5月9日に行われた古馬オープンの重賞『シアンモア記念』はゴール前の接戦を制したヒガシウィルウィン号が優勝。昨年11月の絆カップ以来となる重賞制覇を果たしました。
1番人気は前哨戦を制したチャイヤプーン、ヒガシウィルウィンは2番人気、そして3番人気は赤松杯2着のサンキューという単勝オッズでスタートした伝統の一戦。有力各馬がマークし合い牽制し合い進んだ3~4コーナー勝負所、最内から先頭に立ったヒガシウィルウィン、ピタリと馬体を並べたエンパイアペガサス、そしてその2頭の外から捲ってきたチャイヤプーンの3頭が横に並ぶ形になり、ここから勝利を賭けた最後の戦いが始まりました。
まさしくゴール寸前まで続いた3頭の一進一退の攻防は、ゴール寸前でヒガシウィルウィンがをエンパイアペガサス振り切って決着。ヒガシウィルウィンは岩手での3つめのタイトル獲得、そしてエンパイアペガサスは昨年と同じ、惜しい惜しい2着となりました。
これら強豪達の再対決は恐らくみちのく大賞典。今回のメンバーにヤマショウブラックも加わってくるだろう2000mの戦いが楽しみになる結果だったのではないでしょうか。
5月11日のメインレースは12RのA級特別『花水木(ハナミズキ)特別』。本命は(4)ニシノゲンキマルです。
前走が10歳になってからの最初のレースだった同馬ですが、昨年大晦日以来の実戦・10番人気という低い評価にも関わらず3着を確保。今なお意気軒昂というところをアピールしました。昨年の秋、9歳も後半になってB1からA級に自力昇級したばかりか勝ち星も挙げた力は年を越しても健在だったという事でしょう。
この馬の売りは盛岡・水沢を問わずマイルでは非常に堅実に戦っている点。そしてここはやや極端な脚質の馬が少なくない相手関係。前走時は先にも触れたように10番人気でしたが、ひと叩きされた上昇分で持ち味の手堅い走りがより活きれば、勝機も十分以上にあると考えます。
対抗は(6)ピエナアルティシアを狙ってみます。A級に入った今季、着順は5着・6着ですが、勝ち馬との差はそれほど大きくないですし2着争いには常に加わっています。今回はこれまでよりも相手強化に感じますがそれも決して大幅なものではない。ならば4歳馬の勢いを買ってみる手。
三番手は(1)ロードイヒラニ。前々走の6着でやや株を下げた印象も、前走ではハイレベルのメンバーの中で4着確保したのですからやはり地力は侮れません。ここまでの印象だと乾いてパワーが要求されるコース状態がイマイチなのかもしれませんが底力を軽視できない、というスタンスでの▲。
ここはあくまでも差の無い顔ぶれによる戦いとみるならば、実績で優ると言える(2)グランヴァニーユ、(12)ナムラバンザイも勝ち負けを争う力を持っていると考えるべきでしょう。前者は休み明け初戦が、後者は12頭立ての大外枠がそれぞれカギですが、堅実な戦績という点に注目して。
●12Rの買い目
馬単(4)=(6)、(4)=(1)、(6)=(1)、(4)→(2)、(4)→(12)
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浦和競馬場・平山真紀きゅう舎所属の七夕裕次郎騎手が期間限定で5月2日から騎乗を開始。初日は2着最高に終わったが、翌日3日、第10R・B2級三組シャランドール(牝4歳)で見事な逃げ切りを決め、岩手9戦目で初勝利を飾った。
七夕裕次郎騎手「勝てるチャンスをダメにしたこともありましたから、ちょっと焦りました。今回騎乗したシャランドールは先行力が持ち味ですし、2枠でしたので逃げれれば逃げようと考えていました。道中の手応えも良かったですし、後ろからも来なかったので行けるなと思いました。これまで消極的なレースでしたから、今回は思い切って攻めようと腹をくくりました。やっと勝つことができてホッとしました」
今回の期間限定騎乗は8月17日までの約3ヵ月半。目標の10勝達成を目指し、今後も好プレーを期待したい。
10日メインはA級一組「皐月特別」(水沢1600m)。噂のハッピーグリンがいよいよ始動する。
改めて説明するまでもないだろう。個人的な思い出は2018年1月、セントポーリア賞(500万下・当時)。同日、ラブバレットが根岸ステークスへ挑戦するため東京競馬場へ応援に行ったが、ハッピーグリンはメンバー最速の上がりで快勝。JRA初勝利を飾る瞬間を目の当たりにした。
その後、OROカップへも参戦。当然のように4馬身差で圧勝したが、服部茂史騎手は「スタートを決めたときに勝ったなと思った」と絶大な信頼を置いていた。続いて富士ステークスからジャパンカップへ挑戦。
アーモンドアイが驚異的レコードで快勝したが、ハッピーグリンは7着善戦。走破タイムは1989年、ホーリックス(ニュージーランド)、オグリキャップの敵視的叩き合いの末、レコード決着となったときと同じ2分22秒2。
しかし、今年は京都金杯18着、天皇賞・春13着、京都記念11着、大阪杯13着とすべて大差しんがり負け。岩手で再生するか、否かが最大焦点となる。
加えて一昨年9月、旭岳賞6着以来のダート戦。不安要素は少なくないが、海外も含めて数々の大舞台を踏んできたハッピーグリン。アッサリか、または凡走かの両にらみで馬券購入するのが妥当だろう。
ブラックカードはデビュー6戦目の小倉芝2000mで初勝利をあげたが、その後は頭打ち。4歳9月からダートへ路線変更して札幌ダート1700mで2勝目をマーク。ほかに2着7回と安定した成績を残し、2勝クラスでも2着1回。
以上の実績があれば岩手A級通用は疑いなし。気になるのはここ2戦連続で出遅れていることだが、地方競馬の場合、ゲートで尾っぽを取れるので五分のスタートを切れるはず。そうなると逆転首位まで十分あり得る。
ペイシャリルは中央0勝、南関東4勝・B2から転入。2戦連続で2着にまとめ、前走は3着だったが、ハナ、アタマ差の僅差負け。惜しいところで勝利を逃がした。ハッピーグリン、ブラックカードが水沢コース初めてのハンデに対し、すでに3度経験済みは心強い。
マイネルカレッツァはデビュー2戦こそ芝1800mだったが、以降は一貫して芝2000mを使われて4勝2着4回。3勝クラスでは苦戦を強いられたが、転入直前の御堂筋ステークスでは3角で早め先頭。最後は一杯となったが、0秒5差9着。ダート未経験だが、時計のかかる馬場向きと見るのが妥当。
センティグレードは本来の動きを取り戻していないが、元々は相手なりに駆ける堅実さが身上。有力馬がもつれた際に浮上あり。
リリーモントルーはダート1700mで未勝利を脱出し、芝1800mで2勝目。ダート戦は2017年、初勝利を飾って以来だが、実績的に間に合う。
◎⑩ハッピーグリン
〇③ブラックカード
▲⑪ペイシャリル
△⑤マイネルカレッツァ
△①センティグレード
△②リリーモントルー
<お奨めの1頭>
11R レインハート
南関東B3から転入後、アッサリ連勝。地力の違いを見せつけた。今回からA級昇格だが、レースパフォーマンス重視。3連勝を飾る
5月2日に行われた3歳重賞・3歳三冠第一戦となる『ダイヤモンドカップ』はリュウノシンゲン号が優勝。"牡牝世代トップ対決"を制するとともに、三冠ロードの一冠目を獲得しました。
3歳牡馬の強豪リュウノシンゲン対3歳牝馬の強豪ゴールデンヒーラーの対決が注目されたこのレース、実際の戦いもこの二頭の一騎打ちの形に。
逃げたシエルグリーンの2番手につけたリュウノシンゲンとその直後3番手につけたゴールデンヒーラー。互いを意識し合う戦いは序盤から終盤まで継続。3コーナー過ぎ、仕掛けて行ったゴールデンヒーラーをリュウノシンゲンが寄せ付けずに突き放したところで勝敗決し、直線からさらに3馬身差をつけたリュウノシンゲンの強さが際立ったのは当然として、最後まで追いすがったゴールデンヒーラーもまた牝馬トップの名に恥じない戦いを演じて見せたのではないでしょうか。
いずれも恐らく次戦は東北優駿。リュウノシンゲンの二冠か、ゴールデンヒーラーがなお食い下がるか。次戦もまた注目の一戦になりそうです。
5月5日、子供の日のメインレースは12Rの特別『メイカップ』です。ダートマイルのこの戦い、本命は(8)アドマイヤホルンを狙います。
この春は2戦2勝と好調な同馬。A級ではなかなか楽に先行させて貰えなかった昨年後半戦でしたが、B2級に降級すれば話は別、この二戦はいずれも逃げての完勝の形に持ち込んでいます。条件は前走と同じマイル、相手関係も、特別になったものの極端に強化された印象はなく、また極端な競り合いになりそうな同型もいない。ここは前走同様の走りから同様の結果に持ち込める条件が揃ったといえます。
ひとつ心配なのは、先の5月2日・3日が逃げタイプに不利な馬場傾向になっていた事。1日開いて変わったかどうか?ただ、変わっていなかったとしてもマイペースに持ち込めれば逃げ粘る事は可能でしょう。
相手は近走の勢いに注目して(6)サンエイフラワーを。ここまで3戦、走る度に型どおりの良化を見せて前走で今季初白星。捲り脚の機動力がどんどん増している点には注目が必要ですし、なにより鞍上もここのところ絶好調。人馬ともにとても軽視できない存在です。
(10)サージェントバッジは確かに勝ち切れてはいないものの常に安定した末脚を発揮。ここまでの走りはこのメンバーの中でも遜色がありません。先日までの差し優勢の傾向が継続していれば外枠も不利にはならないでしょう。一発あっておかしくないと考えておくべき。
近走の勢いという点では(1)フッカツノノロシも差は無いように感じます。以前はマイルに苦手感がありましたが今季二戦を見る限り少なくともこの辺のクラスでは気にしなくて良さそう。(5)アブシンスは◎と同型ということで相手の出方次第になるのと、どちらかと言えば盛岡向きの印象もありますが、前走のようにほどほどの時計で決まる展開になれば水沢でも粘りを発揮します。いわゆる"行った行った"に警戒しての一点。
●12Rの買い目
馬単(8)=(6)、(8)=(10)、(6)=(10)、(8)→(1)、(8)→(5)
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4月26日、第6R・C2級六組でアサキチニセイが快勝。今年開業した永田幸宏調教師が初勝利を飾った。さらに翌日27日、第7R・C1級八組でタニオブスカイで2勝目を飾った。改めて永田調教師に話を聞いた。
―開業11戦目で初勝利。奇しくもアサキチニセイもデビュー11戦目で初勝利を飾りました
「偶然ですね。もしかすると11番はラッキーナンバーかもしれません。初勝利まで1ヵ月以上かかりましたから長く感じました。焦りがなかったとは言えませんが、いい状態でレースを使っていけばいずれ結果は出ると信じていました。今回は人気を集めた馬がほかにいましたから、リラックスして臨んだのも良かったのではないかと思います」
―翌日に2勝目をあげました
「1つ勝って弾みもついたんでしょうね。馬主さんを始め、周囲の期待に応えることができて、とてもうれしいです。きゅう舎もいいムードになると思います。これからも1頭1頭を大事に、しっかりと仕上げて臨みますので、今後も応援よろしくお願いします」
永田調教師は5月に行われるHBAトレーニングセール(札幌競馬場)にも出かけるという。
3日メインは岩手県調騎会騎手部会「夢・希望 未来へ前進」(B1級一組 水沢1800m)。重要なファクターは1800m対応となる。
ツーエムアリエスは南関東B2から昨年暮に転入。岩手B2編入にも恵まれて初戦を快勝。冬休み明けも快進撃を続け、アッサリ3連勝を飾った。前走も1番人気に支持されたが、カナタに逃げ切りを許して2着。
連勝はストップしたが、これは勝ったカナタを誉めるべき。4歳の若さを前面に、走るたびに成長。走破タイムも非常に優秀だった。
これでアヤがつく可能性もあったが、1800mへ延長されたのは強運。中央時代の1勝2着1回3着1回はすべてダート1800m戦。軌道修正には格好の舞台となった。
タイトルリーフは昨シーズン、着外に沈んだのは2度のみ。4勝2着4回とB級の安定勢力で定評があった。今季初戦は5着に終わったが、A級戦で相手も骨っぽかったため。加えて4ヵ月半ぶりの実戦もこたえた。
この一戦を叩かれて上昇確実だろうし、盛岡が舞台だったが、1800m戦で2着2回。ゆったりと流れるレースで最大能力を発揮し、こちらも距離延長は望むところ。B1へ降格したのも好材料となる。
チスジは昨年8月、中央未勝利から転入。尻上がりに調子を上げて4勝マークした。今季初戦は後方のまま10着。C1からいきなりB1へクラスが上がった影響も大きかったが、叩かれながら良化。前回快勝で通用のメドが立った。
水沢1800mはコーナー発走で内枠が有利。絶好枠を引き当て、好位キープから抜け出しを狙う。
ソレアードは南関東C2から転入。初戦は7着に敗退したが、以降は3、1、3着。特に前走は2頭の行った切りで決着。前半で置かれたのが痛かった。前に行ける脚もあり、反撃に転じて当然。
エイシンマエストロは園田C1から転入初戦を完勝。絶好の手応えから早め先頭アナトを楽々と交わし、好発進を決めた。1800m延長が微妙だが、勢いで克服の構え。
デルマロンシャンはA級からB1へ再降格。展開に左右される面があり、追走が楽になる1800m向き。ペース速くなれば台頭のシーンまで。
◎⑤ツーエムアリエス
〇②タイトルリーフ
▲①チスジ
△④ソレアード
△⑦エイシンマエストロ
△⑨デルマロンシャン
<お奨めの1頭>
6R ラブリージュリ
転入初戦を1秒4差で圧勝。C2では地力の違いを証明した。距離延長もまったく苦にせず、追いかける一手
5月2日(日)、いよいよ岩手競馬もクラシックシーズンへ突入する。一冠目は「第41回ダイヤモンドカップ(ビーチパトロール賞)」(水沢1600m)。
昨年、三冠体系を再構築し、ダイヤモンドカップは一冠目へ移動。また一昨年から距離が1600mで行われ、今年で距離2度目。何度かの変更を経て、これが岩手三冠の最終形となると思う。
昨年はグランコージーが逃げ切って圧勝。奥州弥生賞、スプリングカップと転入2連勝を飾っていたフレッチャビアンカを一蹴。2歳最優秀馬の貫禄を見せつけた。
今年の話題はダート牡馬No.1・リュウノシンゲン、牝馬No.1・ゴールデンヒーラーの対決。過去の対戦では芝・若鮎賞ゴールデンヒーラー2着、リュウノシンゲン3着。フューチャーステップ競走(盛岡ダート1400m)1着リュウノシンゲン、2着ゴールデンヒーラー。1勝1敗と五分の結果となっている。
リュウノシンゲンは9戦7勝、重賞4勝の成績で昨2歳最優秀馬の栄誉を獲得。ダート戦では地元馬に負けなしだったが、金杯でグランフォロミーにアタマ差まで肉薄された。
このとき、勝利インタビューで坂口裕一騎手、菅原勲調教師は口をそろえて「早め先頭に立つとソラを使う。これが今後の課題」と語り、結果に納得しながら内容に注文をつけた。
冬期間は加藤ステーブルへ移動。予定どおりスプリングカップで戦列に復帰したが、パドックを見て驚いた。プラス19キロと大幅に体重が増えていたが、まったく太目感はなし。元々、牡馬にしては線が細い印象があったが、一回り成長。体にも幅が出てきた。
あとは精神面の成長だったが、何と意表を突く逃げ。ソラを使う馬に逃げは危険な戦法だったが、騎手、調教師は想定内。「一度逃げる競馬をしてみたかった」(坂口裕一騎手)の言葉どおり、馬なりで先行。
以降はマイペースに持ち込み、直線で坂口騎手が気合いをつけると後続を突き放す一方。2着ファイントリックに9馬身差をつけ、余裕でゴールに入った。
これが3歳馬の成長力。元々、完成期は3歳以降と菅原勲調教師が常々語っていたが、まさに理想的な充電期間となった。「収穫の多い一戦だったが、骨格を考えれば500キロ以上はほしい」と注文。その背景には全国遠征をにらんでのことと判断して間違いない。
まずはダイヤモンドカップ、東北優駿(岩手ダービー)を順当に制するか。リュウノシンゲンのレース内容にも注目してほしい。
リュウノシンゲンの一強に待ったをかける一番手は牝馬ゴールデンヒーラー。昨年は北海道交流・知床賞、牝馬全国交流・プリンセスカップを連勝し、こちらは最優秀短距離馬に選出された。
今季始動は3歳牝馬重賞・あやめ賞。プリンセスカップ以来、4ヵ月半ぶりの実戦でプラス11キロ。レース後、山本聡哉騎手が「仕上がりは7分ぐらい」と語っていたが、まだ太め残りの印象。それでもアッサリ逃げ切りを決め、能力の違いを見せつけた。
そして佐藤祐司調教師「この馬は牡馬トップ相手にも互角の能力を持っている。今後はダイヤモンドカップ、東北優駿を目指す」と宣言。留守杯日高賞は同僚のファイントリックに託すという。
昨今、日本は言わずもがな世界でも牝馬が席巻している。最大理由は負担重量の軽減だと思うが、今回、リュウノシンゲンとゴールデンヒーラーのハンデ差は2キロ。ダイヤモンドカップ史上初の牝馬優勝の期待がかかる。
グランフォロミーは北海道1勝から転入。寒菊賞0秒3差2着、金杯タイム差なし2着。リュウノシンゲンとの差を詰めた。今季初戦は完全に水を開けられたが、太目が最大敗因。ひと叩きされて反撃に転じる。
シエルグリーンは中央1戦0勝から転入後、年をまたいで4連勝中。いずれもワンサイドで決めている。今回が重賞初挑戦だが、祖母はオークス馬ウメノファイバー。素質はまったく引けを取らない。
グランステーファノは盛岡でデビュー予定だったが、出走取り消し。南関東で仕切り直して5戦2勝。馬格に恵まれて、キャリアからも伸びしろは十分。
◎⑧リュウノシンゲン
〇⑨ゴールデンヒーラー
▲③グランフォロミー
△②シエルグリーン
△①グランステーファノ
<お奨めの1頭>
7R スティルプリンス
2戦の内容に不満が残るが、今回はメンバーが大幅に緩和。850mのスペシャリストが首位を奪回する