門別デビューのスペリオルパンサーは、初勝利まで5戦かかったが、アタックチャレンジを勝っての金沢移籍。4頭立ての金沢初戦を楽勝し、トライアルの石川テレビ杯は出走取消となったが、続く前走の2歳戦では3コーナーから軽く気合をつけられただけで徐々に差を広げ、2着に2秒0の大差をつけて圧勝。1400メートルの勝ちタイムは1分30秒8だが、そのレースぶりからタイムはまだまだ詰められる。門別では5戦すべて1700メートル戦を使われていただけに距離延長も歓迎だ。
トライアルの石川テレビ杯を勝ってデビューから2連勝としたのがダヴァンティ。その石川テレビ杯は、直線軽く追われただけで後続を突き放し、最後は余裕があって2着ショウガフクキタルに6馬身差。1400メートルの勝ちタイム1分29秒4はメンバー中最速。まだまだ能力を秘めていそうな勝ち方だ。
エムティイーグルはここまで5戦して4勝、3着1回。2走前のくろゆり賞は、ダブルアタックと直線追い比べになったが難なく突き放して2馬身差。前走サファイア賞でも3コーナーでダブルアタックをとらえると、今度は5馬身差をつけて圧勝となった。控える競馬を経験しているのは強みになりそう。
デビューから2連勝のあとダヴァンティの2着に敗れたショウガフクキタル、デビュー戦を勝ったあと2着3回のダブルアタックらも逆転できない差ではない。
◎3スペリオルパンサー
◯4ダヴァンティ
▲2エムティイーグル
△8ショウガフクキタル
△10ダブルアタック
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岩鷲賞ではまさかの3着に敗れたキラットダイヤ。先行3頭一団の2番手から直線を向いて先頭に立ったときはいつものようにぶっちぎるのかと思って見ていたが、坂のあたりで行き脚が鈍り、後ろからきたトーセンキャロルに交わされたばかりか、4コーナーまで先頭のハナレイにも差し返されてしまった。とはいえ短距離の重賞で安定して成績を残している馬がほかにいるわけでもなく、八分程度の能力を出せれば、このメンバーなら勝てるはず。
アップテンペストは、3歳の名古屋在籍時より中距離を中心に使われ重賞でも結果を残したが、昨年のこのレースで4着に入って以降、マイル以下を使われるようになった。岩鷲賞ではキラットダイヤらと先行して直線失速したが、その後、クラスターカップJpnIII(13着)は度外視としても、盛岡・水沢のスプリント特別を3戦して1勝、2着2回。無理に勝ちにいかなければ上位争いは可能。
岩鷲賞では直線で並ぶまもなく先行勢を交わし去って快勝したトーセンキャロルだが、昨年9月に2000メートルのOROオータムティアラを制して以降、馬券にからんだのはそれだけ。あらためて真価を問われる一戦だ。
B級からA級に昇級してもマイル以下で好走を続けるノースリュシオル、前走初めてのオープン戦(ハヤテ特別)を制したボーンブレジーヌらは、重賞実績馬を相手にどこまでやれるか。
◎9キラットダイヤ
◯7アップテンペスト
▲2トーセンキャロル
△6ノースリュシオル
△1ボーンブレジーヌ
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浦和のポリゴンウェイヴは羽田盃で12着に沈んだあと、高知優駿に遠征して2着。とはいえ勝ったユメノホノオから2秒1の大差をつけられた。この馬の適性は1600メートル以下とみる。前走スパーキングサマーカップは8着に沈んだが、さすがにこの時期の古馬一線級との対戦だけに厳しかったが、その厳しいペースを経験しての3歳馬同士なら、あらためて能力を発揮する。
東京プリンセス賞で2着と好走した大井のボヌールバローズは東京ダービーに挑戦したが、さすがに歴代最強レベルといわれる牡馬の壁は厚かった。それでも続く前走では古馬B1B2特別で3馬身差の快勝は評価でき、2歳時のラブミーチャン記念以来の重賞タイトルに期待がかかる。2番枠という枠順的に大外のポリゴンウェイヴとの先行争いは有利かもしれない。ただ名古屋コースは開催によってラチ沿いの砂が重くなることもあり、そうなると逆に内枠はきびしくなる。果たして内枠が吉と出るか凶と出るか。
2歳から3歳春にかけてはまったく目立たない存在だったペップセだが、東海ダービー6着のあと3連勝で笠松の重賞を2勝。ここに来ての充実ぶりが際立つ。東海ダービー以来の地元戦で、地の利を生かせば遠征勢とも互角以上にやれそうだ。
船橋のナイトオブバンドは重賞2着4回のうち3回が盛岡の芝とダート。もうひとつはクラウンカップでポリゴンウェイヴに3/4馬身差。盛岡の芝も含め1500〜1600メートルでは8戦3勝、2着3回という成績だけに、この距離に期待だ。
名古屋移籍後、前走岐阜金賞で初めて惨敗を喫したリストンだが、春には重賞3勝を挙げており、巻き返しが期待される一戦。
スマイルジョナスは、ぎふ清流カップを含めて目下4連勝と急上昇。この馬も◎○との先行争いでどんな展開になるか気になるところ。
◎12ポリゴンウェイヴ
○2ボヌールバローズ
▲1ペップセ
△9ナイトオブバンド
△5リストン
△11スマイルジョナス
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北海道から4頭、大井から1頭が遠征。グランダム・ジャパン2歳シーズンの対象レースに遠征してくる北海道勢は、これまでであれば門別の重賞ではちょっと足りないというレベルの馬がほとんどだったが、ここには門別の重賞で上位争いというレベルの馬たちが遠征。さらに大井からも相応のレベルの馬が遠征してきた。このメンバーでは、さすがに地元勢の出番はなさそう。
ジュデシャンスはデビュー2戦目で1番人気に支持されたリリーカップこそ後方のままだったが、続く2歳オープン戦ではゴール前3頭の接戦を勝ちきった。前走フルールカップは、勝ち馬にはちぎられたものの直線はしっかり伸びていた。控える競馬でも能力を発揮でき、あとは1番枠をどうさばくかだけ。
大井のフォルトリアンは、デビュー戦こそ4着だったが、その後は2勝、2着2回。前走はやぶさ特別は、大井の長い直線を生かして差し切った。園田コースでそのしぶとい末脚が発揮できるかどうかだが、北海道からの遠征馬がいずれも1200メートル以下しか経験していないのに対して、コーナー4つの1600メートル(2着)まで経験しているのはアドバンテージになりそう。
コモリリーガルはデビュー4戦目が初勝利だが、それが2着に4馬身差、続くアタックチャレンジも逃げ切り3馬身差という完勝。徐々に力をつけてきた。
シトラルテミニは、リリーカップ3着のあとの前走フルールカップは8着だったが、砂をかぶって進んでいかなかった。今回は内目の3番枠と小回りコースにどう対応するか。
ラブミーテキーラは1000メートル戦のみを使われて4戦2勝。スタートダッシュが速く、今回外枠からでも逃げることになりそうだが、1400メートルへの距離延長と強敵相手でどこまで粘れるか。
地元勢ではデビュー戦を勝ったのみのインタールードが期待になりそうだが、経験豊富な馬たちが相手ではきびしそう。
◎1ジュデシャンス
○4フォルトリアン
▲7コモリリーガル
△3シトラルテミニ
△9ラブミーテキーラ
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ガルボマンボにとっては待ちに待った1900メートル戦。前走1400メートルの建依別賞は道中おっつけ通しで、中団からスペルマロンとともに進出したが直線失速して4着。4月に制した二十四万石賞以来の1900メートル戦ということで、期待のかかる一戦だ。
昨年から今年にかけて不調が続いたスペルマロンだが、ここ2戦で復調気配。前走建依別賞は3着だが、中団から直線しぶとく伸びて1、2着馬に迫った。高知の全距離の重賞を制したとはいえ、前走のレースぶりからやはり距離は伸びたほうがよさそう。2年ぶりに重賞制覇の期待がかかる。
建依別賞で逃げて2着だったグッドヒューマーだが、勝ったアポロティアモに直線半ばまで食い下がった。今回、そのアポロティアモが園田遠征で抜けたメンバーで、近走のレースぶりならこの馬が最上位といえそうだが、果たして1900メートルの距離がどうか。
ジョウショーリードは、中央の2勝クラスから転入して下級条件から10戦7勝、すべて3着以内と上昇中。重賞初挑戦となるが、中央での3着以内8回のうち7回がダート1700〜1800メートルだっただけに、能力を発揮できる舞台だ。
勝負はこの4頭。
◎6ガルボマンボ
○12スペルマロン
▲9グッドヒューマー
△11ジョウショーリード
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