ハクサンアマゾネスが、兵庫サマークイーン賞以来、再度の園田遠征。その兵庫サマークイーン賞は、金沢所属としては初めての他地区遠征ながら、大井のジュランビルに3馬身差をつける完勝で1番人気にこたえた。続く名古屋の秋桜賞でも期待されたが、放牧から戻って仕上がり途上とのことで能力を発揮できなかった。今回は前走牡馬相手のA1特別を9馬身差で圧勝しての遠征。兵庫サマークイーン賞からの距離延長は、スタートに不安があるこの馬にとってはむしろプラス材料。牝馬同士ならあらためて能力の高さを示す舞台だ。
地元期待は、古馬重賞初挑戦となるスマイルミーシャ。あらためて言うまでもないが、ここまで9戦して、負けたのは菊水賞での2着だけ。古馬相手にもB1特別で5馬身差の圧勝だった。ハクサンアマゾネスの兵庫サマークイーン賞の勝ちタイム1分53秒3に対し、スマイルミーシャは同じ園田1700メートルで1分52秒台を2度マークしている。あとは古馬一線級との対戦でどうか。ハクサンアマゾネスと隣の枠に入ったことも見どころになりそう。
園田で活躍が目立つ高知勢。兵庫ゴールドカップを8番人気で制したダノンジャスティスは見事だった。アンティキティラは昨年のこのレースで3歳ながら1番人気に支持されベニスビーチに3/4馬身差で惜しくも2着。今年に入って勝ち星こそないが、金沢の読売レディス杯、名古屋の秋桜賞でともに2着と遠征で好走を見ているだけに侮れない存在だ。
前走初めてのA1A2特別で牡馬相手に2着と好走したソニンクヴァース、兵庫サマークイーン賞3着だったクリノメガミエース、重賞初挑戦で距離も未知数だがグリージャらも連下争いなら。
◎9ハクサンアマゾネス
○10スマイルミーシャ
▲2アンティキティラ
△4ソニンクヴァース
△6クリノメガミエース
△7グリージャ
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九州ジュニアチャンピオンとネクストスター佐賀で勝ち星を分けたトゥールリーかウルトラノホシか。
九州ジュニアチャンピオンで4着に負けたウルトラノホシだが、スタート後は好位につけたものの、1コーナーを回るところで位置取りを下げてしまった。直線ではしっかり伸びていただけに、2番手から直線で抜け出したトゥールリーとは位置取りの差だった。ネクストスター佐賀では、外枠でもあえて内に入れ、4コーナー手前で外に持ち出して直線差し切るという力強いレースを見せた。1800メートルへの距離延長ということでは、血統的にウルトラノホシに有利となりそう。
ネクストスター佐賀で3着に敗れたトゥールリーだが、直線を向いたところでウルトラノホシに内に押し込められ、前のムーンオブザサマーが壁になるような場面があった。それがなくて直線一騎打ちだったらどうだったか。巻き返す可能性はある。
カシノルーカスは、ネクストスター佐賀では3着トゥールリーから1秒4離されて5着。しかしながら小倉の芝に挑戦したひまわり賞では地方馬最先着の6着。続くアンタレス特別では6馬身差の圧勝。不良馬場ではあったが、勝ちタイム1分29秒5は、今回のメンバー中、佐賀1400メートルで1分30秒を切っているのはこの馬だけ。ネクストスターでつけられた差ほど能力差はないかもしれない。
今回のメンバーでは唯一北海道からの転入で、ネクストスター佐賀で7着だったシーブレ、同6着だったフークファンタジーらも連した争いの候補。
◎1ウルトラノホシ
○5トゥールリー
▲10カシノルーカス
△2シーブレ
△7フークファンタジー
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グランダム・ジャパン2歳シーズンの第2戦。北海道から2頭、兵庫から2頭、大井から1頭が遠征。さらに地元馬にも北海道から転入初戦が1頭というメンバー。
グランダム・ジャパン2歳シーズン第1戦の園田プリンセスカップで2着のポイントを持っている北海道のシトラルテミニが断然といえそう。もう1頭北海道から遠征のバラライカ、転入初戦のハリウッドスマイルが、ともに未勝利戦を勝っただけなのに対して、シトラルテミニはフレッシュチャレンジ勝ちに、重賞のリリーカップでも3着という実績。課題といえるのは、園田プリンセスカップの1400メートルからさらなる距離延長ということくらいだろう。
バラライカも、前走ようやく門別の未勝利戦で初勝利とはいえ、JRA認定アタックチャレンジで2着3着が各2回。馬券圏内を外したのはデビュー戦の5着だけ。惜しいところで勝ちきれないレースが多いが、差をつけられての敗戦はそのデビュー戦だけと堅実に走っている。1000メートルから1700メートルまで距離経験も豊富だ。
大井のサフィールシェールは2戦して未勝利だが、1600メートルの新馬戦2着の内容は評価できる。
北海道から転入初戦のハリウッドスマイルはフレッシュチャレンジ2着で、3戦目の未勝利戦を勝った。ただ前走一気の距離延長だった1700メートル戦では4コーナー手前で一杯になって差のある最下位だったことでは、今回の1500メートルがどうか。
地元生え抜きでは、ネクストスター金沢で4着だった以外、ここまで3勝、2着1回というショウガフクキタルに期待がかかる。
◎3シトラルテミニ
○1バラライカ
▲5サフィールシェール
△6ハリウッドスマイル
△4ショウガフクキタル
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お知らせにあるように、走路悪化によりダートに変更して行われる。川崎から3頭、金沢から1頭の遠征馬は、おそらく芝を期待しての遠征と思われるが、川崎の3頭はいずれも川崎の開催ごとに行われている900メートル戦を中心に出走しているので、ダート変更はむしろプラスになる可能性はある。
プリモジョーカーは昨年のこのレースに出走して5着。今年5月以降は地元川崎の900メートル戦のみを使われ、A2準重賞こそ8着だったが、その後自己条件で好走を続け、前走A2B1特別ではハナ+クビ差というきわどい3着。このメンバーでは能力上位。
ダイセンメイトは前走トライアルのハーベストカップで2着と好走しての参戦。ダート変更にはなったが、盛岡ダートの短距離と水沢850メートル戦で、B1クラスまでではあるが、底を見せていない成績。相手強化の一戦ではあるが、盛岡ダート1000メートルで59秒1という持ちタイムなら期待大だ。
川崎のマッドシェリーは、今回芝初挑戦となるはずが、ダート変更となってしまった。近走、川崎900メートルのA2以下特別や準重賞での好走は能力最上位といえる。ただ神尾香澄騎手ではこれまで★4キロ減のところ、今回は重賞ゆえ減量がなく55キロでの出走でどうか。神尾騎手には重賞初制覇のチャンスではある。
昨年のこのレースは北海道からの遠征で制したケイアイサクソニーだが、今回は岩手に移籍して連覇を目指す。ただ今回はダート変更になってどうか。
ソロフレーズは前哨戦のハーベストカップが、2着ダイセンメイトにクビ差3着。ダート戦は、昨年やはりダート変更になったOROターフ特別5着以来。ダート変更はやはり割引だろう。
◎10プリモジョーカー
◯12ダイセンメイト
▲3マッドシェリー
△8ケイアイサクソニー
△5ソロフレーズ
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川崎のベストマッチョが10歳になっても元気だ。今年初戦となった兵庫ウインターカップは6着だったが、名古屋に遠征した東海桜花賞で、同じ川崎から遠征したルーチェドーロに3/4馬身差の2着。地元に戻った中原オープンではそのルーチェドーロを3着にしりぞけて勝った。前走浦和のプラチナカップでも逃げて残り50メートルまで先頭という見せ場をつくっての3着。3年前になるが中央相手の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでハナ差2着と好走した。さすがにその当時の能力は望めないだろうが、実績のあるコースで地方馬同士ならチャンスはある。
重賞初制覇のチャンスが大井のブラックストーム。デビュー時から一貫して短距離のみを使われ、ここまで7勝のうち1200メートルで5勝。そして前走アフター5スター賞はダートグレード実績馬を相手に勝ち馬からコンマ2秒差で4着と好走。今回、園田の小回りコースの1230メートルがどうかだが、距離面での期待は大きい。
高知のダノンジャスティスは1年以上勝ち星から遠ざかっているが、前回勝ったのが昨年9月の園田チャレンジカップ(1400メートル)。そもそもいつ能力を発揮するのかわかりにくいタイプではあるが、園田ではほかにも820メートルの園田FCスプリントで2着1回、3着2回と好走。今年の園田チャレンジカップは、イグナイターが相手ではさすがに差をつけられたが、それでも3着は確保した。地元高知よりむしろ園田でのパフォーマンスが目立つ。
兵庫生え抜きのパールプレミアは、ここまで24戦14勝で、3着以内を外したのがわずか3回という堅実派。重賞でも3歳時に名古屋の若草賞、そして今年は兵庫ウインターカップ、笠松のサマーカップを制している。実績はほとんど1400メートルで、1230メートルにも対応できるが、今回はさすがに相手が手強い。
川崎のヴァヴィロフはデビュー勝ちこそ900メートルだったが、その後の6勝は1500〜1600メートル。今回は距離短縮でどうか。
地元ではもう1頭、イナズマテーラーは今年中央1勝クラスから転入して、当初は1400メートルを使われていたが1230メートルでオープンまで台頭してきた。得意の舞台ではあるが、一気の相手強化でどこまで。
◎9ベストマッチョ
○4ブラックストーム
▲2ダノンジャスティス
△6パールプレミア
△5ヴァヴィロフ
△11イナズマテーラー
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