さあいよいよ『JBC2022盛岡』の日がやってきました。今回はJBC3競走と盛岡で行われる地方競馬の芝重賞2レースの予想を掲載したいと思います。
■第8レース『ジュニアグランプリ』(2歳・芝1600m)発走15時20分
★南部駒賞で本格化の兆しを見せたエイシンケプラー
本命は(9)エイシンケプラーを採りました。前走は盛岡ダート1600mの重賞南部駒賞を勝って重賞初制覇。調教では好タイムを叩きだし素質の高さは注目されていた素材が、ようやく調教と実戦が結びついたというのが前走の結果でした。芝経験が無い点は不利ですが血統面からはこなせる可能性は十分。狙ってみる価値も十分・・・とみました。
対抗はレースでの引き出しが増えた感がある(10)ラビュリントス。こちらも素質と実戦が結びついてきた今なら。
3番手は(3)イイヒニナルでどうでしょうか。父ビッグアーサーですから短距離指向なのは確か、1000mからの一気の距離延長も課題。ただ芝での二戦で見せた末脚は明らかに芝馬のそれ。あの脚がマイルでも使えれば・・・。
JRA札幌への遠征戦が前走になる(11)ジョリダムは初芝で逃げるスピードを見せた点・ギリギリの勝利とは言えしぶとく粘った点を評価。(12)メンコイボクチャンも名前のイメージとは違ってしぶといパワータイプ。盛岡の芝も合いそうです。
★8R/ジュニアグランプリの買い目
馬単(9)=(10)、(9)=(3)、(10)=(3)、(9)=(11)、(9)=(12)
■第9レース『岩手県知事杯OROカップ』(OP・芝1700m)発走16時01分
JRA芝重賞なみの好メンバー。遠征馬も強力に見えますが本命は地元(10)リーピングリーズンに期待します。
転入二戦目となった前走では上がり3ハロン35秒9の末脚で差し切り勝ち。追い込みきれず敗れた二走前にしても35秒4、最速の脚を使っていたのですから末脚は、盛岡の芝適性は高いと見ていいはず。追い切りも抜群の動きを見せ、強力遠征勢を相手にしてもひけは取らないと判断しました。
相手は大井(4)コズミックフォースを。地方に移ってからのダートでも重賞を勝つほどの力量を見せる同馬。それで芝適性に問題ないのは魅力ですし、休み明けになる点も昨年2月→7月の休み明けで重賞を勝っているくらいですから気にしすぎなくていいでしょう。
3番手も地元から(9)マウントゴールド。前走は1枠1番が仇となって馬群を抜け出せず、ようやく伸びてきたところがゴールだったという2着。外目の枠に入った今回はより力を出せて良いはず。
(2)ソロフレーズは内枠でなければもっと重い印にしたかったところ。前哨戦を戦い抜いてきた経験を活かし切れれば。(5)ウインイクシードは前走が全く過ぎて狙いを下げましたが、とはいえあくまでも前走は初ダート、全く走っていないと見るべきでしょう。カギは小回り対応の方かも。
★9R/岩手県知事杯OROカップの買い目
馬単(10)=(4)、(10)=(9)、(4)=(9)、(10)=(2)、(10)=(5)
■第10レース『JBCレディスクラシック』(OP牝・ダート1800m)発走16時40分
★グランブリッジの勝利はブリーダーズゴールドカップ史上初の3歳馬制覇となった
本命は3歳(9)グランブリッジです。前走のブリーダーズゴールドカップはレース史上初の3歳馬制覇、それも古馬と同じ斤量でという価値の高い勝利でした。前走後にここ直行はその時からの予定通り。レベルの高さを見せつつある今年の3歳世代、ダート路線でもその強さを見せてくれる事を期待します。
(2)ショウナンナデシコは対抗に。前走の敗戦にこだわりすぎる必要はないとは思いつつも、いくら休み明け等不利な条件があったとはいえこの馬らしくない負け方をしたのは気になりますし、1800mも気持ち長いと感じる点も。当日の気配を見つつ判断してみたいと思うのが正直なところ。
(3)サルサディオーネが三番手。昨年の金沢JBCは初コースに加えて苦手な右回りという事もあって力を出せず敗退。今年は8月のビューチフルドリーマーカップに参戦してコース経験を積んできました。盛岡で青森産馬の戴冠・・・が難しい話とは思えません。
以下はこの夏頃から充実してきた馬達をという事で(4)テリオスベル、(10)プリティーチャンス。直近も全て上位を確保している安定感、その裏付けとなる好調さは高く評価する必要があるはず。ここで勝ち負けを演じても何ら不思議はありません。
★10R/JBCレディスクラシックの買い目
馬単(9)=(2)、(9)=(3)、(9)=(4)、(9)=(10)
■第11レース『JBCスプリント』(OP・ダート1200m)発走17時20分
ここも悩む一戦ですが本命は(13)テイエムサウスダンとしました。
東京盃ではライバル・レッドルゼルと2kgのハンデ差があっての1馬身差敗戦。その結果通りに受け取るならここで強気には狙いづらいのですが、休み明け+14kgでその結果なら決して悪くない、叩かれた上積みで差を詰める・逆転する可能性も十分にあって良いはず。今年前半に見せた成長感・上昇感はまだ頭打ちではないと見ます。
もちろん(1)レッドルゼルを軽視するわけにはいきません。ダートスプリント路線での強さは東京盃で、昨年のJBCスプリントで証明済み。右回りの実績が厚いですが左回りが苦手という印象はないですから初の盛岡も苦にはしないでしょう。何かあるとすれば14頭立ての1番枠という事でしょうか。
クラスターCで思わぬ敗戦を喫した(6)ダンシングプリンスでしたが、敗因は直前の強い雨と1番枠・・・とはっきりしています。本来の快速発揮なら結果も当然変わってくると考えての三番手、勝ち負けある単穴の評価に。
ヒモも絞りづらい。ヒモと言うには惜しい馬が多いですが敢えて絞って(8)ヘリオス、(5)イグナイターを。どちらも南部杯からの転戦、長距離輸送が続くもののそれは南部杯参戦当初から考慮されていたでしょうからここでも力は出せると見ます。カギは距離ですがコース適性の高さでカバーできる範囲。
★11R/JBCスプリントの買い目
馬単(13)=(1)、(13)=(6)、(1)=(6)、(13)→(8)、(13)→(5)
■第12レース『JBCクラシック』(OP・ダート2000m)発走18時40分
スプリントの後に門別での『JBC2歳優駿』が挟まるため、盛岡でのJBCはここで1時間20分開きます。いよいよJBCデーのクライマックス、最終決戦。どんな戦いになるのでしょうか?
本命は(4)クラウンプライドを採ります。3月のUAEダービーを制してそこからアメリカ・ケンタッキーダービーに転戦。ここまでの戦績だと"海外で勝っていて凄いけど、国内ではどうなのか?"だったのですが、帰国初戦となった前走・日本テレビ盃で2着に健闘した事でその力量の高さがはっきりしたように感じます。
結果2着とはいえ逃げるサルサディオーネを自力で追い詰めて、それで最後差し馬に交わされての結果ならいわゆる"負けて強し"でしょう。レベルの高さを垣間見せる3歳世代、さらに勢いに乗ってきたのならここで戴冠を果たして不思議はありません。
対抗は(13)テーオーケインズ。今年の帝王賞はちょっと物足りなさを感じざるをえない4着でしたが、一方で昨年の帝王賞での強さもいまだに印象深いものがあります。左回りも得意ですし当然変身を期待したいし期待するべきな存在でしょう。
3番手に(12)オーヴェルニュ。ここまでのG1級のレースではちょっとはっきり跳ね返されている・・・という事は念頭に置くべきですが、大の中京巧者であり、ここはマイペース先行の希望も叶いそうな顔ぶれ。もしスローで先行できたならば・・・。
ここもヒモは絞りづらいのでまず(7)フィールドセンス。良績は1800mまで、どちらかといえばスプリンターにも近い戦績ゆえまず課題は距離でしょう。しかし近走の上り調子のムードはそこに目をつぶって狙ってみたくなるもの。また(3)ヴァケーションの前走は水が浮く馬場を嫌って全く力を出していませんでした。マーキュリーCの走りができれば勝ち負けとは言わないまでも掲示板圏内は夢ではないはず。
★12R/JBCクラシックの買い目
馬単(4)=(13)、(4)=(12)、(4)=(7)、(13)→(12)、(4)→(3)
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