ここまで行われた各地のネクストスターではいずれのレースにも(同日の笠松も含め)、高額賞金を狙って門別からの転入馬がいたが、園田は地元デビュー馬のみの争い。
デビューから3連勝がマミエミモモタロー。兵庫ジュベナイルカップでは4コーナーで前が壁になって行き場をなくし、内に進路を切り替えて抜け出すというロスがあっての勝利だったが、逃げた前走兵庫若駒賞は直線あっという間に後続を突き放し、接戦の2着争いに7馬身差をつけた。まだ底を見せていない。
兵庫ジュベナイルカップで10着惨敗だったクラウドノイズだが、続く1230メートルのアッパートライを逃げ切ると、前走1400メートルの2歳戦では2着ダイジョバナイに8馬身差をつける圧勝。勝ちタイムの1分31秒1は、兵庫若駒賞のマミエミモモタローの勝ちタイムをコンマ7秒も上回るもの。兵庫ジュベナイルカップで2番人気に支持された評価は本物で、ここ2戦でさらに力をつけた。逆転まであるかどうか。
トウケイカッタローはデビューから2連勝。前走JRA認定アッパートライでは、1番人気エズヴィラージュが逃げ切ろうかというところ、向正面縦長の中団からロングスパートで差し切った。そうした脚質ゆえ展開に左右されることはありそうだが、前が競り合って末脚勝負の展開になれば人気馬をまとめて差し切る場面もありそう。
マルカイグアスはデビュー戦を勝ったのみだが、1分32秒8というまずまずのタイム。2戦目での上積みがあれば上位争いも。
兵庫若駒賞で直線外から脚を伸ばして2着に入ったスタビライザー、3カ月ぶりとなった前走がクラウドノイズの2着だったダイジョバナイらは連下争いの可能性。
◎8マミエミモモタロー
◯5クラウドノイズ
▲7トウケイカッタロー
△9マルカイグアス
△3スタビライザー
△1ダイジョバナイ
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デビューから危なげのないレースばかりで4連勝というワラシベチョウジャ。前走ジュニアクラウンも3コーナーで先頭に立つと、軽く追われただけで2着アコーに5馬身差。今回は、おそらくこのネクストスターを狙ってきたであろう門別から転入2戦目という馬が4頭。その馬たちとの力比べになりそうだが、ジュニアクラウンで楽々と出した勝ちタイム1分29秒7は、この時期の2歳馬としてはかなり優秀なもの。5連勝濃厚とみる。
門別からの転入馬で対抗筆頭はキスリング。門別では1000メートル戦のみを使われたが、転入初戦となった天生峠特別は5頭立ての少頭数で相手はすべて未勝利馬と軽い相手だったが、スピードの違いでハナに立つと、軽く気合をつけられただけで2着に7馬身差。勝ちタイムは1分31秒0だったが、そのレースぶりからタイムはまだまだ詰められる。
9月29日のローズ特別は、人気を集めた北海道から転入初戦の2頭が一騎打ちとなり、エイシンコーネリアがクリスタライズに2馬身半差をつけて勝利。しかしながらクリスタライズは折り合いを欠いて直線で頭を上げるなど能力を発揮していない。潜在能力ではクリスタライズが上とみた。
秋風ジュニアは惨敗も、前走揖斐高原特別をまずまずのタイムで逃げ切ったブルーチース、デビュー戦を勝ったあと3戦連続でワラシベチョウジャの2着というアコーらも連下争いなら。
◎1ワラシベチョウジャ
◯3キスリング
▲5クリスタライズ
△9エイシンコーネリア
△4ブルーチース
△2アコー
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国内では11戦8勝、2着3回と底を見せていないレモンポップに、このレース連覇がかかるカフェファラオ。実力、実績が抜けている2頭の一騎打ちと見る。
盛岡ダート1600メートルは、東京ダート1600メートルとコース形態が似ていて、2021、22年にフェブラリーステークスGI連覇を果たしたのがカフェファラオで、今年勝ったのがレモンポップ。南部杯JpnIは勝ち馬にリピーターが多いということではカフェファラオに有利なデータだが、日本では崩れたことないという安定感と、接戦での勝負強さということでレモンポップを本命とした。
3番手はイグナイターかジオグリフか。イグナイターは、かしわ記念JpnIこそ結果を出せなかったが、その後さきたま杯JpnIIを勝ったことで調子落ちはない。むしろ昨年以上に力をつけたと見ていいかもしれない。一方のジオグリフは日本では初ダートとなるが、サウジカップでは勝ったパンサラッサに0秒2差の4着。盛岡の高速ダートは向いているかもしれない。ただイグナイターは昨年の南部杯JpnI・4着、盛岡のJBCスプリントJpnI・5着は、ともに好走といえるもの。コース経験ということではイグナイターに分がある。
ノットゥルノはジャパンダートダービーJpnIを勝ったあとの成績がいまひとつで、唯一、東京大賞典GIでウシュバテソーロの2着という好走を評価していいものかどうか。1600メートルの距離が初めてなのも気になるところ。
タガノビューティーは重賞勝ちこそないものの、根岸ステークスGIII・4着、かしわ記念JpnI・2着のレースぶりは評価できるもの。連下なら。
2頭に人気が集中するだろうから、問題はどう絞って馬券を買うか。
◎3レモンポップ
◯2カフェファラオ
▲12イグナイター
△9ジオグリフ
△7ノットゥルノ
△1タガノビューティー
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地元同士であれば、転入後金沢では負けなしのオヌシナニモノで断然だが、南関東から重賞実績がある馬を含め4頭、北海道からも今年読売レディス杯を勝ったクーファアチャラが再度遠征してきた。南関東の重賞の1着賞金は最低でも1200万円だが、1着賞金400万円の地方重賞になぜこんなに遠征してくるのか、と思うほど。南関東の1400〜1600メートルの古馬重賞を見ると、8月23日のスパーキングサマーカップ(川崎1600メートル)のあとは、交流のオーバルスプリントがあるものの、やはり勝ち負けは容易ではなく、その後となると11月15日のマイルグランプリまで空白となるからだろうか。そういうわけでここはオヌシナニモノ対遠征勢という争い。
浦和のアイウォールは今年4歳になって1400〜1600メートルを中心に使われ、5月の川崎マイラーズで重賞初勝利。それ以来4カ月ぶりの実戦となった多摩オープンでは差のある4着だったが、勝ったのは、かしわ記念JpnIで2年連続2着などの実績があって中央から転入したソリストサンダー。そこを使われての上積みに加え、マイル戦だけでなく1400メートルでも5戦3勝という実績ならここでもチャンスは大きい。
船橋のサーフズアップは、浦和・桜花賞2着で、東京プリンセス賞を勝ったという、今年の南関東3歳牝馬のトップクラスの1頭。1400メートルでは浦和のユングフラウ賞も勝っており、距離も問題ない。今回が古馬初挑戦だが、52キロという斤量を生かせば楽しみは大きい。
同じく3歳のウインドフレイバーは1800メートルの黒潮盃で3着と好走。1200メートルの優駿スプリントでも4着があり、浦和所属ゆえ小回りコースにも実績がある。距離にもコースにもオールマイティに対応できそう。
中央オープンから転入したオヌシナニモノは、昨年末の兵庫遠征では結果を残せなかったが、シーズンが明けて地元金沢ではここまで負けなし。900メートルの日本海スプリントでは東海地区からの遠征勢も相手にしなかった。今度は南関東勢を相手に果たしてどうか。
北海道のクーファアチャラも南関東重賞実績馬が相手では、さすがに連下争いまでか。
大井のバーンフライは南関東のオープン特別2着があるが、重賞は今回が初挑戦。ただ能力的にそれほど差はなさそう。
◎2アイウォール
◯5サーフズアップ
▲10ウインドフレイバー
△8オヌシナニモノ
△9クーファアチャラ
△7バーンフライ
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中央未勝利から昨秋転入したブリーザフレスカは、下級条件から3着以内を外すことなく勝ち上がってきて、重賞初制覇となったトリトン争覇は2着に7馬身差をつけコースレコードでの圧勝。名港盃は距離が長かったか3着に敗れたが、前走秋桜賞でも2着に大差をつける圧勝。兵庫からの遠征馬も強そうだが、地の利も含めて期待は大きい。
バーニングペスカは、中央3勝から兵庫に移籍し7戦して3勝2着1回。笠松に遠征したサマーカップは4着だったが、その後地元で2連勝で調子を上げている。兵庫での3勝は姫路1500メートルと園田1400メートルだけに、能力を発揮できそうな舞台だ。
テーオーターナーは中央では掲示板すらないという成績だったが、園田では最初の転入時と再転入後と合わせて11戦8勝、2着3回とオール連対でクラスを上げ、A2特別まで勝った。園田1400メートルで良馬場1分29秒台の勝ちタイムもあるだけに、いきなりの重賞でも通用しそう。あとは輸送と名古屋コースをこなせるかどうか。
昨年金沢に遠征して金沢スプリントカップを制した兵庫のハナブサ、笠松のくろゆり賞で2着だった地元名古屋のファルコンウィング、9歳でも重賞で上位を賑わしている兵庫のメイプルブラザーらもそれほど能力差はなさそう。
◎3ブリーザフレスカ
◯1バーニングペスカ
▲5テーオーターナー
△10ハナブサ
△4ファルコンウィング
△7メイプルブラザー
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