップを勝っての参戦だけに、夏を越しての上昇はありそう。
高知のグラティアスグーは、3歳の重賞・準重賞で上位争いの実力。しかしながら1900メートルの高知優駿が10着だっただけに、今回さらに距離延長の2000メートルでどうか。
地元アストライオスは3歳になっての重賞では、前走ロータスクラウン賞の4着が最高の成績で、今回は地の利で馬券圏内まであるかどうか。
◎8グロリアドーロ
○10ショウガタップリ
▲12ミヤノウッドリー
△2ツミキヒトツ
△4グラティアスグー
△5アストライオス
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